迎賓館でHDR

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今日は四谷でイベントがあります。天皇在位20年を記念して赤坂にある迎賓館の前庭が一般公開されるということで、朝から行ってきました。

デジタル一眼レフ“α550”を持って。

 

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わかさんから教えていただいて私も知ったんですが、11月26日から28日の3日間、10~16時の間で迎賓館赤坂離宮前庭が公開になっています。(最終入場は15時半まで)

特に申し込みも必要なく無料で入場可能。建物の中の見学はありませんが、前庭のグリーンのゾーンを見学することができます。スケッチ等はできませんが、写真撮影は自由にできるということで、この日を楽しみにしていました。

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なんせ、いつもはこの正門の写真をみるばかりで中に入ることはできなかったんです。なんか、今まで観ることしかできなかったところに入ることができるのは嬉しいなぁ。

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入口では手荷物検査があるということで、荷物は最低限のものしか持っていかなかったんですが、実はかなり厳重に検査をしています。金属探知機などもあり空港並みのチェックがありました。

これはちょっと予想外。結局、この手荷物検査で時間がややかっていて、10分くらいしてから入場するに。朝一番では結構並んでいる人が多かったんですが、30分くらいで全員、中に入れたのではないでしょうか?

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入口付近で英語、日本語で書かれたパンフレットをいただきます。あいにく建物の中には入ることができませんが、なるほど、これはすごい。中はお城ですね。ベルサイユのバラではないですが、現代日本に存在する上流階級の世界がここにはあるんだ。

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広い前庭を歩きつつ。。。こんな噴水もあったのか。。。。

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前庭を歩き終わって迎賓館に到着しました。

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仮設テントがあるので何があるかと思えば。。。

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中で行われた公式行事の数々が写真で紹介されていました。

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おっと、これなんて、平成21年10月となっています。つい先月の出来事だ。

部屋の中の内装がすごいことになっていますね。映画「アマデウス」の世界みたいです。(すみません、ボキャブラリーが少なくて。。。)

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さて、その迎賓館の建物をこんな間近で撮影するチャンス、滅多にありません。バッチリ撮っていきたいんですが、見ての通り、午前中は完全に逆光状態になるみたいです。建物の向き自体が北を向いているので、これはもう仕方がないこと。

で、ここでα550に新搭載のHDR(ハイダイナミックレンジ)撮影がものを言うわけです。

では、ボディ上面にある「D-RANGE」のボタンを押して撮ってみると。。。

geihin12.jpg ※オートHDR撮影

どうでしょうか? 空の明るさは一緒なのに、手前の建物だけが明るくなって映っています。こういう逆光状態で白い建物があるとかの場合は効果がでかい!

ノーマル撮影の時と比べるとずいぶん、建物が明るく撮れるようになっていて、黒くつぶれているところも無くなりました。

でも、もうちょっと建物をメインにしたいですね。そういう時に使うのがどうやら「AEL」というボタンの様です。私も初めて今日使ってみたんですが、これ、便利です。露出補正をするよりも簡単。使い方よりもどんな効果があるのか見てみると。。。

geihin13.jpg ※オートHDR撮影

こんな効果です。

面積的には空が占める割合が多く、そのまま普通に撮影をすると雲の明るさに合わせて露出を取ってしまい、全体にやや暗めの写真になります。そこからHDRで暗いところを持ち上げてくれてはいるんですが、また物足りない。

そういうときにちょっとフレームを下に向けて建物の面積を広くしておいて、そこでカメラ背面の右上にある「AEL」ボタンを押しっぱなしにします。

この機能はAEロックと言って、押した瞬間の露出で固定をしてくれるもの。その後、フレーミングしてシャッターボタン半押しでフォーカスをロックさせてシャッターを切ると、明るさは建物に合わせてあって、フォーカスも建物正面にあった状態での撮影ができるというわけです。

もうひとつ試してみましょう。

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これはノーマルで撮影している状態。手前の建物に露出があっているので空が飛んでいます。

geihin15.jpg ※オートHDR撮影

こちらはHDR撮影をしたものなんですが、あれ?あまりノーマル撮影のものと変わりがありません。というのも、HDR撮影って明るいところで露出を合わせて、その後暗い部分に合わせたプラス露出をしたものを撮影して、それを合成するみたいなんです。

なので、こうして暗いところに露出を合わせて撮影してしまうと、実はあまり意味がないというか、威力を発揮できない写真になってしまうんです。

こういうときもAEロックを使います。わざと空に向けて露出を合わせてAEロックします。その後建物に向けてフォーカスを合わせて撮影したものが↓こちら。 

geihin16.jpg ※オートHDR撮影

空に露出があっていて、そこの手前に暗い建物があるので、建物の部分を思い切り持ち上げて撮影してくれました。完全な逆光状態なのにここまで映し出してくれるとはさすが!

なんか、
HDR撮影のテクニックの練習に来ているみたいになっています。 

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続いてこちらも建物正面。やや光線がずれたので空も青く見える様になりました。1枚目はノーマル撮影です。カメラ任せですべてオートで撮りました。

geihin18.jpg ※オートHDR撮影

こちらはオートHDRを使った撮影。やった、これは上手く行ったみたいですね。建物の面積が画面の中で占める割合がちょうど良いみたいです。空も青く映っているし、建物の方もしっかり描き出されています。 

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しかし、迎賓館は写真撮影には向かないというか難しいですね。逆光状態で撮影すると、ほとんどの場合、こうして暗くなってしまうはずです。

カメラを持ってきている人も多いんですが、みんな真っ黒になっているんじゃないかなぁ。α550の場合はここでHDR撮影をすることで。。。それ!

geihin20.jpg ※オートHDR撮影

?? おっと、多少補正はされましたが、さすがに構図の中に太陽が入ってきているもっとも厳しい状態。さしものHDR撮影でもこの構図では難しいのか。。。 

geihin21.jpg ※HDR+3.0EV撮影

そこでまたまたAEロックを使って建物よりに露出をとって、さらにHDRの効き目を最大にすべく、露出補正量を最大の3.0EVに設定します。で、ちょっとずつ建物の方に露出を合わせるように何度か撮ったものの中の1枚がこれ。

バッチリと迎賓館の白さと青空、さらに白い雲まで映すことができました。

フォトショップCSについているハイダイナミックレンジ機能を使わなくて、カメラ単体でここまで画が作れるなんてすごいなぁ。 

geihin22.jpg ※オートHDR撮影

なんか、HDR撮影のことばかりで迎賓館がそっちのけになってしまっていますが、いやいや、建物の方はさすが重厚です。国をあげておもてなしをするための建物です。見所満載。

geihin23.jpg ※オートHDR撮影

あっという間の1時間でした。

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帰る頃にはすでに入場を待つ列はなくなっていましたが、続々と観光バスが到着していました。このバスが到着すると、また手荷物検査の列が出来てしまうんですけど、それもそんなに長時間はかかりません。

まだ、明日、明後日も入場ができますので、時間が作れる方はお越しになってみてはいかがでしょうか?

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特にα550をお持ちの方。逆光で白い建物の撮影。HDR撮影の出番だらけです。(^_^)v

 

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☆当店ホームページ デジタル一眼レフ“α550”ファーストインプレッション店員の声

☆当店blog 09.10.2「SLパレオエクスプレス撮影紀行」
※発売前のα550を実際に使わせていただきました。
☆当店blog 09.10.5「30mmマクロレンズ『SAL30M28』プチ店員の声」
☆当店blog 09.10.7「“α550”カタログ到着!」
☆当店blog 09.10.9「“α550”発売延期のお知らせ」
☆当店blog 09.10.11「α550特別体験会レポート」
※秒7コマ連写の様子を動画で紹介。他にも気になる中級機の話をちょこっと。。。

 

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