サイバーショット『DSC-RX1』製品レポート店員の声

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この秋登場したソニーのフルサイズ3兄弟の末っ子とも呼べるんですが、一番とがったモデルとも言えるんですが、フルサイズセンサー搭載のサイバーショット「DSC-RX1」がどうやら明日から販売開始になるようです。

そこで、またショールームでも触ることができないモデルなんですが、どんな感触なのかをここで簡単にレポートしたいと思います。

 

サイバーショット「DSC-RX1」の発売日ですがメーカー発表では11月16日となっています。まだ1か月も先の話になりますので、なんでこのタイミングで先行予約販売がスタートするの?というところなんですが、私も事情はよくわかりません。

ただ。。。

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先ほど、16時過ぎのチェックで、DSC-RX1の商品販売情報メールサービスの新規受付が終了していて、現在は配信停止の受付に変わっていることが判明。

そうすると、その後に販売情報メールの配信がソニーストアさんからあるはずなんですが、商品によって、販売開始後にメールで案内があったり、前日に案内があったり、販売開始1時間前に案内があったりと、案内の方法がバラバラなんです。

ただ、カメラ製品の多くが金曜日の11時から先行予約販売開始になることがほとんどなので、おそらく、今回も明日、10月19日(金)11時からの販売開始になるかと思います。(はずれたらごめんなさい。あくまでも当店の予想で話をしています。)

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さて、改めてカメラの話をさせていただくと、このカメラはフルサイズセンサーを搭載した初のサイバーショットになります。

35mmフィルムと同じサイズのセンサーをこんなコンパクトなボディに入れられるの?というところですが、考えてみたらフィルムカメラ時代はどれも全部フルサイズセンサーだったわけで、あの「写るんです」だってフルサイズセンサー。フィルム時代からの長い歴史の中では普通のレギュラーサイズのセンサーサイズになります。

近年のデジタルカメラ時代では大型のセンサーを搭載しているカメラはデジタル一眼の上位機種だけ、フラッグシップモデルだけにしているので、上級者用のセンサーみたいな扱いに考えてしまいますが、カメラの歴史を考えれば、一番、人類がノウハウを持っているセンサーサイズと言えるのかも。

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その大型センサーを搭載することの一番の恩恵はやはり画質の良さ。小型センサーとAPS-Cサイズのセンサーの差は被写界深度の浅さで、APS-Cセンサーを搭載したデジタル一眼カメラならコンパクトカメラとは違って、被写体を浮き上がらせる背景をぼかした表現ができるようになります、というのがありますがフルサイズセンサーになると、さらにそれが一歩進むわけで、私も2週間ほど前にフィルムカメラの“α9xi”をF1.4の明るいレンズで使ってみてその表現の自由度の高さにビックリしたばかりです。

☆当店blog 12.10.6「平林寺とフルサイズ“α”の話の続き」 
☆当店blog 12.10.7「フルサイズ“α”で東京駅を“α”写真散歩」 

この夏に発売された1インチセンサー搭載の「DSC-RX100」も従来のコンパクトデジタルカメラとは次元の違う写りを見せてくれて、大ヒットしていますが、今度はそのサイバーショットRXシリーズが、APS-Cサイズのデジタル一眼カメラを凌駕するモデルになって登場します。

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搭載されるレンズは単焦点35mm F2.0のカールツァイスレンズになります。サイバーショットで単焦点レンズというのは初ではなく、メモリースティックを採用した最初のモデル「DSC-F55K」も単焦点レンズでした。

ただ、今回はフルサイズ対応のレンズなので、その大きさ、質が全く違います。

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大口径のフルサイズ対応のカールツァイス単焦点レンズというと15万円前後はするレベルのレンズ。そこにフルサイズセンサー搭載のデジタル一眼カメラなんていうとボディが30万円くらいするところなんですが、これがサイバーショット「DSC-RX1」では販売予定価格25万円前後となってます。

25万円のサイバーショットなんていうとかなりのインパクトがありますが、そういう計算をすると逆に安く感じられるのでは!?

 

デジタル一眼カメラ“α”のレンズセミナーでうかがってきたところでは、ソニーレンズの二大ブランド「カールツァイスレンズ」と「Gレンズ」では性格をきちんと分けていて、ソニーGレンズはボケを重視した作りをしていて、背景をぼかしたときにボケが綺麗に出るようなところにも注力をしているそうです。

カールツァイスレンズの方は解像力、コントラストを突き詰めたレンズになっている「カリカリの描写」というのが特長。そのカリカリの描写とか解像力、コントラストって何だろう?というところですが、それを解説してくれる記事が先日ソニーさんのコンテンツにありました。

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NEX-7のオーナー限定マガジンの中でカールツァイスレンズについての解説をしてくれている記事があったんですが、解像力とコントラストって上の様なモノになるみたいなんです。

こうしたコントラストと解像力を高いレベルで実現したレンズがカールツァイスなわけです。

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メーカーページには作例もあって見る人が見るとこういうので、その画質の良さを理解できるんだと思いますが、私はどうも素人で、実際の風景を目にして、それを自分で撮影して自分の目で見たものと、その記憶の画像と撮影した画像を比較したときでないと良さがわからなくて。。

で、このサイバーショット「DSC-RX1」に近い描写をみせてくれるのがEマウントレンズの「SEL24F18Z」なんだそうです。

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こちらのレンズはAPS-Cセンサー専用になっていていますが、35mm換算では焦点距離が36mm相当になります。画角も非常に近いモノがあります。

作品と呼べるような作品撮影は私にはできませんので、どれもスナップ撮影のものばかりなんですが、このSEL24F18Zで撮影して
きた写真はこんなものになります。

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NEX-5N+SEL24F18Z F2.0 1/4000 ISO100

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NEX-5N+SEL24F18Z F1.8 1/640 ISO100

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NEX-7+SEL24F18Z F1.8 1/4000 ISO100

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NEX-5N+SEL24F18Z F8.0 1/250 ISO100

私は特にタンポポの写真が好きなんですが、フォーカスの合っているところはとことんシャープに移っている上、かすんでいるよな感じがなく、どの写真も私にはカールツァイスを感じさせてくれる、好きなスナップばかり。

こういうお気に入り写真をサイバーショット「DSC-RX100」よりも一回り大きいくらいのボディで撮れるようにしてくれるわけです。

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なお、35mmという焦点距離なんですが、それはどういう風に決まったモノなんでしょう? 普通標準レンズというと50mmを指すのでこういうもので単焦点にするのなら50mmレンズにするものじゃないのかな? 何らかの理由があって35mmにしているんですか?と、聞いたことがあるんですが、50mmという焦点距離はまったく検討もしていなくて、最初から35mmという焦点距離を選んでいたとのこと。

フルサイズセンサーを使うユーザーさんだと風景などのネイチャーな被写体の撮影が多いことを考えると広角が標準レンズになり、35mmが一番使いやすい画角になるんだそうです。

この焦点距離であれば、一歩踏み込めば望遠レンズ風の撮影が出来ることを体で覚えている方が使われるんだそうです。

80年代にはミノルタ時代に「CLE」というモデルのレンジファインダーカメラがあったそうですが、それに用意されたレンズが「90mm F4.0」「40mm F2.0」「28mm F2.8」の3本だったそうです。その真ん中の「40mm F2.0」に近い画角という設定にもなっているのかも、と、話されている方もいました。

 

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ショールームや展示会場ではまだ触ることのできないサイバーショット「DSC-RX1」ですが、実は私は先週の新製品導入会のときに実機を短時間だけ触らせてもらうことができました。

当店だけではなく、他のソニーショップさんも参加されている会場でしたので、みんなでちょっとずつという感じだったんですが、独特の操作感にはちょっと面食らいました。

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なにが独特って、そのレンズ操作です。レンズには3つのリングがついていてレンズ先端がフォーカスリング、その次がマクロ切り替えリング、そして一番手前が絞りという風になっています。

レンズは通常は「0.3m-無限」の位置に合わせて撮影をして、接写をする必要があるときだけリングを「0.2m-0.35m」に切り替えるわけです。昔のサイバーショットにあった「マクロモード」みたいな事をして接写するんですが、こうなんていうか、ボタン操作ではなくメカニカルな操作でそれを切り替えるんです。

絞りについても操作ダイヤルに割り当てられて、それを回すのではなく、絞りリングでの操作に固定されています。マニュアルモードにしているときも、絞り優先にしているときも絞りはとにかく、このリングでの操作。

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さらに面食らうのが露出補正で、NEXシリーズでもサイバーショットでも露出補正をするときは十字キーの下方向を押して露出補正モードにして、それで回転ダイヤルで補正幅を操作、とするところが、ボディの右肩に露出補正ダイヤルがあり、これを「カリカリ」っと回して、それで露出補正をするんです。

ソニーのカメラにこんな事をするモデルは他にありません。

ちなみにシャッタースピードをいじるときはAELボタンの上にもうひとつダイヤルがあり、そこで操作をします。

なので、ちょっとしか使っていないんですが、撮影に必要な露出補正、絞り、シャッタースピードなどがすべてダイヤル操作になり、私の感覚ではデジタルカメラを使っているのではなく、フィルムカメラを使っているような気持ちになってしまいます。

こういうダイレクトな操作ができる方が良い、というのもあるんでしょうね。

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サイバーショット「DSC-RX1」には豊富。。というか、超高級アクセサリーも一緒に登場します。サイバーショットシリーズではありますが、アクセサリーシューはデジタル一眼“α”と共通になっていたりやや複雑そうにみえます。

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DSC-RX1で利用できるアクセサリーのチャート図もあるので、こちらもチェックをしてみたんですが、まず、レンズのフィルター、プロテクターなんですが“α”アクセサリーが利用できます。

49mm径のフィルター、プロテクターを装着できるそうです
。私でしたら絶対に忘れずにMCプロテクターだけは買っておきます。どんなに高いカメラでもレンズにキズを入れたら、それまでですからね。

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それと注意が必要なのがサムグリップの「TGA-1」です。これはレバーを起こすと右手親指をひっかけてホールド性が高められ、持ち歩くときはレバーを反対側に折ることでボディにぴったりと沿わせてコンパクトに持ち運ぶことができるアクセサリーです。

DSC-RX1のアクセサリーシューに装着するんですが。。。

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商品の特長を読んだら、ここには本体からの電源供給を必要とするアクセサリーは使用ができない、という、衝撃的なことが書かれています。

なるほど、これを使うと電子ビューファインダーは装着ができないんです。

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それで、高額ファインダーの設定があるのか。。。

これもアナログなアクセサリーになりますが、35mmという焦点距離を体で理解している人であればこの方が惑わされずに写真が撮れる、ということもあるのかも。

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画面の視野率100%で撮影画像の確認のためであればEVFの方が有利だと思うんですが、そういうのは超越してしまっているモデルですしね。

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こうしたファインダーをのぞいての撮影も試してみたかったんですが、あいにく、新製品の導入会で触らせてもらえたDSC-RX1にはなんのアクセサリーも装備されていませんでした。

それでも、あのアナログチックな操作感は忘れられません。不慣れなので操作をいろいろ試すことはできませんでしたが、どこか安心感のあるカメラに思えました。

 

で、おそらくはこのカメラも明日、11時からソニーストアで先行予約販売が開始になると思います。先例を思えば10時頃にメールがくる可能性もありますし、11時の先行予約販売が開始されたあとの12時頃にすでに販売が始まっているという案内メールがやってくる可能性もあります。

どういうスタートの仕方をするのかわかりませんし、また実はソニーストアでの販売条件もまだ発表になってません。

販売価格は25万円前後となっていますが、“α99”の時に30万円前後となっていたものが278,000円になったりしたことがあるので、これもあまりアテにはならないんです。ソニーポイントについても今のところ“α99”も新型ウォークマンもプレゼント特典になっていませんでしたが、それもDSC-RX1ではあるかもしれまんし、同時購入の特典もなにかしら用意される可能性もあります。

なので、明日の11時の先行予約販売がスタートするまで、どういう内容になるのかわからないまま。

 

ただ、ひとつ言えるのは、このカメラ、万人受けするカメラでは全然ありませんので、生産台数はかなり少ないはずです。レンズも大口径のモノが使われていますので大量生産が出来るようにも見えません。

ひとつ思い出されるのは、やはりこのレンズです。

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★ソニーストア Eマウント単焦点レンズ カールツァイス「SEL24F18Z」

☆当店blog 12.8.26「SEL24F18Zで撮るラーメン屋さん」
☆当店blog 12.8.2「SEL24F18Zで撮るオリンピックカラーの東京タワー」 
☆当店blog 12.4.12「デジタル一眼“α”でお花見『浜離宮恩賜庭園』」 
☆当店blog 11.12.9「カールツァイスレンズ『SEL24F18Z』開梱レポート」 

先ほども紹介しましたがEマウントのカールツァイス「SEL24F18Z」で、このレンズ、昨年の12月の発売時にはたった30分で完売しているんです。

それから1年経った今でも、たまに入荷しては瞬間的に完売すると言うのを繰り返しており、今でも幻のレンズになっています。

人気に火がつくとこういうことが起こり、結果的に一番購入しやすかったのは発売時の時だけだった、と言うことになってしまう可能性があります。

明日、ふたを開けてみないとわかりませんが、またしても幻のカメラになる可能性があります。11時のスタンバイをおすすめします。有給、午前休を取るのが難しいようでしたら、そのときにだけ腹痛を起こしてトイレに駆け込んでモバイル通信でオーダーができるようなご準備を(^^)/

 

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☆ソニープレスリリース「世界初、35mmフルサイズCMOSイメージセンサー搭載のコンパクトデジタルスチルカメラ“サイバーショット”最上位機種を発売」

☆当店blog 12.9.17「西国分寺を“α”写真路」 
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☆当店blog 12.9.12「フルサイズセンサー搭載サイバーショット『DSC-RX1』発表」 

 

 

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