2012年VAIO夏モデル『VAIO Lシリーズ』企画・開発者トークショー
6月9日に銀座ソニービルショールームで開催された新型VAIOの開発者トークショーにお邪魔してきました。
今回の夏モデルのVAIOで私が見て一番気合いが入っているのがこの「VAIO Lシリーズ」です。内容的にも一押しのモデルなので、このモデルの開発者トークショーは是非聞いてみたかったんですが、行ってきて正解でした。
今回のVAIO Lシリーズは発表時の当店blogでもお伝えしたとおり、powerd by BRAVIAということで、ソニーのブラビアチームと組んで開発されたというのが特徴。
VAIOにBRAVIAの技術を投入したというよりは、BRAVIAのハードウェアにVAIOが入り込んだ位の内容になっていて、画質的にも向上。他社のテレパソの事は私はよくわかりませんが、現時点でもっとも画質の良いテレパソになるのではないか、というソニーさん自信のモデルになっています。
その開発秘話、というのを出してくださっているんですが、まずはそのBRAVIAの基板を入れるために専用の回路をBRAVIAチームの方で作ってもらうということから始まったんだそうです。テレビの場合は言い方が悪いですけど本体がでかいのであまり小型化するということを考えずに基板を作れるわけですが、VAIOの場合は限られたスペースに入れる必要があり、最終的にはクレジットカードサイズの基板にするところが設計段階での大変だったところとのこと。
あとは、映像画質についてのチューニングについてはVAIOチームよりもBRAVIAチームの方が経験があるわけで、BRAVIAのチームから開発に人を出してもらい、その人にチューニングをしていってもらいます。で、目指す画質を完成させた試作モデルを作ってはVAIOチームの開発者を集めて品評会をして、それからまた改良を重ねていくというのを繰り返したとのこと。
なるほど、そういうことをすることで、BRAVIAの画質評価についてのスペシャリストのスキルをVAIOチーム全員で共有することができるわけで、そうやって社内での事業部の違うところでの技術交流が得られたそうです。
さかんに「SONY United」というのをアピールして、横串を刺したソニー製品の開発の成果を製品で伝えようとしていますが、こういう製品が出てくるとそういう人的な交流、スキルの交流があるわけです。
このVAIO Lシリーズの開発をきっかけにして、今後出てくるVAIOってもしかすると飛躍的に画質の良いモデルがでてくる期待ができます。
二つ目のトピックとしてグラスレス3Dの話を紹介。
実際に3Dパネルが仕上がってくる前の段階にソフトウェアの開発を半分まで進めなくてはいけなかったそうで、非常に苦労したんだそうです。
レンチキュラーレンズを仕込んだディスプレイがなんでそのままで2Dと3Dの表示を切り替えてすることができるのか、VAIOノートの場合は3Dパネルの装着を都度しなくてはいけなかったのに、VAIO Lシリーズではそれをしなくてもよくなっていて、それをどうやったのか技術的な話を聞きたかったんですが、それはどうやら今の段階では企業秘密になるらしくて、ここでも質問をされていたんですが答えていただくことはできませんでした。
同様にグラスレス3D状態の時の解像度がどれくらいのものなのか、どれくらいのものを狙って開発されたのか私が質問したんですが、開発者の方の前に企画の方が「HD画質です」と答えてらっしゃったので、それもメーカーさんとしては公表をしない方針のようです。
そういう空気を読むことができなくて繰り返しで質問をしてしまいすみませんでした。HD画質ということは少なくとも720P以上を実現しているということでしょうね。
開発の方が、グラスレス3Dの開発については本当に苦労されたとのことですが、結果、完成したモデルについては今まで開発したVAIOの中で一番好きなモデルになりましたと話されていたのが頼もしいです。
私たちは欲しいモデルがあったらそれを購入するお金を貯めることだけで手に入れることができますが、こういう方たちは自分で欲しいモデルを自分で作り上げることができるんです。そういう思いで今までも何種類ものVAIOを開発されてきているはずで、その中で一番のお気に入りモデルと言えるところがさすが!
確かに、今回のVAIO Lシリーズはテレビとして使えるテレパソではなくて、高画質ハイビジョンテレビとして使えるVAIOになっていると思います。
今回のイベントのためだけの特別展示なんですが、従来型のVAIO Lシリーズと、新型のVAIO Lシリーズの画質比較展示も行われていました。今日のイベントが終了したらすぐに撤収するとのことなんですが、これ、すごくわかりやすいデモなので、常設にすればいいのに。(^^)/
肌色の質感、文字のヌケ、シャープネス感、どれをとってもブラビアエンジンの威力が発揮されまくりです。このモデルを購入された方で、自宅のテレビがブラビアエンジン非搭載の他社製テレビとかだったら、おそらく目を疑うと思います。
リビングのテレビよりVAIOの方が画質が綺麗、って気づくまでにそう時間はかからないはず。
今回のモデルは圧倒的な画質面での進化をしているし、これでテレビ機能を搭載したPCとしてはVAIO Lシリーズは群を抜いた存在になると思います。WEGAエンジンを搭載したDRC-MF搭載ファインピッチブラウン管状態のソニーテレビがここで再現されたかも。
VAIO Lシリーズの企画&開発者トークショーは明日、6月10日には大阪で開催。来週末には名古屋で開催されます。貴重な話がいろいろ聞けますので、デスクトップPCでテレビ機能を搭載したモデルをご検討中、という方は是非足を運んでみてください。
VAIOとBRAVIAの開発チームがタッグを組んだ、VAIO史上最強のテレビPCの秘密に迫ることができます!
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☆当店blog 12.6.4「Powered by BRAVIA『VAIO Lシリーズ』発表」