“α7II”とSEL1635Zで撮る『世界のクリスマス2014』
先週から出荷が始まった世界初・フルサイズ光学5軸手振れ補正機能搭載の”α7II”。
絶賛在庫不足でソニーストアでは入荷次第出荷ステータスのままになっていて、当店で確認しているところでも現時点で2週間以上の納期がかかっていることが判明しています。
そんな品薄状態のところを申し訳ないのですが、店頭展示実機を持って試し撮りにいってきましたので、その様子をレポートさせてください。今回は横浜・山手西洋館巡りをしてきました。
横浜と言えば今はみなとみらいを中心とした新しい施設が中心ですが、昔は山下公園と港の見える丘公園こそが横浜というイメージでした。その、港の見える丘公園の周囲に「山手西洋館」という昔の外交官などが住んでいた建物が残されていて無料で見学ができるようになっています。
その「山手西洋館」が12月になると揃ってクリスマスの装飾をするのですが、建物ごとに国やテーマを作っていて「世界のクリスマス」というイベントを行っています。
おしゃれな西洋館の中をこの時期だけは派手派手しくクリスマス装飾をしていて、ちょっと変わった雰囲気が楽しめます。昨年も遊びにきて写真を撮らせていただいたんですが、まぁ、これに一歩足を踏み入れるとものすごいクリスマス気分が味わえるんです。
☆当店blog 13.12.19「α7Rで撮る『山手西洋館 世界のクリスマス2013』」
昨年はあいにくの天気の中の洋館巡りだったんですが、今年は快晴。新発売の”α7 II”を持ってお邪魔してきました。
■山手西洋館撮影レポート
撮影は建物外観と、室内での撮影になります。暗い室内での撮影の際にはきっと5軸手振れ補正が威力を発揮するはず。また建物撮影と室内撮影では超広角レンズが威力を発揮してくれます。
この日は”α7 II”のボディに、単焦点のSEL55F81Z、ズームレンズのSEL2470Z、そしてワイドズームのSEL1635Zの3本のレンズを持って行ってきました。
西洋館巡りで300枚くらいの写真を撮ってきましたが、建物外観、部屋の雰囲気、小物の3カットずつ収めるつもりでフォトスタンプラリーみたいなことをしています。
それぞれ写真で雰囲気がお伝えできると嬉しいです。
まず、最初は「ブラフ18番館」からスタート。
“α7II”+SEL1635Z F8.0 1/250 ISO100 焦点距離31mm
こちらが「ブラフ18番館」です。シンガポール政府観光局が後援をして「海を望むクリスマス~東洋の貴婦人と共に~」というテーマでクリスマスデコレーションをしてます。
“α7II”+SEL1635Z F4.0 1/60 ISO160 焦点距離16mm
あいにく建物から海は見えなかったんですが、こんな雰囲気でしょうか? 部屋はいくつもあり、そのほぼ全てがクリスマス装飾をしているのですが、ここで全部掲載しちゃうとすごい写真枚数のblogになってしまうので割愛。
“α7II”+SEL55F18Z F2.0 1/60 ISO100 焦点距離55mm
シンガポールでクリスマスを過ごしたことがないのでわからないのですが、こんな雰囲気なんですかね。
ちなみにここは昨年は「ノルウェーのクリスマス」をしていました。毎年、持ち回りでテーマが変わるようです。
“α7II”+SEL2470Z F8.0 1/320 ISO100 焦点距離53mm
続いては「外交官の家」です。なんでも、ここはコミック「のだめカンタービレ」のモデルになった家だそうで、こんか掲示がありました。
ちょうど私が横浜に行く電車の中で「のだめカンタービレ」の6巻を読んでいて、その劇中に登場したのが千秋の実家で、なんたる偶然! のだめが水炊きを作った部屋とかリアルに見てきてしまいました。
“α7II”+SEL1635Z F4.0 1/60 ISO320 焦点距離16mm
「外交官の家」のテーマは「Style of NY」ということで、ニューヨークスタイルのクリスマスでデコレーション。ここはブルーの部屋ですが、他にグリーンやオレンジの部屋などがあります。
個人的にはここのブルークリスマスの雰囲気が素敵だなぁと。
“α7II”+SEL55F18Z F2.0 1/60 ISO320 焦点距離55mm
協賛は(株)ノリタケとのことで、使われている食器がほぼすべてノリタケのものなんだそうです。
うわー、おしゃれです。
“α7II”+SEL1635Z F9.0 1/160 ISO100 焦点距離35mm
山手西洋館というと7館なんですが「世界のクリスマス」のパンフレットに昨年は立ち寄らなかった「山手68番館」というところがあることを知って、こちらにもお邪魔してきました。
ちょっと離れたところにあって、ここに立ち寄る人は少なめ。
“α7II”+SEL1635Z F4.0 1/60 ISO800 焦点距離16mm
ここは西洋館の仲間ではなく、テニスコートの管理事務所みたいですね。そこの談話室みたいなスペースにちょこっとだけクリスマス装飾がありました。テーマは「フィンランドの森で出会ったクリスマス」だそうです。
“α7II”+SEL2470Z F4.0 1/80 ISO2500 焦点距離70mm
手作り感にあふれたコーティネートで、癒やされます。ここは隠れた穴場かも。
“α7II”+SEL2470Z F9.0 1/200 ISO100 焦点距離24mm
こちらはべーリックホール。スペイン大使館が後援しています。建物も西洋館の中では一番大きいものになると思いますが、広いスペースを使って豪華な装飾を昨年もしていました。
昨年はベルギーのクリスマスということで赤をテーマにしたコーディネートが印象的でした。
“α7II”+SEL1635Z F4.0 1/60 ISO100 焦点距離16mm
今回はストーリー仕立てというか、部屋ごとに物語を作っているようでここはキリストの誕生をテーマにしているのかな?
ちなみに写真には人が誰も写っていなくて、空いてていいなぁ、とか思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。平日にもかかわらずたくさんの人が訪れていて、人がいなくなるのを見計らってシャッターを切っています。
ここもひっきりなしに人が出入りしているんですが、10分以上待って人が見えなくなる一瞬を狙って撮影した奇跡のカットなんです。よく見ると窓辺に人影がありますしフレームのすぐ右には人がいるんです。
撮影には、そういう意味で結構時間がかかっています。そうやって人がいなくなるのを待っている間に、あーでもない、こーでもない、とフレーミングを考えていてそういう勉強にはちょっとなったかもしれません。
“α7II”+SEL55F18Z F2.0 1/60 ISO320 焦点距離55mm
情熱の国スペインということでバラの花びらが敷かれた食卓などを撮ってきました。被写体選びも選択肢が多くて大変。
“α7II”+SEL2470Z F7.1 1/100 ISO100 焦点距離33mm
べーリックホールのすぐ隣にあるエリスマン邸です。紅葉がとても素敵な感じで建物の周りをグルグル回って良い角度を探してしまいました。
手前に木が入ってしまいましたが、紅葉が一番綺麗に見えるこの角度が私のイチオシです。
“α7II”+SEL1635Z F4.0 1/60 ISO1250 焦点距離16mm
「聖フランチェスコのまなざしで見るクリスマス」というテーマで後援はイタリア政府観光局です。イタリアの小さな街「アッシジ」のクリスマスを再現したそうで、とても素朴なコーディネート空間でした。
“α7II”+SEL55F18Z F5.6 1/8 ISO320 焦点距離55mm
それぞれの部屋にキリスト誕生の風景を表した飾り付けがあります。
クリスマスって日本のお盆に近い雰囲気なのかもしれないなぁ、とか思えます。この飾り付けがお気に入りで、今、私のスマートフォンの壁紙になっています。
こうして、クリスマス西洋館巡りをすると、クリスマス気分を盛り上げる素材が一気に大量に手に入りますね。
“α7II”+SEL1635Z F5.0 1/100 ISO100 焦点距離27mm
山手234館です。昨年はフィリピンのクリスマスというとても珍しいコーディネートを見せてくれていました。今年は「パリのアトリエ」がテーマ。
“α7II”+SEL1635Z F4.0 1/60 ISO4000 焦点距離16mm
アトリエということでメインのリビングは所狭しと花などが並んでいてごってりとクリスマスだったんですが、奥の部屋へ行くとこんな女性っぽい部屋がありました。
“α7II”+SEL55F18Z F2.0 1/60 ISO125 焦点距離55mm
2Fにはクリスマスダイニングの装飾セットが7~8セット並んでいて、リビングフォトの宝庫になっています。
ここだけで1日過ごせそう。
すでに時間がかなり押しているので、ここはあきらめて次へ進みます。
“α7II”+SEL1635Z F8.0 1/160 ISO100 焦点距離16mm
横浜市イギリス館です。ここは昨年も今年もテーマはイギリス。後援は駐日英国大使館とのこと。
“α7II”+SEL1635Z F4.0 1/60 ISO125 焦点距離16mm
純粋に本場イギリスのクリスマスを紹介してくれています。私のイメージではラルフ・ローレンのショールーム的なところに感じました。
“α7II”+SEL55F18Z F2.0 1/60 ISO250 焦点距離55mm
カントリー感のあるクリスマスです。
“α7II”+SEL1635Z F9.0 1/320 ISO100 焦点距離25mm
そしていよいよ最後は山手111番館です。いつもはイギリス館、111番館からスタートする西洋館巡りなんですが、今回は逆に回ってきたので、ここが最後になりました。
で、それが大正解。
山手111番館のテーマは「日本」だったんです。昨年は日本はテーマに入っていなかったので、ここが楽しみでした。
“α7II”+SEL1635Z F4.0 1/60 ISO500 焦点距離16mm フォトショップにて歪み補正
西洋館に展示された日本のクリスマス。。。むむむ!?
“α7II”+SEL55F18Z F2.0 1/60 ISO100 焦点距離55mm
なるほど、よく見ると和風です。ま、日本のクリスマスってこんな感じですよね。忘年会をやってクリスマスをして、そのままお正月になだれ込んでいく感じです。
“α7II”+SEL55F18Z F1.8 1/80 ISO160 焦点距離55mm
今から88年前にアメリカ人のラフィン氏一家が日本で迎えたクリスマスを再現しているとのこと。自慢の有田焼のコレクションで彩られているとのこと。
素敵なクリスマスの風景をありがとうございました。
撮影に使用したカメラは”α7II”です。開梱レポートの時にも書きましたが、なにが気持ち良いって、DMFを使って拡大フォーカスをしたときにピントあわせの最中も5軸手振れ補正が効きまくることで、SEL55F18Zを使ってのマニュアルフォーカスがものすごく楽しい撮影でした。
ちなみに5軸手振れ補正の効果はすごくて、写真を撮りながら時たま動画もそのまま撮ったりしているんですが、その様子をご覧ください。
あとからハイビジョンテレビで確認するとやはり微妙に動いてはいるんですが、撮影中は手振れ補正のあまりの効きに、動画を撮っているのか静止画のプレビューを見ているのかがわからなくて、わざとフレームを動かして確認したりしているくらい。
大げさではなくファインダーで見ていると完全にピッタリと止まってしまうんです。
この状態でフォーカスを合わせられるので、SEL55F18Zはもう無敵状態。
“α7II”+SEL55F18Z F1.8 1/160 ISO100 焦点距離55mm
こんな写真でも文字だけぴったりと合わせられるので、文字だけ浮いて見えるくらいです。
ちなみに、今回撮ってきた写真が300枚ありますが、手振れ写真は1枚もありませんでした。パーフェクト賞。
SEL1635Zも良い写りですよね。近い距離のものだとフォーカスが合っていないものもありますが、フォーカスが合っているシーンでは周辺部が流れることもないし、あと逆光で太陽がフレームに入ってしまうシーンがいくつかあるんですが、そういうときもゴーストとか気にせずにシャッターが切れます。
こういう建物巡りの時とか、この”α7II”+SEL55F8Z+SEL1635Zは鉄板ですね。もう、これ以上レンズはいらない!とか思えてしまいます。
横浜山手西洋館の「世界のクリスマス 2014」は12月25日まで開催してます。お時間がありましたら、是非、広角ズームレンズを持って遊びに行ってみてください。
私は夕食当番だったので早く帰ってしまいましたが、夜にはイルミネーション展示もあるそうです。
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※入荷次第出荷ステータスになってますが、当店でのオーダーを見ていると現在は数日でお届けになっています。
☆当店blog 14.12.3「”α7″とSEL1635Zで撮る『皇居・乾通りの紅葉』」
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渡辺 国茂
2014年12月16日 @ AM 11:12
α7Ⅱ いいですね。α7はシャッター音が大きくて舞台写真には向いてないのですが、無音シャッター付で1200万画素製品がでて、ほしくなりました。
α7Ⅱはα7に比べてシャッター音も小さくなっていますね。
α7Ⅱ で1600万画素無音シャッター付ぜひ発売してください。アダプターでC社のレンズも使えるので、舞台撮影に使えます。RX-10とNEX-5N使っていますが、RX-10は裸で舞台撮影に使えます(精神衛生上は消音ケース風のカバーあればもっと良い) APS-Cサイズカメラでも無音シャッター製品を期待しています。
店員佐藤
2014年12月19日 @ AM 1:10
♪渡辺さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
サイレントシャッター機能はいいですよね。私も取材には
もっぱら”α7S”を持ち出すようになってしまいました。
”α7S”に5軸手振れ補正が搭載されるとどれだけ
暗所に強いカメラになるでしょうね。
ただ、価格もこのままだとすごいことになりそうですが。(^^)