電子書籍『Reader』でハードカバーに挑戦!
ちょっと遅い報告になりますが、今年のソニーストアのお買い物第1号が先々週末に届いていました。電子書籍「Reader」の6型モデルの方のブックカバーです。壊滅的に品不足になってしまっている6型Readerの「PRS-650」ですが、ブックカバーの方も品薄になっていて、昨年末に予約をしていたものがやっと買えたという次第なんです。
今年になってから出荷状況はどうかなぁ、と当店のオーダーリストをウォッチしてはいるんですが、ちょっとずつオーダーはあるものの、ごく少数でドサッと入荷はないようです。まだしばらくはこんな状況が続くんですかねぇ。
さて、今日はちょっと思いついたことがあってReaderでハードカバーの自炊に挑戦してみました。そのレポートです。
きっかけはこのサイズの大きな6型電子書籍「PRS-650」です。このモデルは一回り「PRS-350」よりも画面が大きく、本をバラしてスキャナで取り込む自炊ブックには向いている、と、思われる機種。
それでも文庫本の紙面よりは6型の方が小さく、実際の取り込んで見るとこれくらい文字のサイズは小さくなります。5型の「PRS-350」はさらに文字が小さくなるわけで、ま、これくらいが限界だよなぁ、というところで昨年は自炊作戦を終了していました。
本当は我が家の本棚を大きく占有しているのはハードカバーの小説。これを片付けたいんですが、文庫本よりもこっちの方が文字は小さくなるんです。
比べて見ると、こんな感じ。文庫本よりもさらに文字が一回り小さくなっている上に、段組されていてこうして2段になっていたりするんです。
文庫本でも文字が読みやすさギリギリってところなのに、さらにこんなに小さくなってしまうんではまず読めないだろう、と、思うじゃないですか。
が、そこに裏技がありました。
裏技っていうか、説明書にちゃんと書いてあって、それを読んでて見つけたんですが(^_^;)、取り込んだ自炊ブックを表示しているときに虫眼鏡マークを押してページモードを呼び出します。
すると、表示方法を上記の5つから選択することが可能に。注目は4分割(上下)というところ。これは画面を大きく4つに分けて、それを別々に読ませてくれるというものになります。
なるほど、これを使えばハードカバーで買ってしまった「ペリカン文書」も普通に読めるかも!
試しに文庫本で4分割表示をやってみると、こんな大きさになります。小学1年生の教科書サイズまでは行きませんが、それでもこれ、小学3年生くらいの教科書になっているかも。っていうか、これ結構読みやすいかも。
ということで、ハードカバー本の「ペリカン文書」を試しに断裁して取り込んでみましょう。そうか、この本、1994年4月とかに映画化された本だ。もう20年近く前の本になってしまうんですねぇ。
自炊についての話は当店blogで挑戦記録を細かくお届けしていますので、下記のページでご覧いただくとして。。。
☆当店blog 10.12.2「ScanSnap S1500で初めての『自炊』挑戦レポート」
☆当店blog 10.12.7「ScanSnap S1500で2回目の『自炊』実験レポート」
☆当店blog 10.12.8「ScanSnap S1500で3回目の『自炊』体験レポート」
☆当店blog 10.12.13「ScanSnap S1500で4回目の『自炊』実戦レポート」
この自炊作業って興味のある方が多いみたいで、今日はうちの経理部長が「一度やらせてみてくれ!」って言うので手伝っていただきました。裁断するのがちょっと大変なんですが、本を分解する作業って滅多にないので、ちょっと楽しい体験だったりします。
裁断するよりもスキャニングするところの方に驚いていて、ま、これで電子化できるんですよ、という説明をしたら、何冊か家から電子化したい本があるから持ってきてやらせてくれって話になりました。
そうか、ReaderがなくてもこうしてPDFファイルにできることってメリットが多いんですよね。
ということで、無事、自炊作業終了。早速、ハードカバーの本をソニーReaderに転送して表示してみるんですが、これがまた結構な解像力があって、無理すればこの状態でも読めないことはありません。
ただ、字のサイズはご覧の通りでミニチュア本みたいになってしまっています。
これを4分割表示にしてみると。。。
すみません。これ、予想外の話なんですが、4分割表示を使うとハードカバーの本の場合、オリジナルよりも文字が大きくなります。6型はもちろん、5型のPRS-350でもご覧の状態。ハードカバーの本の文字が小さくて読みにくい、という方は自炊してソニーReaderで読んだ方が読みやすいってことになりそうです。
意外な真実でした。
ただ、拡大する分、ちょっと文字がにじみ気味になるのでスキャンするときにもうちょっと解像度を上げるか圧縮率を下げてデータ量を増やしてあげた方がよいみたいです。そのあたりはもうちょっとスキャナの設定を変える必要がありますが、うん、これでまたソニーReaderのアピールポイントをひとつ見つけた気がします。
さ、今日から1994年に買った「ペリカン文書」を読みながら通勤を楽しもうと思います。
【追記】
ぱ~ぷさんからコメント欄で画面回転を試してみてはいかがですか?とのことで、早速試してみました。
画面のズーム機能の中に画面の回転ボタンがあります。これを使うと表示が90度横に向きます。この状態でズーム率をページの横幅いっぱいにすることで上下2段組のページが上下で2分割表示になるというわけ
です。
ページ送りとかこんなのでうまく行くのかな?と、思って試してみたんですがこれが別に問題なく自然にページ送りをすることが可能。へぇ~。これはこれで読みやすいですね。
文字のサイズは文庫本よりも小さなものになりますが、使ってみるとわかるんですけど、これ多少文字が小さくても読めてしまうんです。ページ送りの手間が半分になる分、小さな文字が平気な人でしたら、この方法でも良いかも。
ぱ~ぷさん、ありがとうございました。
★ソニーストア 電子書籍「Reader」のご注文はこちらから
☆当店blog 10.12.23「6型Readerが到着」
☆当店blog 10.12.15「電子書店サービス「パピレス」がReader向けに配信開始」
☆当店blog 10.12.9「Readerのブックカバーの話」
☆当店blog 10.12.9「電子書籍『PRS-650』開梱レポート」
☆当店blog 10.12.9「電子書籍『PRS-350』開梱レポート」
☆当店blog 10.12.13「ScanSnap S1500で4回目の『自炊』実戦レポート」
☆当店blog 10.12.8「ScanSnap S1500で3回目の『自炊』体験レポート」
☆当店blog 10.12.7「ScanSnap S1500で2回目の『自炊』実験レポート」
☆当店blog 10.12.6「大ヒット御礼!『Reader』オーダーレポート 第2弾」
☆当店blog 10.12.3「電子書籍『Reader』オーダーレポート!」
☆当店blog 10.12.3「電子書籍『Reader』先行予約販売スタート!」
☆当店blog 10.12.3「電子書籍『Reader』受注開始直前情報」
☆当店blog 10.12.2「ScanSnap S1500で初めての『自炊』挑戦レポート」
☆当店blog 10.12.2「電子書籍『Reader』の最新情報」
☆当店blog 10.12.1「ソニー『Reader』の受注開始は明日かな?」
☆当店blog 10.11.26「電子書籍『Reader』ファーストインプレッション」
ぱ~ぷ
2011年1月17日 @ PM 9:24
上記のケースは4分割にするより画面を回転させて上下2段に分けて
読めば十分かもしれません。一々拡大ボタンを押さなくて良い分手際よく
ページがめくれますし。追加で試してみてはいかがでしょうか?
店員佐藤
2011年1月18日 @ PM 1:24
♪ぱ~ぷさん、こんにちは。
アドバイスありがとうございます。
そんなうまいことできるのかな?と、思ったらうまいこと
出来てしまいました。ページ送りの回数も少なくなるし
これはいけてますね!
たけだ
2011年1月18日 @ PM 5:10
トップの写真とハードカバーって文言で、Reader本体のカバーを「自作」したのかと勘違いしましたw
店員佐藤
2011年1月18日 @ PM 6:55
♪たけださん、こんにちは。
プラスチックのはめ具だけ手に入れられれば自作することが
できそうですね。でも、これはさすがに部品取りはできそうも
ないですよ。
ぱ~ぷ
2011年1月19日 @ AM 7:17
お役に立てて何よりです。
私も色々試したのですが、(このエントリーとは関係ありません)横書き文書は
一般的に横回転させると読みやすくなるようです。特にB5・A4サイズの原稿を
電子化したものは顕著に効果が出るので画面の回転機能は何かあったら
まず一度試してみると良いと思います。
プラスすると、画面の回転はオプションボタンのメニューの一番下にも出て
きます。拡大ボタン経由より圧倒的に楽なのでそちらを利用してみてください。
店員佐藤
2011年1月19日 @ AM 11:53
♪ぱ~ぷさん、こんにちは。
文字サイズを文庫本基準で考えて、それよりも小さいと読みづらい
という説明の仕方をしていたんですが実際に使ってみると、どんなに
小さくても読めてしまいますね。横書きなど確かにサイズぴったりに
するとそれが一番読みやすそうですね。