2019年3月25日

“α9”にリアルタイムトラッキング機能を追加！　ファームウェアVer.5.0が公開

予告されていたデジタル一眼“α9”の本体ファームウェアアップデートVer.5.0がソニーサポートページで公開になりました。

CP+2019で先行体験させてもらっていた最新バージョンの“α9”に本日よりアップデートができます。

こんにちは、店員佐藤＠自宅です。

あいにく本日は定休日ということで手元に“α9”がありませんので、当店でのファームウェアアップデート検証は明日以降となります。なにかしらの不具合があってファームウェアアップデートプログラムの公開中止があったときのためにプログラムのダウンロードだけ先ほどしておきました。

さて、今回はかなり大きな機能向上のためのアップデートになります。そのため、サポートページの内容も今までで最も情報量の多い内容になっているようです。

主な変更点として、ファームウェアアップデートのインストールにより設定値がすべて初期化される点や、メニュー項目の変更などがあるため、これらに同意したうえでのプログラムダウンロードとなっています。

詳細はメーカーサポートページでご確認いただくとして、気になる主な変更点を簡単にピックアップすると、最も大きな恩恵が「追尾」機能になるかと思います。

2019年2月発売のAPS-Cセンサーモデル“α6400”で初登場した「タッチトラッキング」「リアルタイムトラッキング」機能が、最強AF性能モデルの“α9”で使えるようになります。

またソニー“α”の武器のひとつでもある「瞳AF」が進化。コンティニュアスAFでも瞳AFが常時使えるようになり、右目、左目の指定もできるようになります。1秒間に60回の測距が可能な“α9”で、これらの機能が利用できるというのはまさに鬼に金棒状態です。

コントラストAF枠が従来の25点から“α7III”と同様の425点に増える、というのも実に珍しいアップデートです。こうしたAFの測距枠などはハードウェアに依存するもののように思えるんですが、ソフトウェアのアップデートで測距点が増えるって聞いたことがありません。

これらのAF性能に関するアップデートですが、現時点で発表されているのは“α9”だけで、来月Ver.3.0のアップデートが予告されている“α7R3”や“α7III”では動物対応瞳AFの搭載だけにとどまっています。

“α7III”ユーザーさんでトラッキングAFの搭載を期待している方は、現時点では予定はありませんのでご注意ください。

再生機能については“α7R3”と“α7III”に搭載されていたレーティング機能、プロテクト機能が追加されます。

撮影後に写真を再生してOKカットにプロテクトをボタン一発でかけて選別していき、チェックが終わったら画像を全削除。するとプロテクトをかけているカットだけが残る、という使い方が可能になります。

また連写時のグループ表示も今まで“α9”にはなかったのですが、これもグループ単位での削除、プロテクト、転送などができるようになります。

ネットワーク機能としては、この後に発表されるスマートフォンアプリ「Imaging Edge Mobile」に対応。Google Playをチェックしましたが、まだリリースされていませんでした。ですが、おそらく数日のうちに公開になるんだと思います。スマホアプリの方もチェックです。

非搭載になる機能もあるのですが、こちらは動画についての機能のみです。写真撮影についてはドロップ機能はサポートページを見る限り見つかりません。

“α9”は、あともう一回のアップデートがすでに予告されていて2019年夏に動物対応瞳AFや、インターバル撮影機能、Bluetoothリモコン「RMT-P1BT」対応などが入ったVer.6.0が公開されます。

今回のアップデートでは動物瞳AFは使えませんのでご注意を。

“α9”オーナーさんは内容をご確認の上インストールをどうぞ。


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