スピード一眼『α55』ファーストインプレッション Part3
α55の第3回目のファーストインプレッション記事です。すでに実機は手元を離れて帰っていってしまいました。3回目の今日は土曜日に1日持ち歩いて写真遠足をしてきたときのお話と、それとコメント欄、Twitter、メールなどでお問い合わせいただいていたご質問に関する答えをまとめて掲載してみたいと思います。
先週の土曜日、8/28に埼玉県・川島町にあるB級グルメチャンピオンの「すったて」をいただきつつ、ホンダエアポートまで遊びに行ってきました。
ホンダエアポートは軽飛行機の滑走路と、スカイダイビングの基地、そしてサーキットなどもある、写真遠足するにはもってこいの場所なんです。ただ、日陰が一切ない場所なので、この時期に行くと灼熱地獄を味わうことにもなるんですが(^_^;)、その様子をお伝えする前に、ご質問事項にお答えしていきます。
まず最初は、アクセサリーシューの話。初代α100、α700、α900の時はボディに標準でアクセサリーシューのキャップがついていたんですが、α350以降はついていません。なので、α100用のシューキャップを今でも購入されて、それをα550やα330などに装着している方は多いんです。
果たしてα55にそれが装着できますか?という話なんですが。。。
はい、問題なく装着できました。シューキャップ自体は規格で決まっていて形が変わっていません。ファインダーの形状がちょっと変わっているα55なので装着しにくいかどうか、というのが気になるところですが、特に問題なしです。
α55をすでにオーダーされている方。追加で是非、このシューキャップもご注文してみてください。ソニースタイル価格で851円(税・送料込)です。
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ブラックとシルバーの2色がありますが、初代α100の時はシルバーボディのαがあったんです。α55に合わせるようでしたらブラックをオススメします。
これもご質問いただいてから試した話。デジタル水準器が装備されているので、ライブビュー、ファインダー撮影、両方で平行を確認しながら撮影することができます。
で、横方向で水準器が出ているのはよく見るのですが、縦使いの時はどうですか?という話。
なるほど、やってみるまで気にしていなかったんですが、縦使いをするとこうして90度回転して表示が出ます。左右どちらに回転させても水準器の表示があり、逆さまにしても平行は出せるようになっていました。
できれば、表示方法をちょっと変えてもうちょっと水平が目立ってわかるようになるといいかなぁ。。。とか、思っていたんですが、あまり目立つとそっちにばっかり気を取られてしまうし、これくらいがきっとソニーさんの考える良いバランスなんだろうなぁ。。。と、土曜日に1日使ってみて思いました。
続いて、動画撮影時のフォーカスの話。付属のレンズはボディ内にフォーカシングモーターを搭載しており、静音設計になっていますが、そうではない、ボディ内モーターを使うレンズではフォーカスを合わせるときのモーター音が目立ちますか?というもの。
試してみました。フォーカスの音が気になるレンズというと、私の場合「SAL16105」とか「SAL18200」とかが派手に聞こえる記憶があります。付属のSAL1855と比較して、室内で撮り比べをしてみたんですが。。。あんまり変わらないですね。
というのも、静止画の時はヒュンヒュンと、モーターにトルクを全開でかけて高速にフォーカシングしていますが、動画撮影時はゆっくりフォーカシングするような作りになっているんです。どんな感じかというと。。。
発売前はオリジナル画像をそのまま掲載することが禁じられています。なので、これはVAIOにデータを移してPMBで再生しているところをサイバーショットで撮影している動画になります。ややこしい制限があってすみません。
と、あきらかにフォーカシングがゆっくりで、これじゃ全然レスポンスが遅いじゃん!とか思われるかもしれませんが、動画撮影時はこれくらいのゆっくりしたフォーカス合わせをしてくれます。なので、静止画撮影時みたいにゴー、ガー!って動くことはなくて、ウィー。。。という様な感じで動いてくれるんです。
それだったら別に位相差AFである必要もなくてコントラストAFで良いんじゃないの?って突っ込みが入るかもしれませんが、見ての通り、フォーカスが全然迷いません。一目散にフォーカスが合うところに移動してくれるのは位相差AFならではです。ハンディカムやサイバーショットに慣れたいる身にはちょっと不思議な感覚が味わえます。
ちなみに音は結構拾います。それは付属のSAMも同様でハンディカムの様に無音ではありません。音の収録をしっかりとやりたい、と言う方は指向性の高いマイクロフォンを利用するか、もしくはNEX-VG10を利用された方が良いと思います。
さて、これは質問事項ではありませんが、プレビューボタンが復活しているので、それも報告します。レンズの根本のところに「なんだ?これ?」というボタンがついていますが、これがプレビューボタンです。初心者向けではなくて、ちょっと使い慣れてきた方が利用するボタン。
α100には搭載されていたんですが、α350世代からはエントリーモデルに搭載されなくなっていました。
どんな使い方をするかというと。。。
これは通常のライブビュー撮影シーンです。絞りはF22にしているので、かなり絞っているんですが、画面の映像は絞り開放で背景はぼけぼけのままになっています。フォーカスを合わせるのに絞りが開いてないとAFが効かないため、実際にシャッターを切るまで絞りは設定値に変化しないものなんです。
で、この状態でプレビューボタンを押すと。。。
ご覧のとおり、実際の絞り値にしてくれて、それで背景のぼけ具合を確認することができるようになります。これがα100の光学ファインダービュー機では、画像が暗くなるんですけどα55の場合はそれも抑えてくれて明るさを補正して見せてくれます。
こういうところはEVF機ならではのメリットになるかもしれません。
そうそう、EVFのメリットを今回一番感じたのがこのシーンでした。
えーと、これは金曜日の帰りに空を見上げて、明るくなっていた月を撮影した写真です。望遠レンズを手にするとかならず撮影したくなる月の写真。このときはSAL18250を使って望遠いっぱいで撮影をしています。
で、オートでそのまま撮ってしまうと、大体真っ白な月が撮れてしまい、月面の模様とかクレーターとかはまず映りません。
明るすぎるんです。月が。
なので、絞り込んだり、シャッタースピードを速くしたりして暗い月を撮るようにしなくてはいけないんですが、これまでは適当にシャッター速度を速くして、上手くいくまで何枚か撮影する、ということをしていました。ところが。。。
EVFだと設定した映像がそのまますぐにファインダーの中で見られるんです。この時はISO感度を落として、絞りをF14まで絞って、それでシャッタースピードをダイヤルでかちかちといじりながらファインダーをのぞいていたんですが、ばっちりと月の様子が、月面の模様が見えるところまでいじれるんです。
これはPMBで2倍くらいに拡大して表示しているところですが、ファインダーの中でこの画像を私は見ていたんです。EVFってすごい!と、思えた一瞬でした。
光学ファインダーとは違って撮影される映像がそのまま見られるってすごいですね。
その足で迎賓館にも向かっていて、そこで試してきたのがISO25600という超高感度モード。今度のα55はISO100~12800が普通に設定できるのと、「マルチショットノイズリダクション」という6枚連写をしてノイズを軽減する機能が搭載されていて、それで撮ると最高ISO25600まで感度を上げることができるんです。
ソニーさんの連写機能ですが、トコトン利用しまくる感じです。
そのマルチショットNRでISO25600にすると、シャッタースピード1/40!
これがISOオートでの最高感度、ISO1600まで落とすとシャッター速度は1/5まで遅くなります。ほとんど真っ暗なところでの撮影。なるほど、かなりシャッター速度が稼げます。
ノイズの具合は。。。えーと、試作機と言うこともあり、そのあたりには話は言及できません。ISO6400を超えるとそれなりにノイズは出ますが、昔のカメラってISO3200くらいでももっと盛大にノイズが出てませんでしたっけ?というレベルでした。
さて、ここからは土曜日のホンダエアポートの話です。特に何をするというわけでもなく、来るべき9月10日のα55出荷日に備えて、どんな心の準備をしなくてはいけないかのリハーサルみたいな気分で、撮りたいモノを撮ってきました。
先月の羽田空港のαセミナーで清水徹先生に教わってきた流し撮りもしてみます。先日の横田基地でもそうでしたが、こういう動くものについてはなんか積極的に流し撮りをするようになってきて、これが不思議と被写体にフォーカスが合うんですよ。
今まで、流し撮りとか特殊技法は別に必要ないし。。。なんて思っていたんですがやってみると不思議です。通常は飛行機は1/500秒が基本。プロペラ機、ヘリなどでは1/250秒に設定するのが標準なんですが、流し撮りの時は1/100秒以下にして撮影します。
α55のAF追従の高さはこういうところで生かされるのかなぁ。
スイングパノラマも試してみました。が、特にクセもなくNEX-5と同様、手軽に撮れます。
パラシュートで降りてくる姿を望遠レンズで追いかけるんですが、これはまた難しいんです。えーと、誤解が無いように言っておきますが、EVFだから難しいのではなくて、望遠レンズでなんの模様もない真っ青な空の中で被写体を探すこと、追いかける事ってすごく難しいんです。
やっと捕まえた!と、思っても。。。
あまりにも動きが速くて、すぐにフレームアウト。ここでα55のEVFでもばっちり被写体を追えました!なんてやれるとかっこいいんですが、それ以前に私の腕が追いついていませんので、全然、参考になる話が出来ずすみません。
さて、これは参考になるかどうかわかりませんが、ここでもハイビジョン動画撮影を試していたんですが、液晶にこういう黄色いアイコンが表示されました。このあと、1分くらいで自動で液晶が真っ暗になって、センサーの温度が高くなったため、しばらく撮影ができない旨のメッセージが出ます。
そうなんです。センサーの温度が上がって、一時的に撮影ができなくなりました。
ハイビジョン撮影を初めて1分くらいで撮影が止まってしまいました。カタログデータでは、手ぶれ補正機能を使っての動画撮影の場合、α55で約9分、α33で約11分までしか連続撮影ができません、となっていますが、それはあくまでも普通の室温で冷却されたセンサーでの話。
この日は最高気温で35度近くまであがっているし、その前にシャッターをバリバリ切っているし、パノラマスイングもしているし、動画撮影前にかなり熱を持たせてしまっていたんでしょう。動画撮影をしていなくてもEVFの場合、電源を入れていると常にイメージャーは受像し続けているわけで、なるほど、こういう自体に陥りやすいんですね。
液晶モニターを引き出してその裏にあるであろうイメージャーのあたりを触ると、かなりヒートアップしていました。こうして液晶モニターを引き出しておくと、冷却効果も高そう。連続撮影をするようであれば、こうして液晶モニターを引き出しておくと効果がありそうです。
1分くらい冷やしてあげたら、再度撮影を始めることができました。オーバーヒートして壊れてしまったわけではないので、さましてあげれば問題はないわけです。
EVFカメラの弱点はこういうところにあるのかもしれません。
α55の発売直前に生産完了した500mmレフレックスレンズも装着してAFで使うことができました。正確に被写体を追ってくれるし、やはりフォーカシングモーターのトルクがあがっているみたいで、絶対にα55の方がフォーカスを合わせるのは速いです。α100からα350に乗り換えたときもこんな感じがしました。
この状態での手ぶれ補正なんですが。。。正直なところ、へぇ~、結構、手ぶれ補正の効果って高いんだ!と、私は思いました。
最新の手ぶれ補正アクティブを搭載したHDR-CX550Vみたいな猛烈な手ぶれ補正効果はないものの、その前の世代のハンディカム並の手ぶれ補正効果はありますね。
ソニーαの場合、レンズではなくてボディ内に手ぶれ補正機能が搭載されています。なので、ファインダーで見る画は手ぶれ補正をしてくれている時の画ではなくて、シャッターを切った瞬間だけ、イメージャーが手ぶれを吸収してくれる仕組みになっています。動画撮影が今までのαでは撮影できなかったので、その手ぶれ補正の効果のほどはよくわからなかったんですが、こういう超望遠レンズをつけて、手持ちで動画撮影をしてみるとボディ内手ぶれ補正の映像が見られるわけで、ちゃんとブレが吸収されているのがわかりました。
焦点距離750mmって、ものすごい望遠なんです。手持ちで持っているとぷるぷる震えてしまって、これでホントに撮れるのか?という状態でシャッターを押すと、あとでちゃんと撮れているので、ボディ内手ぶれ補正ってすごいなぁ。。。と、思うだけだったんですが、それがやっと動画で堪能できたのが嬉しいです。
ちなみに、このホンダエアポートですが、1時間に1度くらいの割合で落下傘ショーが見られます。昔はヘリの体験試乗とかもさせてくれていたんですが、今はやっていませんでした。
予測の難しい、パラシュート効果。これは連写練習の良い練習台になります。次のαバスツアー、もしもα55がNEX並の大ヒットをしてくれたら、ここにツアーでやってこられるかなぁ。お昼はもちろん「むさしや」さんの「すったて」で。
ちなみに、今回は普通の3軸の雲台を使って撮影していました。デジタル水準器のおかげで、正確に水平を出して撮ることができたので、あとから見ても平行が撮れていない写真は皆無で、すごく気持ちよかった。。。でも、被写体を追うのは大変なので、こういう時は自由雲台の方が良いのかな?
その後、隣にある桶川スポーツランドでバイクの撮影に挑戦。アマチュアレーサーさんの練習走行ですし、それほどスピードは出ていないはずなんですが、それでも追うのは難しいですね。本当に早い!
上の写真は100枚くらい撮ったなかでも一番の出来なんですが、ちょっと気を許すと。。。
こんな写真ばかりになってしまいます。繰り返し、EVFで追えないんじゃないか?と、言われる方がいらっしゃると思いますが、そうではありません。シャッターを切っていないでのぞいているだけでも、こんな風にフレームから出てしまいます。
思えば羽田空港でα550を使って旅客機を追っているときもこんな感じでした。(^_^;) 自分で実際にやってみて、こういうレーシングバイク、レーシングカーを撮影している人ってすごいテクニックの持ち主だなぁ、と、改めて感心してしまいました。
α55の製品版が来たら、本当のサーキットに行って、一度練習してみよっと。
α55のおかげで、またまた、新しい獲物を求めて、写真遠足欲が高まりまくってきました。
ところで、現在のソニースタイルのα55の販売状況ですが「入荷未定」「入荷待ち」ステータスは無くなりました。現在、どのモデル、どのセットパッケージも先行予約販売で購入することができます。
ただ、初回出荷の9月10日分は完売してしまっていて、今受注しているのは9月下旬分になっています。NEX-5、NEX-3の時もそうでしたが、こうして納期が延びてくると一気にどんどん遅くなっていくのがいつものパターン。なんだ、9月下旬になっちゃうのかぁ、とは言わずに、今すぐ、オーダーされることをオススメします。
納期が2週間ほど遅くなりますが、まだ購入特典などは全部受けられます。煽るわけではないのですが、今が最後のチャンスかもしれません。というのも。。。
当店の計算ではそろそろ、こちらの「スタートブック/使い方、撮り方DVD」がなくなるはず、という読みなんです。限定550セット用意されている先着特典なんですが、NEX-5の時の限定200セットと比較して当店経由のオーダー台数を見てみると。。。今
日明日あたりくらいが完売のタイミングかな?と。
異常に当店経由のオーダーが多いということですと話は別なんですが、割合的に計算をすると、もう間もなくソニースタイルで550セットのオーダーに達するはずなんです。せっかく無料でもらえる特典です。もらえるウチにオーダーしてしまった方がオトクですよ!
メーカー直販だからこその5年ワイド保証のプレゼントは10月29日まで。明日15時になると10,000STAR以上の方にだけお知らせされている、いつものキャンペーンが始まりますが、そこで一気に在庫状況が変わりますかねぇ。
ソニーカード以外で決済をされる方は今夜のウチに購入されることをお勧めします。
★ソニースタイル 新型デジタル一眼「α55&α33」の案内はこちらから
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☆当店ホームページ デジタル一眼「α55&α33」ファーストインプレッション
※ソニースタイルさんでの数十分の体験時間でのレポートです。本体の概要案内が中心です。
☆当店blog 10.8.26「スピード一眼『α55』ファーストインプレッション Part2」
※実機をお借りして数時間の試用ができた時のレポートです。EVF機ならではの不明点をレポートしています。
☆当店blog 10.8.25「α55のオーダーレポートとαニューカタログの話」
☆当店blog 10.8.24「デジタル一眼『α55』を買いました」
☆当店blog 10.8.24「透過ミラー採用新型デジタル一眼『α55/α33』発表」
PONZU
2010年9月3日 @ PM 10:50
シューカバーの件、レポートありがとうございました。とても参考になりました。
使用メディアで悩んでいます。連写を多用すると思いますが、メモリースティックPRO HGとSDHCのどちらを使うのがいいのでしょうか。どの程度違いが出るのかテストできるといいのですが、なかなか難しいですよね。
あとSDXC 64GBなど認識してくれるのか気になります。
店員佐藤
2010年9月3日 @ PM 11:19
♪PONZUさん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。
あいにくPRO-HGとSDHCとの比較は実機が来ているときに
していませんでした。連写が大きな特徴のモデルです。
9/10に実機が来たら試してみたいと思います。
(私も気になりますので)
SDXCについては対応している旨の表示があります。
詳しくは製品情報の仕様にてご確認ください。
http://www.sony.jp/dslr/products/SLT-A55V/spec.html
muk
2010年9月8日 @ AM 5:33
9月1日に予約しました。15時なのでαスタートブックは難しいですね。
残念?
店員佐藤
2010年9月8日 @ AM 10:11
♪mukさん、こんにちは。
ソニースタイルさんによると2日の夕方、当店のオーダー履歴を
みると3日の深夜までは「α早期購入者プレミアム特典」というのが
ついています。購入履歴をみて、内容を確認すると間に合っているか
どうかがわかります。9月1日でしたら、おそらく特典付きになっている
と、思うんですが。。。(ついていなかったらごめんなさい)