FZノートの液晶がやたらと綺麗な話
別にヒマなわけではないんですが、今日はちょっと「VAIO type F [FZシリーズ]」のクリアブラック液晶ピュアカラー90の話です。
先日発売されたハイビジョンハンディカム「HDR-CX7」なんですが、これ、最初の試し撮りをしてきた時から思っていたんですけど、ハイビジョン映像がFZノートでみるとやたらと綺麗というか、色の出方が派手なんですよ。なんか今までにないカラーでハイビジョンが再現できます。
「VAIO type F [FZシリーズ]」ではNTSC比90%という広色域再現が可能な新しいクリアブラック液晶が搭載されているとはいえ、静止画、写真などを見ても、ピュアカラー72と言われているTZノートとそれほど大きな違いがないものの、ハイビジョンハンディカムのハイビジョン映像を再生させると、まぶしいくらいの色再現性の違いがあり、これもしかして、内緒で「x.v.Color」に対応させたんですか!?ってメーカーさんにおうかがいをたててしまったくらい。(^_^;)
こうして写真で見比べるとあまり差が感じられないかもしれませんが、実際に見た目では色の違いはこの写真の差の倍くらいに感じます。(当社比)
なんで、こんなに、色が違うんだ? しかもハイビジョン映像だけ!? とか、思っていたんですが、それが先ほど、やっと謎が解けました。
結論から言ってしまうと、type Fに搭載されているNVIDIAのグラフィックボードで実現している「ビデオカラー設定」によるものでした。
ソニースタイルのVAIO type F [FZシリーズ]のオーナーメードではNVIDIA GrForce 8400M GT メモリ256MBを搭載することが可能で、当店で展示されているマシンはそれが搭載されているモデル。
そのNVIDIAのグラフィック設定項目にビデオ再生時のカラー調整というのができるようになっていて、それをいじると、ガラッと色が変わることを発見。
↑これはデフォルト設定でビデオカラーを調整してくれている画面。
↑これはわざと、そのビデオカラー設定をはずして、素のままにした動画再生画面。
再生ファイルは、先日の尾瀬のハイビジョンムービーで、一度HDV形式に変換したものをWindows Media Playerで再生しています。明るさ、コントラストが48%増、彩度にいたっては78%増でガンマも調整されています。こんな設定ができるのも、色再現性の高いクリアブラック液晶ピュアカラー90を搭載しているから!とも言えるのかもしれませんが、これでFZノートだけ、やたらと色が鮮明な理由がわかりました。(^_^;)
ちなみに、↑こちらはソニーの動画サイト、eyeVioにアップロードしている、同じ尾瀬の動画。ビデオカラー設定をオンにした状態。
↑こちらはオフの状態です。そう、インターネットエクスプローラー上で再生される動画ファイルに関してはこのビデオカラー設定は適用されないみたいなんです。
これが紛らわしくて、当初、CX7の動画を撮影してきて、試し編集して、ものすごいカラー再現ができるもので、これはもしやx.v.Color対応!?とか思いつつ、eyeVioにアップロードすると、その色の再現性が落ちるので、なるほどeyeVioがx.v.Colorに対応していないんだな、とか勘違いしてしまったポイントでした。
メーカーさんの話によると、マイクロソフトさんのWindows Vistaがx.v.Colorに対応してくれないと、PCディスプレイ上での再現はできない様子。入力と出力にはすでに「Adobe Premiere」のアドオンソフト「VAIO Edit Components」が対応し、この夏からはClick to DVD BDもx.v.Colorに対応しているんですが、再生するにはやはりBRAVIAのX2500シリーズが必要ってことですね。
ちなみに、試してみたら春モデルのVAIO type L 19型にもNVIDIAが搭載されていて、ビデオ再生のカラー調整ができるみたい。オンボードチップセットのTZノートではこのビデオカラー調整という項目はないので、利用ができません。
なるほど、今まで、グラフィックボードを搭載することの恩恵って、あまり感じることがなかったんですが、こうして自分でハイビジョン動画を撮影してきてVAIOで編集する、って人は、知らず知らずのうちに恩恵に授かっていたんですね。
ちょっと謎が解けてスッキリした月曜日でした。
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