海外にて新型デジタル一眼“α7S3”が発表になりました
ソニーが海外サイトにて新型デジタル一眼カメラ“α7S3”を正式発表しました。明日、7月29日13時には日本向けのプレスリリースもありますが、今回はYouTubeにて日本語字幕を出して解説をしてくれています。
こんにちは、店員佐藤です。
今回もソニーUKにプレスリリースが最初に掲載され、YouTube公式チャンネルにて発表ムービーが公開になっています。
気になる発売時期と価格についてですが、ヨーロッパでは2020年9月発売、3800ポンド(20%の付加価値税込)にて発売されるとのこと。3800ポンドは日本円で515,795円となります。税別にすると429,800円ほどとなります。
日本でもこの前後の価格での販売になるかと予想されます。
また、“α7S3”で採用される新しいメディア「CFexpress Type A」のメモリーカードもTOUGHブランドで発表。
「CFexpress Type A」は次世代メモリーでサイズ的には現行のSDカードサイズとなります。
公式チャンネルではYouTubeでの動画配信があるのですが、今回は日本語字幕を付けてくれています。再生時にギアマークの設定メニューから「字幕」を選んで日本語を選択すると日本語解説でご覧になれます。
これで日本での公式発表前にほぼ正確な内容がわかりそうです。
詳細はのちほど。
まずは速報にて。
☆ソニーYouTube公式チャンネル α7S3のイントロダクションはこちらから
【追記】
公式YouTubeから大雑把ですが重要そうな部分を抜粋してみました。
センサー画素数は従来モデルと同じ1200万画素ですが裏面照射型となっており、画素ピッチが大きく光の取り込みに有利なセンサーがさらに高感度性能をもつことになります。
従来モデルではコントラストAFでの駆動しかできませんでしたが、シリーズとして初めて像面位相差AFに対応。AFに強い“α7S”シリーズが初めて登場することになります。
裏面照射型センサーは感度の向上だけではなくデータの読出しにも有利になり、これによりローリングシャッター現象などの抑制にもつながります。
画像処理エンジンは新開発の「BIONZ XR」が搭載され、従来の最高8倍の高速処理が可能になるとのこと。
ここでうっすらと気が付いたんですが、ここからの画質のサンプル映像なんですが、当店からものすごく近いところで撮影されている様です。
これらのビル群や高架に見覚えがありまくります。
ISO感度409600は従来モデルと同じですが、“α”シリーズとしてはこれが最高感度。
10bit階調やサラーサンプリング4:2:2はソニーの民生用カメラとしては初めての対応になります。S-Log撮影をした際に8bit階調だとちょっと大きく補正をすると粗が見えてきてしまうんですが、10bitだと調整幅が大きく取れそうです。
「XAVC S-I」という新しいフォーマットでの記録にも対応。フレーム間の圧縮を行わないそうですので高画質が期待できるのと同時に、データ量の増大がかなりありそうです。
従来モデルでは最大記録ビットレートは「XAVC S 4K」の高画質モードにある100Mbpsでしたが、さらっと、ここで「最大1200Mbps」という表示が見られます。
フレームレートでは4K 120P、フルHDで240Pの内部記録を実現とのこと。今まで「60Pに早く対応して欲しい」という声がありましたが、一足飛びで解決されてしまいました。
ファストハイブリッドAFは、コントラストAFと像面位相差AFを同時に使ったAF方式。これがすべての撮影モードで利用できるとなっています。
で、ここの背後のガラス面に「SIO SITE」の文字が見えます。そう、ここは汐留だったんです。当店から歩いて5分ほどの日本テレビさん前で撮影されたようです。
そんなド近所で撮影されていたとは。。。教えてくれれば観に行ったのに。(>_<)
リアルタイムAFでは瞳AFの精度が30%も向上したことなどが紹介されています。
リアルタイムトラッキングAFなども利用できるとなっており、最新の“α7R3”以降に搭載されたAFシステムがさらに高性能になって搭載されているみたい。
私たち素人はチームで動画撮影をするわけではないので、外部レコーダーなどを使うケースはほとんどないと思いますが、プロフェッショナルの現場では外部レコーダーへ16bit RAW動画お出力も可能になっているそうです。
HDMI端子はtype Aが搭載されています。これは従来モデルで採用されているマイクロHDMIではなく、レギュラーサイズのHDMI端子を指します。
また、プレスリリースを読んでわかりましたが、このHDMI出力ではHDR映像を出すことができるので、そのまま4KブラビアのHDR表示ができるそうです。
今までのモデルではHDMIからHDRフラグが出せないのでUSB接続をしてブラビア側で動画ファイルを再生させるようになっていたのですが、これも大きな進化です。
「XAVC S」「XAVC S-I」の他に「XAVC HS」という録画モードも搭載。これはHEVC/H.265というさらに倍の圧縮ができるコーデック。
なにやらこの“α7S3”の登場で、4K動画撮影については新次元の世界に変わっていく感じがします。
クリエイティブルックというのは従来のピクチャープロファイルとはまた別のものになるみたいですね。全10種類のプリセットとのことですが、どうなっているんでしょう。
ここも汐留みたいです。同じ景色を近いうちに探しに行ってみます。
撮影時間に関しては放熱設計を見直したようで最高画質での撮影でもバッテリー容量が切れるまで1時間以上の撮影が可能になっているそうです。
新機能はまだまだ用意されていて、デジタル4chの収録、24bit音声収録もできるとのこと。
液晶モニターは横開きになりVLOGCAMお「ZV-1」と同じ動きになります。“α7”シリーズでチルト液晶を採用しないのは、これが初になります。
一体、いくつの「初」がこの“α7S3”にはあるんでしょうか。
メニュー構成も一新して、従来は上辺にタブがあったものが左辺に移動しています。また、メニュー画面でのタッチ操作にも対応。これも“α”では初めてになります。
従来はカメラマーク1が静止画向き、カメラマーク2が動画向けの設定項目となっていましたが、“α7S3”ではモード切替によってメニューの内容が変更される仕掛けもあるそうです。
そうか、これはもっと前から実現してくれてもよかったのでは、とか、思えてしまいます。便利そうですね。
電子ビューファインダーは944万ドットのクラス最高解像度のEVFになります。
常用でISO80~102400、拡張で40~409600が利用可能とのこと。しかも裏面照射CMOSの採用で従来機種よりもノイズの少ない画像が期待できそうです。
EV-6の低照度環境下での撮影を759点の像面位相差AFで利用ができるとのことで、ステージ撮影や室内撮影で威力を発揮するカメラになりそうです。
連写については電子、メカともに最高約10コマのAF/AE追従が可能とのこと。
メモリーカードスロットはSDカード(UHS-II)と、次世代メディアの「CFexpress Type A」カードにデュアルスロットで対応。
カメラ本体裏側から見て、SDカードの裏側が従来から手前に来ていて、レーベルが見える側になっていればいいのに、なぜ、こんなことになっているんだ?という声がありましたが、どうやらこれから世代が変わって「CFexpress Type A」が主流になることを見越してのことだったんですかね?
こちらには従来のカードとのサイズ比較などもあります。SDカードとCFexpress Type Aカードには互換性がありません。
PCに取り込む際も対応するカードリーダーなどが別途必要になります。
この詳細画面が2画面ほど続いて、プレゼンテーションは終了します。まだまだ他にも大量な特異点があるようです。
ザっと、ソニーUKにあるプレスリリースの箇条書きを機械翻訳したものを転載するとこれらの項目が“α7S3”のトピックとなります。
- 新開発のBIONZ XR 8倍の処理能力を持つ画像処理エンジンと、新開発の12.1メガピクセル 裏面照射フルサイズExmor R CMOSイメージセンサーが大幅にローリングシャッターを低減
- 40から409,600 拡張可能なISOの範囲と超高感度、および中間および高感度範囲で約1ストップノイズリダクションによって改善された画質
- ビデオ録画機能には、4K 120p、10ビット4:2:2色深度、オールイントラレコーディング、H.265コーデック付きXAVC HSフォーマットなどがあります。
- 動画撮影のための15+stopダイナミックレンジ
- “α”シリーズで初めて4K 60p 16ビットRAWビデオHDMI出力
- 高速ハイブリッドAFシステム 759点位相検出 AFセンサーは全エリア92%のイメージセンサをカバー
- 動画撮影用の強化されたリアルタイム瞳AFと静止画記録
- 新しい放熱機構とデュアルスロットリレー記録により、バッテリーが終了するまで1時間の長い4K 60p 10ビット4:2:2の撮影が可能になります
- 5軸手振れ補正機能はアクティブモードが追加され、ハンドヘルド撮影をサポートしています
- 世界で最も明るい最大の新しい0.64タイプ944万ドットOLED電子ファインダー
- サイド開口可変角度LCDスクリーンは、撮影の柔軟性を高めます
- タッチ画面インターフェースとタッチ操作で完全に再設計されたメニューシステム
- AF / AEトラッキングを完全に記録した1,000以上の連続した非圧縮RAW画像で最大10fpsで高速連続静止画像撮影
- コンパクトサイズを保ちながら高速データ処理を可能にするデュアルCFexpressタイプAカードスロット
こうしてみてみると動画撮影についての記述だけしかないように見えますが、静止画撮影についてもちょっと気になる一文を発見しました。
ソニーのデジタルカメラの1つで初めて、α7S IIIにはHEIF(高効率画像ファイル形式)が含まれており、スムーズな10ビットのグラデーションと高度な圧縮技術を使用して画質を維持しながら、ファイルサイズを大幅に削減し、ストレージスペースを節約できます。このモードで撮影されたHEIF静止画は、アルファ7S IIIからの直接HDMIタイプA接続を介して互換性のあるソニーHDR(HLG)テレビで再生することができ、実際のダイナミックレンジを提供します。
「HEIF静止画」という新しい単語が登場。意味をくみ取ると静止画撮影時にHDR+10bit階調で撮影した画像データを、本体のHDMI端子から送り出すことができる、となっています。
「互換性のあるソニーHDR(HLG)テレビ」で再生ができるとなっていますが。Android OS搭載後の4Kブラビアは全機種がHDR対応になっています。“α7S3”があれば、写真をHDRで再生することができそう。これは4Kブラビアを持っているならチャレンジしてみたいかも!
「HEIF」(読み方はヒーフ)という新しいイメージファイル形式のサポートもニュース。これはJPEGの2倍くらいの圧縮が効くファイル形式だそうで、iPhoneがサポートしているほか、Android OSも9からサポートしているそうです。Windows 10では標準サポートはしていないのですが無料でコーデックを入手することは可能。ブラビアもOS 9以降のモデルであれば、対応しているですかね!? カメラからのHDMI出力だけではなくファイル再生を4Kブラビアで行った時にどうなるのかも気になるところです。
それとアメリカのプレスリリースを見るとUSB type C端子によるPower Deliveryにも対応するとのこと。“α”シリーズとしては初めてのUSB PD対応になります。VAIOの様にこれで急速充電ができることになるかも!(プレスリリースでは急速充電とは説明されていなくて、撮影時にバッテリー消費を最小限にすることができる、という案内になっています。)
今後登場する“α”ボディに、これらの機能も引き継がれていくでしょうから、まさに“α”新世代のモデルとなりそう。ネーミングはα7S『3』ですが、実際にはα7シリーズのMark5に相当するモデルかも。
以上、YouTube動画の抜粋紹介でした。
新機能だらけで、これは私たち販売店員も相当な勉強時間が必要そうですが、ワクワクしますね。このカメラでどんな動画、静止画が見られるようになるんでしょう。
ソニーUSAでも商品ページが公開になったのですが、USAのプレスリリースでも2020年9月発売で3499.99USドル(日本円で367,696円)、4799.99カナダドル(日本円で377,182円)となっています。
外税表示になっているので20%の付加価値税がついているヨーロッパ価格よりもだいぶ安くなっています。日本も外税表示になるので40万円前後での価格になるでしょうか?
日本での正式発表は明日、7月29日13時の予定となっています。日本語での正式アナウンスまではもうしばらくお待ちください。
【追記】
13時になって国内向けの発表がありました。
★フルサイズミラーレス一眼カメラ α7S III スペシャルサイトがオープン!
7月29日13時になり、ソニーマーケティングから日本国内向けの情報解禁があり、コンテンツページとともに、日本での発売日、予想価格が発表になりました。
ソニーストアでの予約受付は来週、8月4日(火)10時からスタートとなっています。予想価格41万円前後となっています。確かご愛顧感謝クーポンなどで8月4日までが期限になっているものがあったような気がするのですが、お手持ちのクーポンのチェックを今すぐどうぞ。
当店は8月4日(火)は朝9時30分より特別早朝営業をいたします。ご出勤前に予約オーダーを済ませたい!という方のご利用をお待ちしています。
★ミラーレス一眼『α7SIII』が日本でも正式発表!ソニーストアの製品ページはこちらから
★ソニープレスリリース「映像クリエイターの創造力を突き動かす フルサイズミラーレス一眼カメラ『α7S III』発売 最高ISO409600の高感度や高精細4K120p動画などの撮影性能と機動性を強化」
★フルサイズミラーレス一眼カメラ α7S III スペシャルサイトがオープン!
■8/4先行予約がスタートしました
デジタル一眼カメラα7S III ILCE-7SM3 |
ソニーストア価格: 409,000円+税 |
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発売日 | 2020年10月9日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:41,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:21,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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