東海道53次ソニーの旅シリーズ08 平塚~大磯編

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東海道53次ソニーの旅シリーズ、5日目、第8話です。




前回は平塚駅を過ぎて、広重版画の平塚宿の写真を撮るところまでで一旦区切りをつけました。第8話はその続きです。平塚宿を出てから大磯宿までの約2.9kmの区間。



高麗山を右に眺めつつ、国道1号線を大磯に向けてスタートします。



スタートしてすぐのところに「平成の一里塚」なるものを発見。なんだそれ? さっき平塚宿に入る直前で14里目の一里塚があったばかりなんですが、もう、こんなところに一里塚があるの? まだ4kmも歩いてないよ!


と、思ったら、これは一里塚跡とかではなく、たんなる休憩所なんだそうです。一里塚というのは江戸幕府が整備した東海道に一里(約4km)ごとにある塚になり、その一里塚ごとに旅人はどれくらい歩いたのか目安にしたり、運賃の目安にしていたりしたそうですが、同時に木陰も用意していたし籠屋さんが周辺にあったり、茶屋があったり、休憩所的にも存在していたみたいなんです。


なので、ここの平成の一里塚というのは、距離の目安ではなく、休憩所にしてくださいね。というところのようです。うーん、なんか紛らわしいので、別の名前にすればいいのになぁ。でも、ここから高麗山が目の前に見えるし、お弁当ポイントとかには良いかも。



花水橋を渡って先に進みましょう。



一里塚とはちょっと距離の測定が違いますが、国道1号線の日本橋からの距離については、このように1kmごとに表示があります。よくみると歩道には小さく100mごとの印もありますので、これが国道1号線を歩いているときの距離目安になりそうです。



そういえば、平塚から大磯に入ってました。ふとマンホールをみると大磯のマンホールになっています。東海道沿いに、松並木が続くので、この松の木は大磯のシンボルでもあるみたいですね。



ここは国道から分かれてまた旧道を歩いているところ。化粧坂というなだらかな坂を歩きます。ケショウザカと読んでいたんですが、藤沢君に「ケワイザカ」と読むんだと教わります。注意していたんですが、その化粧坂の碑を見逃してしまいました。


これが一人旅だったら、のんびり戻って探すところなんですが、二人とはいえ団体行動なので、ここはあきらめて先に進みます。



さて、時間は13時ちょうど。7時40分スタートで大磯の駅まで5時間で来られました。いつもだったら8時間くらいかけて歩いてくるところがかなりのハイペースです。道中、あまり名所、旧跡がなかったのが幸いしているのかも。



そして、ここで一旦、大磯の駅までやってきます。同行してくれていた藤沢君が午後からは会社に出勤するんだそうで、ここでお別れになります。



ちょうどお昼時間だし、駅前でなにかおいしいモノでも食べよう!とか言っていたんですが、駅前に来てみたら、すっかり地方の駅になっていて、レストラン街とかってないんです。あったのはこの喫茶店が1店だけ。


せっかく大磯まで来てるんだから、お刺身でもなんでもその土地のおいしそうなモノを!とか思っていたんですが、そうはいきませんでしたね。



ということで、ここに来るまでさんざんカレーの話で盛り上がってきた都合上、ここではカレーライスを注文。今時珍しいと思うんですが、ライスとカレーが分かれていなくて、ライスの上に全部カレーがかかっているカレーライスが出てきました。


カレーライスは1日限定50食となっているそうです。きっと、コレでもスペシャルなカレーなんでしょう。


藤沢君とはここでお別れ。ガイドさん、ありがとうございました。



で、この大磯の駅の周りなんですが、案内板によると、いろいろと名所旧跡があります。このまま大磯ゴールにしてしまうと、次回の出発時に大変なことになりそうですから、ここで大磯駅周辺の見学ポイントは全部見ていきましょうね。



大磯駅から坂をくだって、先ほどの旧東海道に戻ってきました。



まずはここが本陣跡です。どうやらおそば屋さんになっているみたいですね。



なんだ、本陣跡で食事ができるならこっちの方が良かったなぁ。藤沢君、あと50mほど東海道を歩いてくれたら、もっと雰囲気のあるお店で食事が楽しめたのに。残念。



あと、大磯と言えばかまぼこが名物だそうで、家にたまにはおみやげでも買っていってあげようかなぁ。。なんて思ったんですが、ここは高級かまぼこ屋さんみたい。ご贈答用のものばかり並んでいるみたいなので、立ち寄るのはやめました。


なんか気軽に寄れるようなおみやげ屋さんみたいなところがないですね。国道1号線の方とかにそういうお店はかたまっているのかな?



さて、次の立ち寄りポイント「鴫立庵」を探しているところなんですが、ここで急に潮の香りがしてきました。見れば西湘バイパスの向こうに海が見えます。



日本橋からずーっと東海道を歩いてきましたが、そういえば直接海が見えるところって、まだ歩いていません。ここでちょっと脇道に入りましたが、ようやく海が見えました。


せっかくなので砂浜を歩いてみましょう。



どうも、藤沢君と分かれて団体行動が終わった瞬間から、いつもの寄り道しまくり野郎に逆戻りしてしまった感じですが、まぁ良いじゃないですか。砂浜を歩くのって何年ぶりだろう。



ちょっと前までは夏休みになれば沖縄に遊びに行ったりしていたのに、ここ数年、すっかりご無沙汰してしまっています。


今年の夏こそは一度くらい、どこかの海に遊びに行きたいですねぇ。



ということで、寄り道しまくってきてから鴫立庵に到着。



ここは日本三大俳諧道場のひとつに数えられているとかで、有名なところなんだそうです。入場料がかかるんですが、大人ひとり100円とのことです。せっかくなので入場させてもらいました。



風流は庭のあちこちに、こうした碑が建っており、中には芭蕉の碑もあります。そういえばもうだいぶ前に死んじゃったんですが、祖母が俳句、好きだったんですよ。祖母の俳句、どんなものがあったのか全然知らないんですが、作品、残っているなら読んでみようかなぁ。



と、ここで雨が降り出します。雨宿りができるところで降り出してくれてラッキーです。



今回は防水グッズは万全です。リュックのレインコートまで持ってきているので、ここでレインコートに着替えます。



雨の降る大磯の街をまた歩き始めます。



次は詩人・小説家の島崎藤村の旧宅があるとのことで、案内に従って行ってみました。東海道53次とは関係ないし、街道からちょっと外れるし、そもそも島崎藤村の作品を読んだ覚えもないんですが、興味本位。



こんな細い路地を進みます。



で、実際に行ってみたんですが、家の中に入れるわけでもなく、玄関をみることができるのと。



庭に入ることができるだけで、特に何もありません。晴れていたら、このベンチを使わせてもらって、VAIO type Gでモバイル通信したいところなんですが、雨が結構強いのでやめておきましょう。



さて、時間は15時くらい。これで大磯宿の見学ポイントは全部回れました。さて、どうしようかなぁ。。。って、そうだ、まだ帰れません! 大事なことを忘れていました。



そうそう、この広重版画の大磯の写真をまだ撮っていないじゃないですか!


で、ホント、タイミングが良いというか、運命を感じざるを得ないんですが、この広重版画の大磯の図。見るとこの絵だけ雨が降っているんです。東海道の旅は基本的に晴れている日を選んで歩くつもりでいたので、こんな雨の日にわざわざ写真を撮りにきたりしないぞ。とか思っていたのに、今日は雨降り。


グッドタイミングです。



ということで、雨までは写し込めませんでしたが、これが現代の大磯宿の図です。松並木を入れたかったんですよ。



さて、時間はまだ3時です。夕暮れまではまだ時間があるし、ここまで15kmほど歩いてきていますが、まだまだ元気。ここから小田原宿までは順調に歩いたとして約4時間ほどの道のりらしいのですが、ちょっと挑戦してみましょうか!?


いけるところまで行ってみましょう!!



この大磯を過ぎてからの松並木ですが、本当に旅人を雨から守ってくれるというか、快適、快適。雨よけになるので、本当に助かります。



ふと、足下を見れば、なんか見慣れた標識もあります。そうだ、これ高尾山から陣馬山まで歩いたときも1kmごとにこれがあったんですが、同じ「関東ふれあいの道」のルートになっているんですね。なんか、ここ良い道だもんなぁ。



同じ松の木ばかりが並んでいると思いきや、この木にだけ札がかかっています。なんでもこの木が大磯松並木の中で一番背の高い木で樹齢は150年になるんだとか。



150年前だと、江戸時代末期ってことになるのかな? まだその頃には小さな松だったんでしょうね。



さらに歩くと、こんな切り株が残っていました。平成6年に松の天敵であるマツクイムシの被害にあってしまった老木(樹齢217年)なんだそうですが、いつまでも歴史を語り続けて欲しいとのことで、歴史年表として保存されているんだそうです。



良く見ると年輪ごとに何があった年なのか記されています。ペリー上陸とか、こういう書かれ方をすると、本当に歴史が刻まれているって気がします。



日本橋から69km、ここは滄浪閣前。



今は大磯プリンスホテル別館になっているんですが、実はここ、旧1000円札でおなじみの伊藤博文の旧宅跡なんだそうです。


碑があるだけでなんの案内もないので、ガイドブックで知っている人しかわかりませんね。


さぁ、小田原を目指してまたどんどん歩きましょう。



途中、「血洗川」という恐ろしい名前の川を渡ります。ものすごい名前なので、これはあとで調べてみようとか思い、写真を撮っておいたのですが。。。



名前の由来
血洗川の近く、切通しの岩窟中に行基作と伝えられる地蔵があった。(現在は大磯町国府本郷の西長院にあり「身代わり地蔵」と呼ばれている。)縁起によれば、源頼朝が鶴岡八幡宮に参拝した際、狼籍をはたらいた者がおり、梶原景時の子悪太郎景義が疑いをかけられた。この地蔵に帰依していた悪太郎はお参りに来た際に畠山重忠によって討たれた。だが、悪太郎の身体には傷はなく、代わりにこの地蔵が血を流し、その腕も刀傷を受けたかのようであった。その時に地蔵が流した血を洗ったことにより、この名がついたと言われる。(ウィキペディア)


とのことでした。思っていたよりは不吉な名前ではなかったようです。



それから30分、アイドルの水泳大会でおなじみの大磯ロングビーチに到着。子供の頃に一度遊びに連れてきてもらったことがあると思うんですが、全然、中がどんなところだか覚えていません。ここは素通り。



大磯ロングビーチからさらに30分歩いて、二宮町に入りました。写真で空模様をみていただければおわかりの通り、天気は良くなったり悪くなったり。雷もごろごろ聞こえてきます。



ここから小田原までは約14kmです。うーん、これはまだ3時間以上はかかりますね。3時間経つと19時くらいかぁ。それでは広重ポイントを探しても、写真が撮れないかな?


ここで空模様もまた一段と暗くなってきているみたいだし。。。



ちょうど二宮駅の近くだし、ってことで、ここでゴールすることに決定。東海道を右に折れて二宮駅に到着です。



そういえばマンホール。駅前だからなのか、こんなカラフルなものになっています。今日1日で3つのマンホール写真をゲットできました。



さぁ、いよいよ、本格的に雨が降ってきそうです。いそいそと駅に入り、快速が止まる平塚駅まで移動します。



平塚駅についたら、前回同様、グリーン車チケットを購入。池袋まで950円の贅沢です。



で、湘南新宿ラインが来るまで20分ほど時間があるので、ここでVAIO type Gの登場です。道中モブログしてきたエントリーにいただいたコメントをここでようやくチェックできます。チェックしながら外を見ていると、ここで雨が本降りになりました。バケツをひっくり返したような雨になっていて、ちょうど良いタイミングでリタイアできたみたいです。



電車に乗ってしまうと、PHSの通信回線がかなり厳しくなるので、電車がきたらWEB接続は終わり。



帰りの道中は撮影した写真の選別、整理を行いながら帰ってきました。こうして写真を見ていると時間がすぐに経ってしまいます。



ちなみに、今日の歩数です。ピカチュウの万歩計によると今日はここまでで43433歩とのこと。4万歩を越えたのは初めてです。新記録達成!!


さぁ、次はいよいよ小田原宿です。東海道で初めてお城がでてきます。小田原宿はちょっと遊べそうなので、お城巡りを楽しみにしたいと思います。今度はいつ、いけるかなぁ。。。


 


★次号、第9話「大磯~小田原宿」はこちら


 



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