VAIOの映像を『Miracast』で4Kブラビアに!
4Kブラビアの展示をはじめて半年ほど経ちますが、その間に「試させてもらいたい」ということで何度かご相談をいただいたのが、4KブラビアにVAIOなどのPCを映し出すことができるか? というもの。
そういえば、数年前から「WiDi」という機能の名前も聞いていますし、私もやってみたいことがあっていろいろ試してみました。
さて、まずは一番簡単にVAIOの映像を4Kブラビアに投映する方法としてはHDMIケーブルを使った接続が挙げられます。4K映像の出力を公式にサポートしているのはVAIO Fit 15Aの1機種だけではあるんですが、それでも実際に試して見るとほとんどのVAIOが4K映像出力に対応しています。
ここではVAIO Duo 13を使って試してみます。
HDMIケーブルでブラビアに接続してあとはディスプレイの複製ではなく拡張を選ぶと4Kブラビアをセカンドディスプレイとして使用可能。解像度は最高で4096×2160ドットまであげることができます。
そこにブラウザを出すとソニーストアのトップ画面がご覧の通り。3面くらい並べてブラウザーが出せるのと、縦スクロールもあまり必要が無いくらいの情報が画面に出せます。
十分文字も読めるレベルではあるんですが、まぁ、実際にこれをやってみると情報量がありすぎてしまってとても使い物になる感じがしません。やってみたいことではあるんですが、特に4K映像をPCで出力する、というのも特にメリットはないかな? 使い方しだいではあってYoutubeの4K動画をブラビアで見てみたいとか、自分で編集した4K動画を4Kブラビアで見てみたい、などのことには使えるんですが、フルスイングVAOI Fit 15Aを持ってしても、再生時にはややコマ落ちしてしまうみたいなのでこれも、もうちょっとPCの性能が上がらないと実用的ではないかも。
解像度をフルHDくらいに落として使うのであればもっと実用的な使い方ができるんですが、フルHDで良ければ、他にもっと楽な接続方法があります。
インテル「WiDi(ワイダイ)」って聞いたことはないでしょうか? インテルが提供するワイヤレスディスプレイ技術の事で、2011年頃なのでWindows 7の頃からVAIOにも搭載が始まった技術です。
PCディスプレイをそのまま対応するテレビに映し出してくれる機能で、ソニーの4Kブラビアでは2013年モデルにも2014年モデルにもこの機能が対応しています。
VAIOの場合は第2世代Coreプロセッサーから搭載が始まっていて、私もVAIOのデスクトップで見たことがあります。なにに使う物なのかわからなくて今まで触ったことがなかったんですが、やっと試してみました。
なおWindows 8.1からは「Miracast」という名前に変更されています。設定方法などが微妙に違っています。ここではWindows 8.1にアップデートしたVAIO向けの案内になります。
まずは初期設定からですが、画面右から出てくるチャームにある「デバイス」を選びます。
「デバイス」が開いたら「表示」を選択。
ここには「セカンドスクリーン」しかありませんが、ここにブラビアの項目を出してブラビアを選択出来る様にします。
「ワイヤレスディスプレイの追加」を選びます。
そのままデバイスの追加になるので、ここでブラビアを選択。
この後に、画面が選択した機器の指示にしたがってください、という表示になるため、ブラビアをのぞいてみます。
なるほど、ここで許可依頼がテレビ側に来ているわけです。テレビのリモコンを使って許可を選択します。
これで最長で1分ほど待てばいともカンタンにVAIOの画面がブラビアに投映されます。2回目以降はブラビア側の許可画面は出てこないので「デバイス」から「表示」へ進むだけでVAIOの画面が4Kブラビアに出ます。
「Miracast」を使って4K映像の出力ができないか、という話ですが、これは規格で決まっているらしく最初からフルHDと5.1chサラウンドをワイヤレスで飛ばせる規格となっていたそうです。いずれバージョンアップしていって、いつか4K出力もできるようになるかもしれませんが、現時点ではフルHDまで。
それとWiDiが搭載される前のVAIOではどうか?ということでWindows 7搭載だったAtomプロセッサー搭載のVAIO Pで試してみるのですが、第2世代Coreプロセッサーという条件を満たせず、撃沈。また、自宅のメインVAIOである「VAIO type F」も試してみましたが、こちらは第1世代のCoreプロセッサーを搭載しており、この場合もWiDiは使えませんでした。
WiDiのソフトウェア自体はインテルのホームページで自由にダウンロードができるのですが、対応するプロセッサーでないとインストール時にエラーがでる仕組みになっていました。
この春、事業譲渡でソニーからVAIOが離れてしまいますが、最後の春モデル世代のモデルは全てWiDi対応なので、ファイナルVAIOを購入された方、いつか4Kブラビアを購入したらお試しになってみてください。
そんなわけで店頭VAIO全機種から4Kブラビアに映像が飛ばせるようになりました。
今までは店頭での商品説明も私は手八丁口八丁で行っていましたが、今度からはソニーがu用意するセミナー資料を使ってのご案内ができます。お客様をたくさん集めてのセミナーは銀座ソニービルショールームで行っていますので、当店では一人ずつ講習会というか情報交換会形式でご案内していくようにしたいと思います。
今日のところはまだ熱が下がらなくてひーひー言っているのですが、明日あたりからは復活できると思います。
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