民放BS4Kは終わっても4Kコンテンツは残る 無料『BS4K配信サービス』10月1日開始

2027年1月で終了する民放BS4K放送ですが、4Kコンテンツまでなくなるわけではありません。BS民放5社は10月1日から、WOWOWオンデマンドを使った無料の「BS4K配信サービス」をスタートします。
BSアンテナではなくインターネットを使って4Kを届ける、新しい視聴の場がいよいよ見えてきました。
こんにちは、店員佐藤です。
今年の春、BS民放5社からBS4K放送を2027年1月をもって終了することが発表され、同時に2026年秋からの予定で「WOWOWオンデマンド」での4K無料配信を開始することが案内されていました。
今回の正式発表にあわせて「BS4K配信サービス」のPR動画も公開されています。
2018年12月からNHKと民放4社でスタート(BS日テレは2019年9月から放送開始)したBS4K放送ですが、約8年で放送が終了してしまうことになります。
ですが、放送が終了してしまうだけではなく「WOWOWオンデマンド」での無料配信が行われるということで「放送終了」ではなく「配信への移行」という形になっています。
2026年秋から配信がスタートする「WOWOWオンデマンド」について、正式な発表がありました。内容をまとめて紹介します。
■WOWOWに加入していなくても無料で4K視聴
今回の「BS4K配信サービス」で大きなポイントになるのが、WOWOWへの加入が必要ないことです。
WOWOWの案内によると、WOWOWへの加入だけでなくWEBアカウントの登録も不要。インターネットに接続された4K対応テレビに「WOWOWオンデマンド」アプリをインストールし、アプリ内に用意される「4K」メニューから視聴します。
ログイン画面が表示された場合も「ログインせずに見る」を選択することで利用できます。
つまり、BS4K放送を受信するためのBSアンテナや4K衛星放送への受信環境とは別に、対応する4Kテレビとインターネット接続があれば楽しめるサービスになります。

「WOWOWオンデマンド」アプリはすでに公開されていて、店頭のBRAVIA 9 IIにもインストールができました。アプリの検索で「WOWOW」と入力すると「WOWOWオンデマンド」という名前でアプリがみつかります。
なお、パソコン、スマートフォン、タブレットなどでは4Kコンテンツを視聴できず、4K対応テレビのWOWOWオンデマンドアプリからの利用が基本となります。
■ライブ配信ではなく「アーカイブ配信」
「BS4K配信サービス」という名称から、BS4Kで放送している番組をそのままインターネットで同時配信するサービスをイメージするかもしれませんが、WOWOWのヘルプでは「アーカイブ配信」と案内されています。
BS民放5局が提供する4Kコンテンツの中から、配信対象となった番組を好きな時間に視聴するスタイルです。
配信期間中であれば何度でも視聴できます。
また、現在WOWOWオンデマンドで配信されているすべての番組が4K化されるわけではありません。「BS4K配信サービス」として提供されるコンテンツが4K画質で配信されます。
■BS民放各社が培ってきた4K制作のノウハウ
民放のBS4K放送は2018年12月にBS朝日、BS-TBS、BSテレ東、BSフジの4社でスタートし、BS日テレは2019年9月から放送を開始しました。
BS民放5社とWOWOWは今年3月に今回の取り組みを最初に発表した際、4K放送開始以来、高精細映像を生かすための制作力や技術力、コンテンツ資産を培ってきたと説明しています。これまで衛星放送を通じて届けられてきた4Kコンテンツを、今度はインターネット配信でも楽しめるようにするというのが今回の取り組みです。
さらにBS朝日は、2027年1月23日に「BS朝日4K」の放送を終了した後についても、高精細映像制作のノウハウを生かして良質なコンテンツの制作・提供を続け、制作した4KコンテンツをWOWOWオンデマンドで無料配信すると案内しています。
単にBS4K放送で過去に放送された番組をネットへ移すだけではなく、衛星による民放4K放送終了後も、4Kコンテンツを届ける新たな受け皿のひとつになるのが『WOWOWオンデマンド』です。
少なくともBS朝日は、4K放送終了後も高精細映像制作のノウハウを生かしてコンテンツ制作を続ける方針を明らかにしています。『BS4K放送終了=4Kコンテンツ終了』ではなく、その発表・視聴の場をインターネット上にも残した、と見ることができそうです。
■ TVerからWOWOWオンデマンドへの誘導も予定
もうひとつ興味深いのが「TVer」との連携です。
BS民放5社とWOWOWでは、さらなる利便性向上を目指し、民放公式テレビ配信サービス「TVer」から「WOWOWオンデマンド」への遷移・誘導にも取り組むとしています。
具体的にどのような形でTVerからWOWOWオンデマンドへ誘導するのかについては、現時点では発表されていません。こちらも10月1日のサービス開始時に確認したいポイントです。
■気になる「4K HDR」への対応は?
個人的に4Kテレビユーザーとして気になるのが、配信される映像の仕様です。
BS4K放送ではHLG方式によるHDR放送が行われており、民放BS4Kでも、4K HDR制作された番組の放送実績があります。しかし、今回発表された「BS4K配信サービス」については、現時点で「4K画質」「4Kコンテンツ」と案内されているだけで、HDRへの対応については発表されていません。
HDR10やHLGなどのHDR方式、配信ビットレート、音声仕様などについても、現在のところ詳細は明らかになっていません。
元々4K HDRで制作された番組がどのような映像フォーマットで配信されるのかは、4Kテレビユーザーとしてぜひ注目したいところです。
■ 番組ラインアップなどの詳細発表は10月1日
現時点では、具体的にどんな番組が配信されるのかも発表されていません。BS民放5社とWOWOWでは、具体的な番組ラインアップとサービス概要について、サービス開始日の10月1日に発表するとしています。
視聴できる番組や仕様については10月1日のサービス開始まで待つことになりそうです。
BS民放5社は今回のサービスについて、4Kコンテンツとの接触機会を拡大する取り組みと説明しています。2027年1月には民放各局のBS4K衛星放送が終了へ向かいますが、その一方で4Kコンテンツそのものがなくなるわけではありません。
今回は4Kテレビで高画質コンテンツを楽しむ方法が、大きく変わる節目になるのかもしれません。
店頭のBRAVIA 9 IIでは『WOWOWオンデマンド』アプリを検索し、インストールできることを確認しました。
ただし、WOWOW公式の対応機器一覧では、現時点でソニー製テレビの掲載は2024年モデルまでとなっています。BRAVIA 9 IIを含む最新モデルでの正式な対応状況や、今回のBS4K配信サービスを4K画質で再生できる条件については、10月1日のサービス開始時に改めて確認したいと思います。
☆WOWOW公式「10月1日より無料でBS4K配信サービスを開始」
☆WOWOWオンデマンド対応機器一覧(掲載は2024年モデルまでとなっています)
☆インプレスAV Watch「BS民放5社、無料の「BS4K配信サービス」10月1日開始。WOWOWオンデマンドで」
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