9.1chデジタルサラウンドヘッドホン『MDR-HW700DS』開梱レポート

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明日10時からソニーストアで先行予約販売開始になる3Dヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T3」ですが、それに合わせてお使いいただきたい、新型の9.1chデジタルサラウンドヘッドホンシステム「MDR-HW700DS」を紹介したいと思います。

開梱レポートをしながら製品を紹介しつつ、HMZ-T3と合わせて使いことも想定しながらレポートしたいと思います。

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さて、今回の新型サラウンドヘッドホンシステムですが、なにがすごいって9.1chですよ。デジタルサラウンドヘッドホンはバーチャルで5.1chの再現をするところから始まっていたのに、知らない間に7.1chになり、さらに今回は9.1chになっているとのこと。

なにがどうチャンネルが増えているのかというと上記の通りです。

フロント3chにリア2chの5.1chですが、そこにフロントの高いところに2chスピーカーを足して、フロントハイを追加。さらにサラウンドバックという自分の真後ろに2chを足して9.1chというイメージになります。

デジタルサラウンドの信号に9.1chフォーマットが追加されたわけではなく、従来のサラウンドフォーマットは7.1chが現在でも最高。それに演算処理で高さを表現する9.1chサラウンドをヘッドホンでバーチャル再現する、という仕組みです。

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同梱品は上記の通り。ヘッドホン本体に加えて送信ユニット、ACアダプター、マイクロUSBケーブル、光デジタルケーブルが入っています。

光デジタルケーブルなんて、どこに使うんだ?というところですが、これが結構配線がややこしいんです。

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クイックガイドを見ると、まずはセットアップのための方法が記載されていて、環境別に配線の基本的な考え方を説明してくれています。

これを見ると一撃でわかるんですが、そうか、AVアンプを使っている環境だと急にややこしくなるんですね。

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HMZ-T3での利用を想定する場合はテレビと単純に接続する「タイプA」の考え方でOK。テレビへのHDMIケーブル配線1本で、あとはBDレコーダー、PS3をMDR-HW700DSのEレシーバーに接続するだけ。

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レシーバー部にはHDMI入力端子が3つあるので、3入力のセレクターとして使いつつ、映像はHMZ-T3で見られる、HMZ-T3のHDMIセレクター的な使い方もできてしまいます。

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ややこしいのはAVアンプを利用する場合。セレクターとして使うのはAVアンプになるのか、MDR-HW700DSをセレクターとして使うのかでも接続方法がかわります。

多くの方が選ぶであろうAVアンプをセレクターとして利用する場合ですが、その際はAVアンプとテレビの間にMD-HW700DSユニットを挟むように接続。ただテレビのオーディオリターンチャンネルは利用ができなくなるみたいなので、ここで光デジタルケーブルを使います。

光デジタルケーブルでMDR-HW700DSを介してAVアンプにテレビ音声をリターンさせるそうで、これがちょっと操作を面倒にさせています。ですが、これはHDMIの規格上の問題とかなんでしょうね。

テレビ音声をAVアンプにバックさせるために必要な配線なのでHMZ-T3にAVアンプを接続している場合は関係ないかも。光デジタルケーブルでテレビ音声をバックさせる必要がなくつなぎっぱなしで良いので、配線がちょっと楽になりそうです。

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これらの配線方法の違いによりHDMIコントロールつまみをモード1にするか、モード2にするか切り替える必要があるので注意を。

ワイヤレスバンドというのは、このヘッドホン、伝送に使う帯域を2.4GHzにするか5GHzにするか選択ができるんです。AUTOにしておけば空いている方を自動で使ってくれるみたいなのでAUTOでOK。無線LAN、Bluetoothなどを使っている機器が多い、うちみたいなお店は5GH固定にしておいた方が良いのかなぁ。

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マイクロUSB端子はこうしてヘッドホン本体の充電をするために使います。ACアダプターは同梱されていませんので、PCのUSB端子等を使ってください、ということになっています。

スマートフォンのACアダプターでもOKなんですが、そうか、もうこういうものにもACアダプターはつかない時代になってきました。

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さて、当店での配線はとにかく簡単にしたかったので、BDレコーダーとAVアンプの間にユニットを設置してすませました。PS3とはつなげていませんが、まぁ、今回はBDレコーダーによるブルーレイディスクのビデオソフトの再生がサラウンドで聞けたらいいかな、というところです。

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エフェクトを「CINEMA」にしてマトリックスを「ドルビープロロジックIIz」にして、まずは映画「スパイダーマン3」を再生。素粒子物理研究所でモンスターが生まれてしまうシーンでグルグルとなにかの機械が回転するシーンがあるんですが、ここが一番効果が高いかも、ということでソニーディーラーコンベンション代わりの販売店向け新製品内覧会の時にデモを見せてもらったので、それを再現。

確かにこれ、背面と正面をグルグルと回ってくれる音がわかります。

エフェクトは3種類あって「CINEMA」「GAME」「VOICE」というのがあります。ノーマルの音声は単なる2chステレオ。これを「CINEMA」にすることにより、左からしか聞こえなかった音が左側全面から聞こえてくる音になります。

ハイレゾ音声の時の音像定位を明確な小さい点にしてくれる効果とは逆で、1点からしか聞こえない音を面にして聞かせてくれる感じ。これが映画館という箱で聴く時の臨場感なんでしょう。

デジタルサラウンドヘッドホンならではの迫力のある音が楽しめます。

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さて、このヘッドホンですが、操作系でも面白い仕組みが用意されています。操作ボタンは送信ユニットにもあるんですが、ヘッドホン側にもボタンが用意されています。MENUレバーがありますが、これを長押しするとディスプレイにヘッドホンのステータス表示をすることが可能。

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画面の左下に、こうして入力されている音声フォーマットを表示させることができます。

HMZ-T3と合わせて使っているわけではないんですが、確かHMZ-T3はメニュー表示が画面のセンター下部だったので、これは微妙にずれているため重なって見えなくなることもなさそう。そういうのももしかして考慮されているんですかね?

ヘッドマウントディスプレイを装着すると、完全に目の前の視界をすべて遮られてしまうため手元のヘッドホンですら機器を見ながらの操作ができないので、こういう仕掛けはありがたいかも。

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そして、ここでいつぞやのオーディオフェアでいただいてきたドルビーのデモディスクを用意。これに7.1chフォーマットのデモ映像が収録されているので試してみます。

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ね、7.1chソースの映像もこうして再生をすることができます。

9.1chのバーチャルフォンテクノロジーの音を聞き分けられるか、というと、私にはちょっとそれを聞き分けられている自信はないんですが、でも映画を楽しむのなら、これらのエフェクトを効かせて使いたいですね。

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いろいろな映画、音楽ビデオなどを2時間ほど試させてもらいましたが、そういえばイヤーパッドによるいやなあったかさとか、そういうのはないですね。低反発クッションをイヤーパッドに採用していて密着感も良い感じ。

HMZ-T3も軽量化とバランスの最適化により長時間利用がしやすい形状になっているみたいですが、インナーイヤーだと長時間装着は厳しいかも。価格がはりますがヘッドホンもワイヤレスで利用してセットで使ってみたいですね。

MDR-HW700DSは10月9日発表、10月17日から出荷開始になっています。テレビで利用をする場合は最大4台まで接続可能。オプションでヘッドホンのみの販売もありますので、多人数で利用される方はそちらもどうぞ。

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