バージョンアップディスク『NVD-U21J』店員の声
「店員の声」と、言いつつ、かなり対象が狭い商品の話になってしまうんですが(^_^;)、パーソナルナビ「NV-U2」用の地図更新ディスク「NVD-U21J」の開梱&セッティングレポートをお届けします。
ソニースタイル価格で16,800円もするんですが、中に入っているのは説明書とDVDディスクが1枚だけ。早速、使ってみましょう。
最初は単に地図だけ新しくなるなら別にこういう地図のアップデートディスクとかそんなに頻繁に買わなくてもいいか。。。とか、思っていたんですが、新型モデル「NV-U3」と「NV-U2」を比較させてもらったら、たった1年の発売時期のずれだけで、ルート検索の結果とかも違ってしまうことを知りました。
つくばりんりんロードの始点になる場所までのルートですが、この1年の間に高速道路ができてしまっているんですから、どうにもなりません。(^_^;)
なるほど、ルート検索の結果に影響が出てくるとなると、地図データって常に最新のものが欲しくなってきます。
それに加えて、商品説明を読んでみると地図データだけではなく、機能面でもNV-U3相当にファームウェアアップデートをしてくれるとのこと。NV-U2を今年の1月に買ったばかりで、NV-U3はさすがに続けて買えないぞ、というところで、こういうバージョンアップの仕方をしてくれるのはうれしい限り。
早速、利用してみましょう。
説明書を読むと、作業の流れが説明されており、それぞれの新しい機能などの説明についてはDVD-ROMの中に入っているPDFファイルを読むようになっています。
こちらがDVDディスクの中身です。「_Manual」というフォルダ中にPDFファイルが入っています。
パソコンを介して新しい地図データ、ファームウェアアップデートを行うことになりますが、対応するPCはWindows XP、Windows VistaでUSB端子、DVDドライブを搭載しているものとなります。
では、NV-U2本体をVAIOにUSB接続して、インストール作業をすすめます。
まずはこちら。「nav-uツール」というPCとパーソナルナビNV-U2をつなぐためのソフトウェアです。WEBサイトからダウンロードすることもできます。同じものがDVD-ROMに入っていました。これを使ったことが無い人はまず、PCにインストールするのが第一歩になります。
二つ目に地図データの更新をおこないます。ここでインターネット経由でソニーのサイトに接続してアクティベーションという、取扱説明書に書かれているパスワードを入力してロックを解除するためのパスキーをもらう作業を行います。それが済むと、NV-U2に新しい地図データが入れられます。
そして最後にNV-U2本体のファームウェアアップデートを行うことになるそうです。つないでみると、私のNV-U2のファームウェアはVer.2.00になっていて、そこに新しいVer.3.00を入れることになるようです。
ふむふむ。。。
ということは、アクティベーションを取るのは、地図データのインストールの時だけなのかな? で、あれば、たとえばですが、私がNV-U2を2台持っていたとして、ソフトウェアを1枚だけ買って、1台には地図データを含めて最新版のアップデートを行ったとして、もう1台のNV-U2に地図データはだめでも機能のファームウェアアップデートだけはできるものなんでしょうか? 試してみましょう。
説明書の順番に従わずに、地図データのインストールを後回しにします。で、先にファームウェアアップデートだけ行っていくのですが。。。お、無事にデータの転送をしているみたいですよ。あれ?でも途中で止まってしまったみたいですが、何が起こったのかな?
NV-U2の本体側を見てみると「地図の更新をしないとファームウェアの更新ができない」というメッセージが出ていました。なるほど、だめなんだ。
ということで、ここで結論がでました。なんとかインチキして複数台のNV-U2にソフトウェア1枚でファームウェアアップデートをしようとしても無理です。しっかりとアクティベーションが必要なので、ここはちゃんとNV-U2の台数分の「NVD-U21J」を購入しましょう。(と、言っても私の場合はNV-U2を1台しか持っていないので、問題はないんですが)
最新地図のインストールに「アクティベーション」が必要、とか言ってもそんな難しい話ではありません。簡単、簡単。「nav-u ツール」で地図データの転送画面を出します。更新する地図データをDVD-ROMの中のmapフォルダに指定。
転送ボタンを押すと、このライセンスコードウインドウが開きますので、ここでライセンスコードの取得を押します。
詳しく解析するつもりもありませんが、この時点でNV-U2をnav-uツールで接続しているので、ライセンスコード取得の際にNV-U2の機番データなどをひも付けすることは可能なはず。ここでアクティベーションを取るのか。。。
WEBブラウザが自動で開き、ソニーのライセンスコード発行画面が開きます。ここで取扱説明書に書かれているコードを入力すると、ライセンスコードがWEBサイト上で発行されます。ここで発行されたライセンスコードを再度、ウインドウに入力すればOKです。
そういうわけで地図データをインストールするPCはインターネット接続ができることが条件になるわけです。
地図データのインストールにはちょっと時間がかかります。まず、DVD-ROMに入っている地図データのチェックがあり、これに15分程度。そしてNV-U2への地図データの転送に40分程度かかります。合計で1時間近くかかりますので、時間にゆとりがあるときに作業をした方がよいですね。
地図データの転送が終わったところでNV-U2をいったんPCから外して見てみると。。。お、この段階ですでに新しい地図データが使えるようになっています。ファームウェアのアップデートをしていませんので、操作自体はNV-U2の今までの操作感のまま。
NV-U2のVer.2までの機能操作に慣れてしまっている、ということであればこの時点で作業を切り上げれば、今までの使い勝手のままで新しい地図が使えます。ちょっと気になる場所を見てみると。。。今年の春オープンした「三井アウトレットパーク入間」がしっかりと載っていました。それと、秋にオープンした「越谷レイクタウン」もショッピングセンターは掲載されていないものの、駅は掲載されています。目標物として駅を指定することができれば、ルート検索もできるようになりますね。コツは「イオンレイクタウン」ではなくて「越谷レイクタウン」で検索する、ということになります。(^_^)v
続けてファームウェアのアップグレードも行います。ここでは転送は5分くらいで済みます。
データ転送が終わると、NV-U2がシステム更新を行います。特にやることはないので、作業が終わるのをずーっと見ているだけでした。
これでアップデート作業はすべて終了です。
ファームウェアのアップデート前に、一応、念のためマーク登録などのバックアップはしていたんですが、マークポイント、ガイドブックデータ、作成したドライブルートなどもそのままデータとして残っています。
これは500カ所近くマーク登録をしている状態のNV-U2のデータ領域ですが、みると、アップグレード前とほとんどデータ容量の違いはないようです。
NV-U3ではデータとして3.5GBくらいの容量を使っていたんですが、どうも50m、25mなどの拡大サイズの時に表示される建物の形などがNV-U2の地図では省略されているようで、それでデータがコンパクトになっている様子。
内蔵メモリ2GBのNV-U2が、内蔵メモリ4GBのNV-U3と全く同じデータで使えるというわけではありませんでした。
それでも、操作画面はNV-U3と全く一緒。この基本画面のツールバーで一番左に音楽再生のためのボタンがあるのがおわかりになるでしょうか? NV-U2ではこのボタンはありませんでした。
また、行き先画面の選択でもここで6つのボタンから選択するものだったのが、8つのボタンに細分化。ガイドブックや保存ルートの呼び出しが行き先画面から選択できる、まさに使い勝手はNV-U3の最新のものと同じになっています。
アプリケーション画面も3つだったボタンが4つに増えています。新たに増えたのは「写真」です。フォトビューワとして使えるようになりました。ドライブの帰りにNV-U2にデジタル一眼αの撮影データをメモリースティックで入れてあげれば、旅の思い出を振り返りながら帰ってくることができます。
それと、これはうれしい誤算なんですが、NV-U3を使ったときに動作がキビキビとしていて、明らかに反応速度があがっていました。きっと、演算プロセッサーとかのクロックがあがっているものとばかり思っていたんですが、どうもそうではないみたいで、ソフトウェア的に動作を早くすることができているみたい。
タッチパネルを押してからの反応がすごく気持ちよくなっているし、ルート検索にかかる時間も心なしか早くなっている気がします。
そんなわけでNV-U2をNV-U3並に機能バージョンアップするという紹介でした。これでNV-U3並にならないのは詳細画面での建物の形が表示されないこと。ガイド情報が本体メモリに収納できないことということくらい。NV-U2とNV-U3の差額が現時点で1万円。バージョンアップディスクが16,800円ですから、これからソニーのパーソナルナビを買おうというなら、やはり新型のNV-U3で決まり。
NV-U2ユーザーさんは世にも珍しい、後継機種とほぼ同じ内容にバージョンアップができる、今回のディスクは絶対に買い!です。
これは蛇足ですが、データ転送時間にかなり時間がかかっていたので、その間にあちこちサイトを探していたら緯度経度から地図表示をしてくれるサイトを見つけました。「緯度 経度 地図」で検索してみるといくつか出てきます。
これでオービスマップのデータをひとつひとつ場所を特定していくと、オービスのマーク登録でサウンド警告をするための進入角指定ができます。お、これで進入角付きのオービスマップの作成ができそうです。やり方はわかったので、これは年末年始に、ひっそりと自宅PCで作ってみようかな。(^_^)v
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