α中級機の話
今年も間もなくパシフィコ横浜でカメラ&フォトイメージングショー「CP+」が開催されます。今年は2月9日(水)から2月12日(土)まで4日間。
ソニーさんからは中級機の情報がいよいよ、ここでまた追加して出てくるんじゃないかと期待がかかるんですが、まだ、今のところ当店にはなんの情報も一切、入ってきていません。入ってくると情報規制がかかって、なにも書けなくなってしまうので、今のところ書いてやれ!ってことで、ここで一度情報を整理してみたいと思います。
さて、まずは去年のCP+の話からなんですが、ご存じのとおり前回は「ソニー初のミラーレス機が登場する」ということで、大きな話題を呼んでいました。
その後「NEX-5」「NEX-3」の2機種が発売になるわけですが、この時点ではスペック的にもなんの情報も発表になっていなくて、予定されているモックアップが見られるだけになっていました。
メニュー画面が初公開になっていて、ダイヤル状に回す操作があることからジョグダイヤルが搭載されるのか?とか勝手な予想をして楽しい思いをしていました。コンセプトモックアップというか、たんなる発泡スチロールを触るという、ちょっと普通では考えられない展示を行っていたのもソニーさんでは初めて。
その後、発売になったNEX-5がご覧の形なんですが、今、こうして振り返ってみるとあながち形が違っているわけでもなく、ちゃんと雰囲気を伝えるモックアップにはなっています。
今更ではありますが、おそらくCP+の出展を決める段階ではちゃんとしたモデルを発表するはずだったものが、開催直前に開発機の大きな仕様変更などがあったんでしょう。なので、モデル発表をすることができなくなってしまって、苦肉の策で発泡スチロールを展示したとか。
どんな仕様変更があったんでしょうねぇ。
そして、もうひとつの目玉が次期αカメラボディの参考展示です。メインストリームと中級機の2台の展示があり、そのうちのメインストリーム機となっていたものが夏になってから発表されたα55ということになりました。
これが、そのメインストリーム機のカメラボディです。標準ズームレンズSAL1855を装着しています。
で、現行のα55と比べるとどこが違うのか、同じ角度からα55を撮ってみたのがこちら。
違いがわかるでしょうか? 右肩の部分が参考出品の時はのっぺらぼうで「AVCHD」のロゴだけが印字されていたんですが、ここにファインダー/モニター切り替えボタンとDレンジの切り替えボタンがあります。
この参考出品のときにはまだトランスルーセントミラーテクノロジーとか発表になっていなくて、ましては電子ビューファインダーを装備するなんてことも誰も予想をしていなかったんです。
よく見ると、このときはまだ光学ファインダー風にファインダー周りも処理されていて、α55の実機と比べるとファインダーがだいぶ引っ込んでいます。
こちらがα55の実機です。ファインダーがだいぶ手前に出っ張っています。
でも、違いはそれだけで、そのほかのボタン類や本体のデザインは驚くほど、発売された実機と同じ仕様になっていて驚きます。
なるほど、α700やα900の時もこういう手法で正式発表のだいぶ前から参考出品でボディを見せてくれたりしていたんですが、基本的なデザインはほとんど変わらずに製品化されています。
こうして製品化されたボディと参考出品のボディをじっくり見比べる事ってあまりしませんが、これくらい正確に参考出品のボディって作られているものなんです。今までのところは。
ということで、昨年の再放送ですがこれが次期中級機になります。
その後、9月に開催されたフォトキナでも参考出品されていて追加して新型フラッシュや新開発の中級機用ズームレンズなども発表になっています。
中級機に関して公表されているのは「トランスルーセントミラーテクノロジーの搭載」「新開発のExmor APS HD CMOSセンサーの搭載」「フルハイビジョンAVCHD動画機能を搭載」の3つだけです。
これ以外は未定、公表無し。
ボディに関してもあくまで参考出品なので仕様変更はありますよ、というスタンスなんですが、ま、お見せしたとおりα55のときは、ほとんど変わらずに製品化されていますので、これはかなりあてになるボディデザインなんだと思います。
ボディ手前にもダイヤルがついているし、シャッターボタンの側にもダイヤルがついているので、この伝統のダブルダイヤルもおそらく搭載されるはず。
ボディ上面にこうして液晶表示があるのはAPS機のαでは初めて。ここに何が表示されるようになるんでしょうねぇ。
ダイヤルの印字はあてになりません。α55も同じ様になっていましたがこれらのシーン別のアイコンはすべて「SCN」(シーンセレクション)に押し込められてしまい、代わりに高速連写アイコン、パノラマ撮影アイコン、AUTO+、フラッシュ禁止オートなどが入っています。これは全部変わってしまうんでしょうねぇ。
なお、お客様には「α700の後継待ちです」という言葉をたくさんいただいているんですが、ソニーさんはこの中級機はα700の後継モデルとは位置づけていないそうです。新しい中級機としてα700のユーザーさんが乗り換えられても満足してもらえるモデルを目指している、と。
参考出品を見る限り、背面液晶はチルトしないみたいですが、うーん、なんかもったいないような。。。α55のときは動画連続撮影時間の短さが一部で話題になっていたみたいですが、中級機ではなんらかの熱対策とかするんですかねぇ。
ということで、現時点で発表されている中級機がらみの話をまとめてみました。
今年もまた追加情報が出ることに期待しつつ。。。すでに存在が明らかになってから1年経つので早ければここで製品発表して4月くらいに発売なんていう最短タイミングのルートも可能性としてはあると思うんですが。
当店は今年もCP+の取材に行ってきます。予定では初日の2月9日。特別招待券はありませんので12時からの入場になりますが、またソニーさんのブースを中心にレポートをしますので、おつきあいくださいませ。
【昨年のCP+関連blogエントリー】
☆当店blog 10.3.23「Media Gallery Ver.1.2アップデートプログラム公開」
☆当店blog 10.3.15「『CP+』レポート 新型αボディ 詳細編」
☆当店blog 10.3.14「『CP+』レポート ミラーレスα詳細編」
☆当店blog 10.3.11「『CP+』レポート ソニーブース速報編」
☆当店blog 10.3.4「『CP+』ソニーのデジタルイメージング商品の出展概要」
★ソニーストア デジタル一眼「α55&α33」のご案内はこちらから
☆当店ホームページ デジタル一眼「α55&α33」ファーストインプレッション
※ソニースタイルさんでの数十分の体験時間でのレポートです。本体の概要案内が中心です。
☆当店blog 10.8.26「スピード一眼『α55』ファーストインプレッション Part2」
※実機をお借りして数時間の試用ができた時のレポートです。EVF機ならではの不明点をレポートしています。
☆当店blog 10.8.31「スピード一眼『α55』ファーストインプレッション Part3」
※あまりたいしたレポートはしていませんが、お客様からのご質問事項などを検証しました。
☆当店blog 10.10.10「SAL16105と行く秋の上高地写真散策」
☆当店blog 10.10.3「α55、NEX-5と行く首都高川崎線一般開放デー」
☆当店blog 10.10.2「最初のはじめてレンズにおすすめ『SAL50F18』で吉川ハイキング」
☆当店blog 10.9.23「スピード一眼『α55』で撮るインディジャパン2010」
☆当店blog 10.9.16「α55ってSDカードとメモリースティックとどっちが良いですか?」
☆当店blog 10.9.12「羽田D滑走路へ行ってきました」
☆当店blog 10.9.11「α55のAVCHD動画撮影に初挑戦」
☆当店blog 10.9.5「『α55』『NEX-VG10』の特別体験会 Vol.3」
☆当店blog 10.9.4「『α55』『NEX-VG10』の特別体験会 Vol.2」
☆当店blog 10.9.3「『α55』『NEX-VG10』の特別体験会」
☆当店blog 10.8.25「α55のオーダーレポートとαニューカタログの話」
☆当店blog 10.8.24「デジタル一眼『α55』を買いました」
☆当店blog 10.8.24「透過ミラー採用新型デジタル一眼『α55/α33』発表」
アレクリパパ
2011年1月18日 @ PM 6:09
Aシリーズのラインアップを望んでいます。
はやく中級機を出してほしいものです。
店員佐藤
2011年1月18日 @ PM 6:49
♪アレクリパパさん、こんにちは。
α550のときから合い言葉のように「中級機は?」と
聞かれ続けていたのが、これでようやく終わると思うと
ほっとします。(^_^;)
たこ
2011年1月23日 @ PM 1:26
モックのままジョイスティックは残して欲しいですね。
ジョイステに慣れてしまうとα下位機種や他社機はAFポイント変更が使いづらくて仕方ないので。逆に液晶は是非ともチルト式に変更してもらいたいです・・・・・
店員佐藤
2011年1月24日 @ AM 12:15
♪たこさん、こんにちは。
ほとんどα700のままのジョイスティックになっています。
ボタン配置もあまり変更がなく、あまりにもα700のイメージを
引きづりすぎな感がしますし、チルト液晶などでα700からの
進化をみたいですね。