アジサイ、ザクロ、ビワとシマリス α7R VI+SEL100400MC撮影会レポート

α7R VIとSEL100400MCを持って、見沼グリーンセンター「りすの家」でシマリス撮影会を開催しました。
アジサイに飛びつく瞬間、ザクロの花を食べる姿、ビワを抱えるシーンまで、初夏ならではの写真が連発。6680万画素の高画素機とは思えないAFの追従力に驚かされました。

こんにちは、店員佐藤です。
α新製品「α7R VI」と「SEL100400MC」のプチ撮影体験会を日曜日に見沼グリーンセンターにある「りすの家」で開催しました。撮影会と言っても現地集合、現地解散で店員佐藤を見かけたら声をかけてね、というミニイベントなんですが、4組のお客様にご参加いただきました。

「りすの家」は大宮から一駅先の「土呂駅」から徒歩15分のところにある「見沼グリーンセンター」の中にある施設です。10時~16時の間、無料で入園してシマリスたちを間近で見ることができます。
毎年ゴールデンウイーク前後に赤ちゃんシマリスが巣から出てきて、一番かわいい時期を過ごすのですが、それ以外にも季節ごとの植栽が楽しめて、シマリスと花、シマリスと果実、などの写真撮影が楽しめます。
写真撮影については三脚と一脚の使用が禁止されている他、近所のお子さんたちの動物園デビュー場所になっていますので、子供たちへの配慮があれば、比較的自由に撮影ができます。(ここも譲り合いの精神が大事です)
かわいらしいシマリスの撮影が無料で時間制限もなく楽しめる、絶好の撮影スポットになっています。

新製品の「SEL100400MC」を持ち込んで、お会いしたお客様に無料貸し出し♪ かわりにお客様がお使いのレンズを交換して使わせていただく、という贅沢を私もさせていただきました。ボディはα7R VIです。4種類の望遠レンズを使わせてもらいました。(上の写真はSEL200600Gです)
「SEL100400MC」が重いとか、軽いとかの論争は当店店頭でもいろいろあったんですが、要はいつも使っている望遠レンズよりも重いか、軽いかという話をしているだけで、SEL200600Gをお使いの方から「すごい軽い!」というお話をいただくし、SEL70200GM2をご利用の方からは「やっぱり重い」という感想をいただく感じでした。(笑)
皆さん、正確な重量感をお持ちのようで、正確に「重い」「軽い」を判別されていました。
私もここでSEL100400MCを初めて屋外での実践使用をさせてもらいましたが、なるほど、SEL200600G(約2.1kg)よりはSEL100400MC(約1.7kg)の方が軽く、また重心が手前の方にあるので撮影時の取り回しはかなり楽になる感じでした。
私の体力だとSEL200600Gがギリギリ、手持ちで使えるサイズ&重量感なんですが、それと比べるとSEL100400MCは楽勝な感じです。
さぁ、レンズを交換しつつ、10時~16時までの6時間のシマリス撮影マラソン大会のスタートです。
6月のこのシーズンはシマリスとアジサイを絡めたいところですが、残念ながら今年のりすの家のアジサイの咲き具合はあまりよくなくて、3か所くらいに少し咲いているだけでした。量感のあるアジサイにワサッとシマリスが乗っかっているところとか撮りたいんですが、今年は難しいかな?
さて、撮影を始めてみて「α7R VI」のすごさを一番感じたのが「リアルタイム認識AF+」です。現時点では「α1 II」と「α9 III」の2機種にしか搭載されていなかったオートフォーカスシステムが「α7R VI」にも搭載されました。「α7R V」には搭載されていません。
「リアルタイム認識AF+」は人物の姿勢推定アルゴリズムをアップグレードした機能で主に人物撮影の追尾性能が向上しているとなっています。ですが、人物以外の認識においても認識性能が向上していて、より小さな被写体も認識することができるようになっているとのこと。
AIを使った被写体認識では、これくらいのサイズであれば、今までも楽に認識してくれていました。割と前後に枝が張り出していて、普通のスポットAFだと正確に位置を合わせないといけないシーンですが「トラッキング:拡張認識スポット」を使って動物AFを利用すれば、大体、シマリスにスポットを合わせると、瞳AFを見つけてくれます。
で、α7R VIの「リアルタイム認識AF+」がすごいことになっていました。
これは木の奥の方に入ってしまっているシマリスさんなんですけど、この状態で瞳AFが発動しているってすごくないですか!?
天気も悪く、暗雲垂れ込める暗い空の上に、木の中に入られると、かなり暗いんですけど、これでも瞳を見つけてきます。すごいですね。
とにかく顔さえ見せてくれれば瞳AFが発動するんですけど、顔が見えなくなってもカメラがシマリスの場所を覚えていてくれるのか、頭部、胴体を正確に見つけてくれます。
もしかして人物の姿勢推定アルゴリズムだけではなくて、シマリスの姿勢推定アルゴリズムまで開発してしまっているのか!?と冗談を言いたくなるくらいの認識率の高さで、これは驚きました。
最大30fpsのブラックアウトフリー連続撮影も可能になっており、AF/AE演算は60回/秒も行っています。α1 IIの120回/秒にはかなわないものの、ジャンプシーンを狙った時も、かなり高い追従性を見せてくれています。
もちろん、勘所の悪い私はこんな写真を自力で撮影することはできないのでプリ撮影機能を使って撮っているんですけど、高い確率で瞳を捉えてくれていました。
今回はかなり暗いところでの撮影だったのでISO感度をかなりあげているため、作例にするのはちょっと厳しいんですけど、画質よりもこうしたシャッターチャンス!での撮影はOK! もうちょっと明るいところでシマリスを狙うようにしよう、と、心に誓った撮影会でした。
こちらはこの日の私のベストショットです。数少ないアジサイに向かってジャンプしているシーンですが、その瞬間にシャッターを切ることができました。帰ってきてから確認したら、これもちゃんと瞳にAFが行っていて、感動してしまいました。
ちなみに瞳AFが食いつくまでのスピードも上がっているように感じます。被写体を認識して見つけてくれるまでの時間が速いんですよね。ちゃんと比較をしているわけではないのですが、これって「BIONZ XR2」のおかげなんですかね!?
そして、こちらは最後にもうひとつの感動ポイントです。6時間、ほとんど電源を入れて連写撮影していたにも関わらず、バッテリー残量は24%! 今までであればバッテリー2本近く使い果たすところなのに、新型バッテリーの大容量化やシステム全体の省電力化の効果を実感しました。
ということで、作例ではないのですが、今回のプチ撮影会で撮影してきたα7R VIの写真を紹介します。
α7R VI+SEL100400MC F4.5 1/1600 ISO12800 400mm
まずはSEL100400MCの描写力を感じた1枚です。400mm・開放F4.5で撮影していますが、シマリスの瞳にピントを合わせるだけで背景は大きくぼけ、被写体が自然と浮かび上がります。
超望遠レンズというと野鳥や飛行機向けというイメージがありますが、小動物撮影でも非常に相性が良く、背景を整理しながら被写体を印象的に見せることができます。
写真をクリックしていただくと大きなサイズでご覧いただけます。
α7R VI+SEL100400MC F4.5 1/1600 ISO2000 400mm
葉陰でお昼寝中のシマリスを撮影した1枚です。このカットは400mmのテレ端で、ほぼ最短撮影距離付近まで寄って撮影しています。
先代のSEL100400GMはズーム全域で最短撮影距離0.97mという非常に優秀な近接性能を持っていましたが、SEL100400MCはワイド端0.64m、テレ端1.5mという仕様になっています。
スペック上はテレ端での近接性能はSEL100400GMに及ばないものの、実際にシマリス撮影で使ってみると、これだけ大きく写すことができました。小動物撮影では十分すぎる近接性能があり、背景を大きくぼかした望遠らしい描写も楽しめます。
α7R VI+SEL100400MC F4.5 1/1600 ISO5000 400mm
この日、一番「来たー!」と思ったのがこのシーンです。
りすの家にはアジサイが数株植えられているのですが、シマリスがちょうど切り株からアジサイの花にダイブしている瞬間に遭遇しました。体をいっぱいに伸ばしながらアジサイへ向かう姿がとても愛らしく、シャッターを切りながら思わず笑ってしまいました。
実はこのシーン、動き自体は一瞬です。体を伸ばしたかと思うとすぐに別の枝へ移動してしまうため、狙って撮るのはなかなか大変です。それでもα7R VIのAFはしっかりシマリスを追従。高画素機でありながら歩留まり良く撮影できたのは驚きでした。
ちょうど、このシーンを「α7R VI」をお買い上げいただいたkotesashiさんと一緒に撮っていて、同じシーンを同じカメラ、同じ瞬間に同じ連写モードで撮影されていましたので、同じ写真が世の中に2枚あることになると思います。(笑)
α7R VI+SEL70200GM2 F4.0 1/80 ISO4000 280mm
こちらは途中からSEL70200GM2へレンズ交換して撮影した1枚です。
ビワの実にしがみつくようにして食事をしているシマリスですが、瞳AFはしっかり目を捉えてくれています。葉っぱや実が入り組んだ場所で、しかもシマリスは絶えず動いているのですが、ファインダーを覗いている限りAFが迷う場面はほとんどありませんでした。
α7R VIは6680万画素機ということで撮影前は歩留まりを少し心配していましたが、実際には想像以上に快適。撮影後に等倍で確認しても瞳へしっかりピントが来ているカットが多く、高画素機であることを忘れて撮影に集中できました。
なお「6680万画素」ですがピクセル数は9984ドット×6656ドットになります。圧縮RAWでも1枚の撮影で67MB前後のサイズになりますので、メモリー容量もそれなりに用意する必要があります。今回は約2000枚の撮影をして132GBほどのファイルサイズになっていました。(圧縮RAW記録のみ)
これはタコさんウインナーではなくて、ザクロの花です。シマリスたちはこの花の蜜が大好物で、次の写真では実際に花を食べている様子を見ることができます。
※毎年、花を全部シマリスに食べられてしまうそうで実がひとつもならないこともあるそうです。
α7R VI+SEL200600G F6.3 1/1000 ISO2500 600mm
シマリスの大好物のザクロの花を実際に食べているところを撮影できました。
しかも、まるで花束を抱えているような格好でこちらを向いてくれています。この日撮影した中でも特にお気に入りの1枚になりました。りすの家ではシマリスの撮影に夢中になりがちですが、こうして季節の植物と一緒に撮影できると写真に物語性が生まれます。
α7R VIのAFはこうした葉の多い環境でも安定して被写体を追従。高画素機ながら歩留まりの良さは想像以上で、撮影後に見返しても「ピントが惜しい」と感じるカットはほとんどありませんでした。
α7R VI+SEL100400GM F5.6 1/1000 ISO12800 271mm
ザクロの花を食べるシーンだけでなく、次の花を探して枝から身を乗り出す様子も見ることができました。
シマリスは小さな体ながら驚くほど身軽で、こうして枝先にぶら下がるような体勢でも器用に移動していきます。このカットでは体を大きく伸ばした瞬間を捉えることができました。
使用レンズはお客様からお借りしたSEL100400GMです。今回の撮影会ではSEL100400MCをメインに使っていましたが、途中でSEL100400GMにも持ち替えて撮影しています。やはり慣れ親しんだSEL100400GMを持つとホッとします。軽快に振り回せるので、こうした予測不能な動きをするシマリス撮影では今でも頼りになる1本です。
動きの速いシマリスですが、α7R VIのAFはしっかり瞳を追従。背景の緑とザクロの花を大きくぼかしながら、体を大きく伸ばした一瞬を高画素で記録することができました。
α7R VI+SEL100400GM F5.6 1/1000 ISO4000 400mm
そして、この日の最後に現れたのがタヌキでした。
それまで園内ではあちこちからシマリスたちの姿が見えていたのですが、突然、姿が見えなくなり、短い鳴き声であちこちで鳴いていました。
「何かあったのかな?」と思っていたところ、園外の草むらにタヌキが姿を見せていました。
タヌキ自体はフェンスの外にいるのですが、シマリスたちには十分な脅威として認識されているようで、それまで元気に走り回っていたシマリスたちが一斉に身を潜めるようになり、姿を見かけなくなります。
普段は可愛らしい姿ばかりに目が行きがちですが、こうして野生動物同士の緊張感のある関係を目の当たりにすると、りすの家もひとつの自然環境なんだなと実感します。
このタヌキもまた、α7R VIの被写体認識AFでしっかり追従して撮影できました。シマリス撮影が目的で訪れたのですが、最後にちょっとした自然ドキュメンタリーのようなシーンを見ることができました。
α7 V+SEL100400MC F4.5 1/800 ISO5000 600mm相当
最後に、今回のプチ撮影会にご参加いただいたyukaさんの作品を紹介します。使用レンズはSEL100400MCでカメラはα7 Vをお使いいただいています。
地面に降りて木の実を食べるシマリスを低い目線から撮影されていて、背景が大きくぼけた印象的な1枚になっていました。
シマリスの瞳にしっかりピントが合っているのはもちろんですが、手前と奥のボケを活かした立体感のある描写も見事です。私も同じ場所にいましたが、こうした目線の低い構図は思いつきませんでした。
SEL100400MCは比較的軽量な超望遠ズームということもあり、こうしてしゃがみ込んだり、地面すれすれのアングルで撮影したりするときも取り回しの良さを実感できます。
同じ機材を使っていても撮る人によって作品の雰囲気がまったく変わるのも写真の面白いところですね。
α7 V+SEL100400MC F4.5 1/800 ISO5000 400mm
そして最後はこちら。
枝の上でひっくり返るような格好をしているシマリスです。
シマリスというと木の上を素早く走り回るイメージがありますが、実際には信じられないような体勢で枝にぶら下がっていることもあります。
お腹を見せた姿はどこかリラックスしているようにも見えますが、こうした一瞬の仕草を捉えられるのも長時間観察しているからこそですね。
SEL100400MCの400mm開放で撮影していますが、背景を大きくぼかしながらシマリスをしっかり浮かび上がらせています。軽量な超望遠ズームなので、長時間持ち歩きながらこうしたチャンスを待てるのも魅力のひとつだと思います。
同じ機材を使っていても撮る人によってまったく違う作品になるのも写真の面白いところです。
今回はα7R VIとSEL100400MC、SEL100400GMを持ち込んで撮影してきましたが、高画素化による解像性能だけでなく、AF性能や歩留まりの高さにも驚かされる1日になりました。
シマリス撮影は被写体が小さく動きも速いためカメラの性能差が出やすいジャンルですが、α7R VIは高画素機であることを忘れるくらい軽快に撮影を楽しませてくれます。
また季節を変えて、今度は秋のりすの家にも訪れてみたいと思います。
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アジサイ、ザクロ、ビワとシマリス α7R VI+SEL100400MC撮影会レポート
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