ソニー2010 PMAで新型αが3シリーズ出展
アメリカ・アナハイムで現地時間の21日(日)から始まった映像製品の展示会「PMA 2010」にて、αの新製品が参考出品で登場したそうです。
いずれも参考出品になるんですが、ミラーレス機が1シリーズ、そしてAVCHDでの動画撮影が可能なエントリーモデル、そしてミッドレンジモデルが参考展示。さらに500mmと20mmの単焦点レンズが登場しているそうです。
今年もプロカメラマンの桃井さんが現地から速報レポートを動画で飛ばしてくれています。詳しい解説もしてくれているし、動画だといろんな質感とかもしっかり伝わってくるし、いろんな英文ページを見て情報を探るよりも、この2本の動画を見た方が早いかも。
(ミラーレス機について 58秒の動画です)
(α新型ボディ&レンズ情報 1分36秒の動画です)
あとは、デジカメwatchさんの記事でソニー製品の紹介を詳しくしてくれているようですが、これが私から見える全ての情報。
なんせ、ソニーαは製品情報のガードが堅く、販売店にはまったく情報が流れてきません。国内向けの発表もまだとくにないので、これと言った案内はできないんですが、プレスキットにある写真を見ながら、わかっていることを整理してみたいと思います。
まずは「ミラーレス機」です。他のメーカーではこれを「ミラーレス一眼」とか言う場合があるみたいですが、これ、一眼レフカメラではありませんから。ミラーを使ってファインダーへ光を導くことをせず、通常のコンパクトデジカメのごとく、入ってきた光をセンサーで受け止めてそれを液晶ビューファインダーなり、液晶モニターに表示するのが「ミラーレス機」。当店ではソニーさんの表記の仕方がまだわからないので「ミラーレス機」という説明で当面は表記していこうと思います。
いろいろ噂はあったみたいで、当店でもα550発表のときから「ミラーレス機がでるんでしょう?」と、かなりカマをかけられていました。ようやく、参考出品で発売時期も不明ながらそのモックアップ(機能しない外見だけの姿で作られた模型)が登場したそうです。
センサーサイズはAPS-Cサイズで、ミラーレス機としては大きなセンサーが搭載されます。背面には十字キーの他にMOVIEボタンも装備されていて、AVCHDでの動画撮影も可能とのこと。
ボディカラーはシルバー、レッド、ブルーの3色です。ここまでしっかりした参考出品ですので、ほぼこのまま製品化されるんでしょうね。
レンズの互換性についてはあまり触れられていないんですが、この新しいミラーレスαのために3本の専用レンズが登場するそうです。
非常に薄型のパンケーキタイプのレンズ、標準ズーム、望遠ズームと思われるモノ3本。
従来のαレンズとの互換アダプターとかあると、このパンケーキレンズをα550で使えたりするのかな!?とか、ちょっと夢が広がってしまうんですが(^o^)、それよりは、このミラーレスαが他にどんな性能なのか気になります。
続けて3月には日本で「CP+」という写真ショーが開催されますので、そのときに正式発表とかだと良いですねぇ。
続いて、こちらは従来のα製品に関する参考出品。どうやら今回はサイバーショット、ハンディカムの新発売新機種の発表をしているようですが、αについてはどれもすべて参考出品になっているようです。
ソニーに限らず、今回はキヤノンさんがブース自体を出していないとかアメリカの景気低迷をもろに受けて展示自体が少ないみたいです。これらαの参考出品くらいしかメジャーメーカーの展示はないみたいですので、メディア各社のニュースって今年はソニーに集中しそう。
さて、詳しいスペックについてはソニーさんからなんのリリースも内みたいですので、勝手に推測していくしかないんですが、こちらはαシリーズのエントリー機とのこと。肩のところに「AVCHD HD」のロゴがあるので、いよいよ、ソニーのデジタル一眼レフも動画撮影に対応するそうです。
デジタル一眼レフでハイビジョン動画とか撮るか?というのは私もちょっと疑問だったんですが、プロの世界ではTVCMとかで動画撮影にデジタル一眼レフを使うのが流行しはじめているんだとか。
機材費が安く済むのと、デジタル一眼の映りのよいレンズが使えるので画質的にも有利という話を聞いたことがあります。オートフォーカスが使えないなどのデメリットもあるようですが、そこはプロです。マニュアルで操作すればよい、って話なんでしょう。
普段使いには利用しないとしても、ここ一番の超ハイクオリティ動画とかを収めてみたい!という新しい使い方ができるかも。
こちらはミドルレンジモデルということで、α700の後継モデルになるであろうボディも登場しています。昔の話でいくと、α700もα900もこういう登場の仕方をして、9月のソニーディーラーコンベンションに合わせて製品発表。で、11月くらいに出荷スタートというパターンになるのがおおかたの予想。
09年モデルのαから電源スイッチがシャッターボタンのところに配置されるようになりましたが、それも踏襲。新しいソニーαデザインになっています。ボディの上面に液晶窓らしきものが搭載されていますが、これもα900以外のAPS-Cモデルでは初めて。
α700はすでに昨年から販売が終了しています。α380は昨年春モデル、α550が昨年秋発売になっていますが、この2機種が今年の年末の主流モデルになるのかも。
ツートンカラーだったものがブラック一色になるみたいです。
そして、こちらもかなり製品版に近い形での参考出品になった24mm/F2のカールツァイス・ディスタゴンレンズ。「ディスタゴン」ってなに?という方のためにちょっと説明すると、カメラレンズって昔から使われている定番のレンズ配置みたいなものがあって、それが「プラナー」だったり「ゾナー」だったり「ディスタゴン」だったりするそうです。その広角系レンズのブランドだと思っていただいて。。。
このレンズ自体は2008年のPhoto Imaging EXPOで参考出品がはじまっていました。写真は2008年に私が撮ってきた写真。黒い超望遠ズームレンズというのはSAL70300Gとして発売されていますし、大口径広角ズームレンズというのもSAL1635Zということで、製品化されています。
今回はこのレンズの一番左のものが製品化にこぎ着けたって感じでしょうか? とすると、まだこの真ん中のレンズが裏で開発中なのかなぁ。。。開発中のレンズってまだ発売が遠いと「SONY」のロゴしか入らないみたいですがGレンズとか、カールツァイスのロゴが入るとすぐに発売されるような感じ。
新型ボディと一緒に発売されるんでしょうか?
そして、こちらの巨大望遠レンズもようやくスペックが発表になりました。500mm/F4単焦点レンズになるそうです。
こちらのレンズも昨年3月のPhoto Imaging EXPOで紹介されていました。手前のレンズも全部参考出品になっていますが手前の5本はすでに昨年全部発売されています。SAL50F18とかSAL30M28とか、激安αレンズでかなりたくさんの方がお世話になっているはず。
この時点では奥の超望遠レンズが焦点距離、何mmで、F値がいくつなのか?というのが発表なかったと思うんですけど、今回、ようやくその数値がわかりました。
500mmということはレフレックスレンズと同じ焦点距離。それでF4ということは明るさ4倍! うーん、このサイズから言って、一体、いくらで発売されるんでしょう。すくなくともレフレックスレンズの4倍ってことはなくて、おそらくソニーα最高額になるんだろうなぁ。
これは昨年時点でのレンズ横の拡大写真。フォーカスについての操作スイッチがこれだけ並んでいるんですが、BEEPって、これ音の方の制御ですよね。そうか、発表会やスポーツイベントでの利用も多いでしょうし、そういうところに配慮できるようなスイッチもこのクラスだとつくのか。
ということでPMA 2010での製品参考出品の情報でした。販売店ルートでなにか新しい情報がはいってきましたら、また続報をお届けしたいと思います。
★ソニースタイル デジタル一眼レフ“α550”のご案内はこちらから
☆当店ホームページ デジタル一眼レフ“α550”ファーストインプレッション店員の声
☆「初めて “α”を購入された方へ カラーテックWEBセミナー」店員の声
☆当店ホームページ 新型デジタル一眼「DSLR-A330」店員の声
【追記】
ソニーサイトにも案内が掲載されていました。コンセプトイメージビデオも素敵なものになっています。そうか、ボケを使った動画って今まであまりなかったですねぇ。
【さらに追記】
gizmomoさんのサイトにミラーレスαのプレゼンテーションの様子が掲載されました。実機のサイズの様子がこれでわかります。
かつぽん
2010年2月22日 @ PM 3:26
ごちそうさまでしたm(__)m
今年もザックザクとSONY・α部隊に
お支払いするハメになる訳なんですね、イヤ嬉しいんですが♪
店員佐藤
2010年2月22日 @ PM 5:34
♪かつぽんさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
あとは支払い時期の問題なんですが、さて、これは
いつ頃出てきますかね!?
K
2010年2月22日 @ PM 7:58
おじゃまします
個人的にはや〜〜〜〜〜〜〜っと^^;出てきたdistagonの24mmに期待ですね^^/。
望遠は500mmで出てきたようで。minoltaの時は400mmと600mmだったので、その中間というのが興味深いところです^^。幾らぐらいするのかなあ?
ミラーレス機も興味深いんですが、これは実物待ちですね^^/。
たぁ
2010年2月22日 @ PM 10:57
おぉ、ついにαも動画ですか。
親のLUMIX@Panaを使ってみて、どうもやっぱり一眼レフで動画を撮ることに違和感がありますねぇ。
慣れも問題かもしれませんが(笑)
店員佐藤
2010年2月23日 @ AM 11:54
♪Kさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
24mmのディスタゴンがいくらくらいになりますかねぇ。
それほど後継の大きなレンズでもないですし、カールツァイス
ブランドでもそれほど高価にならない様な気がしないでも。。。
500mmF4は100万は超えるんでしょうねぇ。(^_^;)
持ち歩くのも大変そうですし、買えないとは思いつつも
ソニーフェスタなどで試し使いが出来ることに期待しています。
店員佐藤
2010年2月23日 @ AM 11:57
♪たぁさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
サイバーショットDSC-TX7でハイビジョン動画を撮り始めて
いるもので、そうなるとデジタル一眼でもAVCHD撮影を
したくなってきてしまうかも。(>_<) ハンディカムみたいな長時間撮影ではなく、野鳥撮影みたいに ここ一番!ってところだけ使えると、かなりライブラリー作りが 違ってくるような気がします。新しい文化になりますので またいろんな初体験ができそうでワクワクします。