東和電子テレビ用スピーカーシステム『TW-D7OPT』開梱レポート

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毎度おなじみの東和電子さん製作、TW-D7シリーズのテレビ用スピーカーシステム「TW-D7OPT」の開梱&セッティングレポートです。

年々薄型化&省電力化されていってしまい、今やテレビのスピーカーの音質は大変なことになっています。当店で展示している昨年モデルの最高画質モデル「KDL-46HX900」ですら、聞くに堪えない音になっていて、今やまともな音質でテレビ音声を聞くには外付けスピーカーは必須!という状況になっています。

そんなところで隙間的に超お手軽に使えるのが、このスピーカーシステムです。音質の解説というよりも使い勝手を中心にお届けしたいと思います。

 

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東和電子さんのOlasonicスピーカー。ちょっとWEBで検索をかけると名の通ったサイトのあちこちでレビュー記事や紹介記事を目にすると思います。一般の方が東和電子さんの名前を聞くことなんて今までなかったと思うんですが、ここはメーカーさんの下請けでオーディオパーツの設計、製造をしている会社なんです。

そこが下請け仕事ばかりではなく、自社ブランドで製品を製造、販売することに挑戦したその第1号がUSB接続のPCスピーカー「TW-D7」で、第2弾がウォークマン用の「TW-D7WM」だったんです。その東和電子さんにソニーさんのOBの川崎氏が移られて、この製品の営業を始めたから大変。

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川崎氏はソニーマーケティングさんのオーディオを担当されていた方で業界でもかなり名前が通った方なんです。私も製品の導入会では何度もお世話になっています。その方が全力で営業をかけているのと、それと製品がスペックではなく聴感優先で作られた質の良い製品だったモノで広告は出ていないモノの、かなりの露出になっている製品だと思います。

当店の様な非常にマイナーなお店にもこうしてご案内をくださり、試聴させていただける機会をくださいました。当店にご来店のお客様にも耳にしていただきたい、ということで先ほど店内に製品を設置。今日から当店店頭で製品の音質を実際に試していただくことができるようになりました。

で、今回はその際の開梱&セッティングの様子をレポートしていきたいと思います。

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まずは、同梱品の紹介から。初代TW-D7はタマゴ型のスピーカー内部にアンプパーツまで入れていましたが、この製品ではアンプは別途パーツとして独立。USB接続端子を廃してACアダプター駆動のみとなっています。

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先代のウォークマンモデルを発売したときに「テレビ用にこれをつくられてはどうか?」という反響をたくさんいただいたそうで、それを実現したのが今回の製品ということになります。

見かけはウォークマン用のドック部と似ているのですが、だいぶ機能は変更されています。

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一番大きな特徴はUSB入力ではなく光デジタル入力が用意されているところ。デジタルテレビのほとんどの機種が光デジタルのアウトプットを搭載していると思うのですが、そこからデジタルで信号をもらうことができるようになっています。

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それとアナログのオーディオインも1端子あります。メーカーさん的にはここにウォークマンなりiPodなりを接続して音楽を鳴らすこともできますよ、というところですが、実はこれもテレビに接続すると良いことがあります。

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同梱されているケーブルは2種類。アナログのケーブルと光デジタルケーブルの2本が入っていますので、別途、なにかしらのケーブルを購入する必要もありません。

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付属するスピーカーは「TW-D7」と同タイプのもの。タマゴの形になっているのはデザイン上の都合ではなく、こういう小型スピーカーの場合に高音質化させる一つの手法なんだそうです。

平行する面を作らないことで共鳴するのを防ぎ、また強度をあげることもできるそうです。音像をはっきり明確にしてくれる効果もあるようで、デスクトップで聞いてみるとまさに本格的なオーディオシステムをミニマムサイズで作ってくれたイメージを受けるんです。

これがテレビスピーカーとして使われるとどういう風になるんでしょうね。

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ということで早速セッティングです。当店に設置しているブラビアHX900の側面をみると向かって左側にイヤホン端子があるようです。

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今回は光デジタルもアナログ入力端子もテレビに接続して、その音質を比較してみようと思っていますので、イヤホン端子がある側にアンプを設置してみます。

で、ここで問題が発覚。

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スピーカーについているケーブルの長さが全長110cmくらいしかないんです。46型ブラビアだと反対側までコードが伸びません。たぶん40型でも厳しいはずです。

と言っても、普通のテレビだとスタンドが真ん中にあって、テレビの下が素通しになるので配線は特に問題がないはずなんですよね。当店のHX900はスタンドバーを使っているので、これがあるおかげでテレビの端から端まで配線しないといけないんです。

延長ケーブルを用意しないと行けないかというと。。。

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そんなことはせず、アンプをラックの中に入れて真ん中に設置することで解決してしまいました。この方がリモコンの効きも良くなりそうなので結果オーライです。

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さて、早速電源を入れてみるんですが、ふむふむ、これは本体のボタン操作だけでは電源のオンオフと、入力切り替え、さらにボリューム調整しかできません。

テレビ対応モデルの2番目の特徴であるオートパワーオンオフ機能も、リモコンを使わないと機能を入れることができないんです。

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ということで、こういうリモコンは私はあまり使わない主義なんですが、今回は電池を入れて使うことにします。使ってみるとやっぱりこれがないとちょっと不便なんですが、それはこういうことです。

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まず、このシステム。音声入力は2系統あります。アナログ音声入力と光デジタルの2種類。アナログ音声入力はテレビのイヤホン端子から音声をもらって入力します。それをならすときはファンクションが「AUDIO」というポジションの時になります。

デジタルテレビならではの光デジタル入力の際は「OPT」を使うんですが、ここで最大の問題が発生します。

はい、勘の良い人(というか、実際にAVアンプなどを接続している人)はすぐにおわかりになりますよね。この入力なんですがHDMIではないんです。ということはブラビアからリンク操作は一切していません。光デジタルを使うとテレビリモコンの音声操作ではボリュームが変わらなくて、TW-D7OPTのリモコンを使わないと音量調整ができないんです。

別途、学習リモコンを買ってきてボリューム調整を読み込ませるという方法もあるんですが、それは緊急手段ですよね。そんなこと前提にしている製品ではちょっと使いにくいぞ、というところなんですが、そうなんです。そこで使えるのがアナログ入力なんです。

入力にはテレビのヘッドホン端子を使っているので、テレビのボリュームが効くんです。

なので、私も家電音痴の家族がいるので、こういう操作性が一番気になってしまうんですが、家族のためにはアナログ入力を使っておき、いざ、自分が聞くときは「光デジタル」の高音質モードを使う、ってことが可能なんです。

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ちなみにブラビアの設定項目を探してみたら「音声外部出力設定」という項目があり、これが「固定」と「可変」で切り替えできるので、ちょっと期待して操作をしてみたんですが、私が試した中では光デジタルの音量は変化ありませんでした。

ま、それでもアナログ音声入力を使ってテレビリモコンのボリューム操作で音量が調整できるのでそこはクリアです。

オートでのパワーオンはするのでテレビの電源を入れるだけで自動でTW-D7OPTの電源も連動して入るのはアナログ入力もデジタル入力も一緒です。数秒遅れて音声が出ます。

オートパワーオフに関しては瞬時ではなく3分ほどかかるようですが、これもTW-D7OPTの操作をなくしてくれる機能になっています。

なので、一度セッティングしてアナログ入力にしてしまえば、あとはテレビのスピーカーを使っているのと同じ感覚で外付けスピーカーの存在を意識せずに使うことができます。

本当であればHDMI接続でデジタル伝送を完全に操作してくれるとありがたいんですが、そうすると普通のAVアンプと同じ機能、回路が必要になってきてしまい、こういう価格では製品化できないんでしょう。

まさに隙間を狙ったすごいアイデアのモデルだと思います。

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ということで、BDレコーダーに「カーズ」のブルーレイソフトを入れて試聴してみます。

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頻繁にアナログ入力と光デジタルを切り替えて音質を比較するんですが、ま、違いはすぐにわかります。ダイナミックレンジに差があって、聞き比べをしてしまうと、これは100人が100人「光デジタル入力の方が良い!」って話になると思います。CDとカセットほどの音質の差はないにしてもCDとFMくらいの差はあるかと思います。

でも、アナログ入力の音質もブラビアHX900内蔵スピーカーよりは遙かに高音質。

サラウンド機能だのなんだのを搭載しているとはいえ、今時のテレビのD/Aコンバーターが貧弱というか増幅アンプが貧弱というか、ちょっとお金をかけたこういう外付けアンプにもかなわないんです。

当店で3D映像のデモをしているときも、映像はすばらしいんですが音声がもう貧弱すぎてやる気をなくしていたんですが(^^;)、これでやっとまともな音がなります。助かるなぁ。

 

川崎氏のお話ではこれはホームシアタースピーカーの様にエフェクトを効かせてサラウンド感、低音増強などをしているわけではなく、ピュアオーディオの技術で高音質化させています。映画ばかりではなく、ドラマ、音楽、ニュースでも「聞き取りやすい音」でならしてくれるとのこと。

はい、まさにそんな感じですね。

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で、アナログ入力と光デジタル入力の違いをもっとも感じるのがやはり音楽ソフトです。アンプの性能がもろに出る感じ。

なので、家族のためにはアナログ入力端子を使って、テレビのリモコンだけで操作を可能にしておき、自分が楽しむときに音楽だったり映画だったりで、ここぞというときにだけTW-D7OPTのリモコンを使って光デジタル入力に切り替えて、さらに高音質で楽しむ、というのがTW-D7OPTの賢い使い方だと思います。

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我が家はフロアスタンドでテレビだけ自立させているんですが、普通はこうしてテレビラックの上にテレビを載せていると思います。テレビの左右に、こうしてややテレビ面より前に置いてあげることで、ぐっとくる音がいとも簡単に楽しめるかと。

サブウーファーがついているわけではないので、重低音が鳴るようになる、ということはありませんが、今のテレビのスピーカーに思う不自然さはこれで解消できると思います。 

なるほど、HDMI入力ができないので、テレビリモコンでの音量調整ができるのか?というのが最大の疑問だったんですが、ちゃんとこうしてできるようになっていたんですね。

これ、おすすめです! ご興味ある方、是非当店店頭で試聴してみてください。

 

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★ソニーストア TV用スピーカー「TW-D7OPT」のご案内はこちらから

☆当店blog 11.6.16「TV用スピーカー『TW-D7OPT』がソニーストアで発売」 

 

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★ソニーストア 東和電子製Olasonic「TW-D7WM」のご案内はこちらから

※こちらはウォークマン用モデルになります。

☆当店blog 11.4.18「ウォークマンドックOlasonic『TW-D7WM』レポート続編」 
☆当店blog 11.4.14「ウォークマンドックOlasonic『TW-D7WM』店員の声」 
☆当店blog 11.3.4「ウォークマンドックOlasonic『TW-D7WM』発売」 

 

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★ソニーストア USBスピーカー「Olasonic TW-S7」のご案内はこちらから
 
※こちらはUSB接続専用のPC向けモデルです。

☆当店blog 10.9.2「USBパワードスピーカー『TW-S7』の在庫がなくなっちゃいました」 
☆当店blog 10.7.26「Olasonic『TW-S7』開発者の声」 
☆当店blog 10.7.16「USBパワードスピーカー『TW-S7』開梱レポート」 
☆当店blog 10.7.13「東和電子 USBパワードスピーカー『TW-S7』発売開始」

 

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