メモリースティックPRO-HG到着&開梱レポート

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昨日よりソニースタイルで受注開始になったメモリースティック製品の最上位モデル「メモリースティックPRO-HGデュオ」が当店に届きました!

パッケージには「高速30MB/sの高速データ転送を実現」なんてことが書いてあるんですが、それは対応するアダプターがあればの話。実は、まだPRO-HG対応のエキスプレスカードアダプター「MSAC-EX1」(ソニスタ価格:8,980円)が発売になっていないので、このメモリースティックPRO-HG単体があっても、その高速転送は試せないんですよ。

それでも、メモリースティックPROデュオの上位互換になっているということなので、とりあえずパッケージを開いて、普通にベンチマークしてみましょう。

なお、このメモリースティックPRO-HGは、またまたパッケージが変更になっていて、こんなカード状のものになっています。ブリスターパックだったものが紙の箱になり、今度はこんなカード状態です。

パッケージの上からセロテープを切ることで取り出すことが可能。簡単な印刷物が入っていて、表示上は1GB、2GB、4GBとなっていますが、ユーザーが利用できる容量としてはそれぞれ約940MB、1.85GB、3.66GBになることが説明されています。

外見上はこんな感じ。手前にあるのが新登場のPRO-HGデュオで、右奥が今は販売が終わっているハイスピード版メモリースティックPROデュオ、左奥がノーマルのメモリースティックPROデュオです。

あいにくハイスピード版には4GBのものが無いので、ハイスピード版だけ2GBになってしまいますが、それを含めてこの3枚のメモリースティックで転送スピードを比較してみましょう。

ちなみに、これは裏側の端子を見たところ。真ん中のものが新発売のPRO-HGデュオになります。よく見ていただければわかるとおり、真ん中あたりの端子が上下に2分割されていて、それと端子の長さもちょっと長めになっているのがおわかりいただけるでしょうか?

詳しいことは私もわからないんですが、こうして一部の端子を手前と奥にわけて2つの接点に増やすことで4ビットパラレル転送から8ビットパラレル転送へ、同時に転送するデータを増やすわけですね。従来のメモリースティックスロットでは奥の端子を認識しないので、その場合は4ビットパラレル転送に。

エキスプレスカードアダプター「MSAC-EX1」などのこれから登場するであろう、PRO-HG対応スロットだとこの奥の端子にアクセスして、高速30MB/sのデータ転送を実現するということになるそうです。

本当はその8ビットパラレル転送と、4ビットパラレル転送の圧倒的なスピードの違いを試してみたかったんですが、ここでは「VAIO type T [TZシリーズ]」を使って転送速度のベンチマークをしてみます。

ベンチマークに使ったのは「HDBENCH」というフリーソフト。普段、こういうベンチマークソフトとかって使わないので、表示される数値がどの程度威力のあるものなのかわからないんですが、これをそれぞれ、フォーマットしたてのメモリースティックで3回計測して平均値を出したのがこれです。

  read write RandomRead RandomWrite
4GB PRO-HG 4918 5374 4828 2004
2GB Hi-Speed 4728 5127 4598 1178
4GB ノーマル 4670 4575 4506 812
2GB ポケットビットミニJX 12818 11152 12394 2268

このメモリースティックの転送速度ってソニーさんのホームページを見てもなかなか記載されているところがなくて、販売店向けの製品データベースでデータを拾ってきたんですが、ノーマルPRO、ハイスピードPROのデータ転送速度が理論値最大160Mbps(20MB/秒)という表示。PRO-HGが理論値最大480Mbps(60MB/秒)ということになっていて、それぞれ実使用では10MB/sと30MB/sと、理論値の半分程度の数値で表示されるようですね。(実使用のレベルもtype Aのフルスペックモデルを使うなど、PC側も最強環境での話になっているみたいです。)

今回のベンチマークでは8ビットパラレル転送のテストができないので、それはまたアダプターが発売された時に後日行いたいと思いますが、こうして4ビット転送だけ比較してみても、その差はあるものなんですね。大きな数値の違いはありませんが、ランダム書き込みでは従来Hi-Speed版よりも2倍くらいの数値になり、参考程度にってことでUSB2.0接続のポケットビットミニJX(高速版)と比べても遜色のないランダム書き込みができているようです。

さらに、いつもの私のいい加減な手動ベンチですが、今回はデジタル一眼αの写真ファイルを900MB分用意して、このフォルダを書き込むスピードを計測してみると。。。

  み時間 スピード
4GB PRO-HG  305  4.9MB/s
2GB Hi-Speed  411  3.6MB/s
4GB ノーマル  550  2.6MB/s
2GB ポケットビットミニJX  1分40秒  9.0MB/s

と、こんな感じでした。ファイルの置き場所は32GBフラッシュドライブからで、腕時計のストップウォッチで計測するかなりアバウトな計測結果ですので参考程度ってことになりますが、それなりに書き込み速度が向上しているんですね。

ノーマル版、ハイスピード版では最低書き込み速度として15Mbpsというカタログデータがあるんですが、PRO-HGではこれが4ビットパラレルで40Mbps、8ビットパラレルで120Mbpsとなっています。8ビットパラレルでの転送に期待をしてしまいます。

 

普段はそれほど気にしていないメモリースティックからのデータ転送ですが、ハイビジョンハンディカム「HDR-CX7」やデジタル一眼α100を使うようになってから、やたらと扱うデータ量が増えてきている今日このごろ。こうして自分でベンチマーク比較とかしてみると、それなりに差が出てきてしまうのがわかってしまいます。こうなると、なるべく転送速度の速いメディアを使いたくなってしまうから不思議です。

さて、ソニースタイルさんも今週11日の商品出荷を最後に来週16日まで商品発送業務がお盆休みにはいります。お盆前の製品発送の締切は11日午前中。それまでに注文確定しないとお盆前の出荷になりませんので、納期をご確認の上、ご注文ください!!

 

★ソニースタイル メモリースティック「PRO-HG」デュオのご案内はこちらから

 

【追記】
販売店向けの注文データベースにアクセスしたら、MSAC-EX1が流通していることを発見。ソニースタイルではまだ受注を始めていませんが、一般の販売店にはすでに出荷されているようです。早速、注文したので明日にはMSAC-EX1も当店に届きます。(^_^)v

 

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