『ZV-1』で撮れるスーパースローモーション「HFR」撮影の話
今回はVlogcamの「ZV-1」のお話しです。先週土曜日にご来店のお客様からハイフレームレート撮影のご質問をいただき、登場当初のサイバーショット「DSC-RX100M4」のときのお話しをしていたんですが、そういえば最新モデルの「ZV-1」ではどんなことになっているんだっけ? ということで試してみました。
機能がちょっと変わっているようです。
こんにちは、店員佐藤です。
「ハイフレームレート撮影」というのはデジタル一眼αには搭載がなく、サイバーショット「DSC-RX100M4」以降に搭載された機能。メモリー一体型の積層CMOSセンサー搭載モデルに突如搭載された機能で、それまで業務用の特殊なカメラでしか撮影ができなかった1秒間に1000コマ近い超高速撮影を、我々素人に撮らせてくれるとんでもない機能を提供してくれました。
通常の動画撮影モードとは別に「HFR」というモードで搭載されていて、普通の方は「MR」とか「SCN」とか英語表記だと意味がわからないよねー、というモードになってしまっていると思いますが、これを使える様になると、ちょっと普通では撮れない映像が撮影出来ます。
ただ、特殊な撮影方法なので、本番前に一度練習をしておく必要はあります。今回は私も練習です。
撮影モードを「HFR」にしたらメニューの動画(カメラマークの2番)の最初のページある「ハイフレームレート設定」にて基本的な設定を行います。
これがハイフレームレート撮影の設定の一覧で、これ以外は絞りだの露出だのシャッタースピードだのの、普通のカメラ撮影と同じ話になります。ハイフレームレート撮影の特殊な設定はこのページだけに集約されているところが素晴らしいところ。
特殊な設定で理解しなくてはいけないのは「記録設定」と「フレームレート」の設定です。この2つは全く別の話になっています。
まずは「記録設定」ですが、こちらは録画して残す動画のフォーマットの設定になります。フォーマットはXAVC S HDフォーマットになり、ビットレートは50Mbpsの固定。そして秒24コマか、30コマか、60コマのいずれかで記録を残すことになります。
録画した動画には音声は入らないのでどれを選んでもOK。あとで編集する動画のフレームレートに合わせておくと良いと思います。60pよりも24pの方が画質的に有利、とかいう話もありますが撮影される画質はやや落ちます。あまり気にしなくて良いと思います。
肝心なのはこちらの「フレームレート」で、こちらは1秒間に何枚のコマで撮影するのかを設定。これと記録設定のコマ数で何倍スローモーションになるのかが決まります。
1秒間に撮影するコマ数が多く、記録するコマが少なければ最大で40倍スローとかになります。ですが、これで記録すると1秒間の撮影が40秒になります。すごい長い録画ファイルができてしまうんです。960fpsを60p記録とかなら16倍スローになるので1秒間の撮影が16秒くらいにしかなりません。
たっぷりと撮影するのであれば60pにしておいが方が画像の管理は楽かも。
それと、画質優先、時間優先というのがあるのですが、これは撮影時の有効画素数を少なくして撮影時間を長く稼ごう、というもの、有効画素を多くして画質を上げるけど撮影時間が短くなる、というものの二者択一になります。
その関係はこちら。
あれ?読み出し画素数ってずいぶん少ないんだな?と、思われる方も多いと思いますが、それはそうなんです。やってみえると分かるんですが、プリRECを行いながらの撮影になり1秒間に1000回近いシャッターを切りながらの撮影を行っているんです。猛烈にバッテリーを食います。カメラの負荷も相当なもので、これくらいしないと秒960コマ撮影というのはできないんですね。
しかも撮影時間は画質優先だと約1~2秒。撮影時間優先だと約3秒と非常に短くなっています。実測で測ってみると画質優先の480fpsも960fpsも1.8~1.9秒くらいの撮影はできるので、どのフレームレートを選んでも2秒くらいは撮れる物、と、思って大丈夫です。
ちなみに先行奇襲のサイバーショットRX100シリーズではもっと撮影時間が長いモードも用意されていたんですが、記録時間が猛烈に長くなっているのがわかるでしょうか? 撮影は数秒なんですが、撮影後にメモリーカードへ動画フォーマットで記録する際に最大で278秒とかかかるんです。278秒っていうと4分半以上です。それくらいの時間、カメラを使えなくしてしまうモードだったんですが、ZV-1ではそこを割り切って、2~3秒の撮影で切り上げるように変更されているみたいです。
実際に使ってみると、利用するシーンなんてそれくらいの短い時間で全然OKなんです。なるほど、これは大英断です。
ということで、基本的な機能を自宅でおさらいしたら、Vlogcamの「ZV-1」を持って近所の公園へ出かけてきます。持ち歩きにはINDUSTRIAさんのVグローブがオススメ。
シューティンググリップを装着するとどうしても大きくなってしまう「ZV-1」のセットを圧縮ウレタン&マイクロフリースで包み込んで保護してくれます。
これでカバンに放り込めば、あちこちあたることもなく安心して持ち歩けます。
さて、実際の撮影ですがHFR撮影モードに入れると上記の画面になります。この時点で露出やフォーカスを決定し、中央ボタンを押すと、フォーカスも露出もすべてロックされてプリRECが始まります。
あとは録画ボタンを押せば録画開始になるんですが、その録画ボタンについても設定があります。
スタートトリガーとエンドトリガーと言って、これは撮影開始時にRECボタンをおすか、終了時にRECボタンを押すかが選べるモノ。アクションがあったときに「あ、RECボタンが間に合わなかった!」というのが、こういう撮影では起こりまくるので、ここは「エンドトリガー」がオススメ。アクションがあったときに、それを見てからRECボタンをおすことで、RECボタンを押した2秒前からの記録ができます。
「エンドトリガーハーフ」というのは、通常のエンドトリガー撮影の半分の記録時間にする、というもの。画質優先で1秒に満たないほどの撮影しかできないんですが、そういう撮影向きなんでしょうね。
ということで、実際に撮影してきたモノがこちら。
これはサンプルで普通の撮影、普通の撮影をスローモーションにしたもの、そしてハイフレームレート撮影のものを比較してみました。
960fpsだけ画角が狭くなっていますが、そういう撮り方をしたわけではなく、有効画素数が少なくなるため画角が狭くなるというものです。やってみるとわかりますが、割と撮影は難しいんです。
こちらは1時間くらいの散歩で私が撮ってきたものをまとめてみた動画です。
いつもはもっとたくさんトンボもチョウチョもいるんですが、今日は天気もイマイチでちょっと数が少なかった。ですが、エンドトリガーのコツはつかんできたかも。
大体のコツはわかってきたので、次の散歩の時はもうちょっと撮れ高を増やせると思います。
撮影した動画ファイルはスマートフォンに転送することが可能。スマートフォン側で編集すればすぐにInstagramなどで動画投稿に使うコトもできますね。これはスマートフォンでの撮影は難しいのでは?
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