レコードをハイレゾで録音!『PS-HX500』開梱レポート
こんにちは、店員佐藤です。
4月16日発売のハイレゾ対応ステレオレコードプレーヤー「PS-HX500」の展示機が当店店頭へやってきました。
今週末は当店店頭でハイレゾ試聴会をすべく、速攻で展示セッティングをし、サンプル試聴用にレコードのハイレゾ録音を試してみましたので、その一部始終をレポートしたいと思います。
アナログレコードの音質にたまげました。

こちらがPS-HX500のパッケージになります。約7kgあり、サイズは小さめのAVアンプの箱くらいの大きさがあります。

箱を開けてみると、なにやら展開図がそこに記されています。
そうか、レコードプレーヤーを私が最後に購入したのは高校生の頃でした。あのときはセットのコンポについてきたレコードプレーヤーでしたが、本格的なものになるとターンテーブルとか装着された状態ではなく、組み立てる形になっていたんでしたっけ。
レコードを自分で再生するのもウン十年ぶりになるわけで、こういう作法みたいなモノも全部忘れています。
今回、ちゃんとレコードの再生までできるかな?

さて、パッケージを開けると、最初に出てくるのはダストカバーです。

その下にあるボードの中にはラバーマットがあります。ターンテーブルの上に乗せてレコードを固定する柔らかいマットです。

小さな箱の中に入っていたのがRCAのフォノケーブルとUSBケーブルです。
そうだ、こうしたアナログ接続するオーディオコードとか、もうウチのお店にも予備がありません。昔はカセットデッキ、チューナーとアンプをつなぐのに必須で山のように持っていたんですが、今はもうほとんど使う機会がありません。
同梱されていて助かりました。

箱の底にはターンテーブルがあります。

ターンテーブルを裏返したところです。結構ずっしりと重く、これで回転を安定させるわけです。

謎のリボンがついているのですが、よく見ると下にあるベルトを挟んでいます。これはレコード本体に載せたときにターンテーブルを駆動するためのプーリーにベルトを掛けるためのものになってます。

そして、ACアダプターはこちら。なるべく本体から遠ざけて接続するように説明がありました。ノイズの発生源になるため離した方が良いですよ、ということのようです。

緩衝材の発泡スチロールにもパーツがいくつかあります。17cmのドーナツ盤を再生するときに使う45回転アダプターやカウンターウエイト、ダストカバー用のヒンジなどがあります。
今時の親切なパッケージと比べると、どこかこうした梱包からも昭和のイメージが漂う気がします。

こちらがレコードプレーヤー本体です。この状態で梱包されています。

レコードプレーヤーとして音楽再生をさせるときは別途アンプが必要になります。ハイレゾ対応のHDDプレーヤー「HAP-S1」にアナログ入力がありますので、プレーヤーとして音楽再生をするときはこれを使うことにします。
録音用のPCとしてはVAIO Zを用意。この3台を並べて配置。

レコードプレーヤー本体のセットアップを続けます。
まずはターンテーブルを取り付けます。レコードプレーヤー本体にターンテーブルを載せて、赤いリボンが留められている穴からプーリーが見えるようにします。

ここでドライブベルトを赤いリボンで引っ張りだして、プーリーにひっかけます。引っかけたら赤いリボンはお役御免です。
ドライブベルトがねじれていないことを確認して、これでターンテーブルの取り付けは終了。
ターンテーブルの上にラバーマットを乗せます。

続いてはトーンアームの調整を行います。
昔私が使っていたレコードプレーヤーは全自動タイプのもので調整も終わっていたと思うのですが、PS-HX500は自分でトーンアームの調整をすることになっています。

まずは針先カバーをはずします。アームロックの固定もはずしてローンアームを自由にします。

そしてトーンアームのお尻のところにカウンターウエイトという重りを自分で装着します。

ネジの様になっているので、これをくるくると回してトーンアームが並行に浮くところを見つけます。
今回の作業でこれが一番難しかった・・・と、言ってもやったことが無いのでわからないだけで意味が分かれば簡単。

アームロックのところにトーンアームを載せたままでカウンターウエイトの位置を調整し、こうしてアームロックからちょっとだけ浮くところを探します。ちょっとだけ浮いている状態というのがバランスが取れている状態になります。

針圧調整リングがあるので、これを最初は0のところに合わせておき、カウンターウエイトと一緒に回して数字の3まで回します。これで針圧が3gに設定できたことになります。
意味がわからないんですが、針によって最適な針圧があるようで、それを調整していたんですね。トーンアームの根元にもダイヤルがあり、これは「アンチスケーティングノブ」というそうです。
これは内側に引っ張られる力を打ち消すための調整ダイヤルだそうで、これも針圧と同じ値にする必要があり、自分で設定をします。

最後にダストカバーを取り付けて完成です。とても、取説を読まないとセッティングができません。
しかし、昔は音楽を聴くための儀式というか手続きがこうして必要だったんですよね。懐かしいです。

出力端子はご覧のようになっています。RCAピンは切替式でフォノアンプ出力とライン出力は切替式。HAP-S1で鳴らすときは「LINE」出力にします。

ACアダプターとUSBケーブルをつないで、これでセットアップ完了。

さぁ、これであとはレコードをかけて音を出す段階になりました。

今日のこの日のため。。。というか店頭で試聴用に用意したのはこちらです。中古レコードですが、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」です。
ソニーさんのハイレゾイベントでもお聞きになった方はいらっしゃると思います。当店でもよく利用しています。イントロのギター部分だけで音の違い、ハイレゾとCDの違いが説明できる非常にわかりやすい楽曲。
これをレコードで聞いたらどうなるだろう?を試してみたかったんです。

それと、こちらは個人的な趣味の話になりますが、サザンオールスターズもハイレゾ楽曲が全然出てきません。デジタル録音が始まる83年よりも前に発売されたアルバムもありますし、これもアナログレコードからのハイレゾ収録がしたい楽曲達です。
ちなみにVAIOにSonicStage Mastering Studioというアプリが搭載されていた頃に、音楽CDからDSDファイルを作って音を聴いていたことがあります。そのときに作ったDSDファイルがまだ残してあるんです。
VAIOを使ってCDから作った疑似ハイレゾ音源と、アナログレコードから作ったハイレゾ音源とどういう違いがあるでしょうね。

そして、これは本当に個人的な私の趣味のレコード。
サザンの桑田さんが名前を隠してライブを行い、それを「嘉門雄三」として発売したライブレコード。ブルースをはじめとする有名な洋楽をカバーしています。これはハイレゾどころかCDも発売になっていません。
VAIOのSonicStage Mastering Studioがあったときに実家のレコードプレーヤーを使ってMP3にしたことはあるんですが、これもハイレゾで聴けたら最高!ということで用意しました。
高校時代にはこれをテープで聴いていて、大人になってからはMP3で聴いていましたが、今回、これをハイレゾで聴けるようになったらもう最終型です。

あとは、それらのレコードを集めるのにオークションでまとめ買いしているレコードが多数あります。(10枚一組でいくらとかいうので集めました。)
矢沢永吉もハイレゾ音源で出てましたっけ? 菊池桃子ちゃんとかのアイドルもハイレゾ音源が販売されている人といない人といますね。
ま、そういうわけで、イーグルスのホテルカリフォルニアからハイレゾ録音に挑戦してみます。

PS-HX500に付属の取説にはレコードの再生手順までガイドされています。店員よねっちと再生をしてみるのですが、彼女が物心ついたときには。。。というか、もしかしたら生まれたときにはレコードは廃れていたのかな。CDしか見たことがなく、レコードの音を聴くのは生まれて初めてだと言っていました。
そうするとレコードには33回転と45回転の2種類が主にあるんですよ、という話も全然知らないわけです。

大きなLPレコードは33回転、小さいシングルEPレコードは45回転でターンテーブルを回します。

トーンアームのところにリフターレバーというのがあるので、これを上げます。

リフターレバーをあげた状態でトーンアームをレコード盤の端まで持って行きます。
ここでリフターレバーを手前に倒すと、ゆっくりとトーンアームが降りてきて再生が始まります。

やったー、音が出ました!

なるほどー! こういう音ですか!! 普段、お店のハイレゾ試聴会で何度も聞いている曲なのでイメージが頭にできているんですが、アナログレコードの情報量、すごいですね。下手するとこれはハイレゾ音源ファイルを超える情報量があるかも。
なんせ量子化ビット数は無限大ですからね。
ただ、プチプチ言うノイズがすごい。クラックルノイズというそうですが、ホコリがあったり静電気でプチッという音が盛大になります。特に無音部分とか音が小さいときに目立つんですよね。
えー、こんなにプチプチ言うモノだったっけ!? これじゃ玉音放送みたいです。

ということで、ここで洗浄液の登場です。
中古レコードで買っていて、見た目には状態は良さそうなものですが、かなりの年代物の様子。一度、これは綺麗にしなくては。。。レコードの洗浄機とかも今はあるらしいんですが、50万円するとかいう噂は聞いていて、それがないとダメなのかな?と、思いきや、こうしたレコードの洗浄液とマイクロファイバークロスがあれば充分とのこと。

教わったとおりジャブジャブ洗浄液を使ってマイクロファイバークロスを溝に沿ってゴシゴシと洗うと、見た目は変わりませんがノイズはかなり減りました。
50万円かけなくてすみました。
これだけノイズが少なければ、あとはソフトウェアで消すこともできるかも。

さて、次はVAIOで録音をする準備をします。ソニーのホームページから「Hi-Res Audio Recorder」をダウンロードしてVAIOにインストールします。
ASIOドライバーなどの複雑なセッティングは必要なく、このソフトウェアをインストールしてUSB接続するだけで録音の準備は完了。

録音できるのはDSDの2.8MHzと5.6MHz、それにPCMによる録音。PCM録音では192kHz/24bitまでが設定できます。
DSDの方が音質としては有利なんですが、その後の編集やノイズリダクションなどでの加工ができるように、とりあえずPCMを選びます。

あとは取説に従って、レコードを再生させてダストカバーを閉じてから、録音開始。
レベルの調整項目はなく、ソフトウェアの設定での録音のみとなります。レベルの合わせ方とか全然わからないので、これは私みたいな初心者にはわかりやすいですね。

録音が終わってからトラックマークを入れて行きます。波形をみながら切っていくのですが拡大率は2種類しかなく、もっと細かく見られないと困る。。。かと、思ったらそうでもありませんでした。これで充分、正確に曲の頭へマークを入れることができます。

分割が終わったら、アルバムのデータを自分で入力。割と便利な機能がついていて、無音部分を切って、それを飛ばして番号を振ってくれたり、アルバムアーティスト名をトラックアーティストに同じ名前でドバッと振ってくれたり、トラックタイトルをファイル名に流し込んでくれたり、使いやすい編集機能がシンプルではありますがちゃんと用意されています。
これで書き出しをすると一瞬でハイレゾアルバムが完成します。

曲を聴いてみると、これがすごい情報量。CDの比ではなくアナログレコードってこんなに音が良かったんだ、と、感動をしてしまいます。
ハイレゾ音源と比較してしまうと、やはりクラックルノイズがあるので、その点は分が悪いものの、音像定位とかはアナログレコードの方が上なんじゃないか?と、思えるほど。
ダイナミックレンジもダウンロード購入したハイレゾファイルの方が広く感じられるのですが、これはレコード盤の状態による様な気がします。新品のレコード盤だったらもうちょっと鮮明な音が出るんだろうなー、とか思えまくります。

続けてサザンオールスターズのレコードもゴシゴシ洗ってハイレゾ化してみます。
こちらもCDからDSDにしたファイルと比べると、アナログレコードの方が圧勝しますね。やはりダイナミックレンジなどはCDの方があって鮮明な音には聞こえるんですが、音の情報量が全然違います。レコードってすごいなーって思えまくり。
DSD化しても、元の音楽CDの情報を補完するものではないので足りない情報量はそのまま。デジタルズームで解像度をあげているだけみたいな状態で、それでも音質は変わるんですが、ちゃんと情報量がある方が感性に訴えるモノがあります。
そうか、私が学生の自分にはこんなすごい音源で聞いてたんだなぁ。ただ、聞いている音響機器がラジカセみたいなサイズのものだったし、安いミニコンポだったし。
今のハイレゾ対応機器で鳴らすとこんなことになるとは。
ライブ盤の「嘉門雄三」も今までSDで見ていた番組を4Kで見たみたいになっています。こうした観客の声とかはハイレゾ音源だとオーディエンスの数が増えたみたいに感じますが、まさにレコードもそうです。
なるほど、レコードが流行るわけですね。
あとは聞いているウチにだんだん音が濁ってくる感じがしてきて、あらら、もう何か壊れちゃったか、レコード盤を痛めてしまったのか?と、思いきや。。。

レコードの針先にこんなにホコリがついていました。そうか、針先にこうしてゴミがつくので、これを綺麗にする道具も必要だったんでした。すっかり忘れていました。

とりあえずはカメラ用のブロワーで解決。簡単に吹き飛ばすことができます。レコードを再生するたびにこれはやらないといけません。(というか、もっとしっかり洗わないとダメですね)
ということで、今日のところはまだアルバム4枚しかハイレゾファイルにできませんでしたが、しばらくこれで手持ちのサザンのハイレゾ楽曲作りにいそしもうと思います。
アナログレコードの音がどれほどの情報量を持っているモノなのか、体験してみたい方は是非、当店店頭までどうぞ。同じ条件でハイレゾ、音楽CDと比較試聴ができますので、これはきっと感動されると思います。
お持ちのレコードをお持ち込みいただければ、その場で再生もいたします。
なお、こちらの製品ですが現時点でお届けが6月下旬頃になるというアナウンスが出ています。非常に品薄な状況になっておりますことをご了承ください。
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ステレオレコードプレーヤー PS-HX500 |
| ストア価格:54,880 円+税 | |
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| 発売日:2016年4月16日 | |
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