平林寺とフルサイズ“α”の話の続き

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今週は外出が多い上にニュースも多く、とてもこんなヒマネタを差し込む隙間がなかったんですが、先週の土曜日に行ってきた平林寺の“α”写真散策の続きの話です。

フィルムカメラの“α9xi”で撮影した写真の現像があがってきたので、それをデジタル化してもらっていますので、こっそりと公開したいと思います。

 

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元の話はこちらです。

☆当店blog 12.9.29「平林寺とフルサイズ“α”」  

フルサイズのデジタル一眼“α99”、それとサイバーショットでも「DSC-RX1」というフルサイズセンサーを搭載したモデルが登場しますが、そのフルサイズセンサーの威力ってどんなものなのか体験してみたい。でも、手元に“α900”はないし。。。

※一度、横浜に“α900”をお借りしてソニーマーケティングさんに撮影会を催してもらってモデルさん撮影をさせてもらったことがあるんですが、公開期限の契約があるのでそのときのblogエントリー、写真を利用した紹介はできないんです。

というところで、今回はミノルタさんからの歴史がつながっている“α”の9ナンバーのカメラということで、1992年発売のフィルム一眼レフカメラ“α9xi”を用意できたので、これでフルサイズセンサー気分を味わってみよう!ということを個人的にやっています。

理屈はわかっているんですよ。“α77”までのシリーズで搭載している「APS-C」サイズのセンサーよりもセンサーの面積が2.3倍に拡大されていて、レンズで表記されている焦点距離を1.5倍で換算しなくてもそのままの焦点距離の画角が利用できること、その分広く撮影ができること。

そういうのは頭でわかっているんですが、実際はどういうことなのか、どういう違いがでるのか。

1.5倍換算して画角をそろえたAPS-Cサイズの写真と比べるとどんな違いが出るのかを知りたいんです。要は“α77”からステップアップしてフルサイズの“α99”に乗り換える魅力ってどういうことなのかを知りたいんです。

永遠の初級者店員としては。

ということで、今回は平林寺に行って、“α9xi”で自由に撮影をして、その後にNEX-5Nで同じような写真を撮ってきています。その時の写真を一部ですが比較してみます。

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まずはこれ。“α9xi”で撮影した写真になります。装着しているレンズはソニーの「SAL50F14」で、設定は全部開放絞りにして露出補正もせず、全部そのままシャッターを切っています。

えーと、正直に感想を言ってしまうと。。。解像感がすごく低い。。。リサイズしてしまっているのでblogで写真を見てもおわかりにならないと思うんですが、かなり全体に甘いんです。写りが。

ええ?“α9xi”でもこんな写りなの?と、実はソニーさんの当店の面倒を見てくださっているフォトマスターエキスパートのNさんに相談していただいたんですが、答えは二つ。ひとつはフィルムカメラなんですが、画素数はデジタルに直すと1000万画素くらいのものになってしまうので、今のソニーデジタル一眼カメラと比べるとそれはそうなりますと。“α77”やNEX-7は2400万画素。NEX-5Nでも1600万画素あるわけで、さらに画像処理技術の向上もあるからそういう面ではだいぶ差し引いてあげないといけないみたいです。

なので、今回は拡大写真とか表示せず、全部リサイズしたもので全体の写りだけをみていただくことにしました。

あとは撮ってきた写真を見て、すぐに「全部ド開放で撮った?」と、言われました。

もうちょっと絞ってあげないと被写界深度が浅すぎるかな、と。

なるほどボケ味を出しやすいというフルサイズカメラですが、私みたいな腕のたたない人間が使うと単に被写界深度の浅い写真になってしまうみたいで、若干絞って撮影しておかないとシャープな写真という風にはならないみたいです。

そういう意味では今回は全部失敗かも。(>_<) ま、今回は20年前に発売になったカメラ“α9xi”がちゃんとしっかり写真が撮れるかどうかのテストです。状態はものすごく良いカメラなんですが、経年劣化でうまく動作していない部分もあるかもしれなかったので、そういうカメラの性能としては問題ないことがわかりました。

以前、手に入れて使ってみた“α7700”の時は全部露光が足りないので、露出補正でオーバー気味に撮るように言われたことがあるので、それよりは全然出来の良いカメラでした。

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ちなみに、同じところで続けて撮影したのがこちらのNEX-5Nです。レンズは50mm F1.8の単焦点レンズと30mm F3.5のマクロレンズです。APS-Cセンサーですので35mm判換算では75mm、45mmになりますが、同じ焦点距離の50mmレンズ、1.5倍の35mm判換算にしてほぼ近い画角になる30mmレンズを用意していますので、こちらでも同じところで撮り比べをしてみました。

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こちらが30mmのマクロレンズです。撮影場所はほぼ同じところでそのままファインダーをのぞけば大体似たような画角になって、そのままシャッターを切ることができます。

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こちらは50mm F1.8のレンズになります。同じような画角にするためには焦点距離が75mmで望遠気味になるので被写体までの距離をやや大きめに取ってから撮影しています。

被写体からやや離れたことによって、やはりちょっと望遠レンズっぽい写りにはなります。

しかし、色とかNEXで撮った方がカラフルで良い感じになってしまいますね。ファインダーをのぞいているときにすでにこういう調整ができてしまうので、こんな事を言ってもしょうがないんですが、デジタルカメラの撮影って本当に安心です。

普段の癖で“α9xi”でもシャッターを切るたびに、パッとボディの背面をみてしまい、そこに液晶モニターがなくて、写りを確認できるのは数日後というのを私は24回やっています。

 

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こちらは逆光になるところで撮影した1枚。綺麗な虹が出てしまっていますが、これはレンズに光が直接入っていて、それが内面反射してしまっているから出てしまったようです。

これも絞り開放にしていると出やすい現象で、ちょっとでも絞ると出にくくなるそうです。

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こちらはNEX-5Nで50mm単焦点レンズで撮影した写真になります。

デジタル一眼カメラってなんて楽なん
でしょう。。。 

 

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“α9xi”の写真です。撮っているときからわかっていたんですが、このシーン、露出補正でちょっと暗めにしてあげないと、屋根の影の部分に露出が合ってしまってしろっちゃけた写真になるぞ、と、思っていたらやっぱりそうなっていました。

露出補正を今回はしないで、そのまま撮ったらどうなるのか?をやっているので、これはこれで狙い通りなんですが、もしも露出補正をしても良いことになっても、どれくらい補正すれば良いのかが私にはさっぱりわかりません。

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しかし、これがEVFを装着しているNEX-5N(純正ではEVFはついていません。オプションで追加装着しています。)であれば、ファインダーをのぞいたところで明るくなりすぎているのがわかるので、マイナス補正をEVFで撮影前に確認しながら補正することができます。

これがフィルムカメラでもできればなぁ。。。と、思ったら、師匠からアドバイスをいただきました。

「そうしたら、先にデジタル一眼カメラNEXで撮影して露出補正をすればいいんですよ。そのときの露出補正の数値を“α9xi”に入れてあげればいいでしょう。」とのこと。

なるほど。それは思いつきませんでした。

なんて気づきがない人間なんでしょう。私は。ま、今回は失敗しにきているわけですから、これで良いんです。

 

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フルサイズの被写界深度の浅さが一番よくわかるカットです。これは水路に映っている奥にある樹木にピントを合わせているんですが、どこにもピントが合っているように見えない1枚。

APS-Cサイズのカメラを使っていて、ここまでぼけた写真を撮ることができないので、まさかこんな写真が撮れているとは思ってもいませんでした。

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こちらは同じところで30mmマクロのF3.5で撮っている写真です。ピントは同じところに合わせているんですが、絞りもだいぶ違うとはいえ、これがAPS-Cとフルサイズの違いになるのか。

今までみたいにルーズになにも考えず「絞り開放~」なんてやっている場合ではないですね。表現の幅が思い切り広がって、これは楽しそうです。

 

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最後は唯一、“α9xi”で絞りをやや絞った写真があるので、それを紹介です。まず1枚目はド開放のF1.4設定です。

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2枚目は私の記憶でF2.8に絞ったモノになります。F1.4だと手前にある木の一部しかフォーカスがあっているようには見えなくて、ぼっけぼけになっているんですが、これだと手前の木全体にフォーカスが合っているようには見えるので、最低でもこれくらいは絞らないといけなかったと。

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こちらはNEX-5Nで50mm単焦点レンズを使いやや離れたところでF2.8に絞って撮影した写真です。

“α9xi”のものと比べると背景のボケがやや落ち着いてしまっている感じになっています。

なんとなく、フルサイズとAPS-Cサイズのボケの違いがおわかりになったでしょうか? 本当は同じレンズで比較したいところなんですが、それはまた“α99”が手元に来たときに“α77”と比較して実際にやってみたいと思います。

なんせ、まだ今のところは販売店でも発売前の“α99”の実機をお借りすることはできませんので。

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ということで、ソニーさん非公認で勝手にやっている当店の“α”クロニクルでした。

 

フルサイズで撮影できる“α9xi”ですが、このカメラでAPS-CサイズのNEXと比較撮影するのにどんなレンズを使えば差がわかりやすいですか?と、相談したところ、一般にフルサイズのカメラを手にして撮影するのって風景写真とかが多くなるんだそうです。

またよりセンサーサイズが大きく広角撮影に強くなるわけですから広角レンズで試してみるとよいですよ、ということなので、今週末はより広角なレンズを会社から持って帰ってきています。

明日も“α9xi”を持って、フルサイズ体験の第2弾に行ってきたいと思います。

 

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☆ソニー商品情報 SPコンテンツ「“α”の軌跡をたどる旅『α クロニクル』」はこちらから

 

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