ソニーの新規事業育成支援プログラム『First Flight』をオープン
ソニーの報道資料にて、クラウドファンディングサイト「First Flight」のオープンが発表になりました。
そして本日付で早速新しいクラウドファンディングが始動しています。自分仕様にカスタマイズできる電子ペーパーを使ったテレビリモコンが発表になりました。
詳しくはプレスリリースにてご覧いただきたいのですが、ソニーの「クラウドファンディング」というのは事業の初期段階にあるプロジェクトを公開し、お客様とダイレクトに意見交換をしながら商品の開発、改善をおこない販売機会を後押しするというもの。
クラウドファンディングらしく、資金提供を協力者が行い、目標の資金が集まったら開発をスタート。資金提供の見返りに開発製品を手にすることができる、というスタイルになっています。
先週末に柄が変わる時計「FES Watch」のトークショーを見てきたばかりなんですが。。。
☆当店blog 15.6.27「電子ペーパーウォッチ『FES Watch』トークショー」
このときも開発された製品そのものよりも、ソニーの社内で就業時間外に部活みたいな形で新しい製品の開発をしようという有志のグループがあちこちで出来て、それを進めて行って製品化していく場合もある、なんて話を聞いています。
そういえば、ウォークマンのNW-ZX1とかも既存のウォークマンを改造して使っているエンジニアがいる、というところから話が始まったんでしたね。
ソニーさんの中にはそういう文化があるんだなぁ、と、感心して帰ってきたんですが、それをソニー社内だけのプロジェクトではなく、外に出してしまってより迅速に製品化をすることができないか?ということをするようですね。
クラウドファンディングと、それを販売するEコマースが一緒になったサイトが作られたということになります。
そして今回、発表になったのがこちらの「HUIS」というリモートコントローラーです。今日、サイトのオープンと同時に発表になりました。
柄の変わる時計と同様に、これも電子ペーパーを使ったプロジェクトになっていて、ここでは自分だけが使うボタンを集めた、リモコンを作れないか、という発想からプロジェクトがスタートしているそうです。
多機能リモコンは今に始まったモノではなく「RM-AV3000U」など、ソニー製でも昔からいろいろ製品があります。今はHDMIケーブルによるブラビアリンク機能があるので、昔ほどAV機器の操作に多機能リモコンが必要なシーンは多くないというか、テレビの付属リモコンがその役割を果たせるようになってきていますが、エアコンやライトとの連動は付属リモコンではやはりできません。
また、我が家でも4Kブラビア、4Kメディアプレーヤー、PS4、ホームシアターシステムと機器を増やすたびにやはり手元のリモコンが増えてしまって。。。というのはあります。それぞれの機器特有の機能ボタンがあるがために、結局リモコンを全部手元に置く必要もそのまま残っていたりします。
「HUIS」は必要な機能のボタンだけを配置して表示することができるもの。さらに今までの多機能リモコンの様にやたらボタンが多く、操作に迷うことがないようにデザイン的にも工夫がされています。
多機能リモコン操作の最大の難関は多数のリモコンの機能割り当てなんですが、内蔵している赤外線信号データベースにないものも学習させる機能があったり、PCを使って機能を設定したりすることができるとのこと。
さらにWi-FiやBluetoothについても今後、スマートクレードルを開発することで対応ができるようにする、と、なっています。
こういうのをソニーとして製品化すると、スマートクレードルの開発義務をメーカーが負うことになりますが、クラウドファンディングの場合は、応援する人がいれば開発できる、というスタンスになるんですかね。
これらの機能ですが、見た目にスマートフォンやタブレットっぽくも見えてしまい、わざわざ、これを電子ペーパーを使ったリモコンにしなくても。。。とは思えてしまうかもしれませんが、最大のメリットは消費電力が少なくて済む、ってことですかね。
同じ事をスマートフォンでやっても、毎日スマートフォンを充電して使う必要がありますが、電子ペーパーなら充電の必要は無くいつでもテレビのそばに置きっ放しでいられる、実際に使える多機能リモコンになりそう。
このプロジェクトを支援したい!と、なったら1口25,000円で支援をすることになります。その見返りとして開発されたリモコンをもらうことができて、それが今年の12月予定となるそうです。
予定している支援者の数が集まれば製品化できる、という流れ。
ちなみに最初のみ限定50台分を23,000円で支援できるというコースがあるそうです。支援額の値引き、とかいうとなんか趣旨と違うような気もしますが「限定」って言葉に弱いんです。私は。
23,000円コースで申し込みをしてみます。
サイトではログインの必要があります。決済時にもYahoo! JAPAN IDが必要になります。サービスアカウントはFacebookでもOK。
12月に完成した製品を送ってもらう場所の情報入力を求められます。
配送情報が登録できたら、購入確認ではなく「出資確認」にすすみます。
支援プランはこちらの限定50台のものですが、おそらく今日のうちにはこれはなくなっちゃうでしょうね。30分ほどで10人くらいの方が支援をしています。(その後2時間で23,000円コースはSOLD OUTになりました。6時間後には約100人の出資が決まり、目標のほぼ半数が集まっています。)
支払いはYahoo!ウォレットを使います。クレジットカードの入力をして支払うことが可能。
支払いが完了するとプロジェクトメンバー宛に応援メッセージを送ることができます。
なかなか製品化ができなかったソニー社内の「新しいアイデア」が、こうしていろいろ見られるようになるのかと思うと、それも楽しみ。リモコン自体も楽しみですが、プロジェクトの立ち上がりを今回は応援してみました。
冷静になって考えてみると既存の学習機能付きリモコンと比べて、価格として考えるとかなり高いんですけどね。(^^) そこはソニーさんの若い技術者さんのサポーターという気持ちです。
あなたも一口噛んでみませんか?
☆ソニー報道資料「クラウドファンディングとEコマースのサービスを兼ね備えたサイト「First Flight」をオープン」
☆クラウドファンディングサイト「First Flight」はこちらから
☆TechCrunch Japan『ソニーがヤフーとタッグ、新規事業プロジェクト発の製品を販売する「First Flight」』
☆インプレス AV Watch 西田宗千佳のRandomTracking『ソニーの若手が作る電子ペーパー学習リモコン「HUIS」』
【ソニーストアの学習機能付きリモコンのご案内はこちらから】
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