【レビュー】おうちのテレビにBluetoothはついていますか? ついてなくても楽しめるネックバンドスピーカー『SRS-NS7』実機レポート
2021年10月発売のネックバンドスピーカー「SRS-NS7」を発売以来ですが自宅へ持ち帰り、週末、いろいろ使わせてもらってきました。このモデルは発売時にかなり盛り上がった製品でその後も商戦期になるとオーダーが多い人気製品なんです。そういえば発売時に店頭で試して感動しまくったんですが、ちょうど、自宅で観たい映画があったので再度、自宅のBRAVIAで試した感じなんですけど、なるほど、この製品ならではのメリットがブラビア接続以外にあったんでした。
感動再発見の実機レポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
「SRS-NS7」は2021年10月発売の製品です。2021年に発売されたBRAVIA XR搭載モデルと連動した機能があり、BRAVIA XR搭載モデルと接続すると、ドルビーアトモスの立体音響が楽しめる、という製品です。それまではイネーブルドスピーカーを用意したり、当時新製品として登場したばかりの「HT-A9」などを組み合わせないと楽しめない天井からも音がする立体音響が、こんな小さなネックバンドスピーカーで本当に楽しめるという衝撃の製品。
2021年モデル以降のBRAVIAの上位機種では認知特性プロセッサー「XR」を搭載しており、このプロセッサーが映像だけではなく音の信号処理もしており、そこでドルビーアトモスの音声処理を行い、SRS-NS7に出力しています。そのためBRAVIA XRモデルでないとドルビーアトモスの出力はできない、となっています。
非常に効果の高いネックバンドスピーカーでBRAVIA XR搭載モデルをお使いの方は買わないともったいないと思える一方、非搭載モデルではどうなんだっけ?というのを今回は試してみます。
自宅のブラビアは初代4KモデルのKD-55X9200Aというモデルです。BRAVIA XRどころか4Kチューナー非内蔵で、さらにいうとBluetooth機能も搭載されていません。
Bluetooth機能は現在のシリーズでは当たり前のように搭載されていますが以前は搭載がなく、搭載がはじまったのは2017年モデルのブラビアEシリーズの上位機種から。2021年モデルからは全機種が対応になっていますが、それまでは上位機種のみの搭載でベーシックモデルにはBluetooth機能は搭載されていなかったりします。
【A2DPプロファイル対応モデル一覧】
A9S/Z9H/A8H/X9500H/X8550H/X8500H シリーズ(2020年モデル)
A9G/A8G/X9500G/X8550G/X8500G シリーズ(2019年モデル)
A9F/Z9F /A8F/X9000F/X8500F シリーズ(2018年モデル)
A1/X9500E/X9000E/X8500E シリーズ(2017年モデル)
※2020年モデルのX8000Hシリーズ、2019年のX8000Gシリーズ、2018年モデルのX7500F、2017年モデルのX8000Eモデル、2016年モデルのZ9DなどのDシリーズ以前のモデルは非対応になります。2021年モデル以降は全機種対応です
リビングにある4Kテレビは上位モデルにしているけど、ダイニングのテレビはベーシックシリーズなんだ、というご家庭(我が家もそうです)では、Bluetooth機能が使えないなんてケースがありがち。
Bluetooth対応モデルなら、テレビ音声をヘッドホンで聴きたい、というときには手持ちの「WF-1000XM4」や「LinkBuds S」をテレビイヤホンにして使うという技が使えるんですが、うちのテレビではそれができません。
ウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」を買っているので、イヤホンではなくSRS-WS1を普段は使っているので問題はないんですが、これと同じ解決方法を「SRS-NS7」があればできます。
SRS-WS1の接続方法ですがテレビの光デジタル出力から音声信号をトランスミッターに入れて、あとはUSB端子で電源をテレビからもらえば接続完了。
SRS-NS7でも同様の接続ができます。ちなみに世代が違うこともありSRS-WS1はマイクロUSB端子。SRS-NS7はUSB type Cになっています。トランスミッターにつないでいるUSBケーブルを、ネックバンドスピーカー本体の充電にも付けかえて使えるのですが、身の回りのUSBケーブルがだいぶtype Cに統一されてきているので、これから買うならSRS-NS7の方が選びやすいかもしれないですね。
写真左がSRS-NS7で写真右がSRS-WS1になります。SRS-WS1はスピーカーを縦に入れてスリットのところから音を反響させて鳴らすことで聴感上、音像が上にあがってくる効果があります。
SRS-NS7はアームの部分のかなり根元の方に上方向のスピーカーを配置しておりデジタルの演算処理で音像を上に上げる、という仕組みでドルビーアトモスなどの音響効果を再現しています。演算処理で音像をあげられるのはBRAVIA XRと接続している時だけで、それ以外の場合はそうした処理はされていないようですが、スピーカーの位置がアームの先っぽではなく根元に近いところにあるというのはポイント。
装着した時に耳に最短距離の部分にきます。今回使ってみて初めて気がついたんですがSRS-WS1よりも耳に近いところにスピーカーがくるので、部屋で使っている時に音量が大きく感じられます。
構造上、ヘッドホンの様に遮音性が高い構造にはなっていないため、大音量で使うと周りにもそれなりに音漏れというかスピーカーの音が聞こえてしまうんですが、SRS-NS7の方がそれは控えめ。
実は月曜日に、家族がテレワークでダイニングで仕事をしている隣のリビングで映画視聴をしていて、以前、SRS-WS1の時は音が気になると言われていたのですが、SRS-NS7ではそれはなかったようです。ふーん、そういう効果もあるんですね。
ちなみに、今回見たのはこちらの映画です。
ちょっと気になっていたのですが映画館に行くほどの興味はなかった「大怪獣のあとしまつ」なんですが、なるほど、これは着想が素晴らしい。シンゴジラやシンウルトラマンの肝心なシーンが終わったあとの、死んでしまった大怪獣を政府としてどう処理するのかというのを若干コメディタッチで演じているストーリーなんですが、ノリはシンゴジラのあのノリで楽しめました。
利根川に横たわる大怪獣のシーン、官邸での会議シーン、いろいろな場面があり、それぞれのシーンでカラーグレーディングで特長を出しているのがわかる(ここ2週間くらいLog撮影の勉強をしているせいでそれが気になります)のと、それぞれのシーンでの環境音がSRS-NS7のおかげでかなりリアルに感じられます。
SRS-WS1でもある程度のサラウンド感があるんですが、SRS-NS7の場合はそれに加えて「距離感」がある感じで、ヘリや車両の動く音が聞こえるシーンでは「あれ?この音は映画?それともリアルな自宅の環境音?」と、思えることが何度もありました。
なるほど、音響効果とかではなくスピーカーが耳の直近にあるというのは正義なのかもしれません。
2本目はこちら「余命10年」です。タイトルからして泣けそうな映画ですが、号泣でした。最後は号泣シーン連続状態になりますが、それまでは生きる希望を作り上げていく非常に前向きなストーリーで勇気をもらえるかも。
こちらの映画は日常生活を描くシーンばかりなので上空をヘリが飛んだりということはないのですが、居酒屋などのいろいろな飲食店店内のシーンが多く、こちらも「おっと、誰か部屋にいたっけ?」状態で、すごいリアルに街の喧騒を味わうことができます。
SRS-NS7、なかなか良いですね。
なお、トランスミッターの「WLA-NS7」は別売りされていて、これだけあればテレビの音声をBluetoothで飛ばす事ができます。手持ちのBuetoothヘッドセット、イヤホンをBluetoothペアリングすればテレビのイヤホンとして利用可能。
テレビ本体のボリュームとは非連動になっているので、ちょっと耳が多くなってきた高齢者の方にヘッドホンを用意したいというときに使えるかも。
SRS-NS7本体は専用トランスミッターだけではなくスマートフォンやウォークマンとの接続も出来ます。Fast Pairにも対応しているのでSRS-NS7の電源ボタンを長押しした後にこうしてスマートフォンを近づけるとペアリングモードに入ります。
ヘッドホンではないのですがソニーのオリジナルアプリ「HeadPhones Connnect」に対応しており、アプリからイコライザー調整や自動電源オフなどの設定が可能です。
ソニーが2021年4月から力を入れている「360 Reality Audio」にも対応していて、耳型測定などをしてLinkBuds Sなどで個人設定をしている方はそのデータをそのまま使って設定することができます。今年になって「360 Reality Audio LIVE」アプリもリリースして今年は360RA LIVE元年になりそう。
ファーストイベントの宇多田ヒカルさんの「40代はいろいろ♫」は聞き逃してしまったんですが、配信がうまく行かなかったため、後日、再配信してくれるとのことで楽しみにしています。
こちらの「360 Reality Audio」も効果あり。イヤホンやヘッドホンの場合は、普段、頭の中で鳴っている音が、自分の体の外の音になった感じがしましたが、SRS-NS7を使うとさらに遠い距離に音像を持って言ってくれる気がします。
スマートフォンと接続されていて、マイクも内蔵しているのでヘッドセットとして通話にも使えます。
以前、胸元にスピーカーを配置するとどうしても音の発生源が胸元に感じられてしまう、という構造上の問題があるということを聞いていたんですがスピーカーの位置を耳元に寄せるというアイデアのおかげで、こうした通話の際も聞き取りやすい音声が利用できます。
そしてLinkBudsやFloat Runの様に完全にオープンイヤーで使えるので耳の中が蒸れてしまったり長時間の装着で不快感を感じる事もありません。1日中装着しておいてのテレワークにも使えるかと思います。
テレビ用のアイテムという感じのワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」ですが、こうしてヘッドホンの代わりに検討されてみても良いかもしれません。
BRAVIA XR非搭載のテレビで使っていただいてもサラウンド感は得られますので是非、ご検討になってみてください。当店店頭でも展示をしていますので試用してみたい、という方はお気軽にお越しください。
ワイヤレスネックバンドスピーカー SRS-NS7 |
ソニーストア価格: 39,600 円税込 |
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発売日 | 2021年10月29日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:3,300円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:2,200円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭入特典 |
当店店頭にて実機を展示しています 3年ワイド保証半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
ワイヤレストランスミッター WLA-NS7 |
ソニーストア価格: 8,800 円税込 |
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発売日 | 2021年10月29日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭入特典 |
当店店頭にて実機を展示しています テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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