ハイレゾ対応ワイヤレススピーカー『SRS-X9』ショールーム実機レポート
やるときはやるというか、これで押していくぜ!って決まると怒涛の新製品攻勢をするのがソニーさんなんですが、昨年から一気に立ち上げてきたハイレゾオーディオで早くもワイヤレススピーカーとか手軽なところまで製品ラインナップが揃ってきてしまいました。
まだ1月だというのに今年もすごいことになりそうなハイレゾオーディオ。昨日発表になった「SRS-X9」が早速今日から銀座ソニービルショールームで展示になっているというので行ってまいりました。
音の良さもお伝えしたいんですが、操作性もちょっと凝ったものになっています。ハイレゾ対応ウォークマンを手にしたら次の一手はこれでしょう、というノリになっています。
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昨日発表になったハイレゾ対応ワイヤレススピーカー「SRS-X9」ですが、まず最初のウリはこの価格なんじゃないですかね? 3月いっぱいは59,850円という設定になりますが、これ、考えてみると相当な安さ。
昨年11月に発売になったハイレゾオーディオ製品群の中でもポジションが一番近いのがUSB DACアンプの「UDA-1」+「SS-HA3」になると思うんですが、そちらの価格はこんなことになります。
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49,800円+39,800円で合計89,600円。これがミニマムなハイレゾ対応コンポになっているんですが、ここから3万円も安くそろうハイレゾスピーカーセットということになります。
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2月10日までは「はじめようハイレゾ・オーディオ・キャンペーン」があり、1万円のキャッシュバックがあるとはいうものの、それでもこのセットよりSRS-X9は2万円も安く手に入るんです。
もちろんUSB DAC「UDA-1」の方が優れている部分もあり32bit対応だったりするし、スピーカーレイアウトが自由に変更できる自由度もありますが、これがオーバースペックでハイレゾ音源をもっと手軽に安く聞きたい。ハイレゾ対応ウォークマンからヘッドホン以外のものでハイレゾオーディオを鳴らせればよい、ということであれば、圧倒的にSRS-X9の方がコストパフォーマンスが高そう。
まぁ、なんせ発表になってからお客様に紹介したい商品というよりは、自分で使ってみたいという欲求があるもので、これがちゃんとハイレゾオーディオをしっかりと鳴らしてくれるものだったら自宅に置きたいハイレゾオーディオセットということなりそう。
そんなわけで2014年もいきなり物欲を高めてくれる製品の登場に胸を躍らせながら銀座まで行ってきたわけです。
デザインは製品発表と同時に公開されているスペシャルコンテンツをみるとイメージが掻き立てられるかも。単なる真四角ではなくソニーがデザインすると細かいところで手が加えられていることがわかります。
正面からだけではなくSRS-X9はこうして背面もすっきりとフラットになっています。壁際に置くだけではなくソファーテーブルに置くなど背面が見える状況でもデザインイメージが変わらないというのはポイントが高いです。
商品案内にあるように天面も手をかざすとバックライトで浮き上がる操作ボタン。ここに入力切り替えがあり、ボリューム操作や曲の再生、送りなど頻繁に操作するボタンはボディ右の方に常時表示になっています。
音が出たら予想よりも大きくて、慌ててボリュームを下げるシーンなども、手をかざしてから、というような戸惑うことはありません。
ユニークだったのが背面のUSB端子です。SRS-X9にはUSB-AとUSB-Bという二つのUSB入力があって、これがそのままUSBのAタイプとBタイプになっている点。
USBのAタイプというのはPCにあるUSB端子でおなじみの長細いいつもの端子。USBのBタイプというのはプリンターなどについている端子で、PCと対になる下流側の端子形状になります。
ウォークマンの接続はどちらでもできるようになっているんですが、接続する端子によって操作方法が変わります。
まず、ウォークマンに付属するWMポートのついたウォークマン専用ケーブルはUSB-A入力につなぐことになります。この場合はPCにウォークマンをつないだ時と一緒でウォークマン側では操作はできずSRS-X9側からウォークマンを操作することになります。
その操作方法は後ほど紹介するとして、もうひとつのUSB-B端子にウォークマンを接続する際は別途、アクセサリー製品であるハイレゾオーディオ出力用変換ケーブル「WMC-NWH10」が必要になります。
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ディオ出力用変換ケーブル「WMC-NWH10」
これはUSB端子のAタイプのメス型とWMポートのついたケーブルになっています。SRS-X9に付属するUSBケーブル(Aタイプ-Bタイプ)とつなぐと、これでウォークマンとSRS-X9がつなげられるようになります。
これが手持ちのウォークマンZX1をSRS-X9に「WMC-NWH10」と接続したところになります。
これで接続するとウォークマンはSRS-X9には支配されず、WMポートにつないだ外部スピーカーとして動作をします。曲再生などの操作はウォークマン側で可能。
USB-A入力でもUSB-B入力でもハイレゾ音源には対応しているそうですので、これでハイレゾ対応ウォークマンに貯めこんであるハイレゾ楽曲の再生ができるようになります。
これで音を聴くんですが。。。なんですかこれ。サイズはこんなに小さい(と、言っても幅は430mmもあります。)のに、しっかりと低音が鳴るし高域の伸びの良さもハイレゾオーディオコンポHAP-S1+SS-HA1並みじゃないですか。
すごいぞ、これ。って言葉だけでは説得力がないんですが、秘密はこちら。
スピーカーグリルははずせるようになっていて、ショールームにはスピーカーグリルを外してあるモデルも展示中。本体にはびっしりとスピーカーとパッシブラジエターが配置されています。
注目は正面と上面にあるスーパートゥイーターです。どこかで見たことがあるぞ、と思ったら。。。
そうなんです、ハイレゾオーディオコンポのSS-HA1に使われているスーパートゥイーターとどうやら同じものが利用されているようす。
このペコペコとへこむガードもそのまま使われていました。
専用に細かいチューニングはされているのかもしれませんが、なるほど、そうやって共通部品を使っていることもあって同じ雰囲気の音が出せているのかも。
フルレンジスピーカーも磁性流体スピーカーを使うなど最先端のスピーカーシステムになっています。
ウーファーはひとつしか搭載していないのでスピーカーシステムとしては2.1chになるのかな。ただ、こんなサイズのものでよく、ここまで低音が響きますね。
展示している台が固いものなので共鳴しにくくなっていて、それで締まった音が鳴る、というのもあるんですが、やけにパワフル。総合出力はなんと154Wにもなるとのこと。
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昨年夏に登場した巨大な重低音パワードスピーカーの「GTK-N1BT」ですら出力100Wですので、そういう出力のゆとりみたいなのなんですかね。
残念ながらショールームということでほかのお客様もいらっしゃるし音量をあげて聴くことができませんでしたが、これは十分ハイレゾ音源を鳴らして聴くのに耐えられるスピーカーシステムって感じがします。
USB-B端子にはPCとの接続をしてUSB DACとしての利用もできるし、うーん、これはしびれますね。
続いて紹介したいのが専用アプリの「SongPal」です。
アテンダントさんにお願いするとアプリがインストールされたスマートフォンを用意して、これでSRS-X9の操作を見せていただけます。すでに画面はSongPalが起動した状態です。
SongPalはDLNAのコントロールをするソフトになるんですが、ハイレゾオーディオHAP-S1との違いは、BluetoothでSRS-X9をコントロールしている点。
HAP-S1では「HDD Audio Remote」というアプリを使ってWi-Fi経由でHAP-S1をコントロールしていましたが、SongPalの場合はBluetoothでSRS-X9とつながって、SRS-X9がDLNAサーバーを探してきて再生するところが違います。
見かけ上の動作に違いは特にないんですが、スマートフォンにNFCがついているので、SongPalアプリを起動した状態でNFCタッチするとそれでなんの設定もなく使える様になるところがシンプル。
SongPalアプリの中にはMusicUnlimitedをはじめ、ほかにもradikoとかウォークマンアプリ、Youtubeなんてアプリまで見つかるんですが、あれ?こんなにたくさんのアプリを内包しちゃっているんですか?と、うかがったところ、自分で「Add Apps」を使うとスマートフォンにインストールされているアプリを取り込むことができるとのこと。(確かめていませんが、その際はBluetooth通信でスマートフォンから音声が飛ぶんでしょうね。)
なるほど、SongPalを使ってしまえばSongPalがSRS-X9のすべての入口になるようになっているわけです。
これらアプリメニューの他にイコライザー、DSEE HXの切り替えメニューなどもSongPalにあります。
これらの機能はSRS-X9本体、もしくは付属リモコンを使っても切り替えができず、SongPalがないと操作ができません。SRS-X9を使いこむならスマートフォン(というか、SongPal)必携ですね。
USB-A入力に接続したウォークマンの操作もSongPalで行う必要があります。USB-B端子につないだウォークマンの場合はウォークマン本体の操作で音楽が鳴らせますが、USB-A端子につないでいるウォークマンの曲を探したり再生したりするときは、SongPal
からの操作が必要になるわけです。
じゃあ、USB-A端子につないだAndroid OS搭載のウォークマンにSongPalをインストールして、それで操作をすることはできないのかというと、この場合はクライアント・サーバーが1台の端末になってしまうのでコントロールはできないとのこと。
むむ、ちょっとややこしい話になるわけです。
ま、SRS-X9を使ってハイレゾ音源を鳴らしたい!という方の多くはハイレゾ対応のウォークマンを利用されると思います。そういうときは「WMC-NWH10」を使ってUSB-B入力を利用するのがおすすめです。
さて、ハイレゾ対応のSRS-X9にばかり気が行ってしまっていますが、シリーズでSRS-X5、SRS-X7という弟分モデルも同時発表されているので、そちらもみてみましょう。
こちらはもっとも小型になるSRS-X5です。DLNAなどのネットワーク機能・Wi-Fiは搭載していない通常のBluetoothスピーカーに近いモデルになります。
ウォークマンとの接続はシンプルでNFCによるタッチ接続の他に、USB接続もできるようになっていますがSRS-X9の様な楽曲再生のための信号接続はしていません。搭載されているUSB端子は給電用になっているためUSB端子で接続はされているものの音楽を鳴らしているのはBluetooth接続。
重量は1.2kgでスタミナ性能は8時間程度。先にSRS-X9の音を聞いてしまっているので非常にサイズ的に不利ですが、低音はサイズなりの音になります。
こちらはSRS-X7になります。重量は1.9kgとかなりずっしりしており、こちらも充電池内蔵で約6時間のスタミナ性能。
ウォークマンとの接続はこうしてNFCタッチで行うことができます。ずっしりした重量から想像できるそれなりの音質。再生帯域は50Hz~22000Hzで、持ち歩きを考えるならこれは納得の音質。
これも購入された方の満足感が高そうなモデルです。
天面の操作ボタンはシリーズ共通でこうしてタッチセンサー風になっているわけですが、あら、うっすらと新発見があります。CHARGEの隣にうっすらと別のボタンが見えます。
この写真だと見えにくいので別角度からSRS-X9で撮影したものがこちら。
これははっきりと見えますね。そうなんです。どのモデルにも「UPDATE」ボタンが用意されていて、なにやら後日、機能アップなどができる仕様になっているみたいですね。
ワイヤレススピーカーもアップデートできる時代がやってきたみたいです。どんなアップデートがあるんでしょうね!?
ということで、非常に大雑把ではありますがSRS-X9の実機レポートでした。
さすがに私もこれを取説なしで操作することはできなくて、丁寧にすべてご案内してくださったショールーム・アテンダントさんのご説明をそのまま紹介している感じになっているんですが、聞き漏らしているところ、お伝えすることを忘れてしまったところはご容赦ください。
本当は自宅にHAP-S1+SS-HA1を置いて、日曜日の午前中とかにじっくりと良い音を聴く時間とか作りたいんですが、ちょっと高額なのとあとちゃんと設置する場所がなくて。。。なんて思いの方は私だけではないはず。
でも、SRS-X9だったら聞きたいときにだけ引っ張り出してきてリビングのど真ん中、もしくはソファセットの真ん前(普通はテレビとかがあるのかな?)に置いて、これで普段はウォークマンで楽しんでいるハイレゾ音源を、広がりのある音で聞いてみる、なんてことができそう。
ハイレゾオーディオがなくても、パソコンかnasneがあれば、そこにハイレゾ楽曲を置いておけば、スマートフォンで再生コントロールができるし。。。わざわざハイレゾコンポを用意しないで、あるものを利用できるというのも良いですね。
わーい、これどうしよう。うちに置きたいなぁ。
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※消費税8%になると61,560円になる見込みです。
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※消費税8%になると34,020円になる見込みです。
★ソニーストア ワイヤレススピーカー「SRS-X5」のご案内はこちらから
※消費税8%になると23,760円になる見込みです。
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通りすがり
2014年1月26日 @ PM 12:10
SRS-X9絶対買う!!
店員佐藤
2014年1月28日 @ PM 4:51
♪通りすがりさん、こんにちは。
お買い上げありがとうございます。
発売日はまだ先ですが、火がつくと
一気に品薄になるような製品なので
オーダーはお早めにどうぞ!