α6000＋SEL70200G　F7.1　1/500　焦点距離200mm（35mm判換算300mm）

国賓として来日していたオバマ大統領が今日の午前中に日本を発ちました。

めったにない機会ですし、羽田空港まで行ってオバマ大統領をお見送りしてくることにしました。α6000を担いで。

さて、都内は先週末から厳戒態勢になっていました。駅のコインロッカーは新橋駅も池袋駅もこんな状態で全面的に使用禁止。ひとつ大きな紙で告知をするのではなく、ひとつひとつのロッカーに紙が貼られているところが日本人の几帳面な部分です。

都内だけではなく、私が住んでいる埼玉県の駅も警察官がいたり、最上級の厳戒態勢が敷かれていました。

23日の水曜日にはいよいよオバマ大統領がやってきて19時に羽田空港へ到着し、19時半頃には新橋上空でもヘリが飛んで、むむ、近所に来ているぞ、とか、思っていたら、やってきていたのは銀座ソニービルショールームの向かいにあるお寿司屋さんでした。

うーん、場所がわかっていたら私も銀座ソニービルショールームの前で張ってたのになぁ。(^_-)

ま、そっちはα写真路的には特におもしろそうもなかったのであきらめて、閉店後に歩いて浜松町まで行ってきました。

目的はこちら。

α7R＋SEL2470Z　F4.0　1/2　焦点距離29mm

東京タワーが星条旗バージョンにライトアップされているということで、フラフラと帰り道に写真遠足。

すみません、こういうライトアップモノの撮り方がよくわからなくて、どうも色がちゃんと出せません。どういうセッティングにしたら下半分が赤と白のライトアップで、上が青というのがわかるように現像できるんでしょう。

1時間ほど近所を歩いてライトアップされた東京タワーを見て回りました。

そんなわけでオバマ大統領の来日をお祝いする写真遠足をしてきたわけですが、では帰りもなにかお見送りをしなくては、ということで今朝は羽田空港へ。

突然思いついたのでなにも情報がなく、わかっているのは「オバマ大統領は午前中に日本を発って、午後には韓国に到着する予定」ということだけ。

何時に出発するのか具体的な時間がわからないので何時に空港へ向かえば良いのかわからなかったんですが、滞在3日目の今日もいくつかの行事があるとのことなので朝一番ではないだろう、ということで6時半に自宅を出発して9時前には羽田空港へ到着するように出かけます。

第2ターミナルの展望デッキからなら、大統領が乗るVC-25A、コールサイン「エアフォースワン」が見られるみたいなんですが、屋上の展望デッキは警備上の理由により閉鎖されているとのこと。

第2ターミナルの屋外展望デッキに出るところにはガラス越しになりますが屋内の展望室もあるので、そこからだったら見られるかもしれませんが、ガラス越しじゃあなぁ。。。うーん、どうしよう。と、思いつつバスで羽田空港へ行くと、途中でバスの車窓からエアフォースワンが見られるじゃないですか！

バスの窓からこんな大きく見られます。

うわー、すごいですね。ハリソン・フォード主演の映画でしか見たことがありません。実物を見るのはこれが初めて。

駐機しているのはこのあたり。地図の上に手のマークが見えますがここに駐まっていました。ここのスペースが要人向けの駐機スポットなんですかね。

なるほど、ここだとすると第2ターミナルへ行っても展望デッキに出なければなにも見えません。本当に離陸の瞬間を見るだけになってしまいます。

ということで、ここで作戦を立てました。第2旅客ターミナルと第1旅客ターミナルの間に駐車場があるんですが、その中の一番エアフォースよりになるP3駐車場、手のマークの場所へ行ってみることにします。

羽田空港へ到着して、まずは第2ターミナルへ入って飲み物をゲット。でも買ったは良いけど捨てるところがない、という状況になり持って帰ることになります。

そう、ロッカーだけではなくゴミ箱なども利用禁止になっているんです。

で、さすが羽田空港です。ここもゴミ箱ひとつひとつにお知らせが貼ってあるんですが、日本語、ハングル、中国、英語の4カ国語で全部違う文面でお知らせが出ています。合理的です。

駐車場棟に上がって屋上の7Fへ向かいます。自分の車で来たときは屋根付きの階を選ぶので普通は不人気の屋上階ですが、今日は別。なるべく高いところから狙いたいですからね。

そして北側の壁に行くとすでにたくさんのカメラマンさんがいらっしゃいました。おまわりさんも警備していて、ついたらまずはカメラのチェック（ちゃんと撮影ができるものなのかダミーではないのかを確認します）をして、許可が出てからこちらの列に加わります。

抑圧的な態度ではなく警備に協力してくださいね、というスタンスで、警備状況について逐次お知らせをしてくれるので、とても和やかな感じでした。

事前にオバマ大統領がやってきたら撮影禁止になること、壁から5mほど下がってもらうこと、などが説明されていました。ただ、オバマ大統領がやってくる時間はギリギリまで知らされませんでした。秘密というよりは交通や行事の進行状況で変更があるので、それを見ながら、ということだったんでしょうね。

P3駐車場棟の北側から見る景色はこんな感じです。画面中央やや右あたりに見える機体がエアフォースワン（VC-25A）です。これはもうバッチリじゃないですか。

羽田空港につながる道路も見渡せるので、オバマ大統領が乗る「ビースト」と呼ばれる大統領専用車なども見られるかと期待していたんですが、大統領到着の10分くらい前には壁を離れなければいけなくて、撮影はできませんでした。

α6000＋SEL70200G　F8.0　1/320　焦点距離86mm（35mm判換算129mm）

第2ターミナルはANA系の航空会社さんが使っているんですが、そこからプッシュバックしてエアフォースワンに寄ってきたのがなんとポケモンジェットでした。

すごいツーショットが撮れました。世界最高のリーダーシップを発揮するエアフォースワンの隣にピカチュウです。オバマ大統領にも見てもらいたかったなぁ。

結果的にオバマ大統領の到着まで1時間半以上あったので、ここでだいぶ時間をつぶすことになるんですが、ちょっとした変化なども見ていられます。

こちらはタラップがつけられるところ。あとでわかるんですが、このタラップはオバマ大統領のためだけに用意されていて、出発時、このタラップを登ったのはオバマ大統領ただ一人だけでした。

他の人はどうしたのかというと、お尻の方に別のはしごがエアフォースワンから下ろされていて、そちらから搭乗するみたいです。

α6000＋SEL70200G　F6.3　1/500　焦点距離200mm（35mm判換算300mm）

こちらがそのお尻の階段が出ているところ。折りたたみ式でエアフォースワンに収納することができます。

奥に見えるのはANAの昔の機体の復刻カラー機体。通称「モヒカン」と呼ばれているみたいですが、なんかカラーリングが似ていますね。エアフォースワンと。

そして、こちらには空のトラックが2台。コンテナを開けても中にはなにも入っていません。一体、このトラックは何をするんでしょう？

奥に見える、エアフォースワンと同じカラーリングの機体は予備機みたいですね。これに副大統領が乗ると「エアフォースツー」というコードサインがつくらしいのですが要人不在のときは単に「C-32」という機体になるそうです。

警察の方から10時20分に壁から離れてください、という指示がでます。

なるほど、その前から道路の交通量が極端に減っているので首都高速などを通行止めにして警備しているみたいですね。

撮影禁止と言うことなので、ここでカメラを置いて壁から離れます。

オバマ大統領の姿は肉眼でも見えて、タラップを登っていき機体に入るところまでは実際にみることが出来ました。

マイケルジャクソンも見たことある（大学時代に東京ドームでワールドツアーを見ました）し、ビルゲイツも見たことある（CEATEC JAPANのキーノートスピーチで拝見しました）し、ここにオバマ大統領も加えて私が実際に見ることができた世界の3大偉人リストの完成です。

α6000＋SEL70200G　F8.0　1/320　焦点距離84mm（35mm判換算126mm）

撮影の許可が出た直後に撮影したのがこちらの写真です。車列は20台くらいでエアフォースワンを向こう側から時計回りにぐるっと囲む形で駐まっていたんですが、すでに車列は離れているところです。オバマ大統領が登ったタラップも離れていて、エアフォースワンの左後方にあるはしごが見えます。

こちらは先ほど空だったトラックです。なにやら人だかりができていますが、ここにマスコミ関係者が集められているみたいで、ここから撮影をしてください、というスペースだったみたいです。

これも合理的です。撮影エリアを限定することができて、何かあったらそのまますぐに移動させてしまうことが出来るわけです。

そして、オバマ大統領が搭乗してからは動きが速い。

α6000＋SEL70200G　F4.5　1/1250　焦点距離200mm（35mm判換算300mm）

すぐにはしごを収納してそのままC滑走路へ向かいます。オバマ大統領がやってくる前までは滑走路の端に離陸する機体が渋滞をしていたのですが、10時過ぎくらいからはなにも飛行機がやってこなくなり、エアフォースワンの出発待ち状態になっています。

世界で一番時間の貴重な人のために、周りの人の動きをすべて最優先で回すとこういうことになるんですね。

α6000＋SEL70200G　F4.5　1/1250　焦点距離200mm（35mm判換算300mm）

到着から5分程度ですぐに出発です。駐車場の屋上からは滑走路全体は見渡すことができず、加速をつけているシーンを最後にもう見られなくなりました。

正面が見えるのもほんの数十秒だけです。

飛び立っていってしまいました。またきてくださいね～。

α6000＋SEL70200G　F5.0　1/1000　焦点距離200mm（35mm判換算300mm）

そして遅れること10分後にC-32も出発。こちらは特に優先されることはなく、他の旅客機の列に紛れて飛び立っていきました。

以上、オバマ大統領のお見送りレポートでした。

今日は職場での簡易現像でしたがSEL70200Gで撮ってきたRAWファイルがたっぷりあるので、これを自宅に持って帰って休み中にVAIO Fit 15Aで見返してみようと思います。

こういう望遠撮影だともっと大口径の長いレンズを持ってくる人も多いんですが、このα6000とSEL70200Gの組み合わせだとすごくラク。だって、これ、ばらして普通にワンショルダーの通勤バッグに入れて持ってきているんですから。

このコンパクトさで、この写りは嬉しいです。α6000と一緒に使うと全面像面位相差AFのおかげで最強の使い心地です。これを使いこなせるようになったら、相当腕も上がってそうな気がしてきました。

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