歌舞伎座で一幕見席の初体験レポート

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4月2日に新開場した歌舞伎座で、初めて歌舞伎を自分のお金を払ってみてきました。

と、言っても席のチケットなどは持っていないため、テレビで紹介されていた「一幕見席」という制度を利用して一演目だけ見学してくるお手軽な方法だったんですが、その様子をレポートします。

 

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さて、ボイジャー号の見学をしてきましたが出航が13時で戻ってきたのは14時20分ほど。まだだいぶ早い時間だったので、歌舞伎座に行ってみないか?ということで、日の出桟橋から移動。

ゆりかもめ線を使って新橋に移動してから都営浅草線で東銀座駅へ移動しました。

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東銀座駅の3番出口へ行くと、そこはもう歌舞伎座。


PetaMapで詳細を見る

地下鉄駅からそのまま直結して歌舞伎座へ行けるようになっているんです。

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到着したらまずは地上へ出ます。普通のチケットは地下1階にチケットセンターがあり、そこで購入することができるそうですが「一幕見席」は1階の専用カウンターでの販売になります。

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建物に向かって左側に「一幕見席入口」というところがあって、この脇に一幕見席専用のチケット販売窓口があります。前売り券はないそうで、その日に購入することしかできません。

1日に6回の販売チャンスがあり、その時間に合わせて並んでチケットを購入する、ということになります。

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ちょうど私たちがついた時に第2部の後半のチケットの販売時間を迎えていて、行列ができていました。で、アナウンスによるとまだ買えるとのこと。しかし立ち見になってしまうらしいんですが。。。

時間は14時55分。見られるステージは16時40分からのものになり、待ち時間は2時間弱ぐらいになります。まだお昼ご飯を食べていなかったのでチケットを買ってからご飯を食べてきて、それで戻ってきたらちょうど良い感じになりそうです。

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第二部の後半の演目は「忍夜恋曲者 将門」というもの。玉三郎さんという超有名な歌舞伎俳優さんが出演されるそうで、これは良いね、ということで、立ち見になりますがチケットをゲット。

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テレビでは一幕1,000円という話だったんですが、実際には今は2,000円になっています。歌舞伎座が始まった最初の月で最初の演目だし、ご祝儀価格になっているのかな?

購入したチケットには番号が入っていますが、この番号は非常に重要。この番号の順番通りに入場することになるんです。チケットは若い番号でもらわないと着座することはできないことを後で知りました。

なお、この後に第3部の一幕見席の販売が17時30分からスタートします。立見席ではなく座ってみたい、という方はここで列に並んでいて、そのまま第三部席の購入の列を作っていました。第三部の開演は18時10分から。それまで3時間もあるわけで、これにはちょっと私たちも並べませんでしたが。。。時間にゆとりがあって、これを目的に来ているんでしたら、それもありですよね。

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ということで、無事にチケットを買えたので、歌舞伎座の裏に食事処を求めて散歩しに行きます。

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歌舞伎役者さんも来られていたという、歌舞伎座のすぐ裏にある歌舞伎そばのお店に向かったのですが、ここは土日は休みなんだそうです。残念。

ほかにも目星をつけていたお店があったんですが、そこもお休み。

結局、歌舞伎座とはゆかりがなさそうなラーメン屋さんで食事をしてくることに。もうちょっと下見をしてくれば良かったです。

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再び、歌舞伎座に戻って、お土産を物色。GWの後半には実家に帰省する予定なので実家へのお土産をここで買っていこうという作戦。

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個人的に気になっていたのがこちらの歌舞伎座限定のランチパック。豆大福風というものです。たくさんあるので、これは帰りに自分のお土産として買っていこう、と、あちこちお土産の目星を付けていたんですが、帰りに寄ってみたらこれ、完売していました。

歌舞伎カステラも小さいサイズのものは完売していたり、夕方になるとなくなるものが続出。

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なるほど、まだこうして盛り上がっているうちは、お土産はあるうちに早めに買った方が良いようです。

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さて、一幕見席ですが、16時40分から公園が始まるんですが、遅くとも20分前までには来るように言われていました。どこに行けばよいのかというと、建物向かって左側にある、この「一幕見席入口」という専用の入口から入って、中にエレベーターがあるのでそれで4Fに上がってもらえればよいですよ、とのこと。

指示のあった通りに行ってみたんですが、よくできています。これ。

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4Fに到着するとこんな廊下に出ます。ここに160名ほどの人が並んで入場を待つんですが、完全に番号順に並びなおして、順番に会場に入るんです。

しかも、この「一幕見席」ですが、ほかの席とは一切つながっていません。専用の入口から入って、専用の席の区画に入って、専用の出口から出ます。普通のチケットで入場した方たちは出口近くにお土産屋さんとかがあって、そこで買い物を楽しめるみたいなんですが、一幕見席
からはそこに入ることもできません。トイレも一幕見席専用のものが用意されています。

そういう仕組みなんですね。

私はよくわかりませんでしたが、確かに歌舞伎をみに来る方は和服で来られていたり正装されてきている方が多数いらっしゃいます。歌舞伎を見に来るということは、ひとつの社交界の場という感じになっているんでしょう。

観光気分の一幕見席の人たちとは出会わないような気づかいがあるみたいです。

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そして、こちらが歌舞伎座の一幕見席、最後列からの風景。一幕見席には最初に2列の着座席があり、そこが埋まると席の後ろに立つように案内されて、さらにその後ろに通路から一段高い段差を作ってくれていてそこに乗ってみてください、となっています。

で、これにコツがあったんですが、最後列の段差に立つといくら背の高い人でも前に立っている人で視界が遮られます。ところが2か所ある通路列の後ろだと、その前に人が立たないので、前の視界がクリアに得られるんです。

これがなかったら私もステージは見られませんでした。人がいっぱいの時の一幕見席はかなり条件が厳しいですね。

※会場内撮影禁止のマークがありましたがステージが始まるまでは撮影しても良いそうで、記念写真を撮られる方はいっぱいいらっしゃいました。撮影禁止のタイミングは係の方がちゃんと出してくださいます。

 

これで2,000円か。。。と、思いつつも、歌舞伎ってどんなものなのか未体験の方にはかなり良いものだと思います。とりあえず一幕見席だからと、会場でレンタルされていた解説音声の出るレシーバーとか使わなかったんですが、あれがないとストーリーは全くわかりません。

シネマ歌舞伎とか映画館で見て、わかりやすい話かたでこれなら大丈夫!とか思っていたんですが本物の歌舞伎は無理。

それでも歴史のあるステージだし、わからないながらも楽しめて、しかも音声はすごいですね。

マイクとかまったく使っていないと思うんですが、生音であれだけ聞こえるとは。。。もしも何かしらの音響装置を使っているとしたら、それは完璧すぎです。とてもPAを使っている様には思えませんでした。

天井の形状とか、そういう音響特性について研究を重ねてこの形、デザインにしたとのことですが、それだけでも驚いてしまいます。

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45分のステージでしたが、あっという間に終了。ドリフ的な演出にたまげました。

明日28日が千秋楽だそうですが、こけら落とし演目の最初の4月の歌舞伎を見ることができたことに感謝です。

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第二部が終わったところで一斉に会場内の人たちが出てくるので歌舞伎座の周りはすごい人だかりです。

地下もすごい混みようなんですが、そこをかきわけて地下のエレベーターに乗って5Fへ上がります。

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5Fには屋上庭園があり、下を見下ろすことはできませんが、歌舞伎ゆかりのものを見学することができます。

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歌舞伎座の見事な屋根瓦の見学も可能。5Fから4Fに降りるときに見学ができるんですが、この通路をよくぞここに作ってくれました、という出来です。

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4Fにも歌舞伎座の今までの4世代の建物の模型が展示されています。写真は今回作り直す前のもの。

こうして新しい歌舞伎座に見に来るんだったら、もっと4代目の歌舞伎座を詳しく研究しておくんでした。特に前から一幕見席はあったそうですから、中をそれで見学しておきたかったなぁ。

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歌舞伎座の正面入り口は、正規のチケットを持っている人だけが入ることができる入口になります。3F席の後ろの方で4,000円だそうですので、そんなに高いものでもありません。

またチャンスを見つけて見に来てみたいと思います。(チケットが普通に買えるものであればですが。)

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こけら落とし演目は1年間続くそうです。そんなに長蛇の列になるわけでもないようですので、まずは「一幕見席」のお試しをしてみてはいかがでしょう?

 

【今回利用した機材は下記のソニー製品です】

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