最新BDレコーダー『BDZ-ET1100』で試すXperiaへの動画転送レポート

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いろいろと検証をしていてすっかり時間が経ってしまったんですが、新製品のBDレコーダー「BDZ-ET1100」の開梱レポートをお届けします。当店で開梱してすでに1か月ほど経ってしまっているんですが、いろいろ試していたところすごい時間がかかってしまったんですが、やっと謎が解けました。

BDレコーダーの操作はわかりやすかったんですが、nasneとの比較検証でちょっとした壁に当たってしまったもので。。。

今回はスマートフォン、タブレットとの親和性をさらに高めたという2013年モデルのBDレコーダー「BDZ-ET1100」の開梱レポートをお届けします。

 

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こちらが最新モデルのソニーのBDレコーダー「BDZ-ET1100」です。ソニーのBDレコーダーが爆発ヒットしたのは2007年で、ソニースタイルが7周年記念イベントということで、ソニーカード特典で後にも先にもこの時だけしか登場しなかった「AV商品20%オフクーポン」が発行されたときのことです。当時のフラッグシップモデル「BDZ-X90」は今でもまだ我が家で愛用させてもらっています。あれから早いもので、もう6年も経つんです。

その当時と比較すると相当なパワーアップをしているんですが、ここ数年のモデルを見てもだいぶ内容が変わってきています。

特に2011年モデル以降はスマートフォンやタブレットとの連携が始まっていて、これらの機能アップが今年もトレンド。

今回はそのあたりの話を中心にしていきたいんですが、まずは開梱レポートから。

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従来はBDレコーダーというと大型家電になっていて保証書を見ても出張修理対応製品になっていましたが、このモデルからは修理保証書には持ち込み修理という印字になっています。

まぁ、確かに軽くなりましたからね。

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同梱品は上記の通り。本体、取説類の他にはリモコンと電源ケーブル、アンテナケーブル1本という内容になります。アンテナは地上波とBSとで別々になっているので、BSも受信するようでしたら別途アンテナケーブルが必要になるのと、HDMIケーブルは同梱されていないので、ご自分で必要な長さのHDMIケーブルを購入する必要があります。

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本体デザインは今年の2013年モデルから大幅変更。従来の真四角なデザインから多面体風のデザインになっています。BDプレーヤーなどは天面まで多面体風にしていますので、今年からソニーのホームAV製品のデザインはみなこういうノリになるようです。

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さて、新型のBDレコーダーがやってきたらまず最初にやらなくてはいけないのはBD-REを用意して、これに今まで使っていたBDレコーダーから大事な番組を書き出すことになります。

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こちらは今まで当店で利用してきた2011年モデルのBDレコーダーです。ソニータブレットとの連携に対応したモデルで、タブレット、スマートフォンへの番組書き出しはできなかったものの、家庭内モバイルでBDレコーダー内の映像をスマートフォン、タブレットで再生ができるようになった最初のモデルになります。

この機能が実装された当時は2010年までのモデルがアップデート対応されず、ものすごいアドバンテージを持った機種に思えたんですが、その後、2012年モデルではおでかけ転送ができるようになり、さらに今年の2013年モデルではフルHD画質での書き出しができるようになっています。

まさにホップ、ステップ、ジャンプ的な機能を搭載していて、この2013年モデルこそがタブレット、スマートフォン連携機能の集大成的なモデルになるかも。

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で、その2011年モデルから大事な録画番組をBD-REに書き出します。

普通のご家庭でも新型BDレコーダーを購入して最初にぶち当たるのがこの問題。すぐに新型BDレコーダーを使いたいんだけど、まだ見ていない番組や、残しておきたい大事な番組が古いBDレコーダーに入っていて、それを観終わらないと新型BDレコーダーを使えない、ということが全国津々浦々で起こっていると思います。

そういう時はこうして、とりあえずBD-REでもBD-Rにでも思いきって全部書き出してしまうんです。「わざわざディスクに書き出すほどの番組でもないよなぁ。」というものはこのときに思いきって消去できちゃうものなんです。

うちではこの夏から始まった毎月第一日曜日にだけ放送している「THE世界遺産4K」がどうしても消せないし、次のBDレコーダーでも見たいのでこれらを書き出します。

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BD-REへの書き出しの最中にリモコンの比較です。2013年モデルのBDレコーダーからリモコンが思いきり小型になりました。写真左が2011年モデル。右が2013年モデルのものになります。

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リモコンサイズは小さくなってもボタンはこんなに大型化されています。十時キーの部分なども大幅にデザインが変わりました。

ソニーリモコン、今年は大変革の年になっているんです。

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ちなみに旧型リモコンにあったテンキーなどはスライド部分に収納されていて、下部のスライド部分を引き出すとこうしてテンキーが出てきます。

そうそう、BDレコーダーを操作しているときってチャンネルボタンの操作とかってあまりしないですからね。テンキーを使うのは文字入力をするときだけ、って方も多いはず。上手くできていますよ、これ。

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2007年当時のBDレコーダーではいきなりクロスメディアバーが登場していましたが今は「らくらくスタートメニュー」というさらにわかりやすい案内付きの画面も用意されています。

リモコンの「スタート」ボタンを押すとこちらの画面になり、「ホーム」を押すとクロスメディアバーが表示されます。こういうところも使いやすい方を使ってください、という2段階メニューになっていて好感がもてます。

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さて、先ほどの旧型モデルでのBD-REの書き出しが終わったので、今度はそのディスクを2013年モデルの「BDZ-
ET1100」に入れます。

先ほどはHDD→BDダビングでしたが、今度はその逆。BD→HDDダビングを行います。

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これも2007年当時のBDZ-X90ユーザーからすると驚きの機能です。一度、BDに書き出した録画番組を別のBDレコーダーに移すことができてしまうんです。今どきのBDレコーダーは。

世界遺産4K以外の番組もたくさんこれで書き戻すことにしてしまいました。

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書き換え可能なBD-REの場合はこれで番組データがムーブしてBDレコーダー内に番組が映ります。一度しか書き出しできないBD-Rの場合も、ムーブが可能でBD-Rでの再生をすることができなくなる代わりにHDDに番組がコピーされます。

ね、この機能を使えば古いBDレコーダーをいつまでも使い続ける必要はなくて、すぐに新しいBDレコーダーに乗り換えることができるんです。新型BDレコーダーを購入するときは一緒にBD-REを10枚くらい買っておいて、これで番組も移動ですよ。

 

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その他、4Kテレビ対応も2013年モデルからです。4K出力ができるわけではないんですが4Kテレビで見るときに最適化されるように画質調整をするそうです。

そういえば、プラズマテレビってないんですね。ここには。

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こちらは番組録画時に一緒に転送用データを生成する設定です。2007年モデルのBDZ-X90ではPSP転送しかなかったのに、その後、すぐにウォークマンが増えて、今では携帯電話、スマートフォン/タブレットも追加されています。

ここではスマートフォン、タブレットに設定をして先に進みました。

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こちらはBDZ-ET1100の番組表です。横方向に9チャンネル分が並び縦方向には6時間の時間枠が並びます。これも我が家のBDZ-X90ではまだフルHD解像度を生かした番組表にはなっていなかったので、もう何もかもがうらやましい機能。

 

さて、では、そろそろスマートフォン、タブレットとの連携機能について見ていきます。

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スマートフォンからの番組予約についてはおなじみ「CHNA-TORU」を使います。「CHAN-TORU」はアプリの様に見えて実はブラウザを使ってのWEBコンテンツになっていて、要は「CHNA-TORU」サイトに自宅のBDレコーダーを登録することでスマートフォン、BDレコーダーがともにCHNAーTORUサイトへアクセスしていて、ここでの情報をクラウドっぽく共有させてくれているということになります。

登録はやってみれば簡単で、先にCHAN-TORUでユーザー登録をして、BDレコーダー登録をしようとすると16ケタの番号が表示されるので、それをBDレコーダーに登録するだけ。

最初のこの作業だけで、あとはCAHN-TORUサイトにアクセスすることで番組予約をすることができるようになります。

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スマートフォンでもタブレットでも同様。番組表も地上デジタル、BS、CSまでフルカバーしてくれています。

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ついでにいうと、PCのブラウザも対応しているので自宅のPCでCHAN-TORUにアクセスして録画予約をすると、すぐ隣にあるリビングのBDレコーダーに予約をすることができる、という状態にもなります。

CHAN-TORUを使いなれてしまっていると、なんの感動もなく、当たり前の作業なんですが、これ、最初にやったときは感動したかなぁ。。。最初はこれの前身だったテレビ王国サイトにアクセスして録画したり、携帯電話のiモードでやったりしていました。

思いついたその時に1週間先までの番組が予約できますからね。

 

そして、ここからが今回のメインの話題。

2013年モデルのBDレコーダーからハイビジョン画質での転送ができる、という話で巣が、ちょっとした条件がありました。

最新のスマートフォンXperia Z1はなんでもいいんですが、その前のXperia Z、Xperia A、Xperia Tablet Z世代ではDRモードで録画してしまうとハイビジョン画質転送はできないそうです。

Xperia Z、Xperia A、Xperia Tablet Zへのハイビジョン画質転送をするためにはDRモード以外の録画モードにして録画する必要があります。これはちょっと意外。

そして、ワイヤレスおでかけ転送ですが、BDZ-ET1100へムービーアプリからアクセスしたら「おでかけ」という項目に入って、ここで「ハイビジョン画質」と「モバイル画質」からデータを選択。

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ハイビジョン画質なら、フルHD解像度の1920×1080、もしくは1440×1080ドットの動画が転送され、モバイル画質を選ぶと720×480ドット解像度の動画が転送されるそうです。

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「おでかけ」以外の「ジャンル」「フォルダ」などから番組を転送する際は右上のメニューから「画質設定」を選択。

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「フルHD優先」という項目にチェックを入れると、これでフルHD解像度の動画ファイルが転送されるようになります。

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これは45分のドラマをXperia Tablet Zに転送しているところです。元の番組はXRモードで録画していて、それをモバイル画質で転送すると363.47MB。ハイビジョン画質にすると2.72GBになるという例です。

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その画質たるや、もう雲泥の差があって1920×1200ドットのディスプレイをもつXperia Tablet Zでは、よくぞいままでモバイル画質でみてたな、というレベルです。

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こちらは画面左上にある番組案内のテロップを拡大したと
ころですが、モバイル画質の720×480ドットだとこういう見え方になります。

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こちらはハイビジョン画質です。シーンがやや違ってしまっていますが、背景にあるレンガの描写も全然違います。テロップの文字のジャギーもなくなり、まさにハイビジョンな画質になります。

 

で、問題はnasneでした。じつは、私のXperia Aで見てるとnasneからもハイビジョン画質での転送ができているみたいなんです。

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すっかり当店では影の存在になっているというか、展示もせずラックの奥の方で黙って働いてもらっているんですが、このnasneから転送した番組もどうもハイビジョン画質なんです。

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nasneのサポートページをみるとXperia TabletやXperia スマートフォンでは720×480ドットでの転送になります、と、なっているわけです。ですが、私の目にはどうみてもハイビジョン画質に見えて、いろいろ調べているうちにやっとわかりました。

どうやらnasneの場合はDRモードで録画するとタブレット、スマートフォンにモバイル用の720×480ドットの動画を転送するんですが、3倍モードで録画した場合は3倍モードで録画したMPEG-4の動画をそのまま転送するみたいなんです。私がnasneもハイビジョン画質じゃない!?と、思ったのはその通りで、nasneもハイビジョン転送ができていたんです。(nasneも画質設置でフルHD優先モードにする必要があります)

     Xperia Tablet Zでのファイルサイズ
 nasne  THE 世界遺産 (30分)DRモード  524MB
 龍馬伝 #37(45分)3倍モード  2.97GB
 BDZ-ET1100  THE 世界遺産 (30分)モバイル  458MB
 THE 世界遺産 (30分)ハイビジョン  3.44GB
 龍馬伝 #37(45分)モバイル  686MB
 龍馬伝 #37(45分)ハイビジョン  5.19GB

BDレコーダーではなく、nasneの転送ルールがわからなくて、解明するのに時間がかかってしまったんですが、これでやっと納得しました。

そうか、知らず知らずのうちにnasneからXperia Aへの転送をハイビジョン画質にしてしまっていたみたいです。これで納得。

 

nasne発売当時はBDレコーダーがスマートフォン対応をしていなくてもnasneがある!ということでnasneをおすすめしてきたわけではありますが、やっぱり録画マシンを一元化できると便利で「あの番組ってどこに録画してたっけ?」というのがなくなります。

それと、先週からnasneのバージョンアップで自動チャプターが打たれる様になりましたが、Xperia スマートフォン、タブレットではチャプターの位置がずれてしまう問題があります。ですが、BDレコーダーではなぜかチャプターの位置はほとんどずれていなくて、ほんの1秒程度のずれで済んでいます。

CMカットをした編集とかもBDレコーダーならできるし、なによりもディスクに番組を書き出すこともできるし、メリットは大きいんですよね。

BDZ-X90は500GB HDD、2チューナー仕様で198,000円もしていたのに、2013年モデルの最上位機種「BDZ-ET2100」は2TB HDDと3チューナー仕様で109,800円です。そろそろ買い替えてもいいですよね。

 

年末に新しいBDレコーダーに乗り換えて、来年から通勤ライフをスマートフォン、タブレットで変えてみる、というのはいかがでしょう!?

 

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