グローバルシャッターと2/3型3板式4Kイメージセンサーを搭載したプロ向けマルチパーパスカメラ『HDC-P50A』発表
9月5日にソニーのニュースリリースにて「SMPTE ST 2110 のIP伝送やカメラコントロールユニット接続に対応し、柔軟なシステム構築が可能 2/3型3板式4Kイメージセンサー搭載のマルチパーパスカメラ『HDC-P50A』発売」と発表がありました。
「HDC-P50A」はグローバルシャッター機能を備えた2/3型3板式4Kイメージセンサーを搭載し、小型軽量で設置場所の自由度の高いマルチパーパスカメラです。
発売日は2024年12月となっており、希望小売価格はマルチパーパスカメラ「HDC-P50A」が4,180,000円(税込)、IPインターフェースソフトウエア「HZC-SFP5A」が880,000円(税込)となります。
こんにちは、店員よねっちです。
「HDC-P50A」はマルチパーパスカメラ『HDC-P50』(既発売)の機能や性能を踏襲し、カメラ本体からSDIによる信号出力が可能なことに加え、放送業界での採用が進むSMPTE ST 2110でのIP伝送にカメラ単体で新たに対応し、ライブ制作にも活用できます。
さらに、カメラコントロールユニットとの接続が可能なため、カメラの設置場所とコントロールルームが離れた撮影環境でも柔軟に運用することができます。
また、可変NDフィルターユニット『HKC-VND50』(既発売)の追加搭載にも対応しています。小型軽量な筐体を活かして、人が入りづらい場所での撮影や、ヘリコプターでの空撮、クレーンやワイヤーカムでの撮影など、多様なシーンで活用できます。
新開発の2/3型 4KグローバルシャッターCMOSイメージセンサーを搭載し、イメージセンサーにグローバルシャッター機能を搭載しているため、ローリングシャッター歪みやフラッシュバンドのない映像表現が可能です。スポーツなどの動きの速い被写体の撮影や、高速にパンしたときにも歪みの少ない映像が撮影可能です。
また、高機能デジタル信号処理LSIを搭載により、4Kで感度F10、S/N -62dB以上の高感度・高画質を実現しています。
オプションライセンス『HZC-SFP5A』と組み合わせることで、『HDC-P50A』から直接、SMPTE ST 2110でのIP出力が可能で、「AMWA NMOS(Networked Media Open Specifications)」にカメラ単体で対応できます。
ハードウエアを追加することなく直接IPでの出力が可能で、IP Tallyにも対応しているため、IPスタジオ内のコンパクトなカメラとして活用できるほか、IPカメラエクステンションアダプター『HDCE-TX50』や、カメラコントロールユニット『HDCU-5000』『HDCU-5500』に接続することで、IPでの入出力と、ハイフレームレートでの出力も可能となります。
IP伝送に対応することで、ライブ制作ソリューション「Networked Live(ネットワークド ライブ)」で提供する商品とも連携できます。カメラコントロールネットワークアダプター『CNA-2』と接続し、カメラを遠隔から一元監視して運用を省人化するなどの活用が可能です。
コンパクト・軽量、かつ幅119mmのスリムな筐体により、カメラマンが入れない狭い場所、サッカーのゴール周りや、クレーンに設置して高所から撮影など、多彩なアングルでの撮影が可能です。
カメラコントロールユニット『HDCU-5000』『HDCU-5500』やIPカメラエクステンションアダプター『HDCE-TX50』への接続に対応します。カメラコントロールユニットやIPエクステンションアダプターとは、シングルモードファイバーで最大10kmの長距離接続が可能なため、ゴルフ中継などの撮影場所と中継車システムが離れている撮影現場においても活用することができます。
また、カメラコントロールユニットとの接続時は、4Kで最大4倍速・HDで最大8倍速のスローモーション撮影が可能です。
小型軽量の筐体は設置の自由度が高く、人が入りづらい場所や高所での撮影にも適しています。リモート雲台に搭載してのシンプルな撮影や、スポーツやライブイベントなどでの多様なアングルからの撮影など、さまざまなシーンで活用できます。
マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-5000シリーズ」、「HDC-3500シリーズ」と同じ2/3型3板式4Kイメージセンサーやプリズムを搭載し、両機種で採用されている「BT.2020」「S-Gamut3」などの広い色域をカバーします。既存のカメラシステムへの追加の際も、容易に色合わせが可能です。