『ted 大人になるまで待てないバージョン』を観てきました
今年の1月に公開になって話題になっていた映画「ted」を観に行ってきました。可愛いぬいぐるみのテディベアなんですが、中身は中年というアレです。
妻が見に行きたがっていたんですが、R15指定の映画でちょっと躊躇していたものが、2週間の期間限定で「大人になるまで待てないバージョン」というR12指定のややマイルドになったバージョンが上映されているということで、行ってきました。
これが予想外に面白くて、私もすっかりファンになって帰ってきてしまいました。
中年のクマのぬいぐるみ、というと何か見かけと中身のギャップを楽しむだけ見たいに思えてしまうんですけど、実は内容はかなり違っているかも。
子供のころに願いをかけてくまのぬいぐるみがしゃべれる様になったら。。。というような話はなんか聞いたことがあるようなストーリーになりますが、実際にそれがあったとしたらどうなるのか、といのを現実的にした感じ。
子供のころはそうやってお友達になってくれるクマのぬいぐるみですが、そうなって命が吹き込まれてしまうと捨てることもできないし、トイストーリーのおもちゃたちみたいに人に譲ることも、しまいこんでしまうこともできません。
ずーっと、自分の分身みたいに過ごすことになり、自分が中年になったらぬいぐるみもそれに合わせて中年になってくる、大人の遊びも覚えるしお酒も飲むようになる、というお話でした。
中でも面白いのが主人公のジョンとテッドの共通の趣味が映画を見ることで、映画の話題がストーリーに何度も登場するし、そういうところがすごくリアル。「スターウォーズ エピソード1」の公開のときには二人でコスプレをして行ったり、『ああいうときは女は「ブリジッドジョーンズの日記」でも見て寝て元気になるんだよ』とか言うと、懐かしブリジッド・ジョーンズをビデオで見ているシーンが出てきたり、テッドがETになってコスプレをして記念写真を撮っていたり。。。実際にテッドがいたら、こういうことを自分もやるだろうな、ということをリアルに見せてくれていて、始まって10分経った時にはすっかりのめりこんでいました。
女癖が悪く、言葉遣いも良くないテッドなんですが、不思議と相棒であるジョンの彼女にはまったく手を出さないし、セクハラめいたこともしません。そういうところが非常に紳士で、なんか演出上、そういうキャラクターを作っているという感じにも見えて、中年のぬいぐるみと言っても悪い奴には見えません。
なるほど、これはヒットしますよ。
お話の流れはジョンに彼女ができるんだけど、彼女はジョンがいつまでもぬいぐるみのテッドと鶴でいるのが気に入らなくて、私とテッドとどっちを取るの?的な話になるんですが、ある日テッドに不運が起こって。。。という様な話。
ラストの方では泣きながら私は見ていました。すっかり夢中です。
「大人になるまで待てないバージョン」ですが、オリジナルを見ていないので、どんなシーンがカットになっているのかはさっぱりわかりません。ただ、テッドの素行がかなり悪いのでそういうシーンがカットになっているのかな? シーンがカットになっていてもストーリー展開には特に問題はなさそうに思えました。
吹き替えの日本語訳もよくできていて、絶対に英語バージョンでは出てこないであろう「くまもん」や「ガチャピン」などが登場します。わかりやすい訳ではあるんですが、オリジナルではなんて言ってるんだろう、というのがとても気になります。
と、いうことで残念ながらもう映画館ではテッドのオリジナルは見られないわけですが、今度の水曜日にはブルーレイディスクソフトで発売されるそうです。思わず、オーダーをしてしまいました。
「大人になるまで待てないバージョン」で一番カットされているものしか見ていないわけですが、そこにオリジナルバージョンで追加されるシーン、そして未公開シーンも含まれているとのこと。それを日本語吹き替え(オリジナルでは有吉君が吹き替えしているそうで大人になるまでバージョンとはまた違うらしいんです)と英語の日本語字幕バージョンとで何度も楽しめそう。
到着が楽しみだなぁ。続編の制作も決まったという話があるみたいですが、またテッドに会えるといいなぁ。「フラッシュゴードン」を知らない自分がちょっと悔しい映画でした。