山崎蒸溜所「SINGLE MALT NIGHT」レビュー

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本日より、サントリー山崎蒸溜所にてクリスマス・イルミネーション「SINGLE MALT NIGHT」が楽しめるプレミアムトワイライトツアーが1/15まで開催されます。(12/25~1/5を除く)


で、昨日はそのプレミアムトワイライトツアーをプレス向けに公開するということで、そのイベントにお邪魔させてもらってきたってわけです。


関西地区の方向けの情報ってことになるんですが、その様子をレポートしたいと思います。


なお、このエントリーは写真画像を40枚以上使った長文エントリーになっていますのでモバイル接続、ナローバンド接続の方はご注意の上、続きを読むをクリックしてください。




で、最初に申し上げなければいけないんですが、12/15から1/15に特別開催される「プレミアムトワイライトツアー」。各日12名様先着申込み順の限定イベントなわけなんですが、実はすでに、全回、すでに満席になってしまっているとかで、これからご案内してももう申込みができません!!


うわぁ、それではもう、なんのための紹介レポートなの!?ってところなんですが(^_^;)、まぁ、今回のレポートは参加できない方のために、そのプレミアムトワイライトツアーの様子をお伝えするってことで。。。m(_ _)m


旅の様子からお楽しみくださいませ。



ということで、今回のミッション。プレミアムトワイライトツアーの体験会なんです。プレミアムトワイライトツアーは15:45から。それまでに京都駅経由で山崎蒸溜所に向かいます。



今まで何度も新幹線を利用しているんですが、いつも人に乗車券を手配してもらっていたため、自分で用意しなければいけないのって、今回が初めてなんです。


ソニースタイルのショッピング・パレット経由でJRの「えきねっと」を利用したんですが、うーん、ドキドキ。出発時間の指定は予定が立つからできるものの、帰りの便の指定ってどうするんだろ? 終わりの時間とかわからないんですけど。。。と、不安に思いつつ、とりあえず帰ってくることができる一番遅い時間で指定しておき、あとで乗車時に窓口で早い時間の便に変更してもらうことができると聞き、そういう買い方をしてみました。



席も富士山側の席に座りたい!と、思いつつ窓側指定だけでなく、列の指定ができるようになっていて、A列かE列を指定すれば良いことはわかっているんですが、これがどっちなのか。。。


一か八かでE列にしたんですが、正解でした。富士山が見られるのはE列です。もう、これから席指定をするときは絶対にE列にします。



ということで、せっかく当選したE列なんですが、うーん、あいにくの空模様で全景がみられません。



でも、迫力ある富士山の姿がこうして大体見られたから良いか!



そして、新幹線移動でモバイル通信はできるものなのか!?を試したくて、自前のtype Tを持ち込みPHSでの通信を試すんですが、さすがに全然無理でした。


PHS自体は接続が可能なものの、スピードがあまりにも速くて通信がほとんどできません。深夜バスで福岡に行ったときは、PHS自体の接続が途切れ途切れで苦労したんですが、つながればなんとか通信自体はできたんですよね。


こういうのは自分で体験してみないと、実際の使い勝手がわからないんですが、これで納得です。新幹線ではPHSは使えません。(名古屋駅とかに停車した一瞬を狙ってつないだりすることはできましたが。)



などと、遊びつつ、新幹線の中でお昼ご飯。今日はトンカツ弁当です。お弁当を食べたら、ソニーさんに掲載されたαのSPコンテンツ「冬の風景~イルミネーション~」を見て、イメージトレーニング。よぉし!こんな写真を撮ってくるぞ!!



で、あっという間に山崎駅に到着。


本当は新幹線を降りてから「東海道・山陽本線快速(網干行)」というのを探してかなりうろつきました。「網干」って地名がどこにもなくて土地勘がないもので、どうにもならずに、結局駅員さんに聞き、4番線で電車に乗ってください、という言葉だけを頼りに。。。


昨年の大阪、今年の神戸、福岡、四国もそうでしたが、こういう地名が全然わからないところに行くと、こういう異国情緒気分がホントに楽しかったりします。



で、新幹線の中から携帯電話でモブログしていたエントリーにここで15分ほど座って補足記入と、コメント入力。こうして移動をしていなければPHSの通信はサクサクになります。


エントリーが終わったら改札をくぐって、歩いて10分ほどの山崎蒸溜所へ向かいます。



線路にそって歩いていくと、はい、見えてきました。あれが山崎蒸溜所の入り口です。



場内に入るとすぐに、受付窓口があります。



この受付窓口の裏には、こうしてコインロッカーが用意されており、ここにVAIOノートやその他の荷物をあずけてしまいましょう。ロッカー利用時に100円玉が必要になりますが、使用が終わったら返却されます。



そして、ウイスキー館まで歩きがてら、脇を見ると。。。あ、きっと夜になったらあれがライトアップされるんだなぁ、などとワクワクしながら。。。



受付を済ませて、さぁ、15:45からの「プレミアムトワイライトツアー」の出発です。


通常のガイドツアーも毎時行っており、いつもは10:00~15:00で毎時ウイスキーの製造工程案内を行ってくれています。最終回が15:00で、ガイドツアー自体は通常1時間程度のものとなっています。


☆山崎蒸溜所のご案内はこちらから


それが15:45と、1時間近く遅い出発で時間もちょっと長めに設定されているのが今回の「プレミアムトワイライトツアー」なんです。



ウイスキーの製造工程の案内は、私は今回2回目なんですけど、楽しいですよぉ。最初の材料の説明から始まり、順を追って麦がウイスキーになっていく様子を約30分ほどで見て回ります。



これがモルト・ウイスキーの材料になる二条大麦。食べてみたいんですけど、ダメですってことでした。(食べられるかどうかもわかりませんし。。。(^_^)v)



で、これが私の大好きなスモーキーな香りの元になるピートです。アイラ島でしかピートって採れないのかと思いきや、北海道でも採れるらしく、ピート自体はこちらに輸入することはなく、現地で醸したあとに、工場へ持ち込んでいるんだそうです。


いろいろ質問すると全部答えてくださいます。アテンダントさん、若い女性の方なんですが、ウイスキーの知識をこれだけ持っている女性って本当にカッコいい!!


(若い女性はお酒に弱い、みたいな偏見があるところに、これだけ詳しくウイスキーの事を語れる方をみると、なんか異質な感じがどうしてもしちゃうんですよね。)



で、麦芽とピーテッド麦芽のサンプル。前回も匂いの違いをかぎ分けさせてもらいましたが、いやぁ、ここ最近、ボウモアとかウイスキーセミナーで、スモーキーなウイスキーを集中して楽しませてもらっているので、匂いの感じ方が前回と全然違います。


初めてかいだときは正露丸の匂いに近いなぁ、なんて感想もあったんですが、今ではその中から燻製の香りをかぎ分けてしまうというか、ああ、この香ばしい感じがたまりません。



隣は発酵槽です。先ほどの大きな仕込槽1杯から、発酵槽4つ分くらいにわけられて発酵します。ここはビールの匂いに近いモノがあります。まだまだウイスキーにはほど遠い匂いなんですが、こうやってドンドン生まれ変わっていくんですよね。



よく見ると、今日がお誕生日の発酵槽がありました。昭和63年ってことは1988年ですね。今日で18歳のお誕生日です。おめでとう!!君はここでどれくらいのウイスキーを発酵させたのかな?


私が飲んでいる山崎12年とか山崎10年は、この発酵槽でお世話になった原酒が入っているのかもしれませんね。



そして、お次が蒸溜釜です。昨年、半分の蒸溜釜を入れ替えたとかで、去年から蒸溜されている原酒は、またここで違った味になっているんでしょうね。


で、これがですね、どうも前回お邪魔したときとは、なんか違った香りがします。



そう、私の好きなスモーキーフレーバー、ピート香がするんですよ。やっぱり私の鼻が敏感になってきたのかな?と、思ったら、実は12月から山崎蒸溜所の蒸溜釜では、ピーテッドウイスキーを集中して蒸溜しているんだそうです。


それなのでいつもとは違った香りになっているとか。。。


いやぁ、それは良い時期にやってきました!! スモーキーウイスキー好きにはたまらないツアーです。



で、これが蒸溜中の2号釜から出来てきたニューポットという蒸溜したての透明なウイスキー。香りは焼酎に似た感じのもので、これを樽に入れて寝かすことでウイスキー独特の、あの琥珀色がつくわけです。



で、次の行程が樽詰め。前回来たときは何もなくてガラガラの倉庫だったんですが、今回は作業こそしていませんが、樽がずらっと並んでいます。現在蒸溜中のピーテッド麦芽のニューポットを詰めるための樽。



うわぁ、向こうの部屋まで樽でギッシリです。豪快な風景ですねぇ!!



で、製造工程の最後が樽の貯蔵庫見学です。木の香りとウイスキーの香りがぷーんとしてきます。そうそう、これこそウイスキーの香りなんですよ!!



こうして貯蔵すると木の表面から少しずつ蒸発してしまうのか、少しずつウイスキーって減っていってしまうんだそうです。向かって右の樽は4年貯蔵のもの。左の樽は12年もの。


12年も貯蔵してしまうと半分くらいまで量が減ってしまうんですね。ウイスキーの性質にもよるそうですが、あまり長期間貯蔵してしまうと、無くなってしまう場合もあるとかで、長期貯蔵できる原酒というのも限られているんだそうです。


ここで聞きにくい話なんですが、山崎などのシングルモルトウイスキーと角瓶やオールド、ホワイトなどの私がレギュラーで飲んでいるお酒と価格が違うのってどういうところに差があるんですか?って聞いたら、やはり直接関係があるのはこの貯蔵のところになるそうですね。


12年ものや18年ものなどの長期熟成したウイスキーは貯蔵庫の中で場所をそれだけ長期間占有するというのと、蒸発してしまうため使える量もかなり減ると。。。


こうしてその様子を拝見すると、なんか納得してしまいます。



貯蔵に使う樽も全種類サンプル展示されています。写真の左から2枚目が日本のウイスキーでだけ使われているミズナラの樽。「和樽」って書いてありました。



そして、こちらがオーナーズカスクという、樽売りをしているウイスキーです。3,000万円のウイスキー樽が最高額なんですが、その最高額のウイスキーもミズナラの木、和樽で熟成されているとか。。。



樽で買う、と言っても樽がそのまま自宅へ運ばれるわけではありません。こうして瓶詰めして、ラベルまで貼ってから届けられるとのこと。ウイスキーのコダワリのある飲食店さんとかが購入して、お店のオリジナルウイスキーにされるケースも多いそうです。


行きたいなぁ。。。そんなウイスキーが飲めるお店。


☆オーナーズカスクのご案内はこちらから


ちなみに、オーナーズカスクではありませんが、ブレンドをしていないひとつの樽だけのウイスキーって滅多に飲む機会がありませんが、実はサントリーのオンラインショップ「E-liquor」では「シングルカスクウイスキー」というのを販売しています。


通常、シングルモルトウイスキーというのは樽同士の味を見ながらブレンダーがブレンドして製品として作るんですが、「シングルカスクウイスキー」は樽一丁だけのウイスキー。


現在、在庫がありませんが、意外と安く購入できるんですよ。(3,000万円もしませんし。。。(^_^;))タイミング良く注文ができれば、オーナーズカスク気分が味わえるかもしれませんね。



★シングルカスクウイスキーのご案内はこちらから


 



そして、この貯蔵庫を出ると、そこには山崎の天然水が流れ込む日本庭園が。。。春に来たときはここは桜が満開だったんですが、今回はこうして赤く色づいたもみじが私たちを見送ってくれました。



そして、今度は場所を「特別ゲストルーム」に移して、特別コースのウイスキーの試飲会です。


通常のツアーでも「山崎12年」と「響17年」という、プレミアムなお酒の試飲ができるんですが、今回の「プレミアムトワイライトツアー」では。。。



なんと、豪華に! 山崎12年、山崎18年に加えて、ヴィンテージモルトの「山崎蒸溜所 1991」が登場!! 限定モノです!限定モノ!!


たまにお祝いがあると飲んでいる「山崎12年」でも充分に美味しいのに、こうして飲み比べてしまうと「山崎18年」の熟された香りがなんとも。。。チェリー樽がキーモルトになっているとかで、なんか味もフルーツの甘さがある感じなんですよね。



で、その限定モノの「ヴィンテージモルト1991」なんですが、この年のものはスモーキーな木の香りが特長なんだとか。確かに匂いをかぐと、私の大好きなスモーキーなピート香がぷーんときます。


でも、これを口に含むと山崎独特の華やかな味もして、その後、最後にやはりピート香が鼻を抜けていきます。先日の「男のコダワリ忘年会」ではヴィンテージモルト1992をいただきましたが、これまた全然違う味わいなんですね。


感激の試飲会でした。(これはプレミアムトワイライトツアーだけの特典。通常は飲めませんのでご注意のほどを。。。)


★ヴィンテージモルトのご案内はこちらから


 



で、これらのウイスキーを愉しませてもらいながら、BGMにはピュアモルトスピーカーが鳴っています。パイオニアさんとの共同開発で、板材にウイスキーを熟成した樽を使っているとか。



チャー(樽の内側を焦がす)をした樽なども使われており、その部分だけ色がちょっと変わっていたりします。本当にウイスキーの貯蔵に使われていた木材なので、お湯とかをかけると、ほんのりウイスキーの香りがしてきそうです。



さて、これでウイスキーの試飲会も終了。ゲストルームから1Fに降りると、もう辺り一面は真っ暗になっています。クリスマスイルミネーションのスタートです。



「プレミアムトワイライトツアー」は17:00までなんですが、山崎ウイスキー館というウイスキーの試飲ができるカウンターが12/15~12/24の10日間だけ夜間特別営業を行っており、16:30~19:30の期間中だけ、このイルミネーションを愉しみながらウイスキーが愉しめるんだそうです。



ウェルカムドリンクとして山崎10年を山崎の天然水で作った「プレミアムソーダ」で割った「プレミアムハイボールスタイル」で提供してくださるんだそうです。



この日は、プレス向けに特別ゲストということで、宮本工場長のご挨拶もありました。最初に申し上げたとおり「プレミアムトワイライトツアー」は受付を終了してしまい、申込みができない状況になってしまいましたが、実はレギュラーのガイドツアーの最終回が15:00からスタートします。終わるのが16:00で、それから30分ほどファクトリーショップでお土産などを見ていただいて時間を過ごしていただければ、16:30からの夜間特別営業には入場いただけるとのこと。


例年若いカップルの方がデートに使われるケースもあるそうで、是非、そんな利用の仕方などもオススメしてください、との事でした。



プレミアムハイボールをいただきながらの(山崎をソーダで割るなんて、そんなもったいない飲み方、とても普段ではできません!!)イルミネーション鑑賞。


それはまた次回のエントリーにて!!


 


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