【PC不要で3D体験】ソニー『ELF-MN1』で何ができる? スマホで3Dデータ作成にも挑戦!
ソニーから登場した53,900円の6インチ空間再現ディスプレイ「ELF-MN1」。従来の空間再現ディスプレイと違って、高性能なPCを用意しなくても、Xperiaなどの対応スマートフォンを接続するだけで立体コンテンツが楽しめるという手軽さが魅力です。
しかも、表示するための3Dデータもスマートフォンのアプリで自作できるんです!
今回はXperiaで3DフィギュアやAIキャラクターとの会話を体験し、さらに写真から3Dデータを作ることにも挑戦。ELF-MN1でどんなことが楽しめるのか、実際にアプリを使って調べてみました。

こんにちは、店員佐藤です。
空間再現ディスプレイの小型モデルの登場は、かなり面白そうですよね。手元に立体表示ができるディスプレイとかあって、好きなキャラクターが表示できる。しかもPCやスマートフォンから出力できるそうです。
ざっくりと案内を見てみると、AIを使ってお話したりキャラクターを動かすことなども将来的にできそう。

そうなると、私等は2024年までプロジェクトがあったソニーのエンタテイメントロボット「poiq」とかを取り込んで、AIを使って話をさせたり動作させたりすることとかできるんじゃないかな? 手元にELF-MN1とかあったら、サイズ的にもちょうどいい感じなんですけど!とか、思ってしまいます。
ただ、ソニーさんでそうしたアプリケーションまで用意しているわけではなく、あくまで「ELF-MN1」はディスプレイ製品としての販売です。
どんなものが立体表示できるんでしょうね?

ちなみに空間再現ディスプレイ自体はすでに2020年から商品化されていて、ELF-SR1(現在は販売が終了しています)、ELF-SR2がラインナップされています。
ELF-SR2は価格が550,000円となっていることもあり、個人で購入するのはかなり敷居が高い製品になっています。また表示するコンテンツも流通しているものはないので、自分で制作、用意する必要があるため、エンタテイメントで楽しむためのものということでもなさそう。
ソニーのショールーム以外で私が見かけたのは東京モビリティーショーでパーツメーカーさんがミッションのギアの仕組みを解説するデモで利用されていました。ゲームコントローラーがありますが、これで操作すると画面がグリグリと動いて、ミッションパーツがあらゆる角度から見られて、ギア自体も回転しているという映像が立体視できました。
仕組みとしてはディスプレイ上部にカメラが装備されていて、ディスプレイを覗き込んでいる人の目の位置を検知して、立体映像を映し出す、ということをしています。3Dメガネなどは必要なく、裸眼で高精細な映像が見られます。
ホログラムのシートなどで左右にパネルを傾けると映像が動いて見えるとかいうものがありますが、あれの超高精細版で高画質化されたものを想像していただくというイメージです。未来で実現するであろう立体ホログラムがついに現代で完成したんだ!と、思わせてくれる品質です。
それが、スマートフォンとUSB Type C接続だけで見られるとか、それは夢のようです。
さらにソニーのサイトでは「イメージです」という注釈がありますが、焚き火の映像があったりして、これが手元に置いて晩酌したりすると、アウトドア気分が簡単に味わえそう。
場所をとってしまうのでなかなか自宅に置くことができない鉄道模型とかも、日替わりでこんな風に飾れたら、これは楽しそうですね。ただし、こちらも「イメージ」なので、これらのコンテンツをソニーで用意しているわけではありません。
では、「ELF-MN1」ですが、なにをどうやって表示することができるんでしょう。
公式サイトの空間再現ディスプレイ ELF-MN1 対応アプリで紹介されている各アプリについて調べてみました。
■スマートフォンアプリですぐに楽しめるデジタルフィギュア「ホロモデル」
まずは一番簡単に楽しめるのが、スマートフォンで『ホロモデル』というサービスを利用して立体のキャラクターを表示する方法です。
☆Google Play「ホロモデル」アプリのご案内はこちらから
☆App Store「ホロモデル」アプリのご案内はこちらから
すでにスマートフォン向けに提供されている3Dキャラクターを表示するアプリですが、これに連動して「ELF-MN1」でキャラクターを空間再現ディスプレイに表示します。
キャラクターは「Xマーケット」というところでデジタルフィギュアとして販売されています。
私も初めて見てびっくりしたんですが「初音ミク」に始まり「ラブライブ!サンシャイン!!」「涼宮ハルヒの憂鬱」「ネコぱら」「おそ松さん」「Re:ゼロから始める異世界生活」などのキャラクターが大量に用意されています。中には「ミャクミャク」とかサンリオキャラクターなどもあり、これらのデータを購入して表示する、という仕組みになります。
販売されているデータは「ホロモデル本体」と「拡張アニメーション」さらには「本体+アニメーションセット」があります。最初は1,100円で購入できるデジタルフィギュア本体を買っておき、追加して拡張アニメーションを購入すれば、立体で動作するフィギュアの表示ができる、という流れです。
「Xマーケット」では実際に販売されているデジタルフィギュアを見ることができるのですが、無料で配信されているフィギュアもありました。こちらの「【通常配布】茨ひより」というものがそうです。
ダウンロードするためにはキーワードが必要になり、YouTube動画の中でそのキーワードが知らされるとなっています。
こちらがそのYouTubeなんですが、よくできているというか、この動画の中でホロモデルのアプリの使い方を案内しているので、最後まで見れば、ホロモデルの使い方もわかるようになっています。
ただ、こちらは5年前の動画になるので今とはアプリの操作方法が変わっているようです。ですが、何ができるのかはこちらの動画でわかります。最後まで見ると11分30秒かかるのですが、ここでキーワードをゲットして、「Xマーケット」で新規会員登録の上、データをダウンロードします。
その後、ホロモデルのアプリをダウンロード&インストールして、先ほど登録したIDでログインすると「茨ひより」さんのポーズを変えたり、表情を変えたりすることが可能。
スマートフォンのカメラを使ってARでの撮影をすることまでできました。ここまでやると、大体、アプリの様子がわかると思います。このデジタルフィギュアを「ELF-MN1」で立体表示することができるわけですね。
好きなキャラクターが「Xマーケット」で見つかったら、これは「ELF-MN1」が欲しくなってしまうかも。
■AIキャラクターと実際に声で会話できる「Animates」
☆Google Play「Animates」アプリのご案内はこちらから
☆App Store「Animates」アプリのご案内はこちらから
こちらも「ELF-MN1」の対応アプリとして紹介されています。スマートフォンにインストールすると「ELF-MN1」がなくても無料で利用ができます。
AIとの会話を楽しむアプリで、8人のキャラクターから選んで話ができるんですが、これはヤバいですね。キャラクターに合わせた濃い会話が普通にできてしまいます。話に合わせてキャラクターも動くので、これが「ELF-MN1」で立体表示されて会話ができるようになることを考えると、相当リアルな感じでの会話ができるようになりそうです。
スマートフォンでも会話自体は楽しめます。Googleアカウントなどでの会員登録が必要になりますが、試してみると面白いと思います。
ピクチャーインピクチャーもできるし、カメラを使ってこちらの顔を見せたり、景色を見せたりすることも可能。ピクチャーインピクチャーを使うとゲームをしながら話したりできそうです。
こんなにすごい内容を無料で使えるのってどういうこと?と、心配してしまうところですが、無料利用には1日の上限が設定されていて、より多くの会話を楽しみたい場合には有料プランが用意されている、という仕組みみたいです。どのくらいの会話量で利用上限にかかるのかは不明ですが、これもスマートフォンとの接続だけで利用できるようなので、簡単に「ELF-MN1」が楽しめます。
キャラクターを自分で作ることはできませんが、気に入った相手が見つかると、シャープの「ポケとも」とかの代わりになりそうです。
■自分で用意した3DデータをELF-MN1に立体表示できるDeskrium(デスクリウム)
このDeskriumが一般ユーザーにとって自由度が一番高いアプリになりそうです。現時点ではまだ公開されていないため、料金などを含めて内容は未確認です。
ユーザーが自分で用意した3Dデータを表示するためのアプリになるので、ホロモデルやAnimatesと違って表示するデータは自由に作ることができます。
動作設定に対応したVRMモデルなら、首を動かしたり、手を振ったりするような表現も考えられますが、AIとの会話機能はDeskriumの標準機能として案内されていません。このDeskriumが公開されてからELF-MN1の本当の使い勝手が評価されるのかもしれません。
「自分で用意した3Dデータ」というのもハードルが高そうですが、実はXperiaがあればアプリを使って手軽に作れます。
☆Google Play「ポリカム」アプリのご案内はこちらから
☆App Store「Polycam」アプリのご案内はこちらから
「ポリカム」という自分で撮影した写真データから3Dデータを作成するアプリがあります。無料プランの場合は撮影枚数が上限150枚という制限がありますが、Deskriumで利用できるとされているGLTF形式の3Dデータの出力に対応しています。
試しにアプリをインストールしてみました。アプリ内の映像では被写体の周りをぐるぐる回って全方向から撮影していましたが、私は回転する椅子の上に被写体を乗せて、グルグル回しながら撮影してみました。
撮影が完了したら3Dデータの作成をします。大量枚数の写真データをクラウドにアップロードしてそれをレンダリングしてもらいます。
レンダリングが終わると実際に3Dモデルを見ることができるので、これで必要なサイズに切り取って、それを「GLTF」形式にエクスポートします。
ELF-MN1も、Deskriumも手元にないので、ここから先は試すことができませんが、理論的にはこれでELF-MN1に表示させる3Dデータが用意できたことになります。
これで、私の目的の「poiq」をELF-MN1で再現することができそうです。
■スタジオ品質の3DCGアセットを生成する「XYN Spatial Scan」
XYN Spatial Scan(ジン・スペーシャルスキャン)は、ソニーが提供する「写真から高精細な3Dデータを作るクラウドサービス」です。先ほど試したPolycamと基本的な目的は同じですが、XYNは映像制作にも使える高品質な3DCGデータの生成を重視しています。
特徴は、ソニー独自の「XYN Venusアルゴリズム」です。3D Gaussian Splatting系の技術を使い、物体の形だけでなく、光沢、反射、質感なども写真に近い見た目で再現することを狙っています。
生成されるのは、基本的には形状が固定された3Dデータです。poiqの首や目を自由に動かせるデータが自動生成されるわけではありません。なので、生成したpoiqの3DデータをAIで動かしたい、という私の目的にはまた別の手段が必要ということになります。
そんなXYN Spatial Scanですが、2026年10月27日にアップデートが行われ、従来の建物や風景などの空間だけではなく、フィギュアや置物など、単体のオブジェクトを3DCG化する機能が追加されています。
撮影にはデジタル一眼カメラ「α」などが利用でき、50~500枚の写真から3Dデータを生成します。専用の撮影支援アプリ「XYN Spatial Scan Navi」を使えば、撮影する位置や角度をガイドしてもらうこともできます。ただし、こちらはiPhone向けのアプリとなっており、Xperiaには対応していません。撮影した写真をPCから直接アップロードして3D化することもできるので、iPhoneがなくても利用は可能です。
気になる「XYN Spatial Scan」の料金ですが、無料の「Free」プランは用意されているものの、3DCGデータを生成するためには「Token(トークン)」というポイントが必要になります。Freeプランにはトークンが付属していないため、生成するには別途購入が必要です。
月額3,300円(税込)の「Creation 500」プランなら500トークンが付属し、ベーシック品質で約3回の3DCGデータ生成が可能という案内になっています。先ほど紹介したPolycamと比べると、ちょっと本格的なサービスですね。
なお、10月28日のソニー公式プレスリリースでは、XYN空間キャプチャーソリューションなどで生成したオブジェクトをELF-MN1で立体表示できることが案内されています。
ただし、XYN Spatial Scanで生成したPLY(Splat形式)のデータを、Android版Deskriumでそのまま読み込めるのか、具体的な手順までは明らかになっていません。
XYNとELF-MN1の組み合わせ自体は公式に紹介されていますが、一般ユーザーがスマートフォンだけで手軽に表示できるようになるのかどうかは、今後の対応アプリの情報を待ちたいところです。
■まとめ
ということで、ELF-MN1で手軽に楽しめるのは、現状では「ホロモデル」や「Animates」などの対応アプリを利用する方法になります。
自分で用意した3Dデータを表示できる「Deskrium」が登場すれば、楽しみ方が一気に広がりそうです。手元にお気に入りのフィギュアを飾ったり、自分で撮影したものを立体表示したり、さらにはAIを使って会話までできるようになったら、これは相当面白い製品になりそうです。
私の目指す「poiq」の復活も、こうした自作の3DデータをAIを使って動かせるようになったら、もう即買い!なんですが、この先、どこまで進化していくでしょうね。タマゴが先かニワトリが先か、ではないのですが、ハードウェアの普及がないとソフトウェアもついてこないし、ソフトウェアの進化があれば、ハードウェアの普及も進んでいくし、うまく歯車が回って、ドンドン、魅力的なソフトウェアの開発が進むといいですね。
12月11日の発売に向けて、対応アプリやコンテンツがどこまで充実してくるのか、引き続き注目したいと思います。
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| 空間再現ディスプレイ ELF-MN1 |
ソニーストア価格 53,900円 税込 |
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| 発売日 | 2026年12月11日 | メーカー商品情報はこちら | |
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