【実機レビュー】ソニー「IER-M500」を通勤で試す! 約7年ぶりのハイレゾ有線イヤホンの装着感・遮音性・音質をチェック
ソニーから久しぶりに、ハイレゾ対応の有線イヤホンが登場しました。8月28日発売のインイヤーモニター「IER-M500」です。
ハイレゾ対応有線イヤホンとしては2019年8月発売の「STH50C」以来、約7年ぶり。
今回は実機を開梱し、5種類のフィッティングサポーターによる装着感、5mmドライバーの音、完全密閉構造による遮音性までチェックしてみました。

こんにちは、店員佐藤です。
インイヤーモニター『IER-M500』は2026年8月28日発売の新製品です。ソニーストア価格は19,800円(税込)です。
5mmのシングル・ダイナミックドライバー、16Ω、103dB/mW、約6.9gという構成で、5種類のフィッティングサポーターと4サイズのノイズアイソレーションイヤーピースを組み合わせるという、かなり「装着」に力を入れたモデルになっています。
実際のパッケージを見ながら製品を紹介したいと思います。

有線イヤホンでハイレゾ対応モデルの発売は久しぶりになります。
ソニーのハイレゾ対応有線イヤホンとしては、2019年8月発売のUSB Type-Cステレオヘッドセット『STH50C』以来、約7年ぶり。『IER』シリーズとして見ると、2019年3月発売のSignature Series『IER-Z1R』以来、約7年5か月ぶりの新製品になります。
さらにステージモニターとしてのIERシリーズでは、2018年発売の『IER-M7』『IER-M9』以来となります。
その後のイヤホン新製品は完全ワイヤレスモデルが中心となり、2025年にはUSB-C接続の『IER-EX15C』も登場していますが、ハイレゾ対応の有線イヤホンとしては長らく新製品がありませんでした。
久しぶりの新製品ということで、音楽鑑賞用の高音質イヤホンを期待したくなるところですが、IER-M500は少し性格が違います。
IER-M500は、ライブステージで演奏するアーティストのために開発された「インイヤーモニター(IEM)」です。
一般的なイヤホンでは、好きな音楽を気持ちよく楽しむことが大きな目的になりますが、ステージで使われるインイヤーモニターでは、自分の演奏やボーカル、ほかのメンバーの楽器の音を正確に聞き取ることが重要になります。
しかもライブ中は、じっと座って音楽を聴いているわけではありません。歌ったり、演奏したり、ステージ上を動き回ったりするため、音質以外の性能も重要になります。
「耳から外れにくいこと」
「周囲の大音量をしっかり遮音できること」
「汗をかいても安定して使えること」
「長時間装着しても負担になりにくいこと」
IER-M500では、そのために5種類のフィッティングサポーターを用意し、耳の形に合わせて装着状態を調整できるようになっています。

パッケージを開くと、専用キャリングポーチ、クリップ、ノイズアイソレーションイヤーピース、フィッティングサポーター、ヘッドホンケーブル(約1.6m)が同梱されています。
キャリングポーチは2つのポケットが用意されているので、ここに付属品をまとめることも可能。
付属のヘッドホンケーブルは約1.6m。一般的なポータブル用途ではやや長めですが、ステージ上でも取り回しに余裕のある長さになっています。
付属するイヤーピースはXS / S / M / Lの4サイズ。ソニーの完全ワイヤレスイヤホンでも採用例のある『ノイズアイソレーションイヤーピース』で、ポリウレタンフォーム素材を使用し、高い遮音性を実現しています。
ノイズアイソレーションイヤーピースは水洗いできないため、お手入れ方法には注意が必要です。
イヤーピースとは別に「フィッティングサポーター」も同梱されます。「フィッティングサポーター」は直接耳の中に入れるものではなく、耳の形に合わせるパーツで5種類が付属します。
サイズは「XS / S / M / L / XL」の5種類で、XSだけは固定構造を持たず、頻繁な着脱や動きが少ない用途向けとなっています。
実際の装着シーンがこちらになります。写真はMサイズを装着しているところですが、サポーターの突起部分が耳の内側のくぼみに収まり、主に「対輪」とその周囲に当たってイヤホン本体を固定しています。
フィッティングサポーターを耳甲介内に収め、対輪付近に当てることでイヤホンを安定させる仕組みになっています。
実際に装着してみると耳のくぼみにかかっているという感覚はなく、それよりもまるでオーダーメードしたイヤホンの様にぴったりとイヤホン本体が耳のくぼみに収まっていて、抜群の安定感を得られます。
フィッティングサポーターは非常に柔らかくできていて、私には大きく感じるXLサイズやLサイズでも装着が可能。対輪付近に当たる『ツノ』の部分がイヤホン本体を耳甲介の内側へ支えてくれる感じで、サイズによってそのホールド感を調整するイメージです。
ステージや演奏シーンで激しく動くと、よりフィッティングの必要性があがるのかもしれませんが、生活の中で普通に装着する分にはフィッティングサポーターの装着感の追い込みは必要がないかも!?
あくまで個人的な感想ですが、フィッティングサポーターのSサイズにしても高い装着安定性を得られます。この安定感は、これまで私が試してきたインイヤーモニターとはかなり違う印象です。
こちらは「MDR-EX800ST」です。発売から間もなく16年になる息の長い製品で今もソニーストアで販売されているプロ向けのモニターイヤホンです。
16mm径の大型ダイナミックドライバーを搭載しており、5mmドライバーを採用するIER-M500とは内部構成が大きく異なります。
実際の装着したときの図がこちらになります。撮影に使用している耳型は、通販で購入した手術練習用の模型です。実際の人間の耳よりもやや小さなサイズになっています。なので、実際の装着シーンではもう少しイヤホンは小さく見えるかと思います。
装着したときの状態を見るとイヤホン本体が収まっているお椀状のくぼみ(耳甲介)からEX800STは飛び出てしまっていますが、IER-M500は中に収まり、イヤホンの重心も内側にきているように見えます。
キャビネットのサイズはそれほど大きく違いは見えませんが、装着感はかなり違ってきます。
写真のIER-M500はブラックカラーモデルです。本体キャビネットはクリアパーツになっていて、中が透けて見えます。
デジタル一眼αに新型マクロレンズ「SEL100M28GM」を装着して露出を上げて写してみると、イヤホンの内部パーツが鮮明に見えてきます。
内部には5mmのダイナミックドライバーユニットが搭載されています。EX800STの16mmと比べるとかなり小型ですが、アコースティックチャンバーを備え、本体ハウジング容積を最適化することで必要な低域再生能力を確保しています。
今回の試聴では、NW-WM1AM2(生産完了品)を再生機器として使用し、3.5mmステレオミニプラグで接続。イヤーピースはMサイズ、フィッティングサポーターもMサイズを使用しています。
実際に試聴してみると、低域が不足する感じもなく、必要な低域再生能力があることがわかります。音質は、最近のソニーのイヤホン、ヘッドホンの傾向に近く、モニターライクな音質になっていて、普通の音楽鑑賞用として使っても面白いんじゃない?と思えます。派手に音を演出するタイプではなく、ボーカルなどはとても自然な感じで聴けました。
またキャビネットは外気への経路をなくした完全密閉構造となっており、高い遮音性を実現しています。ノイズキャンセリングヘッドホンの様に大音量のノイズを打ち消す、ということはありませんが、日常生活で周りにあるノイズであればノイズの侵入をかなり抑えてくれます。
一般にアクティブノイズキャンセリングは低~中域の騒音に効果を発揮しやすく、高域ではイヤーピースやハウジングによる物理的な遮音の寄与も大きくなります。その点、IER-M500の遮音性はかなり優秀に感じました。中低域のノイズではノイズキャンセリング搭載イヤホンの方が静かに感じる場面もありますが、パッシブな遮音だけでもかなり抑えられています。
製品版を実際に通勤時にも使ってみました。電子的なノイズキャンセリング機能はありませんが、周囲のノイズはかなり抑えられ、高い遮音性を実感できます。
そして、なにより、フィット感が高く、通勤時にもイヤホンがポロッと外れてしまう不安はかなり少なそうです。
IER-M500はケーブル着脱式で、ソニー独自規格のコネクター(MMCX規格準拠)を採用しています。
市販のMMCXケーブルとの互換性についてはソニー公式では案内されていないため、交換時には対応可否の確認が必要です。
本体カラーはブラック、レッド&ブルー、クリアという3色のカラーバリエーションになっています。今回、当店でご紹介したのはブラックモデルです。ヘッドホンケーブルはレッド&ブルーもブラックカラーになりますが、クリアのみ、ヘッドホンケーブルもクリアカラーになります。
レッド&ブルーは特に映えます。右が赤、左が青というソニーヘッドホンの伝統カラーになっていますが、暗いステージ上でも左右のイヤホンの識別が楽にできるように、という工夫だそうです。
なお、当店のこれまでのオーダーを見ると3色のカラーバリエーションはほぼすべて均等にご注文いただいていて、どの色が一番人気、というのは現時点ではありません。好みで選ばれています。
「IER-M500」はステージ使用向けのインイヤーモニターとなっています。
バンド・ライブ演奏をする人/DTMや動画編集などで有線モニターが欲しい人/ワイヤレス不要で遮音性の高いイヤホンが欲しい人/小型軽量IEMを探している人向けの製品とはなりますが、ハイレゾ対応の有線イヤホンとしては希少な製品でもあります。
特にソニーのスマートフォン『Xperia 1 VIII』との組み合わせも試してみたいところです。Xperia 1 VIIIは3.5mmオーディオジャックを搭載し、ウォークマンでも使用実績のある高品質な部品や高音質はんだなどを採用。有線での音楽再生にも力が入っています。
こうしたモニターイヤホンだと機種ごとの音の違いなどもわかりやすく聞き分けられるので、Xperiaを買い替えたときの比較試聴とかでも威力を発揮しそうです。
普段はワイヤレスイヤホンで音楽を手軽に楽しみつつ、ここぞというときに有線ヘッドホンで音楽を聞いている方が、普段使いでも有線イヤホンを使える製品になるかと思います。
従来モデルのモニターイヤホンと仕様を比較してみました。(※IER-M7/IER-M9は販売終了前の参考価格です)
![]() MDR-EX800ST |
![]() IER-M7 |
![]() IER-M9 |
![]() IER-M500 |
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| ソニーストア価格 | 34,870円 | 103,400円 | 163,900円 | 19,800円 |
| 発売日 | 2010年10月18日 | 2018年10月6日 | 2018年10月6日 | 2026年8月28日 |
| ドライバー ユニット |
16mm ダイナミック ドライバー |
バランスド アーマチュア ドライバー 4基 |
バランスド アーマチュア ドライバー 5基 |
5mm ダイナミック ドライバー |
| インピーダンス | 16Ω | 24Ω | 20Ω | 16Ω |
| 音圧感度 | 108dB/mW | 103dB/mW | 103dB/mW | 103dB/mW |
| 再生周波数帯域 | 3~28000Hz | 5~40,000Hz | 5~40,000Hz | 10~40000Hz |
| コード長 | 約1.6m Y型コード | 約1.2m Y型コード | 約1.2m Y型コード | 約1.6m Y型コード |
| 接続コネクター | ソニー独自規格 (専用ネジ込み 2ピン) |
ソニー独自規格 (MMCX準拠) |
ソニー独自規格 (MMCX準拠) |
ソニー独自規格 (MMCX準拠) |
| 質量 (ケーブル含まず) |
約7g | 約9g | 約11g | 約6.9g |
こうして比較してみると、『IER-M500』はソニーストア価格19,800円で、ハイレゾ対応、高い遮音性と装着安定性を備えた新しい有線イヤホンの選択肢になっています。
当店店頭でも実機展示をしています。実際の音質をお試しになってみたい、という方は、ぜひ当店店頭にてお試しになってみてください。
![]() |
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| インイヤー モニターヘッドホン IER-M500 |
ソニーストア価格 19,800円 税込 |
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| 発売日 | 2026年8月28日 | メーカー商品情報はこちら | |
| 長期保証 | 5年ワイド:2,200円 3年ワイド:1,100円 5年ベーシック:1,100円 3年ベーシック:無償 |
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| ソニーストア 購入特典 |
My Sony新規登録で10%OFF 提携カードで3%OFF ラッキー抽選会対象商品 12回まで分割払い手数料0% |
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| テックスタッフ 店頭特典 |
店頭にて実機展示しています 詳細は店頭にてご案内しています |
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2026年9月1日 @ PM 9:55
こんばんは、ご無沙汰しております。
以前ソネットのblogでお世話になりました、ビンキィモモです。
私も、こちらの商品を購入しました。
SONYの有線は久しぶりの購入(その前はMDR-EX800ST)でしたが、やはり自分はSONYの音が好きなんだなと再認識しました。
この値段でいろんな音が聴こえるのは感動ものです。
ありがとうございます、SONY!!
2026年9月2日 @ AM 7:54
ピンキィモモさん、コメントありがとうございます。
懐かしいお名前で嬉しいです! So-net Blogが盛り上がっていた頃は私たちもその一味でしたので、とても懐かしいです。
IER-M500もご購入されたんですね。普段ワイヤレスイヤホンを使っていると、Xperiaやウォークマン本体のアンプで駆動した音が、そのままダイレクトに入ってくるような感覚があって、ちょっと感動しますよね。
MDR-EX800ST以来とのことですが、久しぶりのソニー有線イヤホンを楽しんでいただけたらと思います。コメントありがとうございました!