新型『VAIO Zシリーズ』当店のオーナーメードレポート
新型VAIOの発表&発売から一週間経ちました。今回も新型VAIOのご注文、ありがとうございます。ちょっと時間が経ってしまいましたが、当店経由のVAIOのオーダーを集計しています。
機種別にオーダー数を見てみると、やはり今回も一番人気はVAIO Zがぶっちぎりでトップ。気になるオーダー内容を紹介しつつ、お客様からリクエストいただいたパワーメディアドックについてのベンチマーク、簡単なテストをしてみましたので紹介したいと思います。
外観はほぼ一緒なんですが、中身はSandy BrigdeからIvy Bridgeへ入れ替わっており完全に新型モデルになっている新型VAIO Z(写真左)です。
プロセッサーにモバイルノートでは初めてクアッドコア・プロセッサーを搭載することができるようになったのと、グラフィックがスペック上で「AMD Radeon HD 6650M グラフィックス」から「AMD Radeon HD 7670M グラフィックス」へ変わっています。
ですが、これは本体側のアーキテクチャが変わった事によるナンバリングの変更でパワーメディアドック自体は先代のVPCZ21世代から変更にはなっていないそうなんです。
本当ですか? それ? ということで、その実験をしてみました。
土曜日のVAIO Lの企画・開発者トークショーでお会いしたお客様に「ファイナルファンタジー11のベンチマークとか見せてもらうと参考になるんですけどやってみていただけませんか?」との話もあったので、新型、旧型のメディアドックを入れ替えてVPCZ21とSVZ131のグラフィック性能のベンチマークテストです。
ちなみに「ファイナルファンタジー11」のベンチマークソフトってこれで良いんですよね?(^^;)
昔から使われているソフトで3DCGを描画すると、ファイナルファンタジー11をパソコンで動作させたときの指標となるスコアが画面右下に表示されます。ムービーが進行していくとスコアの数字はドンドン大きくなっていくんですが、最終的にどこまで数字が増えるのかを見ます。
それと同時に、こちらはあまりアテにならないんですがWindows 7 OSに標準で搭載されているWindows エクスペリエンス インデックスによる基本スコアも見ておきました。上記のものは新型VAIO Zのパワーメディアドック接続時のスコアです。一番低いスコアになるのがグラフィックス、ゲーム用グラフィックスになるので下記の表のスコアはどれもグラフィックスのサブスコアという意味になります。
午前中にがんばって計測してみた結果がこちらです。
VPCZ21(従来型) | SVZ131(新型) | |
本体のみ | インデックス : 6.2 FF11スコア : 4035 |
インデックス : 6.5 FF11スコア : 4886 |
従来型付属 パワーメディアドック |
インデックス : 6.8 FF11スコア : 5389 |
インデックス : 6.8 FF11スコア : 5717 |
新型付属 パワーメディアドック |
インデックス : 6.8 FF11スコア : 5341 |
インデックス : 6.8 FF11スコア : 5733 |
それぞれのスコアはどれも1回しか取っていませんので、参考値というか誤差も含まれていると思います。ですが、これを見る限りは確かにパワーメディアドックについては同じモノを使っているみたいですね。
ただ、VAIO Z本体側の性能があがっており、どの数値を見ても新型VAIO Zの方が結果が高くなっています。VAIO側のプロセッサー、アーキテクチャの変更により、それに最適化したグラフィックドライバーにアップデートされていて、それによりグラフィック性能は約25%向上している、というのがメーカーさんからうかがっているお話。
ベンチマークするソフトウェアによってこういう数値は変わってくると思いますが、ファイナルファンタジー11のベンチマークソフトでは本体のみで計測すると約20%の性能向上、パワーメディアドックを利用したときは約6~7%の性能アップになっています。
ファイナルファンタジー11のベンチマーク結果数値のスコア指標をみると、どの状態でも「とてとてPC」というところに分類され『FINAL FANTASY XI for Windowsをデフォルト状態でとても快適に動作させることができるマシンだと予想されます。グラフィックカードが推奨環境以上であるならば「FINAL FANTASY XI for Windows」が高解像度モードでもストレス無く動作する可能性があります。 』とのお褒めの言葉をいただいています。
念のためデバイスマネージャーでパワーメディアドックのグラフィックスプロパティを見ると、どっちをつないでも本体が従来型のVAIO Zならば「AMD Radeon HD 6650M グラフィックス」という表示になり、新型VAIO Zでデバイスマネージャーを調べてみるとどっちのパワーメディアドックでも「AMD Radeon HD 7670M グラフィックス」と表示されます。
新型VAIO Zが登場したし、パワーメディアドックだけ購入して、自分の昨年夏に購入したVPCZ21のグラフィックス性能を向上しよう!というのを試しても無駄です。(^^;) 逆にVAIO Z本体だけをパワーメディアドック無しで購入して、従来型のパワーメディアドックで動作させても大丈夫です。
それでも新型VAIO Zのさらなる高性能グラフィックスが堪能できます。
そんなわけで、昨年夏にもVAIO Zは大ブレイクしていますし、今回はパワーメディアドック抜きで、本体だけをクアッドコアプロセッサー&15周年記念カラーになる「グロッシープレミアムカーボン」モデルでオーダーされる方が多いのではないかと当店では予想をしていたんですが、果たしてどうだったのでしょうか?
オーナーメード内容をひとつずつチェックしながらアップグレード価格を紹介していきたいと思います。
【プロセッサー】選択 | ||
選択項目 | アップグレード価格 | 選択率 |
Windows 7 Ultimate 64ビット版 |
+15,000円 | 約5% |
Windows 7 Professional 64ビット版 |
+5,000円 (ソニーポイント1,000円特典付き) |
約50% |
Windows 7 Home Premium 64ビット版 |
+0円 | 約45% |
OSに関しては現在ソニーストアで夏モデルキャンペーンを開催しており6月20日(水)22時まではVAIO本体お買い上げで2,000円分、Windows 7 Professional選択で1,000円分のソニーポイント特典をプレゼントしています。
それを計算に入れると、今ならProfessional OSへ+4,000円でアップグレード可能。
しかし、さすが15周年記念モデルを購入される方はすごい。半数の方がProfessional OSを選択しています。確かにソニーさんでもVAIO Zのターゲットユーザーさんは海外を飛び回るようなビジネスマンさんを想定しているそうですので、これも当たり前といえば当たり前の結果なのかも。
【ボディカラー】選択 | ||
選択項目 | アップグレード価格 | 選択率 |
グロッシープレミアムカーボン | +10,000円 | 約80% |
カーボンブラック | +5,000円 | 約15% |
ゴールド | +0円 | 約0% |
シルバー | +0円 | 約5% |
ブラック | +0円 | 約0% |
ボディカラーには15周年記念カラーのグロッシープレミアムカーボンが加わったのと同時に、先代までは設定があったブルーがなくなってしまいました。ブルーも受注開始当初は人気があったんですが、だんだんカーボンブラックに押されて。。という感じではあったので良い色だったと思いますが、今回はなくなってしまったみたい。
グロッシープレミアムカーボンの選択率は約80%とダントツです。
ちなみに昨年夏のVPCZ21登場時ですら、カーボンブラックカラーは74%が最高記録でした。
【Power Media Dock】選択 | ||
選択項目 | アップグレード価格 | 選択率 |
ブルーレイディスクドライブ搭載 | +35,000円 (5,000円オトク!) |
約65% |
DVDスーパーマルチ搭載 | +30,000円 | 約0% |
無し | +0円 | 約35% |
VAIO Zならではの選択項目になります。光学ドライブと外付けグラフィックスを搭載したメディアドックの選択です。もっと、圧倒的にパワーメディアドックなしで購入される方が多いと予想していたんですが、意外です。
やっぱりグロッシープレミアムカーボンを選択するとブラックオフした専用カラーのPMDがついてくると思うとオーダーせずにはいられないですかね。おかげさまで購入平均単価はかなり上がっていると思います。
【プロセッサー】選択 | ||
選択項目 | アップグレード価格 | 選択率 |
Core i7-3612QM (2.10 GHz) |
+25,000円 (5,000円オトク!) |
約95% |
Core i7-3520M (2.90 GHz) |
+22,000円 (3,000円オトク!) |
約0% |
Core i5-3320M (2.60 GHz) |
+14,000円 | 約0% |
Core i5-3210M (2.50 GHz) |
+7,000円 (2,000円オトク!) |
約5% |
Core i3-3110M (2.40 GHz) |
+0円 | 約0% |
VAIO Z初というかソニーモバイルノート初のクアッドコアプロセッサー搭載可能モデルになった今回のSVZ131ですが、当然、結果はこうなります。
パワーメディアドックを外して、なにも付けずにベーススペックのままでオーダーしても十分高性能ですし、以前あったVAIO Xシリーズ見たいな使い方もありだと思うんですが、現時点ではそういう方はあまりいらっしゃらないみたいです。
ほぼ全員、フルスイング状態です。(^^;)
【メモリー】選択 | ||
選択項目 | アップグレード価格 | 選択率 |
8GB(4GB×2) | +16,000円 (7,000円オトク!) |
約95% |
6GB(4GB+2GB) | +13,000円 | 約0% |
4GB(2GB×2) | +0円 (3,000円オトク!) |
約5% |
メモリー価格の下落があり、今は後からメモリー増設をした方がお得な時期ではあるんですが、VAIO Zについては別です。このモデルはメモリースロットが底面からみて反対側についているため、後からの増設ができません。
VAIO Zのメモリー搭載は基本的に最初に搭載された量のままで使うことになりますので、8GB選択がほとんどなのは先代モデルから一緒。できれば、今回は16GBメモリーの搭載を可能にして欲しかった、という声もうかがっていますが、現時点では8GBが最大搭載量になります。
VAIOが64ビットOSに切り替わってからもう3年くらい経つんでしたっけ? 大量のメモリーを使用するソフトウェアなども出てきているんでしょうか。
【ディスプレイ】選択 | ||
選択項目 | アップグレード価格 | 選択率 |
13.1型ワイドフルHD 1080 1920×1080ドット Adobe 96% |
+2,000円 (3,000円オトク!) |
約95% |
13.1型ワイド 1600×900ドット NTSC 100% |
+0円 | 約5% |
たった2,000円でフルHDディスプレイにアップグレードすることが可能。これは選択をしない理由がありません。13.1型でフルHD解像度では文字が読みにくくなりそう、というイメージがありますがWindows 7ではディスプレイに表示される文字のサイズをOSレベルで変更できます。
VAIO ZのフルHDモデルも出荷当初は文字表示が125%に設定されているので、文字の読みにくさはありません。むしろ、高解像度ディスプレイをフルに楽しむためにはディスプレイの設定変更で文字サイズを125%→100%に設定しないといけないんです。
【ストレージ】選択 | ||
選択項目 | アップグレード価格 | 選択率 |
第3世代 SSD RAID 512GB |
+80,000円 | 約50% |
第3世代 SSD RAID 256GB |
+18,000円 (12,000円オトク!) |
約50% |
第3世代 SSD RAID 128GB |
+0円 | 約0% |
ということで、ここまでほとんどの方がフルスイング状態でVAIO Zのオーダーをされているんですが、やっとここでハードウェアスペックで低いものの人気が半数になりました。
第3世代のSSDをデュアルで搭載。256GBは通常+30,000円のオーナーメードパーツなんですが6/20までのスタートダッシュキャンペーンでは4割引きで選択が可能。これはオトク!
【その他】選択 | ||
選択項目 | アップグレード価格 | 選択率 |
無線WAN(LTE) | +15,000円 | 約35% |
WiMAX搭載 | +5,000円 | 約35% |
IEEE802.11 abgn (MIMO 3×3) | +3,000円 | 約50% |
ノイズキャンセリングヘッドホン | +2,500円 | 約40% |
指紋センサー | +2,500円 | 約50% |
TPMセキュリティチップ | +2,500円 | 約45% |
HDウェブカメラ | +5,000円 | 約65% |
英字配列キーボード | +5,000円 | 約15% |
日本語配列(かな無し)キーボード | +5,000円 | 約20% |
バックライトキーボード | +5,000円 | 約95% |
拡張バッテリーシート | +15,000円 | 約25% |
3年ワイド保証 | +13,000円 | 約70% |
ということでさすがVAIO ZはMade in AZUMINO JAPANモデルです。選択項目がやたらと多いんですが、どれも装着率はかなり高め。
WEBカメラが65%もの搭載率になっているんですけど、これはおそらく搭載しないとカメラ用に切り欠いてあるディスプレイ枠のところに単なるフタがついてしまうのをいやがってのことなのかも。それほどWEBカメラの需要が高いとは思えないんですが。。。
あとはバックライトキーボードの選択率も劇的に高いですね。こういう外観上わかりやすい違いは私もちょっとお金をかけたいところです。拡張バッテリーシートを利用することで最大18時間のスタミナ性能を実現。ノーマルバッテリーだけでも約9.5時間という長時間駆動をできます。別売りで購入すると19,800円なので、ここでの購入ならば4,800円オトクになります。
無線LAN規格の「MIMO 3×3」を約半数の方が選択されているのも特長的です。登場当時は「MIMO 3×3」をVAIOに搭載しても対応する無線LANルーターがなかったので、宝の持ち腐れ状態でしたが、昨年辺りに登場してきて、ここ最近でずいぶん安くなってきています。
「MIMO 3×3」は同時に3本のアンテナを使って通信をやりとりする規格です。VAIO本体だけ対応させても意味はありません。無線LANルーターも対応するモノをお買い求めください。
以上、当店経由でお買い上げいただいた新型VAIO Zのオーナーメードレポートでした。これで平均価格はどれくらいで購入されていると思い
ますか?
すごいですよ。平均オーダー価格は284,468円になっています。(^^;) 驚きのハイスペックモデルでのオーダーになっています。このウチの35,000円はパワーメディアドック代で、さらにこのウチの10,000円はグロッシープレミアムカーボン代ですね。
確かにそれ以外だとスペックを落とせるところあまりないんですよね。やはりVAIO Zは最強仕様で手に入れたいですもんね!
今回も熱い想いでご購入いただき、本当にありがとうございました。その熱い想いがソニーストアさんに通じて「VAIOオーナーメード体験会」へ当選して参加できるようになることを心から祈っております。
当店経由でオーダーされた方の当選確率は高いですよ。当選者の10%以上は当店経由のオーダーのお客様ですから! 今回も当選された方のお話をうかがえることを楽しみにしています! ご購入くださった皆様、ありがとうございました。
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