Ultra HD ブルーレイプレーヤー『UBP-X800』展示レポート
昨日発表になったソニー初の4K Ultra HD BDプレーヤー「UBP-X800」のソニーショールーム/ソニーストア銀座での特別先行展示がスタートしているということで、早速、お邪魔させてもらってきました。
プレスリリースだけでは謎だった部分がいろいろあるので、その謎を解いてもらってきました。実機ファーストインプレッションをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
昨日の新製品発表と同時にソニーショールーム/ソニーストア銀座にて特別先行展示がスタートしている2017年モデルの新型ブラビアシリーズとともにUltra HD BDプレーヤーも展示開始。平日の火曜日にも関わらず、今日はソニーショールーム/ソニーストア銀座は割と多くのお客様がいらして、特に有機ELテレビ「ブラビアA1」シリーズは人が途絶えることがない盛況ぶりでした。
ちなみに今日の時点で有機ELテレビの「ブラビアA1」は4台展示され、液晶のフラッグシップモデル「Z9D」の3台をしのぐ台数になっています。新型のブラビアでこれだけ注目を集めたモデルってありましたかね!? 「有機EL」デバイスへの注目度の高さがうかがえます。
その「ブラビアA1」の話もたっぷりうかがってきたのですが、その前に4K UHDブルーレイプレーヤー「UBP-X800」の様子をお伝えします。
展示は2台あり、Z9Dの75型モデルとの展示と、55型のブラビアA1とのセットがシアタールームにあります。注目度の高いブラビアA1はなかなか人が切れないので、今日の時点では人気薄?になっているZ9Dと接続されているプレーヤーを試させていただきました。
これがソニー初の4K Ultra HD BDプレーヤーの「UBP-S800」です。高音質を実現するシャーシを採用していたりするSACD他のハイレゾ音源にも対応するマルチプレーヤーです。
ソニーショールーム/ソニーストア銀座では、Z9Dに接続してUltra HD BDソフトの再生デモを行っています。再生されているタイトルは「CHAPPIE」でした。
なるほど、このソフトは4K HDRと通常のSDR映像との差がすごく出るソフトですね。ソニーショールーム/ソニーストア銀座では、いつも良いコンテンツを用意しますよね。個人的にもこの映画を観てみたかったのでこれはそのうち購入しなくては。
付属のリモコンはこちら。テレビリモコンやBDレコーダーのリモコンよりもやや短い小型のリモコンになっています。TV音声ボタンがセンターに配置されているなど、なかなか使い勝手が良さそう。「Netflix」のボタンがこんなところでも良い場所を占めているのはさすがですね。
本体向かって右側に電源ボタンとディスクトレイのイジェクトボタンがあり、その下がUSB端子のカバーになっています。
ディスク再生よりも先に、ちょっと試して見たいことがあって、先にここを開いて持ち込んだUSBメモリーを使わせてもらいました。
持っていったのは自分で編集した4K動画ファイルです。Vegas Proで書き出したMP4ファイルです。
YouTubeやNetfliexのビデオオンデマンドサービスでの4K映像の出力に対応しているとした上で、USBやホームネットワークの動画、音楽、静止画ファイルの再生も可能となっているのですが、内蔵しているメディアプレーヤーで4K動画再生ができる、という記述がどこにもなかったんです。
YouTubeやNetflixの4K再生ができるんだから、当然できるでしょう、というところですがメディアプレーヤーとしてちゃんと4K動画が再生出来るのか非常に気になっていたんです。
USBメモリーを挿して、中身を観るとなんかほっとしました。ファイル名が表示されているので、これなら大丈夫そうです。
無事に再生ができました。Vegas Pro 14から書き出したMP4映像です。平均ビットレート60Mbpsで最大ビットレート100Mbpsに設定したモノなんですが、ちゃんとコマ落ちもせずきっちり再生。
リモコンの「画面表示」ボタンを押すとご覧の様に映像と音声のビットレートもリアルタイムで表示してくれます。
この表示はUltra HD BDソフトの再生時にも使えて、ディスクソフト毎にビットレートをチェックしたりするのにも使えます。
あいにくホームネットワークのビデオサーバーに置いた4Kファイルの再生などはテストができない(まだ、ショールームでホームネットワーク接続をしていません)のですが、USBメディアの再生ができるなら、まぁ、問題はないでしょう。
【追記】
販売店向けの新製品内覧会で商品担当の方にうかがってきたところ、ホームネットワークのnasneなどに入れた4Kビデオファイルの再生も問題ないそうです。
自宅では4Kメディアプレーヤー「FMP-X7」をHDDプレーヤー的に使っているのですが、これで「UBP-X800」に乗り換えができそうです。
改めて「UBP-X800」のホーム画面を表示これがホーム画面で、機器からの「おすすめアプリ」というところにメーカーからの新機能提案があるみたいですね。現在は「Netflix」のアイコンしか表示されていませんが、これが発売日を迎えるとソニーさんからいろんなデータが送出されて賑やかになっていることでしょう。
今日の時点で使えるアプリはNetflixと、ディスク再生、USBメディア再生とネットワークメディア再生、それにスクリーンミラーリング機能となっていました。製品版、もしくは発売日あたりにアップデートでAmazonプライムビデオや他のサービスもここに登場するんだと思います。
Media Serverリストを表示したところです。ソニーショールーム/ソニーストア銀座のネットワークでUBP-X800と接続されている機器が表示されていました。おそらくサーバー側でセキュリティ上、クライアント認証をしていたいんでしょうね。アクセスができないのですが、HPA-Z1ESのハイレゾファイルの再生、nasneの動画、写真の再生ができれば、これがUBP-X800がメディアセンターとして使えます。
これこれ、これが欲しかったです。
こちらは右上にある設定ボタンから入った設定メニューです。
映像設定のところには「HDR出力」というのがあるのですが、中には「自動」と「オフ」しかありません。プレスリリースにあったHDR→SDR変換の項目がないので、これは想像ですが初期設定にて接続しているモニターのデータを取りに行って、そこでSDRテレビなのかHDR対応テレビなのかを判別して、自動で機能切替をするんでしょうね。
まだ、この製品も製品マニュアルなどのデータが販売店に届いていないので正確なところは不明です。今週、販売店向けの新製品内覧会などもあるので、そこで確認をしてきたいと思います。
【追記】
確認してきました。やはり接続した先のテレビがHDR対応になっているのかどうかは自動判別していて設定項目から変更するところはないそうです。HDR→SDR変換も接続先がSDRテレビでないと働かないため、ショールームでの展示状況では試すことができません。あいにくではありますが当店でも発売後に自宅にて検証することになります。HDR→SDR変換の効果についてのご案内は、申し訳ありませんが製品発売後までお待ちください。
他、気になるところとしては4Kのアップコンバート設定というのがあり、自動1と自動2というのがあります。機種により意味合いが違ってくる設定なので、これも取説を読まないと正確なところがわからないのですが、直近の機種ではBDレコーダーのBDZ-ZT2000あたりが近いので、そちらの説明書を読むと。。。
この様な設定になっています。素材のコマ数によってアップコンバートの仕方が変わってきます。接続先が4Kブラビアならば、BDプレーヤーでアップコンバートせず、そのまま2K出力にしておいたほうが良いのかもしれません。
これも製品出荷後に自分で設定を楽しむポイントかも。(って、このプレーヤーでハイビジョン映像を観ることはあまりない気がしますが)
HDMI映像出力フォーマットも設定が可能。わからない人は「自動」にしておけば色空間変換を最適な設定でしてくれます。
そして、これも実は隠れたポイントでソニーショールーム/ソニーストア銀座のスタイリストさんが教えてくれました。ソニーの機器として「DVD-Audio」の再生に対応する初めての製品になるそうで、スタイリストさんいわく、これが個人的にはしびれたポイントなんだそうです。
「DVD-Audio」ってそんな規格あったっけ?というところですが、Super Audio CDよりももっと普及しなかったオーディオフォーマットがあるそうで、そのDVD-Audioでしか発売されていないタイトルとかもあるんだそうです。それをソニー製品で再生出来るようになるのが嬉しいとのことです。スタイリストさんにもそういう「濃い人」がいらっしゃるんですね。(^^)
かんたん初期設定を観ながら、どこかにSDRテレビとHDRの出力設定をするところがないかチェックしたのですが、それはありませんでした。ただ、設定の間に上記の画面が出て、18Gbps対応のプレミアムハイスピードHDMIケーブルの使用をすすめられます。
プレミアムハイスピードHDMIケーブルの使用は、PlayStation 4 Proの発売時にも話題になったことがあり、付属のケーブルがプレミアムハイスピードHDMIケーブルではないのでは?という話がありましたが、距離が短いとハイスピードケーブルでもOKみたいなんです。距離が長くなってくるとケーブルの中でのデータ減衰があるのか、やはり映像出力が不安定になり、ノイズが出たり、最悪の場合はテレビ側が信号を認識できずにブラックアウトしたままになる、ということも起こります。
当店店頭で「Xbox One S」を使って4K HDRの映像を観ていたのですが、長めのケーブルを使うと頻繁にそういう症状が出ました。画面のあちこちに点が出ていたり、明らかに映像信号に問題がある出画の仕方をすることがあるんですが、ケーブルを替えると改善するので、4K HDR映像は本当にシビアなものというのを知ります。
ソニーショールーム/ソニーストア銀座でもちゃんと高額なプレミアムハイスピードHDMIケーブルを使って出力しています。
UBP-X800を使って4K HDRソフトを楽しまれる方で、ケーブル長が長くなりそうな方はちゃんとしたケーブルを揃えられることを強くオススメします。
さて、そんなわけでHDR非対応テレビがないためHDRソフトのSDR変換出力を試せないのですが、UBP-X800本体にHDR出力のオンオフ機能はついています。これでUHD BDソフト「CHAPPIE」の映像を試して見るのですが。。。
こちらがHDR映像をSDR信号で出力している場面です。表示で「HDR>SDR」となっているので、SDR信号で出力されているはずなんですが、そうそう、これこれ。
私もXbox One SでのUHD BDソフトを自宅で観たときに体験しましたが、解像度が4Kになっているだけで色や輝度はハイビジョンと変わらないじゃん、という画面です。HDRソフトというと輝度の高いところに色が乗っていたり、よりまぶしい映像が楽しめるとか思われる方がいらっしゃいますが、私の目で見ると暗部の表現、データ量がグッと増える感じ。影になっている部分がよく見える様になるんです。ここでいうところのチャッピーの体の様子がこれではべたっと黒く潰れています。
HDR出力にすると4Kによる解像感の向上に加えて色や輝度による描写される情報が増える感じ。一度、違いがわかってしまうと4Kの解像度だけでは物足りなくて、これらの情報量がないと不満になります。
うわー、これはデモ用に映像を変えているの?というくらいの差があります。こんなに違うんでしたっけ?というか、これSDRテレビ用のHDR→SDR変換をしていない映像ですよね!? テレビの設定を調べるとちゃんとHDR信号ではないと認識して表示しているので、これは単にSDRとHDRの差なんです。HDRとSDRの差を今までも店頭でしてきましたが、これは一番違いがわかりやすいかもしれません。PS4 Proのゲーム映像並の差があります。
しかし、この映画ソフト「CHAPPIE」ですが、HDR向けの良いシーンがたくさんですね。この映画ソフトもHDRのリファレンスに絶対いいですね。
その後、5F奥のシアタールームに移動して有機ELブラビア「A1」のデモンストレーションがあり、ヒョコヒョコとついていって映像を観させていただきました。こちらでは「ゴーストバスターズ(2016)」のクライマックスシーンを、部屋の明かりを落として視聴する、ということをしているのですが、これはスゴい。
実はこのゴールデンウイークですがラスト2日間は風邪をひいてしまって家で寝込んでいたんです。そのときにWOWOWで録画しておいた「ゴーストバスターズ(2016)」を観たんですが、その映像とは雲泥の差でした。
この映画も4K HDRだと見どころが多くて、ゴーストの姿もそうですが、プロトンパックの光線、ネオンカラーが映る役者さんの顔など、輝度の高いシーンの連続なんです。
全然見え方が違います。
BS放送の放送波ではおそらく20Mbpsを切るくらいのビットレートでのハイビジョンSDR信号ですが、UHD BDのビットレートは40~60Mbps位を行ったり来たりするくらいになっています。ブラビアA1の威力も被さって、まさにこれはSDとHDの差以上のものを感じます。
ゴーストバスターズ リブート版も4K HDRには持って来いのリファレンスディスクですね~♪
VHSビデオからDVDになったときは映像と言うよりも5.1chサラウンドに魅了され映画を観まくっていた時期があります。DVDからBDになったときはハイビジョンの解像度にしびれたのと、それと16:9のワイド画角になったのが大きかったですね。映画館の画面サイズに近くなったのが嬉しかった気がします。
今回のハイビジョンから4K HDRになるのは画角こそ同じモノの、解像度に加えて色域、輝度差までもアップするので違いは今までで一番大きいかも。
こうしたメディアチェンジをするたびに、我が家には映画ブームがやってくるんですが、これで我が家には第4期映画ブームがやってくることになりそうです。
UBP-X800は私も購入させていただきました。出荷が超楽しみです。
Ultra HD BDプレーヤー UBP-X800 |
ソニーストア価格: 44,880円+税~ |
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発売日 | 2017年6月24日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:5,000円 3年ワイド/5年ベーシック:3,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 送料無料 3年ベーシック無償 |
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当店店頭 購入特典 |
開店3周年記念品プレゼント中 サマーフェア店頭購入特典あります 発売日以降実機展示予定 |
☆ソニープレスリリース「ソニー初のUltra HD ブルーレイプレーヤー発売 4K HDRの美しい映像に加え、次世代音声フォーマットによる臨場感あふれるシアター体験」
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