ワンタッチでLINEメッセージ送信が可能『Xperia Ear Duo』アップデートレビュー
4月19日に発売になったソニーの一番新しいスマートプロダクツ、ワイヤレスオープンイヤーヘッドセット「Xperia Ear Duo」でファームウェアアップデート＆アプリ更新があり、ワンタップでLINEメッセージが送れるようになりました。
音声操作を利用していない方も、これはかなり便利な機能です。ちょっと詳しくご紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
アップデートがあったのは9月11日（火）ですが、アプリの公開は9月10日（月）にあったようです。私もアップデートして昨日の帰りから使い始めました。
「Xperia Ear Duo」は今年の春に発売されたソニーの左右独立型ヘッドホンの第3弾商品で、独特の形状をしたオープンイヤーヘッドセットです。ノイズキャンセリングヘッドホンとは違い、常に外音をそのまま取り込んでおり、そこにヘッドセットの音声をミックスして音を聴く仕組みになっています。
最新のノイズキャンセリングヘッドホンには外音取り込み機能というのがついていて、人の声だけをピックアップして聴かせてくれる機能などがあります。聞こえ方としては「音楽」が主役で、取り込んだ音声はバーチャル感があり、まるで映画の中に自分が飛び込んだような錯覚が嬉しいのですが「Xperia Ear Duo」のオープンイヤーヘッドセットはそれとは逆。
外音がリアルに聞こえて、音楽があくまでも添え物てきな感じで聞こえます。重低音がズンズンなるわけでもなく、自然にどこからか音楽が流れている感覚でホテルのロビーなどでかかっている音楽の聞こえ方に近い感じになります。
この状態で電車の通る高架下とか、車の音が大きい道路沿いを歩いていると音楽よりも外音が大きく鳴りまくるんですが、そこで効くのが「アダプティブボリュームコントロール」です。ヘッドセットにはマイクがついていて、そこに入ってくる音が大きいときは自動で音楽のボリュームをあげてくれる、という機能がついています。
効果が非常に高く、ボリュームのコントロール幅も大きいので新橋駅の高架下でも、山手線と京浜東北線が同時にホームに入ってきても音楽が聞こえなくなることはありません。
ちょっとした欠点もあって、ジョギングの時に使って気がついたんですが風がヘッドセットにあたると、騒音は大きくないのにボリュームがあがってしまうことがありました。ビデオ撮影などをしたときに経験があると思うのですがマイクが風切り音を拾ってしまい、それを騒音と認識してボリュームを上げてしまうんです。
ボリュームの調整幅が大きいのでこれが、わりとうるさかったりしたのですが、今回のファームウェアアップデートで改善されたとのこと。
あいにく、風がそれほど強くなかったのですが、扇風機の前で試したりしてみたのですが「アダプティブボリュームコントロール」が風切り音に反応することはなく、直接風をあててもボリュームはあがりませんでした。
ロジックの改善で、こんなに良くなるモノなんですね。
他にもアップデート項目が多数あるんですが「タッチパッドの設定に割り当てられる機能が増えました」というのがあり、これが非常に便利な機能になっています。
「Xperia Ear Duo」は「LINE Clova」アプリに対応しており、クローバーを呼び出してLINEメッセージを送ることができます。
デフォルト設定だと「Assistant for Xperia」を右アダプターの長押しで呼び出しておいて「クローバー」と声をかけてクローバーを呼び出します。その後「LINEメッセージを送りたい」と入力して「誰におくりますか？」という問いかけに対してあらかじめ登録しておいた友達の呼び名、ここでは「ヨネチャン」を呼び出して、それからメッセージを言葉に出して入力。最後に確認をされるのでうなずくとメッセージが送信される、というのが今までの流れです。
ところが、アップデートのおかげで右耳、左耳のタップにこの機能を割り付けることができます。
あらかじめLINE Clovaのアプリをインストールしておき、呼び名を設定しておく必要はありますが、これらは最初に設定するだけです。
呼び名の設定を「LINE Clova」アプリでしておけば、それと同じ呼び名でXperia Ear Duoから呼び出せます。
ここでは右耳のダブルタップの時に「LINEメッセージを送信する」という設定をしました。その後、どういう風に送信するのかを細かく設定していきます。
ここでは宛先に「ヨネチャン」を入れてあり本文は空欄にしてあります。この設定だと外出しているときに右耳のダブルタップでヨネチャンにLINEメッセージを送る手前までワンアクションで操作ができます。
あとは送りたいメッセージを言葉で入力します。「今から品川を出て会社に戻ります」などの普通の言葉で入力ができて、認識率もかなり高いです。
さらに設定で本分をあらかじめ入力しておくことができます。ここに「今から帰るよ」というのをあらかじめXperia Ear Duoアプリで設定をしておくとダブルタップしただけでヨネチャンに「今から帰るよ」というメッセージを送るところまで済ませてくれます。
帰りの通勤電車の中で突然「今から帰るよ」というのを一人で声に出すのはつらいと思いますが、これだったら、声を出すことなくメッセージ送信をすることができます。
片耳にシングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップ、長押しの設定をすることができるので、全部をLINEメッセージの送信設定にすると8種類のメッセージ送信を設定することができます。
これはスゴい便利！と、思ったのは私だけではないはずです。
Xperia Ear Duoは遅延の少ない伝送方式NFMI (Near Field Magnetic Induction/近距離電磁誘導) を採用しているので左右独立型ヘッドホンにもかかわらず、音声の遅延はあまりありません。動画視聴でも不自然さを感じずに音声再生ができます。
単なるヘッドホンとしても使えますが、こうしたLINEメッセージの送信にわずらわしい思いを感じられている方はファームウェアアップデートをした「Xperia Ear Duo」でLINEメッセージの送信を楽にしてみてはいかがでしょうか？
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