2024年2月2日

【Tips】Xperiaで電波時計の時間合わせ　アプリ『JJYEmulator』を使ってみました

tecstaff Xperia, VAIO & Xperia JJYEmulator, 電波時計 0 Comments

今週、X（旧Tiwtter）のタイムラインで話題になっていた「JJYEmulator」アプリを当店でも試してみました。

なんとスマートフォンで電波時計の時間補正ができるんだそうです。どういう仕組みなのかよくわからないんですが、当店での検証作業をレポートします。

こんにちは、店員佐藤です。

私も電波時計を使っています。ソニー初のデジタル一眼カメラ”α100″を購入したときに始めた山登りのためにカシオの「PRO TREK」を購入したのが今から18年前で、そのときから使っています。太陽電池で動作するため18年経った今でも使えます。

電波時計になっているので時刻合わせも自動なんですが、建物の中では電波の受信ができず、時計を合わせたいときはベランダに一晩出しておく、ということをしていました。

電波時計の仕組みとしては福島と佐賀に電波発信局があり、そこの原子時計から正確な時間信号を発信。信号は24時間休みなく発信されているんですが、腕時計の方がもっとも活動していないであろう夜中の0時～3時くらいに受信をする、という仕組みになっています。電波受信自体は2～3分で受信出来て、その信号に合わせて日時を合わせてくれる、という仕組みになっています。

この電波の発信局は日本に2局あるほかは、アメリカ、イギリス、ドイツ、中国に1局あるだけだそうで日本はかなり恵まれた環境にあるとも言えます。

それでも受信させたいときに出来ないとか、室内では受信ができないことが多いんですけど、今回紹介するアプリ「JJYEmulator」を使うと、スマートフォンを経由していつでもどこでも時計合わせができるとか。

こちらがGoogle Playで公開されている「JJYEmulator」です。iPhone向けにも同様のアプリが提供されていて無料で利用ができます。

画像左がアプリを使っているときの画面で、特に設定メニューなどもなく操作できるのは一番下にある40Hzの福島局か、60Hzの佐賀局かを選ぶのみ。

説明文にありますが、これで13kHzの音を出して、スピーカーもしくはヘッドホンコードで磁界を作り、それで疑似的に電波時計が受信出来る電波を発信して時間合わせをするとなっています。

アプリを起動すると時計の音が聞こえてくるのと同時にかなり高い音で「キーン」という音も鳴ります。電波時計は音で時間合わせをしているわけではないのですが、これで40kHz、60kHzの受信ができるんですね。

電波時計の方も受信の準備をする必要があります。電波の受信モードに入れる必要があり、PRO TREKにそんな機能あったっけ？と、説明書を開いていたらありました。モードボタン7回押しで電波時計の受信状況表示画面にして、右下のボタンを2秒長押しで、強制的に電波受信モードに入ります。

この状態でベランダに出せば、すぐに電波受信をして時計合わせをしてくれるので、なんだ、一晩待たなくても時計合わせって出来たんですね。

スマートフォンを使う場合はヘッドホンコードを時計に巻き付けるか、スピーカーで受信させるとなっています。ヘッドホンケーブルを用意して、写真の様な形で試してみましたが、受信感度がレベル1よりも強くはなりません。というか、ヘッドホンケーブルがなくてもレベル1にはなるので、なににもなっていないみたいです。

直接スピーカーを使う時は受話口の近くに時計を置いて受信させます。受信開始から30秒くらいでレベル表示が出るようになり、ここではレベル3まであがります。この状態で2～3分すると受信が完了して時間の補正が完了します。

ちなみに、ここで合わせる時間はスマートフォンの内蔵時間で電波信号の時間ではありません。とはいえ、スマートフォンも常時ネットワークにつながって時間補正をしているのでさほど大きな狂いはないはずです。

すごい、簡単に時間合わせができました。

会社にある壁掛け式の電波時計も試してみました。

どこに受信部があるのかよくわらかなかったのですが、これも裏を見ると「WAVE」というボタンがあり、これを押すと受信モードに入るとのこと。時間をみると30秒ほどずれていたのですが（4Fのオフィスにある時計なんですが建物の真ん中当たりで、電波は届きそうにないところにありました）、スマートフォンを下に置いて、裏からスピーカーの音を聴かせたら5分くらいで時計合わせが完了。

受信部は時計の背面にあるので、こんな形で重ね合わせています。これだと時計補正が完了したのかどうかわからないので、この位置関係で裏返しにおいて同期させています。

自宅の勉強部屋（という名の物置部屋）にも置き時計で電波時計があったのを思い出しました。これも受信モードにするボタンがあったので、それを押して、この状態で3分ほど置くと同期が取れました。40秒くらいのズレがあったんですけど、見事ですね。

なお、本物の福島から飛んできている電波と、スマートフォンの同期でどれくらいの時間ズレがあるのか見てみると、1秒未満、0.7～0.8秒くらいのズレでスマートフォンの方が時間の進みが早いようです。写真左はXperiaで時間を合わせたもの。写真右はベランダで本当の電波受信をさせて同期をさせたものですが、完全に時間が一致するというものでもないようです。

でも、1秒以内の時間のズレでしたら許容範囲内ですね。

電波時計のない地域で過ごしている方や、しばらく使っていなかった電波時計機能内蔵の腕時計を使い始めるときなどに便利に使える技ですね。

なお、Xperia 1 Vだから受信感度が良いとかいうことはなく、楽天モバイルの1年スマホ「rakuten Hand」でもレベル3での受信ができたので、ハイレゾ対応になっているスマートフォンだからできるとか、そういうのはないようです。(^_-)

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