日本未発表の新型VAIO Zのオーナーメードレポート【英国編】
昨日ヨーロッパで発表になった新型VAIO Zなんですが、ソニースタイル・ヨーロッパですでに受注がスタートしているとのこと。オーナーメードもできるそうですので、早速ですが価格などをポンドでチェックをしてみたいと思います。
こちらがソニースタイル・ヨーロッパ。「Official Online Store」となっています。ここにNewとして普通にZシリーズが登場しています。
簡単に特徴を拾ってみると13.1型ディスプレイを搭載。1.2kgの軽量ボディ、16.65mmの薄型ボディを実現。標準電圧のインテルCore i7プロセッサーを搭載可能にし、高速SSDも採用。
1600×900ドットのVAIOディスプレイプレミアムを採用し、拡張シートバッテリーを使うことで14時間のスタミナ性能を発揮。
パワーメディアドックを利用することで、4つのディスプレイ(うち1つは本体ディスプレイ)を使用することに対応し、AMD Radeonグラフィックスと光学ドライブ、外部出力端子の利用も可能に。
クイックブートによりWindows 7 Profesionalでは50%もの高速起動を実現。というような事が案内されています。
パワーメディアドックというのがなんとも不思議な存在で、ここに光学ドライブと外付けグラフィックを内蔵していて、VAIO Zとドッキングさせることにより外部ディスプレイを3枚利用可能にすることができるそうです。また接続には専用の光ケーブルを利用するそうなんですが、ドッキングさせないときは普通のUSB端子としての利用も可能になっていると。
私のたどたどしい英語力では正確なところがわからず、ちょっと自信もないんですけど、このドッキングステーションを使うことによりデスクトップスタイルでの利用ができるということになります。
ということで、なにはともあれモデルをみてみましょう。
日本のソニーストアでいうところのベースモデル価格が1434ポンドとなっています。現在、1ポンドは130円前後で取引されているそうですので、そのまま日本円に直すと約186,240円になります。日本でのベースモデル価格は189,800円とかになりそうですね。
で、ボディカラーですが4色が用意されていました。ブラック、ブルー、ゴールド、プレミアムカーボンの4色展開です。プレミアムカーボンがソニーストア限定色として扱われそうですが、これだけ価格がプラス20ポンドになっています。日本円換算では2,600円です。
日本では5,000円くらいの価格設定になっていると思いますが、海外だとこんなに安いんですね。
これも人気が出そうなブルー。よく見るとメディアステーションのサイドカラーもブラックからブルーに変更されています。そうか、本体とメディアステーションはカラーバリエーションを統一させていて、ボディカラー変更とともに色が変わるようです。
こちらはゴールドカラー。メディアステーションもゴールドとブラウンのツートンカラーになっています。なるほど、こういうこだわりは大事ですね。
プロセッサーは3種類から選ぶことが可能。VAIO SAノートと比べるとミドルクラスが2520Mから2540Mへアップグレードされています。
【プロセッサー】選択 | ||
選択項目 | イギリス価格 | 日本円 |
Core i7-2620M(2.70 GHz) | +180ポンド | +23,400円 |
Core i5-2540M(2.60 GHz) | +100ポンド | +13,000円 |
Core i5-2410M(2.30 GHz) | +0ポンド(ベース仕様) | +0円(ベース仕様) |
単純計算ですがこんな感じ。Core i7アップグレードで+25,000円とかの設定になるんでしょうか?3次キャッシュがCore i7だと3MB→4MBにパワーアップします。選ぶのでしたらCore i7選択にしたいですよね。
こちらがヨーロッパのソニースタイルらしいというか、日本だと英字配列、日本語配列の2種類しかありませんが、ヨーロッパでは英語、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オランダなどそれぞれの言語キーボードがあり、それを選択することができるようです。
そして、こちらが内蔵するストレージですがVAIO ZはSSD専用になっています。
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【ストレージ】選択 | ||
選択項目 | イギリス価格 | 日本円 |
第3世代SSD 512GB | +1170ポンド | +152,100円 |
第3世代SSD 256GB | +430ポンド | +55,900円 |
第3世代SSD 128GB | +20ポンド | +2,600円 |
SSD 約512GB | +1150ポンド | +149,500円 |
SSD 約256GB | +410ポンド | +53,300円 |
SSD 約128GB | +0ポンド(ベース仕様) | +0円(ベース仕様) |
なんかSSDが向こうではかなり高いんですね。というか、もしかしたらこれはVAIO Zの専用設計のものとかなんでしょうか? VAIO SAノートと比較すると、クアッドSSD256GBが+60,000円、クアッドSSD512GBが+105,000円とかなんですが(いずれもキャンペーン値引きを考慮していない価格)、それよりもずいぶん割高な感じになってます。
ふーん、そうか、日本のSSDって安かったのかな? それともなにかしらの関税がかかっているのかもしれません。なんせ、日本のキャンペーン価格から考えると倍くらいの価格になっています。
なお、第3世代SSDというのがありますが、今年の3月にインテルさんが発表していて2008年夏の初代が50nm、2009年夏のG2が34nmにつづく、25nmプロセスのSSDのことを指すんだそうです。読み書きが高速化されているのと、価格も3割ほど安く設定されているそうで、道理で上の表をみると通常のSSDとの差額が小さいなぁ、と、思いました。
日本とは事情がちょっと違うかもしれませんが、ま、目安です。
メモリーはDDR3-SDRAMの4GBか8GB選択。8GBメモリーへのアップグレード価格は110ポンドなので日本円では+14,300円になります。
パワーメディアドックは一緒に購入しなくてもOK。ドライブの違いにより価格が違っていて、セットにすると下記の価格になります。
【パワーメディアドック】選択 | ||
選択項目 | イギリス価格 | 日本円 |
BDドライブモデル | +525ポンド | +68,250円 |
BD-ROMドライブモデル | +450ポンド | +58,500円 |
DVDディスクドライブモデル | +400ポンド | +52,000円 |
なし | +0ポンド(ベース仕様) | +0円 |
うーん、そうか。1GBビデオメモリー内蔵の外付けグラフィックスとか搭載していることを考えると、内蔵ドライブの価格よりも高くなるのは当然ですね。
差額が15,000円くらいであれば、これはブルーレイディスクドライブを当然選択するところですよねぇ。
ディスプレイ
は1600×900ドットと1920×1080ドットの2種類から選択できます。1920×1080ドットのフルHDディスプレイにすると+40ポンドなので、日本円で5,200円ほど。
ちなみにヨーロッパのサイトで「VAIOディスプレイプレミアム」をみるとAdobe RGB対応の広色域ディスプレイということになっているようです。写真現像マシンとして使うのも良いかも。
日本とは規格が違うのかもしれませんが、WWAN機能が+100ポンドで搭載可能。日本円で13,000円です。ダウンロード14.4Mbps、アップロードが5.76Mbpsとなっています。
内蔵バッテリーのみで最大7時間。拡張バッテリーを使うと最大14時間。ここでその拡張バッテリーを一緒に購入するかどうかの選択ができて、価格は+60ポンドになっていました。7,800円です。
安い! 日本のVAIO SAノートでは+15,000円という設定になっていますが、こういう値付けになっていると言うことはヨーロッパではバッテリーの価格が安いのかな? イギリスに誰か行く方がいらしたら、お土産にはVAIOバッテリーをお願いするのがよいかも!?
キーボードバックライトの選択も可能。+15ポンドなので日本円では1,950円です。
なんか、だいぶ価値観というかアップグレードの価格が違う気がしてきました。
ということで、ここまでの選択をすべて最高スペックのものを選択していくと当初は1,434ポンドだったVAIO Zの価格が3,653ポンドに跳ね上がりました。
フルスイングで474,890円になります。やっぱすごい価格ですね。
ま、考えようによっては、VAIO type R masterが持ち歩けるようになったようなモデルとも言えるわけで、それを考えたら、これくらいの価格は納得なんでしょうか!? というか、SSDをちょっと抑えるともう少し安くできるのかな。
3rd SSD 512GB→256GBにするだけで2913ポンド、日本円で378,690円にすることができます。
それと、これはVAIO本体と一緒にオーダーをおすすめするアクセサリーの一覧ですが、ヨーロッパにはこれだけしかアクセサリーがありませんでした。
日本のソニーストアにはあれだけ華やかなアクセサリーがあるのに、たったこれだけ。いやぁ、日本人に生まれてきて良かったです。
以上、私のつたない英語力(NHKのリトルチャロの英会話学習はまったく役に立っていません)だと、これくらいのことしかわかりません。
価格もよく見ると2段表示になっていて先ほどのフルスペックVAIO Zも「£3,653.99 inc. VAT」と、「£3044.99 ex.VAT」の2種類が表記されています。これはもしかしたら向こうの税金を計算した表記になっているのかも。
調べてみると「付加価値税」というそうでイギリスでは17%もの高額な税金が課せられているそうです。
それが日本では5%に抑えられるので実際には今回紹介した価格よりも安くなりそう。
あくまでも参考程度に、どんな選択オプションがあるのかを研究してみました。日本での発売はまだ発表されていませんが、どんなオーナーメードができるようになるんでしょうね。
お届けは7月下旬頃からとアナウンスをされているようです。
当店でもあとは正式発表を待ちたいと思います。
☆ソニー・イギリス「VAIO Z」オーナーメードはこちらから
☆ソニーヨーロッパ「Ultimate performance and design: ultra-mobile new VAIO Z Series from Sony weighs under 1.2kg」
☆当店blog 11.6.13「PC Watchに2011年度のVAIOの話」
★ソニーストア ハイパフォーマンスモバイル「VAIO SAシリーズ」のご案内はこちらから
☆当店blog 11.6.20「VAIO SAシリーズ ほぼフルスペックバージョンの開梱レポート」
☆当店blog 11.6.7「新型VAIO SAシリーズ ニューモデル速報」
ソニーヨーロッパのホームページで公開されているイメージビデオがこちらです。わくわくしながらご覧ください。
juny
2011年6月29日 @ PM 9:16
VAIO Z の購入金額は毎回 40 ~ 50 万円なので、
今回も同程度になりそうですね。
Adobe Creative Suite をあまりストレスを感じずに
使用できる 2 kg 未満のモバイルノート PC として、
使用している VAIO Z の内、最も低性能な
VGN-Z90US からの移行機種を検討中です。
VPCZ2* はモバイル利用時に CPU 内蔵 GPU しか
利用できないとなると、SA シリーズの方が適しているの
かもしれません。
VGN-Z* と VPCZ1* は A4 サイズのファイルと
ほぼ同サイズなので、ラッシュアワーの電車でも
それほど気を遣わずに持ち運べるのですが、
SA シリーズは A4 サイズより大きく、重量も増えるので
迷います。
A4 サイズ 2 ページ分の本文部分を左右に並べて
表示できないと作業効率が悪いので、画面解像度
1600 × 900 が最低要件です。
1920 × 1200 だと A4 サイズ 2 ページ分を余白部分まで
左右に並べて表示できるので、VPCZ2* の外部 GPU も
魅力があります。
開梱レポートを参考にさせていただきます。
店員佐藤
2011年6月30日 @ PM 7:54
♪junyさん、こんにちは。
ま、これはあくまでもイギリスの価格と言うことで
参考までに。
特にSSDに関しては日本の倍くらいの価格になっているので
詳しいことはわかりませんが、特別な関税とかがかかって
いるのかもしれませんし。
他はすみません。ノーコメントということで。m(_ _)m
比較検討中の者
2011年7月1日 @ PM 2:51
今回のZに限らず、ノートでAdobeRGB色空間対応の液晶を積んだ機械って、SRGBエミュレーションには対応しているんでしょうか?もし非対応だと、SRGBの色空間で作成された画像を表示させたら、みんな派手になってしまいますが。
世間一般ではSRGBの絵の方が圧倒的に多数派で、そもそもWindows自身もSRGBが前提です。なので、それに合わせる仕掛けがないのは困りますし、またそれに言及されていないとしたら問題でしょう。
でもこれ、AdobeRGBの絵とSRGBの絵を同時に表示させつつ、この二つで階調喪失を起こさないように表示するためには、液晶パネルの色深度は8bitじゃ足りないですよね。そんなノート用のパネルがあるのかどうか…これはへたすると、「AdobeRGB対応」じゃなくて「AdobeRGB専用」になっちゃう。
この辺の詳細がわかるようでしたら、情報くださいませ>ブログオーナー様
店員佐藤
2011年7月1日 @ PM 4:02
♪比較検討中の者さん、こんにちは。
カラーマネジメントのお話ですよね。詳細は当店blogの以前の記事で
ご案内をしています。参考になれば幸いです。
2010.3.8「VAIO Zのディスプレイの話」
http://ctec3.blog.so-net.ne.jp/2010-03-08-3
2008.9.25「『VAIO type A』写真日記第3話「AdobeRGB」」
http://ctec3.blog.so-net.ne.jp/2008-09-25-5
ヾ(*'▽') A I K A ☆☆☆
2011年7月1日 @ PM 6:02
ステキなブルーがありますねっ。
ソニエリノ携帯もですが、海外モデルは色がかわいいです。
日本じゃオーソドックスな色しか売れないのかなぁ?
比較検討中の者
2011年7月2日 @ PM 5:09
以前の記事を読ませていただきました。ありがとうございます。
なるほど、ブラウザなりソフト側で結構対応できるし、OSにも設定があると言うことですね。であれば問題はなさそうです。残された問題は発売時期とお値段ですが、こればっかりはどうこうできるものではありませんので、正式発表を待つとしますか。
現状使っているのがVGN-Z90Sで、会社からあてがわれているPCよりも速くて液晶も上質という、ある意味なんだかな~状態ではありますけど、3年間は戦えるPCということで選んでいるため、その意味では狙いどおりです。次のZもそうあって欲しいですね。
店員佐藤
2011年7月4日 @ AM 10:39
♪AIKAさん、こんにちは。
流行色ってありますからねぇ。VAIOもちょっと前までは
ブラックとシルバーばかりだったのに今はすごいことに
なっているモデルもあります。
でも、ブルーだけみると確かに採用されるケースが少ない
ですね。オレンジ、グリーンが今の流行色なのかもしれません。
店員佐藤
2011年7月4日 @ AM 10:41
♪比較検討中の者さん、こんにちは。
カラーマネジメントを突き詰めると、照明の色まですべて
そろえていかないといけないので、かなり大変なことになります。
それよりは、こうして使いかただけ覚えておいて、設定の必要が
あることを理解しておくだけでだいぶ違うと思います。