昨年の秋から当店で大騒ぎしているGoogleの新しいJPEG規格「Ultra HDR」についての最新レポートです。いろいろ不具合が起こっていて、今のところなんの進捗もないのですが、2025年3月時点での店員佐藤の身の回りのUltra HDR事情をレポートしたいと思います。

 

Xperia 1 VIにてRAW撮影後 Lightroom モバイルでUltra HDR現像

こんにちは、店員佐藤です。

5回目になる「Ultra HDR」のお話しです。当店店頭にお越しになる一部のお客様に熱狂的な支持？をいただいていますので、今回は最新情報をレポートしたいと思います。

「Ultra HDR」というのがいまだに広く普及していない（本当はしているんですが、あまり情報がない）もので最初から説明をさせていただくと、昨年の夏頃にXperia 1 VIでInstagramをみていたらやけにキラキラと明るい写真の投稿があることに気がつきました。なんで、この写真だけこんなに高い輝度で表示出来ているんだろう？　と、調べていくと、どうやらGoogle Pixelを使って撮影した写真が多いようです。

※写真左はUltra HDR表示　写真右はSDR表示のインスタグラムアプリです

調査の結果、これはJPEGファイルの拡張規格で「Ultra HDR」というフォーマットを利用して撮影、アップロード投稿されたものだということがわかりました。

「Ultra HDR」というのはGoogleが推進している新しいHDR規格のフォーマットで、普通のJPEGファイルとして扱えるのですが、Ultra HDR対応のカメラで撮影すると通常のJPEG画像の上に別のレイヤーで「ゲインマップ」というHDR用の画像を重ねて、それで高輝度の写真を掲載する、ということをしています。

Xperia 1 VIにてRAW撮影後 Lightroom モバイルでUltra HDR現像

「Ultra HDR」にはAndroid OS 14から対応が始まっていて、ディスプレイがHDR表示に対応してる場合、「Google フォト」と「Chromeブラウザ」でUltra HDRの表示ができることが判明。

今回のblogエントリーに使っている写真もUltra HDRフォーマットにしたものを使っていて、この記事をHDR対応ディスプレイのXperia 1 IV以降の機種でChromeを使って表示しているときは写真がキラキラしたHDRフォトになっていると思います。またWindows 11もOSとして対応していて、同様にChromeブラウザ、もしくはMicrosoft Edgeブラウザを使って、HDR対応ディスプレイで表示するとHDRフォトでご覧になれます。

対応していないブラウザ、デバイスで見ても、特に違和感のないJPEG画像で表示されていて、対応デバイスではUltra HDRで見られる、というわけです。

Ultra HDRでの写真撮影にはGoogle Pixelが必要なのと、Ultra HDRフォトのInstagramへのアップロードの際にはGoogle Pixel 7が必要なこともわかり、それもテスト用に購入。

Ultra HDRの画像生成にはAdobeのLightroom、もしくはPhotoshop CCがあれば出力することができます。Ultra HDR対応カメラがなくても、デジタル一眼カメラ”α”のRAWデータがあれば、そこからUltra HDR画像を出力することができます。（※元がJPEG画像でも可能）

これはAdobe LightroomのPCでの編集画面ですが、編集画面を開くと一番右上に「HDR」というボタンがあるので、これを選択するだけでHDR画像の現像モードに入ります。ディスプレイがHDR対応ではなくてもSDR表示での編集は可能で、これでUltra HDR画像の出力ができます。

これはLightroomモバイルの編集画面です。アプリはXperia 1 VIには完全対応していないのですが、SDRディスプレイ扱いで編集が可能となっていて、こちらもやはり編集モードの「ライト」で「HDRモードで編集」を選択するとUltra HDR画像での現像ができます。

画面上部にヒストグラムが表示されていますが、赤いバーになっているところがHDRエリアです。ここにヒストグラムのグラフが入っていれば、通常のSDRを超える輝度の信号がゲインマップに記録されていることになります。

LightroomモバイルもInstagram同様に、Google Pixelには対応していますが、Xperiaには対応をしていません。この半年間、Xperia 1 VIにもInstagram、LightroomモバイルのHDR対応版が提供されないか待っていたのですが、それはありません。というか、本体に搭載されている「カメラ」がUltra HDRに対応していないとソフトウェアメーカーも対応はさせないですよね。

	Pixel 7	Xperia 1 VI	Xperia 1 V	Xperia 10 VI
カメラ	〇	×	×	×
Googleフォト	〇	〇	〇	×
Chrome	〇	〇	〇	×
Instagram表示	〇	〇	〇	×
Instagram 投稿	〇	×	×	×
Lightroom編集	〇	△	△	△
Lightroom出力	〇	〇	〇	〇
ディスプレイ表示	〇	◎	〇	×

.
ザックリした対応表ですが、手元で確認できる数機種のアプリと機能対応を表にしたものが上記になります。Xperia 10 VIはOS 15になっているのでOSまでは対応しているのですがディスプレイがHDR機能を解放していないためUltra HDRの表示はできません。

まー、それはそうなんですよね。カメラがUltra HDRに対応していないと、RAW現像したり手を加えないとUltra HDR画像は生成できないですし、余計なサポートの手間を非対応端末まで広げるわけがありません。

InstagramとLightroomのアップデートがあるたびにXperiaでUltra HDR対応がないか試していたんですが、最近は諦めています。

なお、こちらはGoogle Pixel 7のカメラの設定画面です。詳細設定の一番最後に「ウルトラHDR」という項目があり、ここをオンにしておくとUltra HDRでの撮影記録ができるようになっています。

蛇足ながら、普段からXperiaを使っているので気がつかないんですが、他社製スマートフォンだとシャッター音をオフにすることってできないんですね。

ちなみに、Ultra HDRの表示ですが、当店店頭へお客様がお持ちになった対応端末を並べてみる限り、Xperia 1 VIが一番Ultra HDRの表示が綺麗というか、輝度差が大きく見られます。比較したのはGoogle Pixel 7と、Google Pixel 9 Proなどなんですが、一番明暗差があるのはXperia 1 VIで、ディスプレイ性能だけではなく、もしかしたらリアルタイムHDRドライブという、HDRコンテンツの視認性を最適化する新機能が役に立っているのかも？

上記の写真は左手前からGoogle Pixel 7、Xperia 1 VI、Xperia 1 Vなんですが違いがわかるでしょうか？

 

ということで、この半年間はXperiaのRAW撮影をしたデータやデジタル一眼”α”のRAW撮影のデータをUltra HDRファイルにしてPixelを使ってInstagramへ投稿して遊んでいたりしたんですが、それも変化があります。

※当店のInstagramアカウントはこちらです

昨年まではXperiaやデジタル一眼”α”で撮影したRAWデータをLightroomモバイルでUltra HDR現像して、Pixelからインスタにアップロードで、うまくHDRフォトが投稿できていたのですが、今年になったあたりからそれができなくなっています。

上記は当店のインスタアカウントでの投稿なんですけど、赤枠のものはHDR投稿ができているもの。それ以外は普通のSDR表示になってしまっています。投稿した直後はUltra HDRで表示されていたのですが、時間が経つとなぜかSDR表示にされてしまいます。

Google Pixel 7で撮影したUltra HDRフォトはそのままUltra HDR表示のままになっているので、Instagram側で対応カメラで撮影した画像かどうかを判別して、わざわざ非表示にするということをしているようです。

今のところ、見ているとiPhone 16 ProのユーザーさんもUltra HDRフォトで投稿されているみたいなので、Google PixelユーザーさんといPhoneユーザーさんだけのものになるのかなー、というところですが、そこに新ニュースです。

こちらはAndroidのソースコードについて案内されているサイトみたいなんですが、ここにAndroid 15のパフォーマンスクラス15というものの記載があり、あちこちのサイトの情報を読むと、今後発売されるAndroid 15搭載のハイスペックモデルについてはフロントカメラとメインカメラの両方で「JPEG_R（Ultra HDR）」をサポートしなければいけない、ということになっているそうです。

現在発売されているXperia 1 VIはAndroid 14のパフォーマンスクラス14に対応したモデルなんでしょうね。次に登場する、最初からOS15を搭載したモデルではUltra HDR対応カメラの搭載が上位モデルでは必須になるようですので、XperiaがUltra HDRに全対応になるのは次のモデルの登場まで待たないといけないのかも。

 
こちらは”α1 II”で撮影したRAWデータをUltra HDRで現像した作品です 

今でもGoogle フォトでUltra HDRフォトを表示出来るだけでも楽しいんですが、これをインスタとかに投稿できるようになるともっと楽しいですしね。

Ultra HDRフォーマットもAndroidの次世代モデルで標準化されるとなると、新フォーマットの普及も一気に進むかもしれません。なんせ、非対応機種では普通にSDR表示出来て、対応ディスプレイならHDR表示になるというのは利便性も良いですからね。

ということで、昨年からいろいろ調べてもなにひとつ進捗がなかったんですが、大体の結論がこれで出てきた感じがします。インスタアプリが対応を後退させるというのもなにかしら事情があるんでしょうけど、次世代モデルが出てくると状況が変わってくるかもしれませんね。※Xperiaの次世代機種については販売店にはまだ全くなんの情報も入ってきていません

以上、Ultra HDRについての最新情報でした。

Xperia 1 VI、Xperia 1 V、Xperia 1 IVユーザーさんはLigthroomモバイルがあれば、今すぐにUltra HDRが楽しめます。XperiaでRAW撮影をして、現像する楽しみをここで覚えてみてはいかがでしょう？

 

◆Ultra HDR対応モデル『Xperia 1 VI』

Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル   Xperia 1 VI (XQ-ES44)		ソニーストア価格： 179,300円～ 税込
発売日	2024年6月21日	メーカー商品情報ページこちら
ソニーストア 購入特典	ソニー提携カード決済で3%オフ
36回分割払い 手数料0％	月々のお支払い 4,900円（1回目のみ7,800円） お支払い総額 179,300円
テックスタッフ 店頭ご利用特典	ご成約記念品プレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典

 

 

◆2025年1月に15,400円値下げ！ 『Xperia 1 V』

Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル   Xperia 1 V (XQ-DQ44)		ソニーストア価格： 144,100 円（税込）
発売日	2023年7月14日	メーカー商品情報ページこちら
ソニーストア 購入特典	ソニー提携カード決済で3%オフ 36回分割4,000円/月（初回は4,100円・金利0%） 分割クレジットの分割払手数料が【0％】
2年残価設定 クレジット	月々のお支払い 4,500円（1回目のみ4,600円） 24回お支払い総額108,100円  25回目 36,000円（※ 商品返却時はお支払いが不要）
テックスタッフ 店頭ご利用特典	ご成約記念品プレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典

 

 

◆残りはブラック1色のみ！ 『Xperia 5 IV』

Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル   Xperia 5 IV XQ-CQ44		ソニーストア価格： 84,700 円税込
発売日	2023年2月1日	メーカー商品情報ページこちら
ソニーストア 購入特典	ソニー提携カード決済で3%オフ 36回払いまで分割払手数料【0％】 残価設定クレジットの分割払手数料が【0％】
残価設定 クレジット	月々のお支払い 3,700円（1回目のみ5,800円） 24回お支払い総額 90,900円  25回目 29,000円（※ 商品返却時はお支払いが不要）
テックスタッフ 店頭ご利用特典	☆テックスタッフ店頭ご利用特典

 

 

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