デジタル一眼“α”でお花見『小石川後楽園』

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α77+SAL1118 F8.0 1/500秒 +1.0EV オートHDR フォトショップ補正あり

今日からデジタル一眼“α”をもって出勤前に都内のお花見スポットを回る朝練を始めることにしました。まず第一弾は「小石川後楽園」です!

 

都内の桜の開花宣言がでたのが3月31日。そして満開宣言に今日4月6日になりました。例年より寒い冬が続き開花が遅れていましたが、今年は今日からがお花見の見頃。

きっと、今週末はどこも賑わうでしょうね。で、脳裏をよぎるのが去年の話なんですが。。。

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千鳥ヶ淵に行ったらすごいことになっていたんですよ。九段下の駅から歩いていこうと思ったら駅の改札から人が並んでいて、地上に出られないくらいの人、人、人。

歩道にも人があふれかえっていて、とても千鳥ヶ淵までたどり着ける様な状況ではなかったんです。そうなんです、都内の人気スポットは週末は大変なことになってしまうんです。こうなると「α写真路」とか、言っている場合ではないので、この週末はあきらめるとして、そうだ、会社に話して来週だけ出勤時間を1時間遅くさせてもらい、家を出る時間を1時間早くして2時間の時間を作って、1日1スポットを見て回ろう、という作戦。

α朝練を今日から開始してみました。

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ちなみに撮影スポットはソニーの地図サイトPetaMapで用意している「季節のおでかけお花見2012」を参考にして、行きやすそうなところを選んでいます。

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地図から場所を選んで、スポット情報を開くとこうして写真の掲載もあるので、大体のイメージがわきます。まず最初は私の通勤路途中にある飯田橋駅で降りて、歩いていけるところ「小石川後楽園」に決定。


PetaMapで詳細を見る

営業時間、入場料などの記載もあるので、安心しておでかけできます。

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いざ、東京メトロ飯田橋駅から歩いて10分くらいでしょうか? 小石川後楽園の入り口に到着。新宿御苑の様に自動販売機があるわけでもなく、係の方から直接入場券を購入して入ります。

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入り口からのぞくと、すぐそこに桜が見えます。ワクワク。

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ちなみにこちらが小石川後楽園の全体図。大きな池が真ん中にあって、その周りを散策することができます。国内外の有名な景色をミニチュアであちこちに再現されるのは、その昔の方達の楽しみだったんでしょうね。

ここにも白糸の滝や琵琶湖、その他いろいろなもののミニチュアというか模して作った庭園があちこちにあり楽しませてくれます。それらをゆっくり見学したいんですが、時間は1時間半しかありませんので、急いで回ります。

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小石川後楽園の見所はなんと言ってもまずはこの枝垂れ桜で、樹齢は推定約60年。PetaMapにも掲載がありますが、小石川後楽園の春、というとまずはこの桜が有名なんだそうです。

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こうして満開のしだれ桜を見るのは私ははじめて。で、やってみたかったというか、こういう桜が振ってくる様な図の写真を撮りたくて今回はやってきたんですが、実際にやってみるとなかなか難しいです。前面にブワーッと振ってきている様なアングルってなかなか見つからないんです。

それと露出。実は↑この写真ですがかなりフォトショップで明るくしています。

撮影するときも露出補正+1.3EVとかにしているんですが、それでも暗く写るので難しいですね。適正露出にするのが。

以前、αセミナーでプロカメラマンの方にαの露出補正はかなり正確にしてくれています。自分で操作しても露出は±0.3EVくらいで大丈夫、という話を聞いていて、露出補正をするときは±0.3EV以内、大げさにいじっても±0.7EVに抑える様にしていました。

ですが、最近になって補正値を見ていると±2.0EVとかかなり大胆に操作されている作例を見ることが多く、そうか、シーンによってはそれくらいいじっても良いものなのかな。あまりやり過ぎると白飛びしてしまうとか救い出せなくなるような気がしていたんですが、うーん、+1.3EVでもこんな感じだとは。。。

確かにα77の有機ELファインダーをのぞきながら撮っていても、もっと明るくて良いんじゃないのか?という気はしていました。もっと自分を信じて露出補正は大胆にやってしまっていいみたいですね。こういうのを経験値としてためていかないといけないんです。

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それともうひとつ、デジタル一眼“α”おなじみのオートHDR(ハイダイナミックレンジ)機能もこういうところでは忘れてはいけません。「オートHDR」というのは、一度に3枚の写真を撮影してその場で合成してくれる機能です。

↑この写真の様にやや逆光気味で空は明るいんですが景色は全部黒くつぶれてしまっているときに露出を変えた3枚の写真を撮影して明るいところ、暗いところ、中間のところを合わせてくれて人間の見た目に近い写真に仕上げてくれる機能が搭載されています。

人間の目というのは意外と優れていて、明暗がすごく大きなシーンでもそれぞれの明るさにすぐに適応するようにしてくれていて、それで明るいところも暗いところも同時に認識することができるんですが、カメラのイメージセンサーは人間の目ほど明暗に強くありません。それを補うのがオートHDR機能ということになります。

α77の場合、自動で最初に撮った1枚目のデータと、HDR合成した写真の2枚を撮ってくれるので、その補正をしていない1枚目の写真がコレ↑。

そしてオートHDRで補正したのがコレ↓。

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これでも露出補正+1.7EVにしているんですが、それでも暗く写ってしまいます。空と桜がよっぽど明るく認識されているんでしょう。

で、オートHDRの効果ですが、奥に見える東京ドームが、先ほどは白く飛んでいたのにオートHDRではちゃんと写っているのがわかります。明るいところを抑えて暗いところも浮かせてくれているので、空の色とかも2枚目の写真の方がはっきり見えます。

こういう桜の撮影のときも威力を発揮してくれるんです。「オートHDR」機能は。

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α77+SAL1118 F8.0 1/200秒 +1.7EV オートHDR フォトショップ補正あり

で、さらにフォトショップで露出を補正したのがこちらの写真になります。

+1.7EVでもこんなに暗くなるって。。。どんだけ空って明るいんでしょうね。空に向かって逆光状態で撮影する露出補正、適正値を探すのが難しいぞ。

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公園には野鳥もたくさん生息。桜の花とよく合う、目白も来ているんですが空を背景にして明るいところにいると+0.7EVでもこの暗さ。

これでも2ノッチも明るくしているのに。

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α77+SAL70300G F8.0 1/500秒 +1.3EV

+1.3EVで、これくらいになります。もうちょっと明るくてもよいくらいでしょうか?

ちなみに露出補正、どういうときにプラスにして、どういうときにマイナスにすれば良いのか最初のウチはわからないんですよね。「クロマイシロップ」と覚えておいて、黒いモノを撮るときはマイナス補正、白いモノを撮るときはプラス補正をするように、と、私は覚えました。

この場合は白いモノを撮っているのでプラスなんです。

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それと望遠ズームレンズの「SAL70300G」レンズを持ってきています。シャープネスさを限界まで追い求めたカールツァイスレンズに対して、ボケ味も重視した作りにしているソニーGレンズ。

カールツァイスレンズとGレンズの違いを先日はじめて教わっていらい、Gレンズを使って、そのボケ味をしっかりと見てみたいと思っていたので、これは良い機会です。試してみます。

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α77+SAL70300G F5.6 1/500秒 +0.3EV フォトショップ補正あり

まずは桜の花が浮き立つ様に背景が暗くなるところを探してシャッターを切ります。望遠ズームを使って被写体と背景の距離があれば、それだけでぼけやすくなるんですが、なるほど、じわーっとぼけてくれてうるさい模様などが出にくい特長がわかります。

今までGレンズを使うと被写体のシャープネス感が違うというかフォーカスが合っているところの情報量が違う!なんて驚いていましたが、実はこうした背景のボケの綺麗さで被写体が浮き立って見える、ということだったのかも。

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α77+SAL70300G F9.0 1/500秒 +0.3EV フォトショップ補正あり

こちらはより紅く見える寒桜。。。かな? ややピンクが買って見える様に背景も他の桜の気が重なる様にして撮ってみました。

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α77+SAL70300G F8.0 1/500秒 +0.3EV フォトショップ補正あり

こちらは小盧山という小高い丘をバックにしたところ。こうして若草色というか明るい緑を背景にすると、より春っぽい写真になります。

花を撮影するときは背景に気を遣ってと。

300mmのテレ側を使うともうすこし花に寄ってマクロ風の写真が撮れるかと思っていたんですが、SAL70300Gの最短撮影距離は1.2mです。それほど花に近寄ることができないので、桜の花のアップというのは難しいみたいです。

実は今日はSAL1118という超ワイドズームと、SAL70300Gの望遠レンズという2本しか持ってきていません。普通に桜の花を撮るなら標準ズームレンズも必要でした。(^^;) 単焦点レンズで被写界深度の浅い写真を撮る、というよりはいろいろな画角での撮影ができるように、各種ズームレンズを持ってきた方がいいですね。

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その後

大泉水と呼ばれる池のまわりを一周します。桜が咲いているのは入り口付近の一部だけみたいです。対岸から見るとこんな感じ。

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でも、切り取り方を工夫すればこんな風に桜満開状態にすることができます。

写真は引き算。余計なモノをドンドン消して見えないところにはその続きがあるような見え方ができるように工夫します。

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そうそう、現在、小石川後楽園は池の周りの護岸工事をしている真っ最中で、大工事をしています。ですが、これも見えないようにする工夫というか、いつもの黒と黄色の縞模様で隠すのではなく、こうしてゴザを使ってバリケードを隠してくれているので、わりと自然な雰囲気で散策を楽しめます。

こういうのも工夫ですね。

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こちらは琉球山という山の上から庭園を振り返ったところです。写真ではあまり高さ感が出ていませんが、ここもなかなかの絶
景。ここから桜を見下ろすこともできるし、工夫すればいろいろな桜が撮影できます。

なるほど、ここは面白いところです。

最後にやっと天気が晴れてきてくれたので、しだれ桜のところへ行ってもう一度だけ降ってくる様なしだれ桜の撮影に挑戦。

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α77+SAL70300G F8.0 1/640秒 +0.3EV フォトショップ補正あり

やっぱり天気が良いとテンションが上がりますね! これもフォトショップで明るさを調整していますが、もっともっとα77のファインダーに見える像を信じて露出を上げて良いことがわかりました。

こうして撮影した写真を普段のPC環境で見て、感覚をつかみ直していこうと思います。そういえばα55の時はEV補正って±3.0EVまでしかなかったのに、α77だと±5.0EVまで調整できるんです。そこまで使って良いって事なんですよね。

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10時半くらいになると、小石川後楽園の入り口は平日にも関わらず、この行列。土日は相当混みそうですが、朝一番で9時にやってくると人の少ないところで撮影ができるかもしれません。

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こちらは飯田橋から見える市ヶ谷までの土手の景色です。ここも桜が土手沿いに続いていて綺麗なんですよね。JRから見ると。

この週末に満開になって、しばらくはまだ見られると思いますので、都内をもうちょっと散策して桜撮影のコツをつかみたいと思います。

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今日持っていった機材はこちら。

やや重量のあるレンズ2本なんですが、これに加えて標準ズームのレンズがあれば完璧ですね。たった1時間ちょっとの撮影でしたが、これで撮影してきた写真の枚数は200枚ほど。

今週末、1日かけてお花見をされる方はメモリーカードの予備も忘れずに。 

 

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