VAIO Xシリーズで『b-mobile 3G』を使おう! その2
先ほどはWindows 7搭載のVAIO Xシリーズで普通にb-mobile 3Gを利用する方法を紹介しましたが、次はちょっと変則技です。
NTTドコモのFOMAデータ通信機能を搭載したVAIO Xでb-mobile 3GのFOMAチップだけを使って通信する方法、なんとb-mobile 3Gを内蔵してしまう技です。
今年の2月2日にVAIO type PのワイヤレスWAN機能の紹介でご案内したことはあるんですが、b-mobile 3Gは通信回線としてFOMA回線を利用しています。ということは。。。
そうなんです、中にはドコモさんのFOMAチップが入っているので、これをそのままVAIOに搭載されるドコモさんのワイヤレスWAN回線で使えるんじゃない!?とは誰もが思うところ。
インプレスさん、アスキーさんなどでもVAIO type Pが登場した当時に記事になっていました。
いままでb-mobileを持っていなかったので、これを試すことができなかったんですが、やっと、今回テストができます。
まずは、b-mobile 3GのUSB端子口からFOMAチップを抜きます。
抜いたチップはそのままVAIO Xのバッテリーを外した、ソケット口に挿します。カチッと言うまで奥に挿す必要があるんですが、これまた挿しにくいところに。。。(^_^;)
で、結論から言いますが、これでこのままドコモさんのFOMA用プログラム、もしくは日本通信さんのbモバイルで通信ができればこんなに楽なことはないんですが、お互い違うサービスを提供しています。このままでは通信はできません。
方法は下記の取り行えば大丈夫です。
まずは、コントロールパネルから「電話とモデム」という項目を開きたいんですが、Windows 7ではカテゴリーごとの表示になっていて、それがどこにあるのかわかりません。
そこで、右上にある「表示方法」のドロップダウンメニューを開き「大きなアイコン」にします。
すると、ちょっと画面は違いますが、Windows XP時代の様なアイコン一覧になるので、ここから「電話とモデム」を選択しましょう。
Windows 7では、こういう昔の設定画面などの表示ができなくなる、なのでVistaでワンステップ入れないととまどうことになるかも、と言われていましたが、こうしてコツさえわかれば、シンプルに使える様に工夫されています。
さすがWindows 7です。
電話とモデムを開くと所在地情報として市外局番を入れるように出てくるので、なにかしら適当に番号を入れておきましょう。私は070とか入れてみました。これを使ってどうこうするわけではないので、なんでもよいみたいです。
そうそう、忘れていました、その前にVAIOのスマートネットワーク(タスクバーにある2本の上下の矢印アイコン)を開いて、無線WANのスイッチをオンにしておきます。これがないと、どうやらモデムとして認識しないみたいですので。
さて、コントロールパネルに戻って「電話とモデム」をダブルクリックして開きます。開いた電話とモデムのウインドウでは「モデム」のタブを選択。するとここに接続先として内蔵のWWANのモデム名が表示されます。私の場合、COM7というのがそうです。これのプロパティを開きましょう。
これがモデムのプロパティです。単純に開いただけでは設定を変更することができないため、ウインドウ左下にある「設定の変更」をクリックします。UAC(ユーザーアカウント制御)をオフにしていると、こういう作業は必要ないのかもしれませんが、あくまで初期状態のVAIO Xだとこういう作業が必要になります。
すると、もう一度ウインドウが開き直しになって、再度プロパティが表示されます。ここで詳細設定タブを選択。
初期化コマンドというのがありますので、ここに「+CGDCONT=7,"IP","dm.jplat.net"&w」を入力します。7の数字のところは実はなんでも良いらしくて、他の数字にしても良いらしいです。最終的にモデムを使ってダイヤルするときと同じ数字にすれば良いらしいのですが、せっかくなので、私のラッキーナンバー「7」に設定してみました。
これでOKを押してモデムの画面はしまいます。
続いては「ネットワークと共有センター」を開きます。タスクバーにあるワイヤレスLANの電波のアイコンなどで右クリックするとすぐに呼び出せます。
ここで「ネットワーク設定の変更」から「新しい接続またはネットワークのセットアップ」を選択します。
接続オプションは「インターネットに接続します」を選んで次へ。
すでに私の場合、接続設定を作ったあとでもう一度画面キャプチャをしているので余計な項目があるんですが、ここでは「新しい接続を作成します」で、先に進んでください。
方法はもちろん、ダイヤルアップを選びます。
あとはここに上記のデータを入れれば設定は終了です。
ダイヤルアップの番号は「*99***7#」
ユーザー名は「bmobile@l3.jpat.net」「bmobile@l3.jplat.net」
パスワードは「bmobile」
接続名は自分でわかりやすいように「DoCoMo for b-mobile」とか「wwan-b-mobile」と
かにして、これで接続です。
調べながらだったので一晩かかりましたが、無事接続できました。(^_^;)
【追記】
ここまでの設定は最初の一度だけです。一度設定をしたら、あとは下記の作業だけで接続できます。なお、モデムの設定などを書き換えるため、FOMAデータ通信との差し替え併用使いなどができなくなる恐れもあります。十分な検証はしていませんので、これらの設定は、恐れ入りますが個人の責任において行ってください。当店ではなんの保証もサポートもいたしません。
これらの設定が済んで、次からはどうやって接続するかというと、まずはWWANの機能をオンにして、続いて、タスクバーからネットワーク接続のアイコンをクリック。先ほど作った接続先を選んで接続ボタンをクリックします。(回線を切るときもここで「切断」をクリックします。)
すると、こうして接続画面が表示されるので、そのままダイヤルにすると5秒くらいで接続が完了します。今朝、地下鉄通勤の中で使ってきましたが、駅に入るたびにつながって出発すると切れてを繰り返しても接続状態はそのままで利用することもできました。
これなら、大阪~札幌の日本縦断鉄道旅行でも安定した通信ができそう。
ちなみにデメリットもあります。まず、これはメーカーが保証する使い方ではありません。いつ何時、仕様が変わってしまって接続ができなくなるかわかりません。ある日突然この方法は使えなくなる可能性があります。これを目当てにVAIO Xシリーズとb-mobile 3Gを購入することはお勧めできません。
あくまでも当店ではUSB端末を使った普通の使い方をオススメいたします。
それと、実際的にドコモさんの接続ソフト、b-mobileの接続ソフトみたいに具合良くできているわけではなくて、たとえば電波状況をモニターする表示もなければ、接続時間があとどれくらい残っているのか、という表示もありません。
使いにくい方法なんです。
それでも、b-mobileのUSB端子を外に飛び出させて使うよりも内蔵されているとすごく安心。外出しても家の中感覚でモバイル通信ができるのは、なにかの錯覚を起こしそうでコワイくらいです。
さて、実際の使い勝手というか、日本海沿岸でのFOMA回線の接続具合を調べるべく、トワイライトエクスプレスで出発する準備の一番心配だった点がこれでクリアできました。かつぽんさん、回線の提供ありがとうございました。
さぁ、旅仕様のVAIO Xで行くぞ! 札幌!!
日本通信 b-mobile 3G hours150 150時間パッケージ BM-DL3-150H
- 出版社/メーカー: 日本通信
- メディア: エレクトロニクス
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