【実機検証】HVL-F28RMアップデートで大変身 α9 IIIで120コマ連写したら発光枚数が8枚→90枚以上になった

HVL-F28RM Ver.2.00のグローバルシャッターシンクロ撮影をα9 IIIで検証している様子

HVL-F28RMのVer.2.00アップデート、正直ここまで差が出るとは思っていませんでした。

α9 IIIと組み合わせて1/8000秒・秒120コマ連写で試したところ、アップデート前後で発光継続枚数に大きな違いが出ました。

 

こんにちは、店員佐藤です。

5月20日に公開されたソニーのデジタル一眼カメラ α(アルファ)用フラッシュ「HVL-F28RM」および「HVL-F28RMA」の本体ソフトウェアアップデート「 Ver. 2.00」で“グローバルシャッターシンクロ撮影”に対応しました。

現時点でグローバルシャッターを採用しているのは「α9 III」だけなのですが、こちらのモデルを使っているときに限り、高速シャッターでのフラッシュ撮影を「ハイスピードシンクロ撮影(HSS)」ではなく「グローバルシャッターシンクロ撮影」ができる、という内容です。

「ハイスピードシンクロ」とか「グローバルシャッターシンクロ」とか言われてもなんのことかわからない、という方もいらっしゃると思いますので、今回はそのあたりの仕組みを紹介したいと思います。

仕組みがわかると、なるほど!という内容になっています。

さて、当店にはワイヤレス多灯フラッシュ利用のために「HVL-F28RM」を3基用意していますので、アップデートしたフラッシュと、アップデートしていないフラッシュを用意して実機で違いを比較してみたいと思います。

フラッシュのアップデートはどうやって行うかというと、PCとUSB接続をして行います。マイクロUSB端子を使ってPCとUSB接続し、アップデートプログラムをフラッシュの電源を入れた状態でインストールしました。

 

さて、そもそも「ハイスピードシンクロ撮影(HSS)」というのがなんなのか紹介したいと思います。シャッタースピードが1/250以下の遅いシャッタースピードの場合は普通にストロボ発光するだけで撮影ができるのですが、1/1000秒などの高速シャッターになると問題が起こってきます。

デジタルカメラの場合、ローリングシャッターで撮影するものがほとんどですが、センサーの上から下へ向かって順番に露光していく仕組みになっています。電子シャッターではなくメカシャッターを使っている場合もシャッター幕は上から下へ移動します。

センサー全体が開いているのであればストロボが一瞬光ってくれれば全体に露光するのですが、高速シャッターの場合はシャッター幕がスリット状になり一部しか露光しない状態になります。

そうすると上記のように露出ムラが起こるという仕組みになっています。(※説明の図はイメージです。実際の露光ムラではありません。)

そこで使われるのが「ハイスピードシンクロ撮影」(HSS発光)になります。高速で連続発光されることにより、センサーが順に露光されている間、ずっと連続発光させてセンサー全体に光が露光されるような仕組みがフラッシュに搭載されています。

これが高速シャッターを撮影するときのフラッシュの発光になります。

連続発光しているため、光量が小さくなったり、電池消耗が激しくなったりというデメリットも出ます。

わかりやすく比較するとこんな感じになるでしょうか。ハイスピードシンクロ撮影ではフラッシュの電池消耗が激しくなる仕組みがお分かりになると思います。

以前、メカシャッターの先幕シャッターも使ってフラッシュ同調の仕組みを撮影したことがありますのでご興味ある方はこちらをご覧になると実際の動作をご覧になれます。(撮影にはサイバーショット「DSC-RX100M7」を使いました。このカメラは960fpsというハイフレームレート撮影ができます。32倍スローなどの撮影ができるんですが、これで見るとフラッシュの仕組み、シャッター幕の仕組みがおわかりになるかと思います。)

 

今回のアップデートで対応する「グローバルシャッターシンクロ撮影」というのは、ソニーαで唯一グローバルシャッターを搭載している「α9 III」でしか使えないのですが、そのHSSを使わずに一発で発光させることに対応しますという内容になっています。

グローバルシャッター搭載の『α9 III』では、全画素を同時に露光できるため、HSSのように発光を連続させる必要がありません。通常発光と同じ仕組みで1回の発光で露光できるようになります。

当店店頭の駐車場にアップデート前後の「HVL-F28RM」を持ってきました。カメラはもちろん「α9 III」です。レンズはもっとも明るい単焦点レンズ「SEL50F12GM」を装着しています。

夕方前にまだ直射日光が残っているところで逆光状態にしてフラッシュ撮影をしてみます。

シャッタースピードは1/8000秒、絞りF2.8、ISO感度250で日中シンクロフラッシュ撮影をしています。完全逆光で、白線が背景になっていますが、フラッシュのおかげで、ちゃんと明るくaiboのぬいぐるみが撮れています。

こうして1枚だけ撮影するのであれば、あまり違いはでませんが、連続撮影をしてみると変わってきます。

こちらはアップデート前の「HVL-F28RM」のハイスピードシンクロ撮影です。秒120コマ連写で8枚目までの発光が確認できますが9枚目以降は発光していないのがわかります。

アップデート後の「HVL-F28RM」を設定を変えずに連続撮影したものがこちらです。

   

こうしてみていただくと90枚以上の連続撮影が可能になっていました。細かく見ていくと60枚目を過ぎたところから、若干露出が徐々に落ちてくるのですが、ストロボ発光自体はできています。

この辺りは電池の性能のほか、撮影距離や発光する光量によるので条件によって連続撮影枚数には違いが出てくるのですが、このテストでは、ご覧のような差が出ています。

連続発光によりバッテリー消耗が激しくなってしまう「ハイスピードシンクロ撮影(HSS)」と「グローバルシャッターシンクロ撮影」(通常発光)の違いは連続撮影などだと、こうして決定的な差として出てきます。

「HVL-F28RM」はGN28(ガイドナンバー28 ※照射角50mm・ISO100時)ですが、シャッタースピードが上がるとガイドナンバーは落ちます。

シャッター速度 ハイスピード
シンクロ発光
ガイドナンバー
グローバルシャッター
シンクロ発光
ガイドナンバー
1/250秒 10.8 28
1/500秒 7.7 26.3
1/1000秒 5.4 23.1
1/2000秒 3.8 18.2
1/4000秒 2.7 13.7
1/8000秒 1.9 9.7
1/16000秒 1.4 7.0
1/32000秒   5.0
1/64000秒   3.5
1/80000秒   3.2

.
HSSでは1/8000秒時にGN1.9相当まで低下しますが、グローバルシャッターシンクロ発光では同条件でGN9.7相当となり、光量面でも大きな差が出ます。※詳しくはヘルプガイドでご覧いただけます。

ソニーのフラッシュの中でも小型フラッシュになる「HVL-F28RM」「HVL-F28RMA」ですが、このフラッシュは単3電池2本で駆動するので手軽な運用もできるモデルとなっています。

光量は大型フラッシュには及ばないものの「α9 III」と組み合わせることで小型フラッシュながら、高速シャッター領域での実用性が大きく広がります。グローバルシャッター対応、効きますね。

対象製品をお使いの方は、ソニー公式サポートページでアップデート内容をチェックしてみてください。

 

▶「HVL-F28RM」サポートページはこちらから

▶「HVL-F28RMA」サポートページはこちらから

 

また、グローバルシャッター搭載の「α9 III」をお使いの方は、携行する小型フラッシュとしてご検討されてみてはいかがでしょうか?

 

フラッシュ
HVL-F28RMA
ソニーストア価格:
34,100 税込
発売日 2025年5月16日 メーカー商品情報ページこちら
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店頭ご利用特典 実機(F28RM)の店頭展示が3台あります
詳しくは店頭にてご案内しています

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デジタル一眼カメラ
ILCE-9M3
ソニーストア価格:
935,000
ソニーストアのご利用はこちらから
発売日 2024年1月26日 メーカー商品情報ページこちら
延長保証 5年ワイド:88,000
3年ワイド/5年ベーシック:44,000
3年ベーシック:無償
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店頭ご利用特典
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詳しくは店頭にてご案内しています

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