新発売のアクションカム「HDR-AS100V」の本体ファームウェアアップデートが発表になり、なんと、Ustreamのライブストリーミング対応になりました。

スマートフォンがあればWi-Fiで中継してアクションカムだけで全世界に動画配信生放送が可能になります。早速、やってみました。

 

本日発表になったのがこちら。HDR-AS30Vもアップデートしているのですが、ライブストリーミング機能を追加したのは最上位機種のHDR-AS100Vのみとなります。

今日からアップデートファイルが公開になっているので、HDR-AS100Vオーナーさんでしたらアップデート後、誰でも利用可能になります。

ちなみに「ライブストリーミング」って何？というところからお話をすると、これは、Youtubeなどのアップロードした動画ファイルを共有するのとは違い、映像のライブ配信を行うことを言います。

一番有名で、今回アクションカムでも利用するのが「Ustream」というサービスになります。アクションカムHDR-AS100VのWi-Fi機能を使ってスマートフォンのテザリングモードでそのまま直接Ustreamに動画データをアップロード。Ustreamを介してお友達に動画をライブで見てもらう、ということができるようになります。

 

以前、ドクターイエローという黄色い新幹線を撮影するときに事務所から生中継をしたことがあって、私も一度だけUstreamを試してみたことがあるんですが、まぁ、大変なんです。ハンディカムのiLINK端子が搭載されているカメラを探してきて、さらにiLINK端子を装備しているVAIOを探してきて（Windows Vistaマシンでした。）、それで中継をする感じで、PCの内蔵カメラではなく画質の良いビデオカメラを使おうとすると急にいろいろな制限がでてくるんです。

今回のアクションカムのアップデートのおかげで、これでどこででも生放送が可能になります。なんせ、アクションカムAS100V自体にUstreamの設定を記録してしまい、スマートフォンを利用するんですがそれはテザリングを使ってのWi-Fi通信の中継局としてだけの利用。

スマートフォンでなくても自宅のWi-Fiアクセスポイントからでもカメラ単体でUstreamでの配信ができるようになっているんです。

早速、やってみましょう。

 

完全にPCレスで通信が可能。。。と、言いたいところなんですが、カメラの設定のところだけはPCを利用する必要があります。カメラ本体にUstreamの設定を記憶させるんですが、カメラに入力装置がないので、インターネットの接続設定やアカウント設定のためにPCを使います。

実際の放送本番の時にはPCは必要はないので、たとえば、富士山に登ってその様子を生中継したい！ということであれば前日までにPCを使ってアクションカムにスマートフォンを経由してのUstream放送の設定を行っておき、あとは本番にはスマートフォンの電源を入れてライブ中継をスタート。スマートフォンはテザリングで動作してればOK、という感じになります。

ということで、Ustream中継への第一歩。まずはUstreamでアカウントを作ります。

Facebookアカウントで新規アカウントを作ることもできるし、あとはメールアドレスがひとつあれば、それでアカウント作成をすることもできます。

個人情報の入力は特にないので、ここはメールアカウントでIDを作ってみました。特に難しいこともなく、あっさりとアカウント作成できます。

続いてはHDR-AS100Vのファームウェアアップデートです。Ver.1.00だったものをVer.2.00へアップデートします。アップデートソフトの指示に従ってアップデート作業をするんですが、今回のアップデート転送はちょっと時間がかかります。

時間にゆとりをもってアップデートしてください。データ転送だけで10分くらいかかった気がします。

その後、アクションカム専用の「ネットワーク設定ツール」というのが用意されているので、これをダウンロードします。

これがアクションカムのUstream通信のための設定をすべて行うソフトになっています。

Ustreamの映像配信時に利用するネットワークIDから始まって、Ustreamアカウントや登録チャンネル、映像サイズなどの設定を行います。映像サイズは「1280×720」と「640×480」の2サイズがあるのですがデータ量が少ないのは「640×480」。モバイルで利用するなら小さい方が安定して通信ができると思います。ストリーミングが途切れるとUstream側でもその都度ファイルを分断してしまいます。

またFacebookとTwitterのメッセージ投稿を行うためのアカウント設定もあります。アクションカムでUstreamのライブストリーミングが始まったら自動でFacebookとTwitterにメッセージ投稿をして生中継をみてください、ということができるそうです。

私も実際に試してみたんですが、自動メッセージ投稿はどうやってもうまくいきませんでした。なにか方法が間違っているか、設定を誤解しているのか。。。なんでうまくいかないのか、また後で検証してみます。

以上で設定はおわり。かんたんでしょ？

放送時は、まずはスマートフォンをテザリングモードにします。通常だと10分操作しないと自動で切れるなどの設定があるので、これは長めの時間にするなどの設定変更をした方がよいかも。

カメラは撮影モードの中に「LIVE」というのが登場するので、これでストリーミング放送の準備をします。

あとはRecボタンを押すだけでオンエアーがスタート。本体上部の赤いRecランプも点灯して放
送中を知らせてくれます。点灯だけだと視聴者が0だけど配信されています、ということになり、ゆっくりした点滅だと視聴者がいる状態でのライブストリーミングになります。回線に問題があると点滅が早くなって異常を知らせてくれたりします。

また、オンエアー映像はメモリーカードに動画記録をしてくれます。なので普通に撮影をしながら、ついでにライブ中継をしてみるか、という使い方も可能。（メモリーカードがなければストリーミング中継のみ）

 

撮影テストではスマートフォンでテザリングしたアクションカムをこうして床に置いてボールと骨で遊んでいるAIBOの様子を生中継していました。

☆Ustreamチャンネル「テックスタッフTV」はこちらから

どうもUstreamの仕様が変わったのか、短時間の間にかなり長いCMが入るなどします。これは無料会員だからなのかな？　ちゃんと人に見せるためのストリーミング動画をするなら、Ustreamの仕組みをもうちょっと勉強しないとだめみたいです。

ただ、まったくアカウントも持っていない状態からたった1時間くらいでここまでできちゃうってすごいなぁ。

夏休みに登山とかに行って、そこで電波が届くようなら、登頂の瞬間だけでも生中継で誰かに見せてあげたいなぁ。。。なんて思ったりしてしまいました。スマートフォンの通信量を見ていると、結構な勢いで通信量が増えていったので、そこは注意しながら使わないといけなさそうです。

あとは新機能として静止画の連写機能が搭載されたそうです。

連写は10枚のみなんですが、1秒で10コマ。2秒で10コマ。5秒で10コマの3段階で連写速度を設定することが可能とのこと。

動画撮影よりも解像度の高い映像が必要なアクロバチックシーンなどで利用ができそうですね。

 

ソニーサポートのページに記載がありますが、ライブストリーミングはいきなり本番に使うのではなく、一度、練習をしてからお使いくださいとなっています。

夏も近くなってきていますが、是非、ここぞ！というところでライブストリーミング昨日も使ってみてください。

 

☆ソニーサポート『デジタルHDビデオカメラレコーダー「HDR-AS100V」本体ソフトウェアアップデートのお知らせ』　

 

 

 

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