【レビュー】4K HDRで楽しむ『PlayStation 4 Pro』開梱レポート

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4K HDR出力に対応したPlayStation 4 Proの発売日を迎えて当店にも製品版実機がいよいよやってきました。早速、店頭展示機の開梱セッティングをしましたので、その様子をお届けします。

 

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こんにちは、店員佐藤です。

9月8日に発表とほぼ同時に先行予約販売がスタートした「PlayStation 4 Pro」が本日発売となりいよいよ出荷がスタートしました。メーカー直販サイトのソニーストアを初めて利用した方もいらっしゃると思いますが、ソニーストアで購入した場合は購入明細書が保証書の捺印の代わりになります。長期保証の保証書も兼ねますので同梱のこちらの購入明細書を捨てないでちゃんと取っておくようにしましょう。

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パッケージを開梱したところがこちらです。ソニーショールーム/ソニーストア銀座のオープン時に特別展示されていたものを観たとき以来です。あのときは展示物が撮影禁止になっていたためレポートでご覧いただくことができなかったので、これが当店では本体、初公開となります。

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4K HDR映像の伝送のため18Gbpsまで対応するプレミアム・ハイスピードHDMIケーブルが必要という記述が直前まであったのですが、発売直前になって付属するケーブルがプレミアムHDMIケーブルであるという記述がなくなっていました。

付属してきたケーブルをみたら、ケーブルには「High Speed HDMI」という記述だけになっています。どうやら付属のケーブルはプレミアムHDMIケーブルではないみたいですね。

ケーブルの長さは1.5mで、これ以上長いケーブルに交換するときはプレミアムHDMIケーブルを使ってください、という案内に変更されています。チップなどが搭載されていて10Gbps以上の信号を入力すると必ずデータ欠損が起こるとかではないので、このケーブルでもHDR10の4K映像は伝送できるということなんでしょうね。

保証はできませんが、まずは手持ちのHDMIケーブルも試して見てください、的な感じになっているみたいです。

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コントローラーは見かけ上、同じスタイルに見えますが新型に切り替わっています。タッチパッドのところにライトバーがあるのと、左右のボタンの周りの面がつや消し仕様に変更されています。形はまるっきり一緒。違和感無しです。

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本体サイズは微妙に数cmずつ大きくなっています。重ねて置いてみると旧型PS4よりも微妙に大型化されています。

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奥行きも並べて見ると1cmちょっと大きくなっているのがわかります。

私の自宅ではPS4本体の20周年記念モデルを購入させていただいていて、とてももったいなくて本体を今回は入れ替える気になれませんでした。せめて本体サイズが一緒だったら中身だけ入れ替えてPS4 Pro仕様に改造ができないかな?とか思っていたのですが、素人にはそんなことはできそうもないですね。

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端子類は背面にUSB端子がひとつ増えていて、PlayStation VRを接続するときにフロントのUSB端子を使わないでも良くなっています。

内蔵HDDは1TBのものが搭載されています。SATA III接続になっておりSSDに換装するとデータの読み書きの高速化が期待できるとなっています。

当店では4K HDR出力での展示を考えていますので、このPS4 Proは4Kブラビアに直結で接続しようと思います。

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電源コード、付属するハイスピードHDMIケーブル、LANケーブルを接続してセッティング完了。

PlayStation VRがHDR対応になっていないため、HDRでの映像出力をするときはPSVRへ接続しているケーブルを4Kブラビアにつなぎ直さないといけないとのことですが、それも実際どうなのかはあとで試してみます。

さて、PS4 Proの電源を投入する前に4Kブラビアのセッティングを変更します。

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ソニーの4KブラビアでHDR対応になっているのは2015年発売モデルからです。X9300C世代からHDR対応になっています。ですが、単にPS4 Proを接続するだけではHDR出力はできず、ブラビアの映像設定を変更する必要があります。

まずはブラビアの設定メニューから「外部入力設定」を選択します。

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外部入力設定をひらくと「HDMI信号フォーマット」という項目があるので、ここを開きます。

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ここに入力端子ごとのフォーマット設定があります。デフォルトではすべて標準フォーマットになっていますがPS4 Proを接続する端子を「拡張フォーマット」に変更します。

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変更を反映させるためにはブラビアの再起動が必要になります。端子一つごとに再起動が必要になるので4端子すべてをHDR対応にさせるためには4回の再起動が必要になります。ま、これは最初の設定時だけですからね。

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ブラビア側の設定が終わったら「PlayStation VR」を間に入れず、付属のHDMIケーブルで直接ブラビアに接続されていることを確認してPS4 Proを起動します。

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最初の案内分の表示からすでに4K出力になっているのがわかります。接続されているテレビの解像度を自動で調べて最高画質で出力はしてくれるようです。

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PS4 Proの初期設定が終わったら「設定」>「映像出力設定」を開き、そこのHDRの設定を「自動」にします。ここの設定を変更するとDeep Color出力もオートで「自動」に変更されます。

これでハードウェア的な4K HDR出力のための設定は終了です。

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HDR出力対応予定のソフトウェアは海外では30タイトルほど発表になっているのですが、日本国内向けには正式アナウンスはありません。これから続々とパッチが発表されて知らず知らずのうちにHDR対応になったソフトが登場すると思われます。

まだ数少ないHDR対応ソフトですが、発売日時点で4K HDR対応が明らかになっているのが「アンチャーテッド  海賊王と最後の秘宝」でした。先週末にVer.1.15が公開されてHDR対応が発表されていて、今朝になってさらにVer1.16の配信もスタートしています。

今朝、出勤前に自宅の4Kブラビア X9200A(HDR非対応)+PS4でアップデートしたアンチャーテッド4をプレイしてきたのですが、そのときにはHDRの設定項目はグレーアウトしていてなにもできませんでした。

さて、HDR対応ブラビアと接続したPS4 Proはどんな様子なんでしょう。

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朝の時点では30分ちょっとでダウンロードできたアンチャーテッド4のVer.1.16でしたが、お昼前にもかかわらずお店のPS4 Proでのパッチダウンロードは時間がかかりまくります。90分ほどかかり朝の3倍くらい時間がかかったことになっています。

同時に、今日になってパッチがあたっている「KNACK」も海外ではPS4 Pro対応が発表になってます。こちらもおそらくHDR対応になっているはずなので、ダウンロード&インストールしたいのですが、こちらにいたっては4時間くらいかかるそうですので、今日はあきらめました。

【追記】

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「KNACK」はHDR対応にはなっていなくて、4K出力対応のためのパッチでした。実際にインストールして起動してみるとHDRについての設定項目や確認画面はありませんでした。

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ただ、PS4 Proでの起動時に上記のメッセージが表示され、高フレームレートモードか、高解像度モードかの2つから選択してプレイができます。高解像度モードを選ぶとムービー部分はHDのままなのでゲーム部分の4K映像との差がわかります。

午後になってパッチダウンロードが終わった「アンチャーテッド4」を起動すると。。。

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お、ちゃんと受けのテレビがHDR対応モデルということを検知してくれてHDR出力についての確認をしてきてくれます。ここは当然有効にします。

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HDRをオンにするとビデオクリップやブロードキャストなど動画系の映像が実際の色と変わってしまう可能性があるとのこと。これは私も後で試しましたが、そのとおりで見た目に違う印象の映像になります。これは仕方がないというか録画して再生するモニターがHDRではないですからね。

静止画についてはそれほど不自然な感じにはなりませんが、それでもやはり色味は違っているようです。

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ということで、あとは普通にゲームを進めて行くのですが、画質をチェックするとちゃんと画質モードは「HDRビデオ」に自動的に切り替わっていました。

最新モデルのブラビア「Z9D」はテレビ側の設定で強制的にHDRモードのオン・オフや色域の指定ができるのですが「X9300D」などの春モデルのブラビアではHDRや色域は自動設定になっていて映像ソースのプロパティを見て、その通りにしか出力されません。ちゃんと認識してくれているみたいなのでPS4 Proの設定さえ間違えなければちゃんとしたHDR映像は見られます。

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昨夜、旧型PS4で序盤をプレイをしていて「アンチャーテッド」はやたらと輝度差がある映像が多い、まさにHDR向けの作品なんだなぁ、と思いながら進めていました。

こうした逆光になっているシーンが多いと言うよりは南国を舞台にしていて、室内への出入りが多く、SDRでプレイすると暗いシーンが多い、黒い部分が多いという印象。

それを4K+HDRでプレイすると超見やすくなります。これはすごい違いがあります。

SDRとHDRの違いを画面キャプチャーでご覧いただこうと思って、あちこちで輝度差の激しいシーンのキャプチャーを撮りまくっておいたのですが。。。

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どうやらHDRで表示されている画面をキャプチャーしてもSDRで記録してしまうみたいで、鮮明に見えていた外のシーンがこんな風に白飛びしまくっています。これと同じシーンのブラビアの画面を写真で撮ったのが次のカットです。

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従来は輝度差が激しくて白く飛ばして表現するしかなかったシーンですが、人間の見た目に近く、これくらいの見え方でHDRは表現をしてくれます。猛烈な違いがあります。

というか、この「アンチャーテッド4」でHDR比較をしようと思ったのは大正解でした。これほどわかりやすいソフトが他にあるんでしょうか? たぶん、今まで当店のS-Log & HDRセミナーでお見せしてきたどの映像よりもわかりやすい違いがあると思います。

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真っ黒に見えていた室内シーンもご覧の様なイメージで見えます。この先に菱形の穴があるのですが、SDRではその境界がわかりにくくて足を踏み外しそうになるのですがHDRだとその差は歴然。

こうなってくると宝探しのゲーム系だと気づきがより多くなると言うか、ゲームを進めるのがスゴく楽になりそう。

先週末に行ったブラビア「Z9D」の特別体験会でも感じたのですが輝度差による映像の情報量の増加はかなりの威力があることがわかります。

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こちらはHD+SDRでのキャプチャーです。これが正しい色味です。ハイビジョンなので髪の毛とかややベタッとした表現になっているのですが、これが4Kになるとガラッとイメージが変わります。

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HDRをBT.709に落とし込めるところでやや色味が変わってしまっているのですが、実際の見た目にはこれらの葉っぱがCGではなく写真の様に鮮やかで鮮明に見えるのと、髪の毛が超リアルに見えます。

4Kの威力もすごいことになっています。

PlayStation 4 Pro+4K HDR対応ブラビアの威力、すごすぎです。

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HDR信号のスルー出力非対応になっているPlayStation VR。4K HDRでPlayStation 4 Proの映像を楽しみたいときは途中につないでいるPlayStation VRのHDMIケーブルを外してテレビに直結しなくてはいけないことになっています。

ですが、PlayStation VRを経由させるとどうなるのか、一応試してみると。。。

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解像度は4Kスルーで出てくれるのですが、やはりHDRは非対応という認識になります。これはPlayStation 4 Proの映像出力設定から確認をしているのですが、HDR信号をスルー出力してくれないので、PS 4Pro側がHDR出力をしてくれない、という仕様になっています。

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これも強制的にHDR出力させる手段がないのであきらめるしかありません。どうしてもPlayStation VRとPlayStation 4 Proと4K HDR対応ブラビアを接続したままにしておきたい方はPS4 Proを2台用意するしかないですかね。

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ということで、再び、4KブラビアとPlayStation 4 Proを直結に接続し直して映像出力情報をチェック。今度はちゃんとテレビのHDRが2K/4K対応になっています。

今週末は当店店頭ではPS4 Proと、旧型PS4を2台ともブラビアに接続しています。HDRの比較体験ができるのと、そもそもHDRってどんな感じ!?というのが気になる方は是非、今週末、当店店頭までお越しください。

「アンチャーテッド4」でHDR体験をお楽しみいただけます。

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旧型PS4のデータはホームネットワーク経由で新型PS4 Proへデータ移行を簡単に行うことができます。当店のPS4からのデータの引っ越しで4時間ほどかかるそうですので、今夜、寝るときに引っ越しさせるのが良いかと思います。

今まで在庫切れを繰り返してきたソニーストアの「PlayStation 4 Pro」本体の販売ですが本日午後より在庫復活がしており翌日出荷にて現在も販売中です。

HDR対応の4Kブラビアをお持ちの方は是非、アンチャーテッドと一緒に購入してHDR体験をしてみてはいかがでしょう?

 

 

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