4Kメディアプレーヤー『FMP-X7』開梱レポート その2

LINEで送る
Pocket

DSC00001.jpg

ソニーから発売された4Kメディアプレーヤー「FMP-X7」の開梱レポートの続編です。

前回はお店で開梱してスカパー衛星の信号が受信できず、それでも4Kハンディカムの編集映像が見られたり、ハイレゾ音源の再生ができたりというメディアプレーヤーとしての機能を紹介しましたが、今度は自宅へ持ち帰って4Kチューナーとして使ってみるところまでを紹介します。

今回はバッチリとスカパーで放送されている4Kの試験放送がしっかりと見られます。

 

DSC00002.jpg

本当はお店で立てる予定だったスカパー用のCSアンテナですが、自宅へ持ち帰ってきました。箱はでかいのですが重さはたいした事はなく軽々持ち歩けます。

DSC00003.jpg

これをマンションのベランダに設置します。うちのマンションは南南東を向いているので予定ではほとんど正面にスカパーの衛星があることになります。まずは仮設置。

DSC00004.jpg

地上放送の場合は大体の向きを合わせておけば受信できてしまうものですが、衛星放送はかなりピンポイントで向きを正確に合わせないと受信はできません。向きをジリジリと変えては2~3秒待って、また動かして、というのを繰り返します。またアンテナの上下角についてはアンテナの説明書にあるのですが、設置する地域によって仰角の指定があります。東京・埼玉のあたりだと46度に設置して、パラボラアンテナの先端にある受信機の角度も19度に傾けるなど、事前にアンテナ調整をする必要もあります。

説明書の通りにやれば問題ないのですが、説明書を読まずに適当に受信するぞ!とやると数週間は受信ができないかもしれません。

さらに、JCSAT3とJCSAT4の2つの衛星を同時に受信させる必要もあります。ひとつだけ受信できれば成功ではなく、2つ同時に受信できるようにしなくてはいけないので、アンテナの取説は絶対に読んでその通りにやりましょう。

仰角と先端のアンテナの角度を決めたら大体の位置だけ決めて、ケーブルをスカパーチューナーにつなぎます。ここではソニーの4Kメディアプレーヤー「FMP-X7」に接続。

DSC00005.jpg

初期設定を行いスカパーのアンテナ受信メニューに入ってアンテナのレベル確認画面まで行ったら、また、再びアンテナ調整をします。

通常であればテレビを見ている人と、アンテナをいじる人の二人に別れてレベルを教えてもらいながらアンテナの向きを調整するのですが、ここで良いアイデアがあります。レンズスタイルカメラ「QX1」を使っちゃうんです。

QX1でテレビ画面が写るようにしておき、それをXperiaのPlayMemories Mobileで受信。

DSC00006.jpg

Wi-Fiで接続されているので、ある程度距離が離れてもXperiaでQX1の映像が見られるんです。この手を使うとアンテナのレベル調整も一人で出来ちゃいました。

うん、この手は便利です。

DSC00007.jpg

衛星信号をあっさりと受信成功させて、FMP-X7に戻るとチャンネル設定の画面になります。4K試験放送をしている「Channnel 4K」以外のチャンネルも出ていますが、これらはスカパー!と契約する必要があるもの。

今回はスカパーとは契約をせずにChannnel 4Kだけを受信したいと思いますので、他は無視。

DSC00008.jpg

FMP-X7のホーム画面に戻るとご覧の通り、スカパーのプロモーションチャンネルと「Channnel 4K」だけが表示される状態になります。

よし、早速4Kの試験放送を見るぞ!と、チャンネルを合わせてみると。。。

DSC00009.jpg

契約が必要というのが画面に出て、まだ4K試験放送は見ることができませんでした。

DSC00010.jpg

むむむ、番組表を出すと4Kチャンネルの放送番組は表示されるんですが、いざチャンネルを合わせるとだめみたいです。

BSとか110度CSの有料放送と同じ様な感じです。

DSC00011.jpg

ということで「Channel 4K」の公式ホームページを開き、コールセンターへ電話で連絡します。年中無休で10時~17時までの間に電話をすると「Channel 4K」の開通手続きをしてくれます。

☆次世代放送推進フォーラム「NextTV-F」公式ホームページはこちらから

伝えるのはスカパーカードに記載されている16桁の番号と、自分の名前、電話番号、住所などです。それとどこのメーカーの4Kチューナーですか?というのも聞かれました。ソニーです、というとFMP-X7ですね、という確認をされていました。

放送主体である「次世代放送推進フォーラム」で、そういうデータを集めているんですかね。

申し込みが済むと1時間以内に衛星から申し込みをしたカードの番号の受信許可の信号が送られてくるそうで、それを待ってくださいとのこと。1時間と言いつつもすぐに受信できたりするんだよなぁ、と、待っていたんですが今回は40分くらいかかってようやく開通しました。

DSC00012.jpg

キター! 4K映像!! ハイビジョンのアップコンで最高の2K映像が見られる4Kテレビ、でしたが、本物の4Kソースの映像がくると、これはやはり段違いの解像度。これと同じ感動を14年くらい前に味わったなぁ。

そうです。それまでアナログ放送を見ていたハイビジョン対応テレビにBSデジタル放送が始まって、本物のハイビジョン映像がスーパーファインピッチブラウン管に映し出されたときの感動と一緒。

また、この感動に出会えました。

普段、ゴルフ番組なんてまったく興味もなく見ることもないのに、ふむふむ、ゴルフ場の芝って結構荒れてるんだなぁ、とか言いながら30分くらい見てしまいました。

テレビのアナウンサーさんも4Kモニターを見ながら実況中継をしているのか、4K映像だとプロゴルファーが読んでいる芝目をテレビで一緒に見ることができる、という話をしていました。まさにそんな感じです。

DSC00013.jpg

これで1週間先までの番組が確認できるので、この連休中に録れる番組は全部録画予約をします。そう、ここ自宅でしかスカパーの受信ができないので、この休日にどっさりとHDDに番組録画
をして、これをうちのお店の店頭でお見せしようという作戦なんです。

本物の放送をお見せしたいところではありますが、試験放送期間中は繰り返し同じ番組を放送しているだけなので、これでも案内はできるかな、と。

先ほどのゴルフ番組も「フジサンケイクラッシック2013」なので去年の9月に行われたイベントのものになるし、巨人戦も昨年の10月3日のヤクルト戦ばかりを繰り返し放送しているだけなんです。

 

4K放送をしているのは、今のところ「Channel 4K」の1局だけで、しかも放送時間も限られています。土日祝日は放送時間を拡大していますが、それでも朝の10時から夜の22時まで。(平日は12~19時まで)

DSC00015.jpg

週末だけではあまり録りためることはできないのですが。。。

DSC00014.jpg

織田信成選手が登場した「フィギュアスケート/グランプリファイナル2013」も今日は放送があり、4Kの画質の良さを実感するのには充分! こういう映像で観客席の方の顔が一人一人全部見えてしまうシーンとかぞっとするほどの解像感の高さを味わえます。

やっぱり、4Kはすごいなぁ。。。

放送されている主な番組はこちらで見られます。まだ試験放送の段階なので放送されている番組の種類が少なすぎて、これらを見るために4Kチューナーを買おう!というオススメはできないんですが、こういう新しい技術の立ち上がりが好きで、これから徐々に増えていくであろう4Kコンテンツをじっくり味わいたい、という方にオススメ。

ま、これを買って試験放送だけを楽しむというのではなく、来年2月になれば有料放送で4Kチャンネルが4局オープンして、さらにアクトビラでも4Kのビデオオンデマンドサービスがスタート予定。このFMP-X7もアクトビラ対応になる予定ですので、そのときまでに用意をすれば良いわけですが、どうせ買うなら早いうちに!ってことです。

BSデジタルも、地上デジタルも早々に体験させてもらえているので、今回も試験放送のうちにこうして4K映像が見られてちょっと幸せです。

ちなみに今夜は「ポール・マッカートニー アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー 東京ドーム最終公演」のライブがノーカットで放送されています。これを4Kで体験できるのは、ほんの一握りの方だけなんです。かなり優越感を味わえます♪

 

フィギュアスケートもポールマッカートニーも、10月になって初めて放送される4K番組。試験放送中ではありますが、こうしてときたま新番組も追加されているようです。

☆インプレス AV Watch『4K試験放送「Channel 4K」が10月から時間拡大。土日祝は12時間、新番組も』

 

DSC00004.jpg

さて、今回接続している4Kブラビアは自宅にある2013年製の4Kブラビア「KD-55X9200A」です。このモデルは前期型では4K放送で利用している著作権保護技術「HDCP 2.2」への対応がされていません。

ソニーではパーツ交換によるアップデートを無償で行うというお知らせをしています。

☆ソニー製品情報サイト お知らせ「4K対応液晶テレビ ブラビアKD-65X9200A、KD-55X9200AのHDCP2.2対応のためのアップデートのお知らせ」

☆当店blog 14.8.14「4K対応ブラビア『X9200Aシリーズ』基板交換レポート」
☆当店blog 14.7.24「4K対応ブラビア『X9200Aシリーズ』基板交換申し込みについて」

我が家も8月に早々にアップデート作業をしてもらっています。作業を見せてもらっていたら交換したのはHDMIの4番入力のところだけ。ここの端子の基板交換をしていってくれて、どうやらここにHDCP 2.2の処理回路が搭載されているみたいです。

なので、FMP-X7とのHDMI接続はHDMI 4入力に接続するしか方法がありません。

とはいえ、2014年モデルの「KD-49X8500B」の場合もHDMI 2入力にしか接続ができないみたいなので、作りは同じなのかも。

DSC00016.jpg

そんなわけで2013年モデルの4KブラビアでもFMP-X7は接続して4K映像の視聴ができました、というお話でした。

テレビの接続機器にはPS4、PS3などと並んでFMP-X7が表示されているし、FMP-X7のリモコンをいきなり操作すればFMP-X7の入力切り替えをした状態で4Kブラビアが起動します。HDMIの規格のおかげで、外付けチューナーだから操作が面倒になることもないし、良い感じで使えます。

FMP-X7のホーム画面は2014年モデルのブラビアとUIを統一している感じでシームレス感もあるんですが、「あれ? 今、テレビと4Kチューナーとどっちの画面にいるんだ?」という迷いがない分、2013年モデルの4Kブラビアでも使い勝手は良いかも。

2013年モデルの4Kブラビアオーナーさんも、FMP-X7はご利用いただけます。スカパーの受信が出来る様であれば安心してご購入ください。

 

DSC00027.jpg
★ソニーストア 4Kメディアプレーヤー「FMP-X7」のご案内はこちらから

☆当店blog 14.10.10「4Kメディアプレーヤー『FMP-X7』開梱レポート その1」
☆当店blog 14.10.3「ショールーム展示の『FMP-X7』実機レポート」
☆当店blog 14.9.29「4Kメディアプレーヤー『FMP-X7』発表」

 

 

DSC00001.jpg
★ソニーストア 4Kブラビア「KD-49X8500B」のご案内はこちらから
※発売当初は320,000円→289,880円→264,880円→234,880円になりました!

DSC00002.jpg
★ソニーストア 4Kブラビア「KD-55X9200B」のご案内はこちら
※発売当初は450,000円→419,880円→409,880円→389,880円になりました!

 

DSC00008.jpg
★ソニーストア 4Kブラビア スペシャルコンテンツはこちらから

☆ソニー商品情報「4K映画が当たるキャンペーン」のご案内はこちらから

☆当店blog 14.9.18「4Kブラビアで観る『ハイブリッドキャスト』」
☆当店blog 14.9.5「4Kブラビア49型がクーポンフル活用で20万円以下に!」

☆当店blog 14.9.2「4K放送の新ロードマップが公開」
☆当店blog 14.8.2「4Kブラビアが一斉値下げ」
☆当店blog 14.7.21「ソニー×アニメ『アナと雪の女王 3D』」
☆当店blog 14.7.3「ソニー×アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』」

☆当店blog 14.6.9「4Kブラビアでリフォーム! 今週は映画三昧」
☆当店blog 14.5.21「ソニー『4Kチューナー』の開発を発表」
☆当店blog 14.5.18「4Kブラビアで『ガンダムUC EP7』」
☆当店blog 14.5.21「VAIOの映像を『Miracast』で4Kブラビアに!」
☆当店blog 14.4.24「4K試験放送が6月2日から開始!」
☆当店blog 14.4.16「新型4Kブラビアでの写真鑑賞機能レポート」
☆当店blog 14.4.15「4Kブラビア 2014年モデルが発表」
☆当店blog 14.4.10「2014年モデルの新型ブラビアのメニュー画面」
☆当店blog 14.4.2「液晶ハイビジョンテレビ『ブラビア』5シリーズ10機種を発表」

 

ソニーストア
★ソニーストアのご利用はこちらから

 

LINEで送る
Pocket