2024年5月23日

『INZONE Buds』がアップデートでHeadphones Connectアプリに対応

tecstaff PlayStation, Home AV & PlayStation Headphones Connect, INZONE Buds 2 コメント

ゲーミングギアのインナーイヤーヘッドセット「INZONE Buds」のアップデートが再開し、ソニーのヘッドホンアプリ「Headphones Connect」に対応するようになりました。

4月に一度公開されていたのですが、不具合があり公開を一時休止していたものが一昨日から再開しています。当店でも展示モデルで試してみました。

こんにちは、店員佐藤です。

「INZONE Buds」はUSBトランシーバーを使う超低遅延を実現したゲーム用のイヤホンです。Bluetoothの次世代規格「LE Audio」を採用していて、通常のBluetooth通信とは違い通信の遅延が安定しているのと低遅延により音ゲーなどでもまったく不満なくプレイができるイヤホンになっています。

USB Type Cのトランシーバーが付属しており、PlayStation 5やPC、スマートフォン、タブレットなどと接続が可能。Xperia 1 IV以降のハイエンドスマートフォンに搭載しているLE Audioにも対応をしています。

今回のアップデートではソニーの音楽用ヘッドホンを操作するHeadphones Connectアプリに対応するようになっています。

※1 お使いのスマートフォンによっては”Sony | Headphones Connect”アプリを使用するためにアップデート後、スマートフォンのペアリング情報を削除してから再度ペアリングをする必要があります。

※2 “Sony | Headphones Connect”アプリはLE Audio接続時にのみ対応します。従来のBluetooth接続（Classic Audio接続）には対応していません。USBトランシーバー接続には対応していません。

※3 本体のアップデートについては、引き続き”INZONE Hub”でのみ行います。

注意書きがやや多めなんですが、アップデートはPCから行うのみとなっています。

PC用ソフトウェアの「INZONE Hub」でPCとINZONE BudsをUSBトランシーバー経由で接続すると、アップデートの案内が出ますので、これに従ってINZONE Buds本体のアップデートを行います。

時間にして20分ほど、データの転送にかかりました。

スマートフォンとの接続は通常はUSBトランシーバーを使うところなんですが、この接続だとHeadphones Connectは利用ができないとのこと。

BluetoothのLE Audioに対応しているのはソニーのスマートフォンでは「Xperia 1 IV」「Xperia 5 IV」「Xperia 1 V」「Xperia 5 V」「Xperia 1 VI」の5機種のみとなります。これらの機種をお使いの方であればHeadphones Connectでの利用ができるようになります。

ということで、今回は「Xperia 1 V」で接続してみました。一度、いままでの接続情報は削除して、改めてBluetoothの新規接続で設定します。Android OSのFast Pair機能には対応していないため、手動での接続になります。

設定後、Headphones Connectを開くとちゃんとINZONE Budsが接続されたヘッドホンとして表示されます。ちゃんとINZONEのイメージカラーのパープル基調の画面になるのが嬉しいです。

初期設定の際にご覧の画面（画面左）が表示されますが自動で外音コントロールが切り替わる「アダプティブサウンドコントロール」や大音量から耳を保護する「セーフリスニング」などの機能は使えません。

ノイズキャンセル、外音取り込みなどの機能は自動で切り替えることはしてくれませんが、手動での切り替えは可能。INZONE Buds 本体の左イヤホンの側面をタップすると切り替わる機能が使えるので、これでノイキャンと外音取り込みを使う形になります。

音質を調整するイコライザーには「ファインド・ユア・イコライザー」という機能があり、自分でイコライザーのグラフィックを操作しなくても、ランダムに音質を変えた数字を選んでいくと好みの音質を作り上げてもらうことが可能。

私がやるといつも一番「ドンシャリ」な音を作ってしまうんですが、耳に自信がある方はオリジナルの音を覚えておき、それを探してみると面白いかも。最後にイコライザーをグラフィカルに見せてくれるのですが、これを完全フラットにすることができたら、相当な耳の持ち主だと思います。

その他、アプリ「Headphones Connect」を使うことのメリットとしては「アクティビティー」という視聴履歴が残ること。どんなコンテンツを聞いているのか時間やシチュエーション別に記録を取ってくれたり、仕様時間の累積を記録してくれたりします。

自分がどの機種をどれくらい使っているのかなどもわかるんですが、私はこういうログ取りが大好きなので、これのためにソニーのイヤホンを使っていると言っても過言ではないくらい。

INZONE Budsもこうして履歴が残るのであれば、個人的にゲーム用として買っちゃおうかな!?

INZONE Budsならではの項目もありました。

「接続優先」と「低遅延」モードがあるようです。他のモデルでは「音質優先」と「接続優先」の2択になるんですが、さすがINZONE Budsですね。私にどれくらいの遅延の感度があるのかわかりませんが試してみたところ当店のINZONE BudsとXperia 1 Vで低遅延モードにすると数秒毎に接続が切れてしまうことが判明。使い物にならなくなってしまったんですが、設定を元に戻すこともできなくなり、結局、自宅へ帰ってから他の機種を使って接続して設定を元に戻すということをしました。

説明にあるとおり、接続が不安定なときは「接続優先」にするように記載されていますので、この実験は他に元に戻すことができる環境があるところで試されるのが良いと思います。

その他、セーフリスニング機能は使えません。あと、Android OSにある「デバイスを探す」にもINZONE Budsは非対応です。Fast Pairでの接続ができないので仕方がありません。

以上、アップデートしたINZONE Budsのレポートでした。

★ソニーサポートゲーミングギア「INZONE」ソフトウェア更新のお知らせ


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