平井CEOのオープニングキーノートスピーチ

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今朝というか昨日の深夜というか、午前1時30分からラスベガスにおいて、世界最際の家電見本市「2014 International CES」のオープニング基調公演がありソニーCEOの平井氏がスピーチをされました。

ソニーサイトでもライブ映像の中継をしていたんですが、すみません、私はついていけなくて今朝になってからニュースを追っています。

 

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☆ソニー報道資料「空間を活用した新たな映像体験を提案する 4K超短焦点プロジェクターを開発」

すでに各ニュースサイトで大量の報道がされていて、それを通勤中にXperiaで流し読みしてきている感じなんですが、サプライズというか、また新しいものが発表されました。それが超短焦点プロジェクターの「Life space UX」です。

上記のリビングの写真の左の方にある白いローボードですが、これがプロジェクターになっていて、すぐそばの壁面に4K映像を映し出しているそうです。

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4Kプロジェクター? 4Kテレビもまだなのにプロジェクターなんてまだまだ、という感じで受け止めてしまいそうですが、いやいや、4Kブラビアを毎日見ている身としては、なるほど、その手があったのか! 的な感じがしました。

あくまで私の個人的な主観ですが、2Kの従来のハイビジョン映像がディスプレイとして見られる最大サイズは40型くらいまでで、それ以上になると映像の粗が目立ち始めてしまう気がしています。実際にお客様からの声をうかがっていると46型以上のハイビジョンテレビをお使いの方からは画質がまだ向上するのでは。。。なんていう感触の話をうかがうことがあったもので。(40型以下では画質についての不満は逆に聞くことがありません。)

4Kブラビアが登場してサイズ展開も84型から始まって現在は55型までラインナップがありますが、確かに80~46型くらいまでのサイズがないと4Kの意味がないというか、これが一番おいしいゾーンなのかな? という気がしています。NHKの展示会等で見てきた次世代フォーマットになる8Kについては今のところ最小ディスプレイでも80型だったことを考えると4Kのさらに4倍の情報量を持つ8K映像は80型以上の画面サイズが必要になるんだろうなぁ、なんていうイメージも持っています。

50型、60型くらいまでなら我が家もリビングを大幅リニューアルすればなんとかなりそうえすが、さすがに100型とか200型になるととてもそんなディスプレイ、玄関を通すことができないぞ、とか漠然と考えていたんですが、そうですよね、そういうサイズならプロジェクターになりますよ。

ただ、プロジェクターを天井に吊るして本格的なホームシアターにしてしまうなんて、とても一般家庭ではできないでしょう、と、いうところに、こうしたローボードを置いて、それだけで済ませてしまうって、すごい発想です。 

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☆インプレス AV Watch「ソニー平井社長がCES開幕講演。"感動”を製品に。壁に4K投写の「Life space UX」やPSクラウドゲーム」

基調講演の内容はインプレスさんの記事で拝見させていただきましたが、これが夏には発売になって、価格は3~4万ドルとのこと。日本円にすると300~400万円になりますので、やはりおいそれとは買えない価格ではあるんですが、2世代目、3世代目になってくると手の届きそうな価格になりそうな気配もしてきます。

こういうサイズのローボードですからスピーカーなどもすべてオールインワンになっているものになれば、リビングのAV製品一式、みたいな買い方もできるのかも。

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☆インプレス AV Watch『「感動を生み出す商品を」。ソニー平井社長単独インタビュー』

さらに、こちらには平井氏へのインタビュー記事が掲載されているんですが、このプロジェクターは社長直轄プロジェクトで開発されたものになっており、開発中のエピソードなどもいくつか紹介されています。

中にはこの4Kプロジェクターを2つつなげれば横方向に8Kの映像も出せる、なんてくだりがあります。ってことは4つつなげると8Kにバージョンアップですか!?(今回の製品では実現していません。先の話ってことで。)

2014年の今年の夏から4Kの試験放送がCSで始まる、という話ですが、その2年後の2016年にはNHKが8K映像の試験放送も予定しています。4Kもまだなのに8Kにすぐに買いなおすの?なんて心配をしてしまいそうですが、こうしてバージョンアップで8Kにして行けるようになったりしたらなんか面白そう。

2020年の東京五輪の時には、近所の人たちと集まって、それぞれのリビングにある4Kプロジェクターを持ち寄ってマンションの大きな壁に4台の4Kプロジェクターを使って8K投射してスポーツ観戦をする、なんて事が可能になるのかも!? そのためにクリアしなければいけない問題もいろいろあるんでしょうけど、こうしていろいろな夢を見せてくれるところがソニー製品なんじゃないですかね。

今はなくなってしまいましたがリアプロテレビでも使われていたSXRD技術。プロジェクターだけで使われるというのはなんとももったいなく思えていたんですが、こうなってくるとまた話は別というか、なんか嬉しいですね。

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そして、もうひとつのトピックスが「PlayStation Now」です。

昨年秋の東京ゲームショーで展示があったPS4なんですが、そのときにはPS VitaでPS4にアクセスしてPS4のゲームをPS Vitaの画面で遊ぶ、ということができましたが、それがどうやらPS3、テレビ、タブレット、スマートフォンにまで拡充できるようになるらしいのです。

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☆インプレス GAME Watch『ソニー、クラウドでPS3のゲームが遊べるサービス「PlayStation Now」』

記事の中で『これはクラウドゲーミングサービスの「Gaikai」を利用したシステムで、PS3、PS2のゲームを遊ぶことができるようになる。さらに、これまでこのシステムはPlayStation 4やPlayStation Vitaで楽しめるとされてきたが、更に利用できる端末は広がりをみせ、PS3、タブレットPC、スマートフォン、そしてテ
レビでも楽しめるという。』という説明があります。

実際に使ってみないとこういうのってイメージができないかもしれませんが、CEATEC JAPAN 2013でNTTドコモさんがデモをしていたクラウド版「ドラゴンクエストX」みたいなイメージになるはず。

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AndroidタブレットでドラゴンクエストXの3Dワールドを旅して遊ぶことができて、一見、非力なタブレットでこんなにすごい画像で遊べるのか!?というところですが、実はサーバー側で映像を作っていてビデオストリーミングとして画像を見ているだけ、という仕組み。回線状況や遅延などについてはわかりませんが、家庭内でこれを実現するならPS4からPS3にアクセスしてGT6をPS4で遊ぶ、なんてこともできるのかも。(PS4とPS3ではプロセッサーなどの仕様が違うためゲームに互換性はありません)

 

後ほど、ソニーサイトにてキーノートスピーチの録画ビデオが日本語の全部テキスト付で公開されるそうです。

ご興味ある方は是非ご覧になってみてください。

 

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☆ソニー報道資料「2014 International CESオープニングキーノート」 

☆当店blog 14.1.7「Sony International CES 2014 プレカンファレンス」 

 

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