新型『α77 II』がソニーヨーロッパにて発表
ソニーヨーロッパにて新型のAマウントカメラ、デジタル一眼カメラ”α77 II”が発表になりました。
これがあって今日のソニーストアのα77ボディの値下げだった、ということになってしまうんですが、イメージセンサーやバッテリーなどの基本的な部分についてはα77と共通でGPS搭載部にWi-Fiが載っていたり、NFC対応になっていたり、そしてこれが大きいのですが画像処理エンジンが最新の「BIONZ X」になっていたりとソフトウェア的にパワーアップを果たした感じに見えます。
メモリースロットはこの機種もまだメモリースティックDuo対応になっているところが嬉しかったり。。。あとはNFC&Wi-Fi搭載になっているのでスマートフォンと連携できるのが嬉しいポイント。私も2年半にわたってα77を商品撮影用カメラとして使わせてもらっていますので、すっかり手になじんでいるし乗り換えたくなってきます。
人によってはGPSがなくなることにデメリットを感じる方もいらっしゃるかも。そういう方は今日値下げになったα77の購入どころなんですが、BIONZ Xの搭載もでかいですよ。
画質の向上が期待できるのもありますが、連写可能な撮影枚数が大幅に増えてきます。
速度優先AE時 秒12コマ |
EX-Fine | Fine | Standard | RAW+JPEG | RAW |
α77 | 13枚 | 17枚 | 17枚 | 11枚 | 13枚 |
α77 II | 53枚 | 60枚 | 64枚 | 25枚 | 26枚 |
α7シリーズの時にグッと連写可能枚数が増えていましたが、こうして3年前の機種と比べるとその差はすごいですね。連続撮影優先AEモードだと秒12コマ撮影ができるのでα77 IIのJPEGスタンダード画質なら5.3秒間シャッターを切り続けて記録し続けることができるわけです。
通常の連続撮影Hi時の撮影可能枚数がこちら
連続撮影Hi時 秒8コマ |
EX-Fine | Fine | Standard | RAW+JPEG | RAW |
α77 | 13枚 | 18枚 | 18枚 | 11枚 | 13枚 |
α77 II | 56枚 | 75枚 | 93枚 | 26枚 | 28枚 |
JPEGスタンダードでの撮影だと11.6秒間の撮影が可能。アスリートの100m走なら最初から最後まで全部連写で撮れてしまいます。BIONZ Xの威力、すごーい。
他にはAFの測距点数が変更されており従来機種が19点(クロス11点)だったのに対して新型のα77 IIでは79点(クロス15点)とパワーアップしています。
ISO感度もα77ではISO100~16000が常用で使えてマルチショットNRを使う時にだけ25600まで拡張ができていたんですが、α77 IIでは「マルチショットNR」の記述が見当たりません。もしかすると、これもBIONZ Xのおかげでマルチショットを使わなくても25600が利用できるのかもしれないんですが、単に記述の仕方が違うだけなのかも。
液晶モニターや有機ELファインダーの仕様については変更はないようです。
従来モデル「α77」 | 新型「α77 II」 | |
映像素子 | APS-C 2430万画素 | ← |
映像処理エンジン | BIONZ | BIONZ X |
フォーカス測距点数 | 19点(クロス11点) | 79点(クロス15点) |
フォーカス検出輝度範囲 | -1~+18 | -2~+18 |
ビューファインダー | 有機EL 235万ドット | ← |
液晶モニター | 3.0型 92万ドット | 3.0型(ドット数不明) |
質量(バッテリー込み) | 653g(732g) | 647g(726g) |
その他 | GPS機能搭載 | NFC & Wi-Fi搭載 |
まだ細かい仕様まで目を通していないのですが、カメラとしての基礎体力があるα77シリーズが生まれ変わってくるのって、これはなかなか。
α77の後継モデルをお待ちになっていた方もいらっしゃると思いますがいかがでしょう? ヨーロッパではこの夏からの発売を予定しているそうです。
【追記】
アメリカのソニーストアではすでに先行予約販売がスタートしています。ボディのみで価格は1,199ドルとのこと。日本円では12万円くらいになります。
アメリカのサイトにはボディ左側面の写真も掲載されており、ここを見るとα77でGPSが搭載されている部分にWi-Fiのロゴが入っている違いがあります。
それとαロゴは2012年モデルから踏襲されているとおり、銀色のロゴになっているのがわかります。
☆ソニーストアUSA「Sony Alpha 77 M2 DSLR」