『VAIO type Z』速報実機レポート
本日発表されたVAIO第3章ニューモデルの大注目ニューシリーズ「VAIO type Z」の実機速報レポートを掲載します。
今回はソニースタイルさんで、久々に(前回は07年9月)VAIOのお勉強会を開催してくださり、そこでいろいろな説明をうかがってきました。詳しい話は当店配信のメールマガジンでご案内するのですが、ここでは写真を中心としたモデル案内をしたいと思います。
まず、トップバッターは新シリーズ「VAIO type Z」です。
昨年、シリンダースタイルの復活を遂げた「VAIO type TZ」の登場も衝撃的でしたが、今回の「VAIO type Z」もあの時以上のモンスター具合で登場したかも!
スタイリング的にはTZ同様のシリンダースタイルを採用していますが、より洗練されたスマートなスタイルでのデザインになっています。VAIO第3章突入でイメージカラーがホワイト&グリーンになりましたが、それを象徴するような濃いグリーンの電源インジケーターがこれまたまぶしい!
そして、VAIO独特のスタイルになりつつある「浮き石キーボード」ですが、今回、この形状のキーボードにやっと名前が付きました。「アイソレーションキーボード」と命名されており、プレゼンテーションではすべてアイソレーションキーボードとして案内されています。
VAIO type Zにもそのアイソレーションキーボードが採用されていますが、かなりこだわったデザイン、質感になています。アルミの1枚板にキーボードを融着させているのですが、60カ所以上の多点融着を行っており、かなりの強度をここで保っているとか。
実際にタッチタイピングさせていただきましたが、これ、モバイルノートなのに19mmピッチの2.5mmストロークを実現。また、type Tのときからさらに改良研究を進めて静音ラバーを採用。さらに静かなキータッチを実現しているそうです。
また、アルミよりも軽い素材を使いたかったところなんだそうですが、この質感にこだわってキーボードの隙間にまでしっかりとヘアライン加工が入っています。
アルマイト加工により、プラスチック面に塗装したものを使い込んだときの塗料のはげみたいまものも防げるとか。
進化したと言えば、底面のカーボン採用も進化ポイント。
底面にカーボンを採用したのはtype Gが最初で、その次にtype TZが手前の辺を折る1辺折りで強度をさらにアップ。底面だけみればtype Gよりもtype Tの方が強度が上、とかいう話もあったんですが、今回のVAIO type Zでは奥の辺も折る「2辺折り」に進化。大型になると強度は下がるモノなんですが、これで強度をアップしているようです。
なお、天面のカーボンも従来のtype S プレミアムバージョンでは5層カーボンだったものを、VAIO type Zでは6層カーボンにさらに進化させているそうです。
これはなにかというと従来のtype SZの時の冷却ファン。これがVAIOの中の熱を排出してくれる働きをしてくれています。
この冷却ファンですが上から下に空気を送っているのではなく、上下ともに吸気をしていて、それを側面から排出する仕組みにしているんだとか。そうすると上下から入ってきた空気がお互いに当たって、それがノイズというか騒音を出すそうなんですが。。。
これは新開発のVAIO type Zのファンになります。見にくいんですが中に水かきみたいなものがあり、これでノイズを低減させるんだとか。ノイズの低減の他にも、無反響室に入れてノイズの周波数分析なども行い、特定の周波数がでないようにチューニング等も行っているとのこと。
うーん、静かな部屋で「VAIO type Zの音」を聞いてみたいです。
なお、このクーリングファンですが音のチューニングだけではなく、小型軽量化も行っており、40gの軽量を行っているとのこと。
こちらは分解モデルの様子なんですが、光学ドライブのところに細かいスリットというか穴が空いているのがわかりますが、これも排熱とかではなく軽量化のための穴なんだそうです。この光学ドライブで50g、CFPRシャーシで約25g、薄ガラスLCDで約60gと徹底的な軽量をはかっているとのこと。
で、もっとも軽量化に寄与したのが12層高密度基板の採用。こうして見てみると、HDD、光学ドライブ、各種端子類など中に入れる部品の形はある程度決まっており、メーカーがデザインできるところと言うのは小型が進めば進むほど手を入れられるところが少なくなっていくと。
その手の入れられるところを徹底的にチューニングしたのが「VAIO type Z」になるわけで、従来type SZプレミアムバージョンで1.75kgあった本体重量が、この積み重ねでなんと約20%の軽量化に成功。最軽量仕様で1.35kgを実現しているそうです。
しかも、この軽量化を行っている上にスタミナ性能が大幅アップ!!
標準バッテリーで約6.5時間だったスタミナ性能が11時間に超大幅パワーアップ! 大容量バッテリーを装着すると約17時間という、type Tの時のLLバッテリー装着時なみのパフォーマンスを実現!!
まさに、VAIO第3章で誕生した新モンスターモバイルPCなんです!!
そのモンスタースタミナ性能に一役買ってくれるのが、おなじみハイブリッドグラフィックシステムなんですが、これもまた進化しています。
従来type SZでは、スタミナモードにすると内蔵チップセットを使った低電力モード。AC電源をつないだときはグラフィックボードを使ってパワフルに!という使い方ができたんですが、そのモードの切替時にはPCの再起動が必須でした。
なので、デスクトップモードで使用していて、そこからモバイル利用することになっても、一度OSを落として、それから持ち出して外出先でモード変更の上、スタミナモードで駆動させる必要があったんですが、VAI
O type Zでは、その必要がありません。
スイッチの切替だけで切り替わってしまうんです。
これは実際にモードスイッチを切り替えたところですが、この様な案内が出るので、ここでOKボタンを押すと、再起動の必要なく、まるで解像度を切り替えてくれるかの様にインターナルグラフィックからNVIDIAへチェンジが可能。
これはインターナルグラフィックチップでの作動時の画面のプロパティ。スタミナモードの時のデスクトップのプロパティ画面です。
こちらはスピードモードの時の画面のプロパティ。はい、しっかりとNVIDIAコントロールパネルの表示がでています。
そして、このやったらとキレイなディスプレイなんですが、これ、別に私がフォトショップではめ込み画面とか、ディスプレイ面だけ補正をしているとかではありません。撮影したそのまんまの写真。見た目にもそうなんですが、撮ってきた写真を見てもムチャクチャキレイなんですよ。
これも新開発のディスプレイが使われており「クリアブラック液晶」からまた進化して「クリアソリッド液晶」というものを採用しています。
type Gで採用されているハードコート液晶が鉛筆の5H相当でもキズがつかない、とされていますが、このクリアソリッド液晶では4H相当までOK。(クリアブラック液晶で3H相当だそうです。)また画面サイズなんですが、type Sを見慣れている方だと見た目にすぐわかると思うんですが、なんか横長ですよね。
そう、従来の16:10ワイド画面ではなく、16:9の完全ハイビジョン画角になっているんです。さらに、この評価機は1366×768ドット解像度になっていますが、VAIO OWNER MADEモデルには1600×900ドットのWXGA++の高解像度クリアソリッド液晶も用意されます。
ブルーレイディスクドライブの装備も可能なウルトラモンスターハイスペックモバイル「VAIO type Z」誕生ですよ!
あ、そうそう。↑このクリアソリッド液晶なんですが、表面はテカテカしていません。光を拡散する表面処理をしているそうで、これは背面にある蛍光灯をわざわざ写りこませているモノ。画面輝度もちょっと落としています。
で、こちらは他の用途で用意されていた「VAIO type N」の採用されているクリアブラック液晶LEの画面。もろに写しこんだ蛍光灯や、楕円に見えるのはダウンライトなんですが、室内の照明がやたらとわかる仕組みになっています。
表面加工でこれだけの違いが出るそうです。
光学ドライブのすぐ脇にはHDMI端子も装備。そうなんですよ。この「VAIO type Z」ですが、これそのままBDプレーヤーにもなってしまいます。
外部ディスプレイをつないでデスクトップスタイルで使って、外出の時には本体だけを持ってモバイルスタイルで使う、というのがハイスペックモバイル「VAIO type SZ」の特長だったんですが、それをさらにパワーアップ。職場でも外出先でも自宅のリビングでもハイスペックマシンとして使えるマシンになってしまいました!
気になる価格の方ですがソニースタイルではベースモデル価格:199,800円~で、全部載せの最高価格モデルで605,800円となっています。
ちょっと理由はわからないのですが、ストレージにSSDを選択した場合はブルーレイディスクドライブ(アップグレード+50,000円)を選択できない模様。SSDの64GB(アップグレード+75,000円)、もしくはSSD-RAIDの128GB(アップグレード+164,000円)を選択した場合はDVDスーパーマルチドライブ搭載になるのでご注意を。
プロセッサー選択に関しては「Core 2 Duo P9500(2.53GHz)」を強くオススメ! VAIO type Zの開発の方もイチオシだったんですが、その理由は。。。
・T9600(2.8GHz) 6MBキャッシュ 消費電力35W +40,000円
・P9500(2.53GHz) 6MBキャッシュ 消費電力25W +24,000円
・P8600(2.4GHz) 3MBキャッシュ 消費電力25W +10,000円
はい、そういうことなんです。2次キャッシュ容量が6MBに倍増しているのに加え、消費電力はクラス下のプロセッサーと一緒で、このP9500は良いことずくめ。で、わかる人はもうこのP9500のオーダーで決まりなわけで、受注開始直後から、おそらく、このP9500にオーダーが集中します。
テレビサイドPCの新型「TP1」もたった+5,000円でベース7からベース8にアップグレードできる超お得スペックがあるんですが、オーダーが集中してしまっているようで、ベース8だけは現在納期が1ヶ月待ちになっています。おそらく、このtype Zもそれが起こるのは必至。モデルの売れ行きがどうこうというレベルではなく、このtype Zを注文される方は、まずは、ソニースタイルでメール登録をして受注開始直後のオーダーレースでいかに早い納期でP9500プロセッサーをゲットするか!というのがカギになります!!
受注開始は8月上旬からの先行販売になり、現在は最新の販売情報を提供してくれるメールサービスの登録を受け付けています。まずはメール登録をどうぞ!
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