“α9″で撮りたい『リニアモーターカー試験走行2017』の話

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“α6500″+SEL70200G F4.0 1/1000 ISO100

いよいよ今週金曜日に発売になるプロフェッショナル向けミラーレス一眼”α9″ですが、秒20コマ、高速秒間60回演算によるAF追従など、今まで撮れなかったものが撮れる新しい世界を広げてくれるカメラです。なにか今まで撮れなかったものを撮ってみたい! そうだ、リニアモーターカーを撮ってみたい! ということで、今回はまだ”α9″が発売になっていないのでロケハンをしてきました。

月曜日の定休日に試験走行を行っているリニアモーターカーの実験線見学してきました。時速500km/hの世界を撮影してきました。

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こんにちは、店員佐藤です。

数年前まで実験線でリニアモーターカーの試験走行をしていましたが、いつの間にか終了していました。特に気にもしていなかったのですが、最近になってまた走っているそうで、その様子を見に行ってきました。

ちょっと調べてみるとわかるのですが、今までは山梨県立リニア見学センターというところがあって、そこでリニアモーターカーを見学するというのがメインイベント。毎週月曜日が休館で、火曜日~日曜日に営業をしています。

当店の定休日の月曜日は見学センターはお休みなんですが、リニアモーターカーの試験走行は月曜日~土曜日に行っています。なのでリニア見学センターには遊びに行けませんが、比較的空いている状況のリニアモーターカーの試験走行撮影はできそう。

調べて見るとリニアモーターカーは営業が始まった際もほとんどの路線が地下トンネルや防音壁の中を走るらしく、地上部分の開けているところを走る部分は割と少ないんだそうです。で、自治体によっては、そうしてリニアモーターカーが見られる部分を観光にしてしまおう、ということをするわけで、それをやっているのが山梨県の笛吹市にある「リニアの見える丘 花鳥山展望台」というところらしいんです。

あまり情報がないのですが、普通の公園で無料で駐車することもできるらしいので、なにも考えずにナビに「花鳥山」とインプットして出発。中央高速の大月よりもちょっと先にある一宮御坂ICまで行ってそこからクルマで15分ほど。畑の中を山の方へ進んで行くと真新しい公園に到着します。

ちなみに公共の交通機関で行こうとすると、中央線の石和温泉駅から徒歩2時間とかになるみたいです。

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ナビに従って到着したのがこちらのやたらと広い駐車場でした。リニアモーターカーの試験走行は10時から始まるらしく、到着したのが10時過ぎくらいだったんです。着いた途端にリニアモーターカーが走っているのを見て「うわ!いきなり見逃した!」と、思ったら、その後バンバンやってくるので全然惜しくはありませんでした。

あとから撮影時間を見てみると18分間隔でやってきている様子。

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とりあえず、持ってきた荷物を並べて撮影基地を作りました。人が混んでいたらどうしよう、と、折りたたみのチェアとかも持ってきていたんですが、そんな必要はまったくなく、誰も来ていません。

ここで動画撮影用の”α7R2″の広角撮影と、手持ちの望遠レンズを装着した”α6500″で撮影開始。

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リニアモーターカーはやや遠いのですが、ここを500km/hで駆け抜けてくれたらすごい気持ち良い映像が撮れそう。連写もし放題。で、やってきたリニアモーターカーを見ると。。。これがやたら遅いんです。あれれ、びゅーん!って行く、飛行機並みの暴力的な速さは一体。。。

見ているとここの橋の上で折り返しをしていて、橋の中央付近で停車してから、また東京方面(手前方向)へ戻ってくるということをしています。

それが18分おきにやってきているというわけです。

ここで、駐車場の管理をされている方が声をかけてきてくださり、様子をいろいろ教えてくれます。リニアモーターカーは四六時中走っているわけではなく10時から18時くらいまでで、走る日は1日中ひっきりなしに走っていて、走らない日は全然こないんだそうです。この日は「走っている日」で朝からたくさん来ているよ、とのこと。

事前に走行スケジュールは発表になっていなくて、今は当日になってもホームページなどでの発表がないため、行き当たりばったりで行って、走ってたらラッキーということになるみたいです。

で、この駐車場の下にもっと見やすいところがあるよ、と、案内されます。下にも駐車場があるからクルマで移動すると良いよ、ということで移動。

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本当だ。下に降りたら2棟の東屋まであってさらに軌道に近いところに展望台があります。ちなみに橋の向かい側にも展望台がある公園があって、そっちからだとさらにリニアモーターカーの正面に近いところから見られるそうです。

実験線がもっと延びて、ここも500km/hくらいのスピードで駆け抜けてくれるなら、その景色を見てみたいですが、このものすごい遅いリニアモーターカーを見てもなぁ。

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ということで、18分に一度やってくるリニアモーターカーを日陰で待ちます。15分くらい経ったら手すりまで移動してリニアモーターカーの出待ちをします。

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“α6500″+SEL70200G F4.0 1/1000 ISO100 トリミング

こちらは”α6500″+SEL70200Gで撮影したリニアモーターカーです。スピードはゆっくりに見えますがそれでも100km/hくらいは出ているんですかね。このスピードなら”α9″でなくても”α6500″で歩留まり100%で撮れそうです。

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“α6500″+SEL70200G F4.0 1/1000 ISO100

この日は5両編成になっているのですが、日によっては7両編成になっている日もあるそうで、惜しかったね、と、先ほどまでは上の駐車場にいた警備の方が様子を見に来てくれています。

地元の方も遊びに来られて、いろいろリニアについて話をしてくださいます。

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“α6500″+SEL70200G F4.0 1/1000 ISO100 トリミング

よく見るとリニアの惑って小さいんですね。新幹線どころか飛行機並みの小ささかも。

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さて、展望台の先端から2段あがったところにはもう1棟の東屋があります。で、こちらにはリニア走行の実況中継モニターが設置されているんです。

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当日の運行スケジュールがわからなくてもこれを見れば一目瞭然でどこにリニアがいるのかわかります。この時点で山梨リニア見学センターのところにいて、走行速度は504km/hとなっています。

なんと、笛吹市の橋の上は100km/h前後ですが、リニア見学センター前は全力で走行しているわけですね。了解しました。もう、そうなったら30km離れたリニア見学センターまで行くしかありません。

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一般道を1時間ほどドライブ。途中でお昼ご飯もいただきながらリニア見学センターを目指します。

山梨県立リニア見学センターは中央道の大月インターから車で15分ほどのところになります。何年か前にも来たことがあるのですが、駐車場は140台分もの大規模駐車場になっているし「どきどきリニア館」に加えて「わくわくやまなし館」なるものもあって、なんかだいぶ施設が立派になっているような。

ただ、月曜日が休館日なので私は当分、ここのリニア見学センターには入れません。日曜日に来てもリニアモーターカーが走っていないというのももったいないですしね。

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昔はこんな立派な大きな駐車場は無かったと思うのですが。。。あ、看板も新しめですね。ここから坂を下ってリニアの鉄橋をくぐってリニア見学センターへ行くことになるわけですが。。。

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リニア見学センターは月曜日休館で入り口まで行くこともできません。エリア内は立ち入り禁止になっていてまったく見学ができないんです。

もっとも、このリニア見学センターは建物に入って3Fまであがらないとリニアモーターカーの試験走行も見られません。そこが多分、撮影ポイントとしてはベストなんだと思いますが、土曜日はこられないしなぁ。撮影ポイントがないのなら諦めるか、というところで新しい道を発見しました。

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リニア見学センターの入口の手前に「展望広場」という高台があるみたいなんです。こちらは立ち入り禁止にはなっていないので月曜日でも入れます。

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リニア見学センターの反対側のホームに便利があって、超間近でリニアモーターカーの走行を見ることができます。こんな目の前数mのところを時速504km/hで本当に駆け抜けていきます。

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まずはスピードを体感しよう、ということでベンチに座って見学してたんですが、衝撃で日傘がすっ飛ぶほどの迫力です。

これは面白い! 今日、一番テンションがあがりました。ガラス越しに眺めるリニア見学センターの3Fよりも面白いかも。金網だけなので風がもろにきますからね。

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ここから左を見上げると階段がまだ続いています。前日に神奈川県の大山をハイキングしてきた私たちにはまったく問題の無い坂です。暑い中、必死に登ってきました。

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途中、丘になっているのかと思いきや、なんてことのない階段がずーっとつながっているだけでした。リニアの実験線が見切れないギリギリの高さまで登って、ここから見下ろすと、よしよし、リニアモーターカーがよく見えそうです。

ストップウォッチでリニアが通り過ぎる間隔を測ってみると、7分半、10分半ごとに通過するみたいです。ここは実験線の途中にあたるので東京側と甲府側を行ったり来たりしていて東京側にやや近い位置にいるんでしょうね。

両方ともスピードは全力で走ってくれているみたいです。

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“α6500″+SEL70200G F4.0 1/1000 ISO100

時間になると地鳴りみたいな音がします。近くを中央高速も走っていて、クルマの音もひっきりなしにするんですが、それとリニアモーターカーの音は間違いようがありません。時間も正確にやってくるので、これは良い撮影場所です。

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“α6500″+SEL70200G F8.0 1/200 ISO100

遠くを富士急大月線も走っていました。全然気がつかなかったんですが、ここもユニークな電車が通っているんですよね? 上から見下ろしているとジオラマを見ているみたいです。

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“α6500″+SEL70200G F8.0 1/200 ISO100

手元の橋が邪魔なんですが、そういう時はシャッタースピードを遅くして流し撮りすることでスッキリさせることができます。

まぁ、この距離だと”α6500″でも充分追えるので”α9″の威力を味わう感じはないかなぁ。やっぱり山梨県立リニア見学センターがオープンしているときが見どころですね。なんとか平日にお休みを取ることができたら来てみたいと思います。”α9″を持って。

なお、写真だけだとスピード感がなかなか伝わらないと思いますので、”α7R2″やアクションカムで撮ってきた4K動画も用意しました。

前半は花鳥山で、後半がリニア見学センター隣の展望広場での撮影です。展望広場の一番下で見たぶっ飛ぶようなリニアモーターカーのスピードが見どころです。

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リニア見学センターから山を下りてくると下には道の駅「つる」というところがあります。リニア見学センターがお休みのときでも営業をしてくれていて、お手洗いと冷たい飲み物、食べ物を提供していただけます。お土産屋さんもリニア関連グッズではなく、地元の特産品をおいているので普通にお土産購入に便利。

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ここで一休みして帰路につくのでした。

で、いつもならここでレポートは終了で、いつか”α9″をご購入いただいたお客様とバスツアーで来たいですね!という話ででまとめるところなんですが、今回はまだ続きがあります。

このリニアモーターカーを”α9″で撮る、というのをなんとか体験したくて、うちのお店でなんとかすることにしました。

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タカラトミーさんの、本当に磁力で浮いて磁力走行する「リニアライナー超伝導リニア L0系スペシャルセット」を購入して店内に設置することにしました。

リニアライナー 超電導リニア L0系スペシャルセット

リニアライナー 超電導リニア L0系スペシャルセット

  • 出版社/メーカー: タカラトミー
  • メディア: おもちゃ&ホビー

思い立ったら吉日。速攻でオーダーして本日到着。

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届いたおもちゃを店員よねっちと設営。プラレールもそうですが、こういう鉄道のおもちゃものは組み立てるときが一番ワクワクしますよね。店員よねっちと小学生みたいになって楽しくレール組み立てをしましたが、今回は違いました。

走らせるときが一番楽しい!

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レールには磁石が仕込まれていて、これ、本当に車体が浮いて走行します。手で押すだけで慣性でヒューンとリニアモーターカーが走行しちゃうんです。

説明書によるとスケールスピード500km/hオーバー(1/90スケールで換算)だそうです。確かにリニア見学センターの展望広場から見たときと同じ様なスピード感。

これを”α9″の秒60回演算の高速AFで追従できるかどうかテストするわけです。

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“α6500″で挑戦するも、これはかなり厳しい。というか”α9″でも無理だろう!?ってレベルなのですが、そこは腕です。流し撮りというか高速移動する被写体の撮影練習にはこれはかなり重宝できそうです。

ちなみにスケール速度ですがコントロールセンターを通過する毎にアナウンスしてくれてウチのお店では600km/hまでスピードが出ました。1/90スケールなので実際には6.6km/hくらいなのですが近くで見ると大迫力です。

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これを26日のα9発売日以降”α9″で試してみたいと思います。ご来店いただければリニアライナーを使っての”α9″の高速連写テストをお試しいただけます。

※昨日の展示台に続き、今日は展示用のバッテリーが届きました。先に充電しておきたいところなのですが対応する充電器がなくてそのままになっています。

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こちらのリニアライナー展示は当面行う予定です。

是非、遊びにお越しくださいませ。

 

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デジタル一眼カメラ
『α9』ボディ

ILCE-9
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発売日 2017年5月26日 メーカー商品情報ページ
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